2021年8月レース後短評
2021年8月予想レース
クイーンS
- 函館開催ラスト1週前で馬場は荒れ気味。
- 直前の雨と35.8-36.0-36.0と流れたラップもあり、底力が問われた一戦か。
- 位置取りは問わずどこからでも地力があれば好走可能。
1着テルツェット
後方に位置取り直線ではロスなく馬群を捌く好騎乗。平均ペースで脚を溜めて直線で末脚を爆発させ、能力をフルで発揮できた。流れた展開は味方したが、それでも今回のメンバーでは能力上位か。
2着マジックキャッスル
中段に位置取りほとんどロスなく、能力を出し切った。8割仕上げだったこともあり、まだ上はあり。
3着サトノセシル
前走の2勝クラス勝利から、状態面の上積みがかなりあった。レースは後方で脚を溜めて流れた展開も味方し好走。能力は出し切った。
4着フェアリーポルカ
内を先行。雨でタフな馬場になったこと、持続ラップでタフな流れだったこともこの馬にとってはプラスであり、能力通り好走。
5着クラヴァシュドール
後方で脚を溜め、ロスなくインコースを回り、直線も最後まで伸びるも、ジリジリとした伸びで他馬に比べたら伸びは甘い。とは言え順当に能力は出し切った。末脚の甘さから今後も決め手は欠きそう。
6着ローザノワール
逃げて最後は脚が無くなるも6着と粘る。流れて厳しかったが、マイペースの単騎逃げで能力があれば逃げ切れる展開。今回は能力は出し切れた。
7着イカット
中段からロスなくインコースを選択しジリジリ船団に取り付くも、直線でフェアリーポルカに進路を蓋されブレーキがかかってしまった。この時点で残り100mであり、再加速して好走は不可能。凡走は度外視で良い。
8着ウインマイティー
後方待機から4コーナーで捲り気味に進出したが、最後まで脚を余すことができず、直線で伸びを欠いた(orレースを止めた)。コースロスも大きく、能力は出しきれておらず度外視可能。
9着シャムロックヒル
先行するも4コーナーで既に余力なく、能力通りで順当に力負け。
10着シゲルピンクダイヤ
先行するも4コーナーで既に余力なく力負け。タフな時計のかかる馬場は苦手なタイプであり、度外視可能。
11着ドナアトラエンテ
今回は状態良好だし、タフな馬場での好走実績もある馬だったが、今回は先行しで4コーナーで既に余力なく失速。今回は力負けも敗因が不明。初の洋芝が合わなかった可能性が一番考えられるか。
12着マイエンフェルト
最後方で競馬、直線で余力なく全く伸びれず力負け。
小倉記念
- 小倉開幕週だが、土曜は雨で不良馬場、本レースは日曜で稍重まで回復。
- 前回開催の影響もあり内は伸びず、完全な外伸び馬場。
- 12.8 - 11.5 - 12.1 - 12.7 - 12.3 - 11.3 - 11.4 - 11.5 - 12.2 - 11.9で前後半61.4-58.3と後傾ラップだが、残り1000mから馬群が凝縮して、前は厳しい展開に。結果的にこのタイミングで動かず、後方にいた馬のワンツースリーで差し優勢レースとなった。
- ラスト2Fでタフな馬場での地力が問われたレースか。
1着モズナガレボシ
最後方待機で直線は馬場の良い大外へ。中盤でペースが早くなって前が潰れたこともあり、展開は向いた。斤量53kgも味方し好走。様々な好走要因が重なり能力以上のパフォーマンスが出た。
2着ヒュミドール
後方3番手で競馬。4コーナーから大外ぶん回しで、直線は馬場の良い外へ。展開が味方したこともあるが、能力を出し切っての好走。
3着スーパーフェザー
後方2番手で競馬。上位2頭とは異なり、4コーナーではインコースを捲るように船団へ。早めに先頭に立ちそのまま3着へ雪崩れ込み。この馬も斤量と展開の恩恵が大きく、能力以上のパフォーマンスを発揮。
4着ダブルシャープ
後方4番手で競馬。この馬もスーパーフェザーと同じく馬場の内目を選択。コースロスなく早めに2番手に立ちそのまま4着へ雪崩れ込み。この馬も斤量と展開の恩恵が大きく、能力以上のパフォーマンスを発揮。
5着ショウナンバルディ
2番手で競馬。ラップが早くなったところで加速についていけず後退。最後は伸び平凡で離れた5着と凡走。前が残れない展開でこそあったが、早々に加速についていけていないことから状態落ちも気になるところ。今回は展開振りで能力を発揮できず度外視。
