(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2021天皇賞・春G1 全馬指数

今週は天皇賞・春を予想する。

阪神3200mで行われるG1だ。

 

指数一覧

  • 出走馬17頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はディープボンドで82。
  • 優勝想定ラインは82に設定する。クリア馬はディープボンドのみ。
  • 指数上位5頭は80オーバーでG1級。指数79のウインマリリンぐらいまでが今回のレースで勝負圏内だろう。指数77のオセアグレイト以下はG1では1枚以上足りない。
  • 近日の大雨の影響と、変則日程による阪神連続12週開催で馬場はかなり重たくかつ痛んでおり、距離3200mでかなりのスタミナが要されるレースになるだろう。タフな馬場でのスタミナ比べでの好走実績を重視する。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ディープボンド     82

2位 カレンブーケドール   81

2位 ワールドプレミア    81

4位 オーソリティ      80

4位 アリストテレス     80

6位 ウインマリリン     79

7位 オセアグレイト     77

8位 マカヒキ        76

9位 ディアスティマ     75

9位 ユーキャンスマイル   75

11位 ナムラドノヴァン     74

12位 ジャコマル        73

13位 ゴースト         70

14位 ディバインフォース    69

15位 シロニイ         66

15位 メロディレーン      66

17位 メイショウテンゲン    64

 

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ディープボンド82

近4走指数ベストは前走の阪神大賞典で82。

近4走指数は70→73→64→82。

4走前の神戸新聞杯は指数70と平凡。

3走前の菊花賞では追い切りからも明らかな上昇分があり指数73とベスト更新。レースを振り返っても、先行早仕掛けで3000mを持たせており指数以上に価値が高い。

2走前の京都金杯では指数64の低値に終わったが、後方から詰まって全く追えておらず度外視で良い。

前走の阪神大賞典が実質的な試金石となるレースだったが、上積み十分で指数82とベスト大幅更新。レースも時計のかかる重馬場を力で押し切っており、タフな馬場での実績としても申し分ない。

さて今回だが、まず時計がかかるレースになることは大歓迎である。状態は前走並みであり、指数も82を想定し本命とする。斤量58kgは初めてだが、大型馬だし斤量57kgの菊花賞でも十分好走していたため、問題はないと判断する。

 

カレンブーケドール81

近4走指数ベストは3走前のジャパンCで81。

近4走指数は77→81→77→78。

4走前のオールカマーが昨年秋の始動戦となった。仕上げは8割程度で指数は77と平凡。

3走前のJCでは叩いた上積みもあり、指数81とベストタイである。昨年のJC(53kg)と指数は変わらないが、斤量は55kgになって同指数なので成長分はあり。

2走前の有馬記念では最後は苦しくなって指数77と落とした。前走の日経賞では完調手前で指数78と平凡だった。

さて今回だが仕上がりは前走並み。距離は3200mはやや長いだろう。まだ適性の問われていない3歳時は重馬場のJCでも好走できたが、現時点では中距離がベストである。今回、タフな3200mで距離が問われてかつ、前走並みの仕上がりでは指数を伸ばすのは難しいだろう。斤量も2kg増えるし指数77程度を想定して消しとする。

 

ワールドプレミア81

近4走指数ベストは4走前の有馬記念で81。

近4走指数は81→75→77→79。

4走前の有馬記念では武豊騎手の好騎乗もあり指数81とベストを更新した。ただし、斤量55kgと軽斤量だった。

その後は天皇賞・春へ進む予定だったが、体調不良を理由に回避し、JCが2020年始動戦になった。そのJCだが、休み明けで仕上がり不十分で指数は75だった。ここを叩いて有馬記念が目標であったので度外視で良い。

2走前の有馬記念では良化分ありで指数77とそこそこ能力を発揮できた。

前走の日経賞では状態は更に良化しており指数79と力を発揮した。斤量57kgでの指数と考えると実質ベストといって良い。

さて今回だが、前走の好状態はキープ出来ている。時計のかかる距離3200mは長いが、タフな有馬記念などの好走を見る限り、脚を溜めれれば大きくマイナスになることはないだろう。近走並みの指数78程度を想定して対抗評価とする。

 

オーソリティ80

近4走指数ベストは前走のダイヤモンドSで80。

近4走指数は68→78→63→80。

4走前の青葉賞では68と低値。G2勝利だがレベルの低いレースであり評価に値しない。

その後、骨折明けとなった3走前のアルゼンチン共和国杯では指数78とベスト大幅更新。夏を休んで成長分があったということだ。ただ、3番手追走で展開的にも恵まれたし、斤量も54kgだった。

