(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020中京記念G3 回顧

さて、今週は函館記念を予想したので回顧を行う。

初めに、事前予想を振り返る。 

www.keibashisuu.com

 

出走馬の近4走指数と追い切り評価は以下である。 

JRA芝近4走最大指数

1位 トロワゼトワル    79C

2位 ケイアイノーテック  78A

3位 ディメンシオン    75C

4位 ストーミーシー    74B

4位 ブラックムーン    74C

4位 リバティハイツ    74B

4位 ベステンダンク    74B

8位 エントシャイデン   73A

8位 ソーグリッタリング  73B

8位 ラセット       73B

11位 ギルテッドミラー    72B

12位 ロードクエスト     71C

12位 ハッピーアワー     71C

12位 ペプチドバンブー    71B

15位 ミッキーブリランテ   70B

16位 レッドレグナント    69B

17位 プリンスリターン    68B

18位 メイケイダイハード   67B

 

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レース内容

まずは、レースを振り返る。

勝ち時計は1分32秒7。荒れてはいたが時計は平均的に時計の出る馬場状態。

ラップタイムは12.3 - 10.5 - 11.2 - 11.8 - 11.7 - 11.3 - 11.4 - 12.5。

前半800mー後半800mが45.8秒-46.9秒と1.1秒前傾ラップ。

トロワゼトワルが逃げてハイペースのラップを刻んだ。最後は上り坂もあって1F12.5秒と時計はかかっている。

位置取り面を見ると、内側が荒れており、外差し優勢馬場だ。ハイペースで外差し優勢ということで、差しがバンバン決まるレースとなった。実際に1着〜4着が2桁番手から上位に来ている。前にいた馬には厳しく、後方待機している馬に向いたレースだった。

勝ち馬の指数は73(2着ラセットが74)と重賞ではほぼ最低レベルで、ほぼオープン特別レベルと言って良い。持ち指数1位のトロワゼトワルには馬場が向かず、2位のケイアイノーテックは脚を余してしまい指数は出なかったこともあり、低レベルな決着となった。

夏競馬のハンデ重賞らしい低レベル戦で、最下位人気のメイケイダイハードが勝つようなレースとなった。

さて、各馬の回顧を行なっていこう。

 

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1着 メイケイダイハード

「なぜ好走できたのか分からない。」

後方待機から4コーナーでは外を回した。外差し馬場で通った位置は非常に良かった。また、ハンデ戦で軽斤量というのもあった。ただし、それを含めても能力的に足りるとは思えなかった。今回の指数は73と低値ではあるのだが、持ち指数は67でメンバー間で最下位だ。良い位置を通った分と、軽斤量で6ポイント上昇させたということになる。追い切りはいつも良い動きをする馬であり、今回も変わらず良かったのもある。ただ、それでも持ち指数67の馬がいきなり73を出すのはやはり不思議でならない。

最下位人気の馬が走った理由を消化するのは難しいが、こういうこともたまに起こってしまうのが競馬か。調教師も最下位争いかと思っていたとか言ってたしな。

さて、今後だが、今回がフロックではないとしても、73では普通の重賞で足りる指数ではない。さらに、今回は軽斤量かつ良い位置を通っての73なので、展開が向かなければオープンでも厳しいだろう。今回は相手関係にも恵まれラッキーな重賞勝利だった。73で勝てる重賞は2020年でこれだけだからな。

 

2着 ラセット

「外差し馬場が味方した。」

後方待機から4コーナーでは内側をロスなく回し、直線だけ外に持ち出すほぼ完璧な内容の競馬。展開も向いて十分力を出し切れた。

指数は74で、ベストの前走を2ポイント上回る指数だ。前走から1kg減と、好騎乗分と言って良いだろう。

今後だが、74では重賞では足りない。さらに、今回は展開が向いての74なので、位置取りの有利不利がフラットなら、当然通用はしないだろう。条件のあったオープン特別ぐらいがちょうど良いところか。

 