6着ファルコニア
先行し直線に入ったときは2番手。前が残れる展開ではなく凡走。さらに、これまでは軽めの馬場での好走実績しかなかったので、タフな力比べは試金石だったが、やはり高速馬場の方が良さそう。今回は度外視で良い。
7着ヴェロックス
先行し直線に入ったときは3番手。前が残れる展開ではなく凡走。さらに、この馬は上がりの出る高速馬場の方がパフォーマンスが高い馬であり、今回のような力比べは合わない。度外視で良い。
8着テーオーエナジー
先行したが残り5Fからの加速についていけず、そのまま後退。直線インコースでリカバリーするも直線の伸びも平凡で力負け。
9着グランスピード
緩めのペースで逃げることができたが、早めに突かれてロンスパ戦となり、前に厳しい展開に。展開不利で度外視で良い。
関屋記念
- 良馬場で勝ち時計1分32秒7と平均的。
- 前後半は46.6-46.1とやや後傾ラップだが、逃げたマイスタイルが離した単騎逃げということを考えるとスローペースか。中段より前にいないと厳しい展開だった。
- 馬場は重くなく、とは言え、マイスタイルの早仕掛けでロンスパ気味になり、トップスピードの瞬発力勝負にもならなかった。瞬発力もタフさも平均的に問われたレースと言えるか。
1着ロータスランド
マイスタイルから離れた2番手を先行。成長分もあり、直線はマイスタイルをかわし先頭へ進出しそのまま逃げ切り重賞制覇。前有利な展開も味方したが、能力は出し切った。
2着カラテ
7番手で競馬し直線は外へ進出。末脚を発揮するもロータスランドは捉えられず2着まで。能力は発揮できた。展開を考えたらロータスランドより能力は上か。
3着ソングライン
カラテと同様。7番手で競馬し直線は外へ進出。末脚を発揮するも3着まで。能力は発揮できた。ただ、斤量を考えても物足りない。前走の好走を見る限り、ベストはトップスピードの瞬発力勝負であり、今回のようにロンスパで末脚が不発な展開はあまり向いていなかったか。とは言え、展開を考えたらカラテと同様今回メンバーではベストパフォーマンス。高速マイルor1400mでパフォーマンスUPを期待。
4着マイスタイル
逃げて先行有利のペースを刻みそのまま粘りこみ4着と好走。能力は出し切った。
5着グランデマーレ
後方で競馬し末脚発揮も5着まで。多少脚を余しており、度外視可能か。
6着クリスティ
先行競馬で直線は脚が無くなるまで競馬し、能力を出し切った。
7着シャドウディーヴァ
中段で競馬し直線も伸びたが、位置取り的に前に届くポジションではなく、多少脚を余した。度外視可能。
8着アンドラステ
中段で競馬し直線は大外へ。位置取り的に届くポジションではなく、多少脚を余しており、度外視可能。
9着パクスアメリカーナ
先行し直線では余力なくなるまで追い、能力を出し切っての力負け。1年4ヶ月ぶりのここを叩いてどこまで上積みがあるか。
10着アトミックフォース
先行し直線では伸びを欠き失速、能力は出し切り力負け。近走に比べパフォーマンスを落としているが、馬体を減らしてしまったこともあり、輸送失敗or調整失敗懸念も。
11着サトノアーサー
後方で競馬。直線伸びるも前を捉えられる位置ではなく、レースに参加できていない。度外視で良い。
12着ブランノワール
後方で競馬。直線伸びるも前を捉えられる位置ではなく、レースに参加できていない。度外視で良い。
13着ソッサスブレイ
後方で競馬。直線伸びるも前を捉えられる位置ではなく、レースに参加できていない。度外視で良い。
14着ハッピーアワー
後方で競馬。最内へコースロスなく進出するも、直線伸びず力負け。能力は出し切った。
15着ラセット
後方で競馬。直線で進路を探している内に残り200mを切りゲームセット。レースに参加できておらず、度外視で良い。
16着ベストアクター
中段で競馬。直線早々で失速し力負け。
17着ミラアイトーン
先行で競馬し早々に余力がなくなり力負け。
北九州記念
- 雨の稍重馬場で勝ち時計1分8秒2とそこそこ時計のかかったレース。
