(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2021安田記念G1 全馬指数

今週は安田記念を予想する。

東京1600mで行われるG1だ。

 

指数一覧

  • 出走馬14頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はグランアレグリアで87。指数2位のサリオスに4ポイント差をつけて、能力は2枚抜けている。
  • 優勝想定ラインは84に設定する。クリア馬はグランアレグリアのみ。ベスト指数を出す必要はない。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 グランアレグリア  87

2位 サリオス      83

3位 ダノンキングリー  81

4位 インディチャンプ  80

4位 ダノンプレミアム  80

6位 ケイデンスコール  77

6位 ラウダシオン    77

8位 ギベオン      76

8位 シュネルマイスター 76

10位 カテドラル      75

10位 トーラスジェミニ   75

10位 ダイワキャグニー   75

10位 カラテ        75

14位 カデナ        72

15位 ビッククインバイオ  71    回避

 

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グランアレグリア87

近4走指数ベストは前走のヴィクトリアマイルで87。

近5走指数は85→84→83→77→87。

5走前の安田記念は状態抜群で強敵アーモンドアイを負かして指数85とベスト更新。

4走前のスプリンターズSも引き続き好状態。レースはハイペースで展開的に向いたとは言え、指数は84と高値。ただ1200mはやや忙しい印象。

3走前のマイルCSも順当に指数83と高値だ。スプリンターズSから中6週で完調とは言えず、若干指数を落としている。
2走前の大阪杯では指数77と落としたが、重馬場2000mを苦にしたためであり度外視で良い。むしろあの条件で77を出せたことを評価したい。

前走のヴィクトリアマイルは指数87と超破格。状態はマイルCSと同等程度のように見えたが、それでも指数87とベストを更新するあたり、単純に能力が増している。現状が能力としてのピークを迎えていると判断する。ちなみに2020年からで指数87以上を出したのは、昨年のアーモンドアイのヴィクトリアマイルで88、宝塚記念のクロノジェネシスで90だけ。いかに前走が破格だったかがわかるだろう。

さて今回だが、前走から指数を下げる要素が3点ある。

  1. 大阪杯→ヴィクトリアマイル→安田記念の3連戦ということもあり、追い切りを見る限りお釣りは無し。まず前走よりは出来落ちと見て良い。
  2. 続いてレース間隔を見ると、最少レース間隔だったのは中3週のNHKマイルだが、当時は折り合いが全く付かずレースにならなかった。間隔が詰まったマイルCSでも指数を落としており、間隔を空けた方が良い馬であるということは明らか。
  3. 3点目はこじつけのような話だが、昨年のアーモンドアイがVM88→安田81と7ポイントダウン。アーモンドアイはVM馬なりだったが反動はあったということだ。同じく間隔を空けた方が良い馬ということもあって参考にはなる。あとは、大阪杯→天皇賞・春と勝利し宝塚記念で惨敗した2017年のキタサンブラックも重ねて考えるところがある。どんな馬でも余力を残した状態でG1・3連戦を持たせるのは難しい。

以上の理由から、指数を前走から落とすのは確実。ただ、相手関係から前走の指数87も出す必要は無く、どの程度の下げで抑えられるかといった話。今回は、上記理由から総合的に判断して、指数81程度と見積もる。この指数で圧倒的1番人気ということを考えたら、まず妙味は無い。能力、人気などから対抗評価としたい。

 

サリオス83

近4走指数ベストは3走前の毎日王冠で83。

近4走指数は73→83→79→75。

4走前のダービーでは指数73と低値。敗因は皐月賞の反動が出たことと、距離が長かったことであり度外視で良い。

3走前の毎日王冠は斤量54kgでこそあったが、成長分もあって指数84とベスト更新。

2走前のマイルCSでは前で決まったレースを後ろから取り零し指数は79と落としたため度外視で良い。ただし上がり最速で能力は示しており、騎乗ミスがなければ指数82程度と推定する。

前走の大阪杯では指数75と落としたが、2000mは長く重馬場も苦にしたためであり度外視で良い。

さて今回だが、追い切りを見る限り特に大きな上積みも無いが、それなりに能力を発揮できるレベルには仕上がったと言える。斤量58kgということもあるので、マイルCSから若干落として指数81程度を想定し本命とする。

 

ダノンキングリー81

近4走指数ベストは4走前の中山記念で81。

近4走指数は81→79→77→55。

生涯ベストは6走前の毎日王冠で指数82。ただし54kgの軽斤量だった。

4走前の中山記念は、距離適性を測るためということもあり、抜群の追い切りで仕上げてきた。指数は81だが56kgを背負っており、斤量を考えると実質ベストと考えて良い。