3着 エントシャイデン

「力は出し切れたが、通った位置が良くなかった。」

後方待機から直線では馬群を割って3着まで伸ばした。馬場の悪い内側を通ってしまったが、十分最後まで伸びることができた。

指数は72で、ベストの73に匹敵する指数で、この馬なりの好走と言える。外に持ち出せてたらベストタイぐらいまではあっただろう。

今後だが、指数73ではオープン特別レベルであり、基本的に重賞では足りないだろう。オープン特別や今回のような低レベル重賞を狙っていくと良い。

 

4着 ケイアイノーテック

「後方から脚を余した。」

後方待機から直線では外に持ち出して末脚にかける競馬。最後まで伸びることができているが、脚を盛大に余してしまい前を捉えられずに4着まで。

前走は78という好指数を出しており能力は上位なのだが、今回相手弱化で相手なりに差し遅れてしまった。前走はレベルの高い安田記念で5着まで差してきて指数は78と高値。今回は相手が弱い中で4着まで差してきて指数は73。相手が弱かろうと相手なりに追い込むことしかできないようだ。相手が強ければ引き上げられて好指数は出るが、相手が弱ければ指数が出ない。つまり結局どんなレースでも4、5着まで追い込むって感じ。

特に、今回はかなりの差し有利馬場で差し遅れるとなると、脚を余さずに使い切るのは今後も難しいように思う。今後はレベルが高くても低くても、どのみち狙っていきにくい。

 

5着 ミッキーブリランテ

「能力が足りなかった。」

中段追走から4コーナーでは早めに仕掛けていき、直線では一度先頭集団に立つもそのまま押し切るだけの力はなかった。

指数は70で、ベストを出した前走と同じであり、この馬なりによく頑張ってはいる。ただし、この指数では3勝クラスレベルであり、重賞で戦うなら更なる成長が必要である。4歳馬で基本的には成長中なので今後の成長次第といったところ。

 

6着 ギルデッドミラー

「道中かかってしまい脚を消耗した。」

外枠から先行したが、道中で前に馬を置くことができずに、折り合いを欠いてしまった。前走のNHKマイルではインコースのラチ沿いを回して好走したが、外枠から前に馬を置けないとこのようなことになるということだ。

指数は70と、軽斤量を考えても物足りない指数だが、折り合いを欠いたことによる凡走なので今回は度外視で良い。今後だが、基本的には成長中であるので、能力的にも折り合い面でも成長に期待したい。また、折り合い不安が解消されるまで当面は内枠で狙っていきたい。

 

7着同着 ソーグリッタリング

「伸びない内を通ってしまった。」

中段追走から直線は馬群を割っていった。ただ、馬群を縫う間にどんどん内に追いやられてしまい、最後には伸びない最内を通っていた。指数は68と低値で、内を通った分とハンデ戦で57kgを背負った分での凡走ということで良い。

さて、今後だが、今回は度外視で良いが、基本的には73程度までの馬、重賞では掲示板ぐらいが限界なので、オープン特別中心に戦うと良い。

 

7着同着 ストーミーシー

「先行して差し優勢馬場では最後が甘くなった。」

先行して直線では外を伸ばし粘りこみにかける競馬。ただ、ハイペースで差し優勢馬場では最後が甘くなったしまったようだ。斤量も56.5kgと結構背負ったこともあり、指数は68と低値だ。近走は下降線にこそ入っているが、展開次第ではまだオープン特別ぐらいなら戦えると思う。

 

9着 ディメンシオン

「内側を伸び切れなかったし、差し競馬もあっていない。」

中段追走から馬群を縫って差してくる競馬だったが、通ったのが内だったこともあり伸び切れず。指数は68の低値だ。通った位置が悪かったのもあるが、高値を出した時は前目に位置とって粘りこむ競馬だったことからも、本質的に差し競馬はあっていないように思う。

また、ヴィクトリアマイルを回避してから2戦低値続きであり、まだ状態が万全でない可能性もある。ピークも長いこと維持しているが、下降線に入っても不思議ではなく、なかなか通用しなくなってくる可能性も十分ある。次走以降見守りたいが、重賞では基本的に足りないだろう。

 

10着 ブラックムーン

「後方から脚を余した。」

後方から直線だけの競馬だった。差し有利馬場は脚質的にもあってはいるが、流石に物理的に届く位置取りではなかった。今回のレースで差し損ねるとなると、差しを決めるのは今後も難しいだろう。能力も下降線だし、オープンでも厳しい。