- 馬場は完全に外伸びでほぼ前場外へ進出する展開。
- 前後半は33.2-35.0と前傾ラップ。前2頭は沈んだが、3番手の2頭のワンツーと前目にいないと勝負にならないレースだった。
- 後ろからでは厳しくスピード勝負のタイムトライアルレース。
1着ヨカヨカ
3番手のベストポジションで競馬。直線も鋭く伸び、能力を出し切った。斤量の恩恵が大きいが、超高速馬場の前走からパフォーマンスを上げたこともあり、そこそこ時計のかかった方が良さそう。
2着ファストフォース
3番手のベストポジションで競馬。前走から斤量増に対応し好走。能力を出し切った。
3着モズスーパーフレア
ハイペースで逃げて、直線はコースロスを無くすため馬場の悪い内側をあえて選択。最後まで粘り3着。現状の能力は出し切ったと言える。
4着シゲルピンクルビー
中段で競馬。4コーナーやや内側に進出し船団にとりつき、直線はファストフォースの内を鋭く伸び4着と好走。斤量の恩恵も大きいが、現状の能力は出しきれた。
5着レッドアンシェル
ヨカヨカの後ろで競馬。鋭く伸びるも位置取り的に届かずも、伸びは他馬と一緒で能力は出し切ったか。58kgを背負った復帰戦としては上々か。
6着ボンセルヴィーソ
2番手追走で、モズスーパーフレアと同様コースロスのないインコースを選択。直線では粘りきれず6着と沈んだが、現状の能力は出しきれた。
7着ジャンダルム
後方で競馬。直線はかなり鋭く伸びるも、差しが届くレースではなくかなり脚を余した。ラスト1Fは最速であり、完全に度外視で良い。人気を落とした次走で狙える。
8着アスコルターレ
後方で競馬。直線伸びるもやや脚を余し気味であるが、ほぼ能力は出し切ったと言って良い。
9着エングレーバー
後方で競馬。4コーナーでインコースを選択しリカバリーするも直線の伸びは平凡。能力通りで力負け。
10着ボンボヤージ
先行し直線では余力なく力負け。能力は出し切った。
11着メイショウケイメイ
最後方で競馬。直線は伸びるも、差しが届くレースではなく脚を余した。多少は度外視可能。
12着ノーワン
後方で競馬。差し届くレースではなかったが、脚色は他馬と一緒であり、ほぼ能力を出し切ったと言って良い。
13着メイショウカリン
後方で競馬。差し届くレースではなかったが、脚色は他馬と一緒であり、ほぼ能力を出し切ったと言って良い。
14着アウィルアウェイ
後方で競馬し直線は伸びず力負け。敗因は雨。タフな馬場は得意な方ではあるが、雨で濡れた馬場は苦手なタイプ。今回は度外視で良い。また、馬体重2桁増で過去最高も気になるところ。追い切りは良さそうだったので成長分の可能性もあるが、今回は雨のための凡走で状態面は識別できず。
15着コンパウンダー
後方で競馬。4コーナーでインコースを選択しリカバリーするも直線の伸びは平凡。能力通りで力負け。
16着メイショウキョウジ
中段で競馬。差し届く位置ではないが、直線の伸びもなく力負け。
17着ファンタジステラ
先行しコースロスのないインコースを選択も、余力なく失速。力負け。
18着ロジクライ
中段で競馬。差し届く位置ではないが、直線の伸びもなく力負け。
札幌記念
- 前後半59.9-59.6と平均ペース。瞬発力は問われず、800mのロンスパ戦で持続的なスタミナが問われた。
- 今週の札幌は基本的に先行有利であり、本レースも直線では中段より前目にいないと厳しいか。
1着ソダシ
2番手追走し、残り800mを切った地点でトーラスジェミニが失速し先頭へ。そのまま800mのロンスパ戦を押し切り非常に強い勝ち方。オークスは距離が敗因だが、札幌の洋芝2000mも十分距離は問われるし、まずは距離2000mへの対応を示した。斤量の恩恵ももちろん大きいが、勝ち切るのは強い。
2着ラヴズオンリーユー
中段で競馬。ロンスパ戦よりも瞬発力勝負の方が得意なタイプであり、今回のレースはベストとは言えない。また、ラスト1Fは最速も、前を捉えられる位置ではなく、脚を余した。敗因明確で敗戦は度外視でよく、能力は今回のメンバー最上位。
3着ペルシアンナイト
前目で競馬し、ロンスパ戦も向いての好走。2ヶ月ちょっとの休み明けだが、状態も非常に良かった。順当に能力を出しきれた。