3走前の大阪杯では57kgを背負って79と指数を落とした。逃げてスローの瞬発力勝負に持ち込んで展開的には恵まれたが、上位2頭には力負けだった。2000mは長かったと言えるし、斤量増に対応できなかこともある。

2走前の安田記念では斤量58kgに対応できずに、指数を77と落とした。

前走の天皇賞・秋では斤量58kgかつ距離も適正より長い2000mということで、指数55と惨敗した。

ここまでの指数を見る限り明らかに斤量敏感傾向である。また追い切りからも成長分は無い。仕上がったとして昨年の安田記念並みが限界であり、G1では足りない。今回は最大で指数77程度を想定して消しとする。

 

インディチャンプ80

近4走指数ベストは4走前のマイルCSで80。

近5走指数は80→80→75→76→79。

5走前の安田記念では指数80と好走。

4走前のマイルCSでも指数は80と好走した。

3走前の阪神Cでは指数75と平凡。距離短縮で忙しくなり後方から差し遅れたことが敗因だ。

2走前の阪急杯でも後方から差し遅れて指数76と平凡。

前走の高松宮記念では後方待機ながら差しが決まる展開になり指数79と好走した。

ここのところ、G1で仕上げた時は安定して指数80程度は出せている。今回も仕上がりは良好で安定して指数80程度は計算できる。今回は指数80程度を想定して3番手評価とする。400mの距離延長は初めてなので、折り合いがつかない懸念はある。

 

ダノンプレミアム80

近4走指数ベストは2走前の天皇賞秋で80。

近4走指数は海外→65→80→海外。

生涯ベストは9走前の金鯱賞で指数82。

4走前のクイーンエリザベスSは海外レースで指数は出していないがG1で3着と好走している。

3走前の安田記念は指数65と落とした。持ち時計が足りず高速マイルには対応できないので度外視で良い。

2走前の天皇賞・秋では指数80と好走した。

前走の香港Cは海外レースで指数は出していないがG1で4着と好走している。

さてここまでの指数を振り返ると、2000m程度の中距離ならば安定して指数80程度で好走している。ただ、昨年の安田記念でスピードレースに対応できなかったこと、今年も昨年並みには時計の出る馬場ということからも、好走は難しいと言える。指数75以下に落とすと想定して消しとする。

 

ケイデンスコール77

近4走指数ベストは前走のマイラーズCで77。

近4走指数は71→75→76→77。

4走前のオーロCでは後方7番手から上がり5位の脚で差し届かず指数71の低値。

3走前の京都金杯から状態が良化し指数75と好走。

2走前の中山記念も指数76と好走した。

前走のマイラーズCも指数77と好走した。

ここのところ状態も良くなってきたことで、位置も取れるようになり指数も非常に安定している。さて今回だが、状態は引き続き良好であり十分能力は発揮できる。ただ、斤量2kg増でG1で好走するまで指数を伸ばすのは難しいだろう。指数76程度を想定し消しとする。流石にG1で足りる能力ではなく、G2までの馬という認識だ。

 

ラウダシオン77

近4走指数ベストは前走の京王杯SCで77。

近4走指数は70→76→71→77。

4走前のマイルCSでは指数70の低値。

3走前のシルクロードSでは指数76とそこそこ好走した。

2走前の高松宮記念では指数71と落とした。

前走の京王杯SCでは指数77と好走。指数ベストを更新した。

さてここまでの指数を見ると、好走と凡走を交互に繰り返しておりムラ傾向だ。今回は順番的には凡走ではあるのだが、仮に好走側だとして考えても指数77でG1では能力的に足りない。最大で指数77程度を想定して消しとする。

 

ギベオン76

近4走指数ベストは2走前の金鯱賞で76。

近4走指数は68→69→76→73。

生涯ベストは2018年の中日新聞杯で指数は77。

4走前の中日新聞杯では後方から差し遅れて指数68の低値。

3走前の白富士Sは斤量59kgを背負い指数は69の低値。

2走前の金鯱賞で指数76と好走。グローリーヴェイズ、デアリングタクトを破る大金星だ。ただ、単騎の楽逃げで展開に恵まれており再現性は薄い。

前走のマイラーズCは指数73と平凡。フラットな展開ならこの程度が現状の能力だろう。

さて今回だが、前走から斤量1kg増だし、能力的にも好走は難しい。指数72程度に落とすと想定して消しとする。

 

シュネルマイスター76

近4走指数ベストは前走のNHKマイルで76。

近4走指数は45→56→68→76。

4戦目の新馬戦から順当に成長し、前走のNHKマイルでは指数76でG1勝利。

ここまで全て中2ヶ月以上間隔を空けてきたが、今回は中3週と間隔が詰まっている。状態は前走と遜色なさそうだが、レース間隔を空けた方が良いタイプの可能性もあり、ここが試金石と言ったところか。ただ、少なくとも前走できっちり仕上げていることもあり、このレース間隔で成長分はない。あとは、斤量減分の上昇は可能だろうから、指数78程度まで伸ばすと想定する。ただ、指数78では流石に古馬G1クラス相手に通用は難しいと判断し消しとする。