2走前の有馬記念では前につけて展開的にも厳しく、スタミナも問われて指数63と落とした。アルゼンチン共和国杯のような綺麗な馬場の方が良いので度外視で良い。

前走のダイヤモンドSでは指数80とベスト更新だ。

さて今回だが、馬場悪化でスタミナが問われるのはマイナス。前走は距離3400mで好走しているが、スローペースでそこまで厳しい展開になったわけではないし、レース上がり35.1からもそれほどスタミナが問われていないことが分かる。今回問われるのは有馬記念のようなスタミナ比べであるので、有馬記念で指数を落としている点で評価を落とす。状態も休み明けで完調手前であり指数77程度までを想定し消しとする。

 

アリストテレス80

近4走最大指数は3走前の菊花賞で80。

近4走指数は67→80→77→60。

4走前の3勝クラスは指数67と低値。相手が弱かったので指数は出ていない。

3走前の菊花賞は最強馬コントレイルと併せ馬になったことで、最大限のパフォーマンスを発揮して指数80と跳ね上げた。指数的には菊花賞で跳ねあげているが、ここで急成長したわけでは無い。菊花賞以前からこの程度の力は持っていたが、相手に恵まれず低値が続いていたということだ。

2走前のAJCCでは指数77。菊花賞からは若干下げているが、条件最悪の不良馬場かつ相手弱化の中、勝ちきっているので問題はない。

前走の阪神大賞典では重馬場3000mで最後まで脚が続かず指数60と大幅に落とした。

さて今回だが、前走のレースを見る限り長距離でスタミナが問われるのは明らかにマイナス。AJCCの77程度までなら不良馬場でも良かったが、3000m以上となると馬場悪化には対応できないようだ。今回状態は前走以上に良好だが、スタミナが問われる3200mが厳しく、最大で指数77程度と想定し消しとする。

 

ウインマリリン79

近4走指数ベストは前走の日経賞で79。

近4走指数は50→76→73→79。

4走前の秋華賞では指数50と惨敗した。ただし基本的に叩き良化型であるし、内側全滅の馬場でレースにならなかっただけなので、度外視で良い。

3走前のエリザベス女王杯ではオークスからの成長分もあり指数76とベストを更新した。また、最内の経済コースを通った好騎乗であった。

2走前のAJCCでは指数73と落としたが、不良馬場は合わないので度外視で良い。

前走の日経賞では追い切り抜群で上積みがあり指数79とベストを更新した。

さて今回だが、引き続き状態は絶好調であるが、過去の実績を見る限り馬場が悪化するのは明らかにマイナス。前走からの3kg増には成長分で対応できるが、馬場悪化で指数77程度に落とすと想定し消しとする。

 

オセアグレイト77

近4走指数ベストは3走前のステイヤーズSで77。

近4走指数は67→77→74→73。

4走前のアルゼンチン共和国杯では、力負けで指数67の低値。

3走前のステイヤーズSで指数77と跳ね上げたが、ドスローで展開に恵まれたためであり再現性は薄い。

2走前の有馬記念は指数74と、フラットな展開であることを考慮したら、能力的にはピークと考えて良い。

前走の日経賞では指数73とこの馬なりに好走している。

さて今回だが、現状の能力である近走並みの73程度を想定し消しとする。

 

マカヒキ76

近4走指数ベストは3走前のジャパンカップで76。

近4走指数は72→76→68→73。

生涯ベストはダービーで80。

4走前の天皇賞秋では先行有利馬場で後方からの競馬で、物理的に届かず72の低値。

3走前のジャパンカップでは末脚勝負に決め打った武豊騎手の好判断で、能力を出し切って76だ。

2走前の大阪杯では後方から差し遅れたこともあるが、能力的にも足りず指数68と力負け。

さて今回だが、現状の能力は3走前の76が最大で、G1では能力的に足りない。今回も最大で76程度と想定し消しとする。

 

ディアスティマ75

近4走指数ベストは2走前のグッドラックHCと前走の松籟Sで75。

近4走指数は63→64→75→75。

近走上昇傾向の上がり馬で、3走前の2勝クラスグッドラックHCを75という破格の指数で勝利。前走の3勝クラス松籟Sでも指数75維持で圧勝している。指数75はG3レベルであり、条件戦のレベルは遥かに超えている。

ただし、今回いきなりG1となると能力的には2枚ほど落ちるのが現状だ。成長分で斤量増には対応できても馬券圏内までは難しい。タフな3200mを逃げ切るのも難しいし、展開としても近走のような楽な展開にはならない。指数は最大で75程度までと想定し消しとする。

 