4着マイネルウィルトス
中段で競馬。直線は伸び平凡で5着まで。能力は出し切った。
5着ブラストワンピース
最後方で競馬。残り5Fから捲って船団へ。実質5Fのロンスパをしており、直線では余力なく失速。後方にいても勝負にならないので捲るのは良いが、今回は脚を最後まで持たせられず結果的には捲り失敗。度外視で良い。
6着ユーキャンスマイル
後方で競馬。差し届く位置ではないが、直線の伸びも平凡で力負け。現状の能力は出し切った。
7着アイスバブル
後方で競馬。差し届く位置ではないが、直線の伸びも平凡で力負け。現状の能力は出し切った。定量戦ではここまで。
8着ディアマンミノル
後方で競馬。差し届く位置ではないが、直線の伸びも平凡で力負け。現状の能力は出し切った。定量戦ではここまで。
9着ウインキートス
先行し直線では既に余力なく失速。力負けで現状の能力は出し切った。定量戦ではここまで。
10着トーラスジェミニ
逃げて残り4Fで捕まりそのまま失速。今回は明らかに状態落ちであり、度外視で良い。
11着サトノセシル
中段で競馬。4コーナーで既に余力なく失速。2戦続けて馬体重2桁増で今回は仕上がり不足か。度外視で良い。
キーンランドC
- 札幌開催後半で時計がかかるようになっており、勝ち時計は1分9秒1。時計のかかる1200mに対応できることが好走条件。
- 前後半は34.0-35.1とやや前傾ラップ。中段程度にいれば差しも届いて勝負になるレース。
1着レイハリア
追い切り絶好調で超絶上積みあり。抜群のスタートで逃げ、メイケイエールに競りかけられても冷静に前に行かせて、直線まで余力を残した。直線では前を捉えてそのまま1着。今回は斤量にも恵まれての好走でもあるので、次走が斤量増に対応できるかの試金石となる。今回、操縦性は良さそうで上手くペースに合わせてコントロールできていたので距離延長には対応できる可能性が高い。
2着エイティーンガール
過去の好走は全て時計のかかっているレースであり、今回のように1分9秒以上かかるレースは得意なタイプ。得意条件で好走できた。中段から差し脚を伸ばし、能力は出しきれた。
3着セイウンコウセイ
中段で競馬。直線は外へ進出し伸びた。現状の能力は出しきれた。
4着カイザーメランジェ
2番手追走で最後まで粘り切った。現状の能力は出し切った。
5着アストラエンブレム
後方で競馬。直線は良く伸びたが、物理的に届く位置ではなく5着まで。やや脚を余しており、多少は度外視可能か。
6着マイネルアルケミー
先行し最後まで粘りこむも6着まで。現状の能力は出し切った。
7着メイケイエール
道中で折り合いを欠いてしまい、途中から先頭へ。直線では既に余力なく失速し、力負け。敗因明確で度外視で良いが、1200mで折り合えないようだとなかなかに厳しい。
8着ヒロイックアゲン
中段で競馬し直線の伸びは平凡。順当に能力通り走った。
9着タイセイアベニール
最後方から競馬し、直線は最速の末脚を繰り出すも差し届く位置ではなかった。だいぶ脚を余しており度外視で良い。
10着ミッキーブリランテ
中段から伸び平凡で力負け。追い切りの動きは良かったが、追い切り関係なく休み明け走らない馬ということで、度外視で良い。ここを叩いて次走狙う。
11着ジョーアラビカ
後方で競馬し、直線は伸びるも物理的に届く位置ではなかった。とは言え、脚色は他馬とほぼ同じであり、能力は出し切っての凡走と言って良い。
12着シュウジ
後方で競馬し、直線は伸びるも物理的に届く位置ではなかった。とは言え、脚色は他馬とほぼ同じであり、能力は出し切っての凡走と言って良い。
13着ロードアクア
先行し直線は余力なく失速。現状の能力は出し切っての力負け。
14着ダイアトニック
先行し直線は余力なく失速。現状の能力は出し切っての力負け。久しぶりの一戦でまだまだ本調子ではないか。ここを叩いてどこまで上がるか。
15着カツジ
最後方で競馬し、直線は多少伸びるも物理的に届く位置ではなかった。とは言え、脚色は他馬とほぼ同じであり、能力は出し切っての凡走と言って良い。
16着ソロユニット
中段で競馬し残り600mの地点から既に余力なく失速。初芝で対応できなかったか、単に力負け。