 

カテドラル75

近4走指数ベストは2走前の東京新聞杯で75。

近4走指数は74→64→75→74。

生涯ベストは8走前のマイルCSで76。3歳秋でピークを迎えたようでその後指数は更新できていない。

4走前のスワンSでは後方から差して指数74と好走。

3走前のキャピタルSはルメール騎手への乗り替わりで脚質を差しから先行にシフトしたが、脚が溜まらず最後は失速してしまった。これまで通り後方で脚を溜めて末脚に賭ける競馬をするのがあっているようだ。

2走前の東京新聞杯では後方からの差し競馬で指数75と好走した。

前走のダービー卿CTでも後方からの差し競馬で指数74と好走した。

ここまでを振り返ると敗因が明確な3走前を除いて指数は74〜75程度で安定傾向。さて今回だが、斤量も増えるし指数を上げるのは難しいだろう。最大で指数75程度と想定し消しとする。

 

トーラスジェミニ75

近4走指数ベストは4走前のディセンバーSと2走前の東風Sで75。

近4走指数は75→63→75→69。

4走前のディセンバーSではマイペースを刻みことができ、指数75とベストを更新した。

3走前の小倉大賞典はハイペースで息が続かず指数63と落とした。

2走前の東風Sもハイペースだったが距離が1600mだったこともあり最後まで息が続いて指数は75と高値だ。

前走のダービー卿CTは先行馬が揃い先行争いが激化したことでハイペースになり、最後まで脚を持たせることができなかった。指数は69の低値だ。

さて今回だが、回のメンバーならそれほどハイペースにはならないだろうから能力は発揮できるだろう。指数は最大で75程度を想定し消しとする。

 

ダイワキャグニー75

近4走指数ベストは前走のマイラーズCで75。

近4走指数は72→62→63→75。

生涯ベストは5走前の毎日王冠で指数76。斤量56kgではあったが、6歳にして本格化したようだ。

4走前の天皇賞・秋では斤量58kgに対応できずに指数72と落とした。

3走前の日経新春杯も斤量57.5kgを背負い指数62と落とした。

2走前の東京新聞杯も斤量58kgを背負い指数63の低値。

前走のマイラーズCでは斤量56kgで指数75と能力を発揮できた。

ここまでを振り返ると、この馬は斤量敏感傾向でベスト時は軽斤量である。

前走を見てもまだ下降線に入ってはないだろうが、今回、斤量58kgには対応できずに指数は落とすだろう。指数72以下を想定して消しとする。

 

カラテ75

近4走指数ベストは前走の東京新聞杯で75。

近4走指数は50→67→74→75。

4走前は指数50と低値。

3走前の2勝クラスから強くなり出し、まずは指数67と上昇。

2走前の3勝クラスでも指数74と跳ね上げオープン入りを決めた。指数74は3勝クラスにしては破格の指数で古馬オープン特別レベルである。ただし斤量は54kgの軽斤量だった。

前走の東京新聞杯では成長分ありで、斤量2kg増に対応し指数75とベストを更新した。

さて今回だが、追い切りを見る限り成長分は無し。斤量2kg増もあるし指数を伸ばすのは難しいだろう。最大で前走並みの75程度を想定し消しとする。

 

カデナ72

近4走指数ベストは前走の大阪杯で72。

近4走指数は70→66→70→72。

生涯指数1位は7走前大阪杯で79、2位は8走前の小倉大賞典で78。ちょうど1年前に馬としてのピークを迎えていた。

ただ、そこから急激に下降傾向に入り、近4走は72以下の低値続き。近4走を見るに、能現状の能力で重賞では通用しない。今回も指数70程度を想定して消しとする。

 

まとめ

◎サリオス     想定指数81

○グランアレグリア 想定指数81

▲インディチャンプ 想定指数80

 

能力としてはグランアレグリアが2枚抜けているのだが、不安要素はそれなりにあるし圧倒的1番人気であることを考えたら狙う妙味は無い。グランアレグリアがサリオス、インディチャンプとほぼ同等程度まで落とすと想定し、ほぼ能力差無しの3強という認識だ。(一応、人気込みでサリオスを本命とはしたが。)

この3頭は他の馬とは確固たる能力差があるし、騎乗ミスや不利が無ければ順当にこの3頭で決まるだろう。あとは、当日の馬場や馬体重などを見て馬券を決めたい。