ユーキャンスマイル75

近4走指数ベストは4走前のアルゼンチン共和国杯で75。

近4走指数は75→63→69→73。

生涯ベストは8走前の天皇賞・秋で指数81。能力としてのピークは4歳秋〜5歳春頃で適性は高速馬場の中距離だ。

4走前のアルゼンチン共和国杯は指数75と落とした。直線で伸びない最内を通らされたことが敗因であり、度外視で良い。

3走前のJCでは見せ場無しで指数は63と落とした。完調手前での出走であり度外視で良い。

2走前の有馬記念も指数69と低値。ただしスタミナが問われる展開を苦にしたためであり度外視で良い。

前走の阪神大賞典は指数73と低値。時計のかかる重馬場の3000mであり度外視で良い。

さて今回だが、時計のかかる3200mの馬場はマイナスだし、能力としてもピークは過ぎている。指数は最大で前走並みの73程度を想定し消しとする。

 

ナムラドノヴァン74

近4走最大指数は3走前の万葉Sで74。

近4走指数は63→74→70→72。

3走前の万葉Sは指数74と好走したが、斤量は51kgの軽斤量だった。

2走前のダイヤモンドSは斤量2kg増の53kgで指数70と落とした。

前走の阪神大賞典では斤量3kg増の56kgで指数72と斤量を考慮したら実質ベストパフォーマンスといって良い。

さて今回だが、前走から2kg増もあるし、そもそも能力的にも足りない。指数は前走並みの72程度を想定し消しとする。

 

ジャコマル73

近4走指数ベストは前走の日経賞で73。

近4走指数は72→70→66→73。

4走前ののグレイトフルSでは指数72とベストを更新しオープン入りを決めた。

3走前のAJCCでは指数70、2走前のダイヤモンドSは66と落とした。

前走の日経賞では指数73とベスト更新。

さて今回だが、最大で前走並みの73程度を想定し消しとする。

 

ゴースト70

近4走指数ベストは3走前の西宮Sで70。 

近4走指数は65→70→68→中止。

指数ベストの3走前で3勝クラスレベルだし、斤量も当時から4kg増の58kgを背負う。指数は70以下の低値と想定して消しとする。

 

ディバインフォース69

近4走指数ベストは2走前の淡路特別で69。 

近4走指数は54→63→69→68。

指数ベストの2走前で2勝クラスレベルで能力的に足りない。今回も指数70以下を想定し消しとする。

 

シロニイ66

近4走指数ベストは2走前の松籟Sと前走の阪神大賞典で66。

近4走指数は64→63→66→66。

近2走の66で2勝クラスレベル。現状の能力では足りず、指数70以下を想定し消しとする。

 

メロディレーン66

近4走指数ベストは3走前の海の中道特別で66。

近4走指数は59→66→63→60。

3走前の66で2勝クラスレベル。現状の能力では足りず、指数70以下を想定し消しとする。

 

メイショウテンゲン64

近4走指数ベストは前走の阪神大賞典で64。

近4走指数は41→39→32→64。

生涯ベストは8走前のダイヤモンドSで指数77。

ダイヤモンドSはハイペースでレース上がりが38秒もかかるレースだったので前が潰れてくれたし、東京で直線も長かったために、能力を発揮できたと判断している。ただ、それにしてもギリギリ差せたという感じで、普通のペースなら明らかに差し遅れていただろう。この馬の距離適性は4000m以上の超長距離で、アルバートやカフジプリンスのようなタイプの超超スタミナ馬だ。全馬がバテるような異常な馬場や展開でこそ力を発揮する馬である

4走前のアルゼンチン共和国杯も指数41と低値。軽い馬場が合わなかったし、休み明けで息が続かなかったためであり度外視で良い。

3走前のステイヤーズSでは直線で失速し指数39と大敗した。

2走前のダイヤモンドSでも指数32の低値で力負け。

前走の阪神大賞典では指数64の低値で力負け。

さて今回だが、近走指数から既にピークは過ぎており、指数70以下を想定し消しとする。

 

まとめ

◎ディープボンド 想定指数82

○ワールドプレミア 想定指数78

 

距離3200mで馬場も悪いとなると対応できる馬がほとんどいない。今回のメンバーでは適性があるのはディープボンドぐらいだろう。ワールドプレミアは脚を溜めれればなんとか走れそうではあるが、他の指数上位馬にとってはマイナスである。今回はディープボンド、ワールドプレミアの2頭から買いたい。

仮に3番手評価群とするならば、アリストテレス、カレンブーケドール、オーソリティ、ウインマリリンらから選ぶことになるだろう。