 

11着 ロードクエスト

「後方から脚を余した。」

ブラックムーンよりも直線では後ろからになり、当然物理的に届かず。今回で差し遅れるとなると、今後も差しを決めるのは難しい。能力的にも現状ではオープンでも厳しいし、通用するのは難しい。

 

12着 リバティハイツ

「先行して脚を使い果たし失速。」

いつもは差し競馬で力を発揮していたのだが、ブリンカー着用で先行してしまった。粘りこみにかけたが、ハイペースの逆展開で押し切るだけの力はない。

今回は度外視とするが、現状では展開が向いてオープン特別ぐらいまでだろう。条件が合うところで狙っていきたい。

 

13着 ハッピーアワー

「能力が足りなかった。」

後方待機から末脚にかける競馬。差し有利馬場といっても後方すぎて物理的に届く位置ではなかった。ただ、結局伸びも微妙だったし、力負けといって良い。

今後も、能力的にはオープンでも足りないので力をつけるしかない。ただ、4歳馬だが成長は止まっており難しいように思う。

 

14着 プリンスリターン

「伸びない内を通ったのもあるが、基本的には能力が足りなかった。」

中段追走から全く伸び切ることができなかった。伸びない内を通ったこともあるが、基本的には力負けだろう。ただ、3歳馬にあの荒れ馬場は厳しかったし、まだ3歳で成長余地もあるので、今後に期待だ。

 

15着 ペプチドバンブー

「能力が足りなかった。」

後方待機から末脚にかける競馬。ただし、結局後方からも伸びれず完全に力負けと言える。

能力的にも既に頭打ちだろうし、オープン以上で通用するのは難しい。

 

16着 レッドレグナント

「先行して脚を使い果たしたが、基本的に能力不足。」

ハイペースを先行してしまい脚が一杯になってしまった。ただし、結構な沈みっぷりで基本的には能力不足と言って良いだろう。今後も現状の力ではオープン以上は厳しい。また、距離的にもマイルはちょっと長い。1400、1200のオープンで可能性を見出してほしい。

 

17着 トロワゼトワル

「馬場が重かった。」

今回の勝ち時計は1分32秒7。この馬は勝ち時計が1分30秒代のような超高速馬場でしか好走することができないので、今回の馬場はこの馬にとっては重すぎた。適性外のレースなので度外視でいい。

超高速馬場では能力上位なので、秋の野芝の中山などで狙いたい。

 

18着 ベステンダンク

「荒れ馬場は合わなかった。」

1枠から内側を中段追走。ずっと内側を通っていたが、途中で手応えがなくなり沈んでしまった。この荒れ馬場でずっと内をずっと回していたのが厳しかった。

年齢的にも上積みはないが、一度休んで立て直したいところだ。能力がまだあるならオープンまでなら通用するが、下降線に入った可能性もある。

 

まとめ

内側がかなり荒れた馬場でハイペースになり、外差しが決まるレースだった。

1着メイケイダイハード、2着ラセットと外の良いところを伸ばした。3着エントシャイデンは内を通ったが、4着ケイアイノーテックも外。基本的には中段からの外差し有利だ。

1着メイケイダイハードはまさかの指数大幅増で、斤量分と良いところを通った分だろうが、それにしてもよく頑張った。とはいえ、指数73で勝てる重賞は滅多になく、相手関係も含めて全てが噛み合っての重賞勝利だ。こうでなければ18番人気が勝つことはない。今回はラッキーなので今後も基本足りないだろう。

2着ラセットは末脚にかける競馬がはまり指数ベスト更新。フラットな競馬ならまだ力不足だとは思うが、指数も上昇中で今後に期待。

3着エントシャイデンは安定してオープン特別級の指数を出しているが、重賞では一枚足りず。

4着ケイアイノーテックはどんな相手でも相手なりに差し遅れる馬だ。

5着ミッキーブリランテは近走安定で、オープン特別でも足りない。

結果的に極めて低レベルなレースになってしまい、上位馬が次に繋がるレースにはならない。今後期待したいのは、超高速馬場でのトロワゼトワルや、内枠のギルデッドミラーなどだ。以上で回顧を終了する。