2020大阪杯 G1 回顧
緊急事態宣言が該当する地域に出勤しているので、本日から完全在宅勤務になった。コロナが終わってからもテレワークをする人は増えるだろうし、シスコとかにはかなりの追い風だな。超主力の4423もいい感じ。
さて、今週はダービー卿チャレンジトロフィーと大阪杯を予想した。
ダービー卿チャレンジトロフィーの回顧は投稿済みなので貼っておく。
それでは、大阪杯の回顧を行おう。
初めに、事前予想を振り返る。
そして、事前予想の指数と追い切り評価は以下である。
1位 ダノンキングリー 82 A
1位 クロノジェネシス 82 A
3位 ワグネリアン 81 A
4位 ラッキーライラック 80 B
4位 ブラストワンピース 80 B
6位 カデナ 78 C
6位 ジナンボー 78 B
8位 マカヒキ 76 B
9位 ステイフーリッシュ 75 C
9位 ロードマイウェイ 75 C
9位 サトノソルタス 75 B
12位 レッドジェニアル 69 A
続いて、最終予想と買い目を振り返る。
◎ワグネリアン
◯ダノンキングリー
△クロノジェネシス
△ラッキーライラック
馬単 ◎→◯ 500円
三連単 ◎→3頭→3頭 各100円 計600円
三連単 ◎→◯→2頭 各200円 計400円
馬券は馬単と三連単。
ワグネリアンは1着固定の本命だ。
ダノンキングリーは2着の最有力候補だが、3着馬券も購入した。
オッズ的には5強だが、ブラストワンピースは絶対に無理なので、私の中では4強だった。
この4頭の三連複でも良かったが、期待値込みで単系の馬券で勝負した。
予想の意図を書いていこう。
まずは、馬場だが当日のレースを見る限り高速馬場だった。
また、土日のレースを見る限り、かなり先行有利馬場であった。大阪杯までの芝7レースの連対馬14頭の内、10頭が4コーナー3番手以内ということからも明らかだ。
内外有利に関しては、開幕週らしい内伸び馬場だった。したがって高速馬場適性のある馬と、前目に位置取れる馬を重視していった。
本命はワグネリアン
指数3位だが、度外視可能な前走を除いて上昇中だった。位置は中段ぐらいと思っていたが、内をロスなく捌けば問題ないと判断した。追い切りも良かったし、上昇傾向と高速馬場適性を考慮して優勝想定ラインの82ほどで走れるとして本命にした。
対抗はダノンキングリー
指数は1位で82だが、斤量54kgでの指数。前走は56kgで81と斤量を考慮すれば成長中とは言える。追い切りも良かったが、前走でだいぶ仕上がっていたし、2000mも少し長いだろう。今回1kg増もあるので、指数は現状維持の(斤量を考えるとやや成長)81ほどと想定し、対抗評価。
△クロノジェネシス
前走ベスト更新の82。タフな馬場を得意とする馬であり、高速馬場で同じパフォーマンスが発揮できるかは不明だった。1kg増と大外枠もマイナス視して、抑えまで。79程度を想定。
△ラッキーライラック
G1では安定して80の指数を出せるのだが、今回は追い切りの動きが明らかに良くなかった。首が上がっており前進気性を感じなかったため、指数ほどは評価せず抑えまで。79程度を想定。
上記4頭を4強と考えいずれの馬も79以上は出せるとした。
したがって、持ち指数が79以上で 消した馬について理由を書いていく。といってもブラストワンピースしかいないのだが。
指数80のブラストワンピース
事前予想からかなり酷評していたように、高速馬場では指数を出したことがない。今回のような高速馬場では絶対に好走できない馬である。世間的には5強レースだったが、私の中では自信の4強レースだった。
結果は、
1着 ラッキーライラック △
2着 クロノジェネシス △
3着 ダノンキングリー ◯
4着 カデナ 無
5着 ワグネリアン ◎
昨日もプリモシーンが5着で縦目をやってしまったが、今回も縦目だ。
4強というところまでの判断は良かったのだが、本命のワグネリアンが5着だし、対抗のダノンキングリーが力負けの3着。惨敗と言える。
各馬券が外れた要因を中心に、回顧を行なっていこう。
スポンサーリンク
レース内容
まずは、レースを振り返る。
時計に関して、事前予想では以下のように書いていた。
「勝ち時計は、レースが流れれば1分57秒台も余裕で出る馬場だ。ただし、レースが流れるとも思えないので、1分58秒台程度ではないか。」
結果として、勝ち時計は1分58秒4だし、レースも流れなかったので想定通りだ。高速馬場という判断も間違っていなかった。勝ち時計を当てる馬券なら簡単なんだけどなあ。
ラップタイムは、12.9 - 11.7 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 12.1 - 11.7 - 11.3 - 11.2 - 11.7
前半1000mー後半1000mは60.4秒ー58.0秒と2.4秒後傾となるスローペースだ。
また、赤字で示したところが最も早く、脚を溜めて弾けさせる3F瞬発力勝負であった。今回のスローペースでは前に居ても脚が溜まるので、逃げ馬のダノンキングリーがベストポジションと言える。時点でジナンボー 、ラッキーライラック、クロノジェネシスだ。馬場自体も先行有利馬場ということもあり、4コーナーで先頭から4番手までの馬しか勝負にならなかった。
レースの質としては、瞬発力適性が問われたレースになった。ここの想定は予想通りなので、敗因は各馬の分析にある。個別に書いていこう。
レースレベルとしては、勝ち馬ラッキーライラックの指数は82。優勝想定ラインに設定した通りであった。これはG1としてはやや高いレベルである。今回のメンバーレベルを考えると妥当だろう。それでは、各馬の回顧を行なっていこう。
スポンサーリンク
1着 ラッキーライラック
「得意の瞬発力勝負。デムーロ騎手の完璧な騎乗で勝利。」
指数ベストは3走前のエリザベス女王杯で80だった。今回指数ほど評価をせずに抑え評価までとしてのは追い切りが悪かったからだ。前走の78から上積みがないとして、抑え評価にした。
ただし、結果的には指数は82のベスト更新である。状態が悪いのに、82という高指数は出ないだろうから、追い切りを見誤ったことになる。見誤った原因が判明したので書いていく。
まずは、事前予想を引用する。
「最終追い切りで時計は出ているのだが、やや首が高い印象を受けた。前走の方が首が低く前進気性に溢れていたので、その点はマイナスである。」
まず、首が高く手応えが悪い件は、何度も見返したが間違いではない。この追い切りの捉え方が間違っていたのだ。前走よく見えたのは、全体時計を出さずに終い重点だったからであり、今回は全体時計を出してきたため、最後は苦しくなって首が上がってしまったということだ。ラッキーライラックにとってどちらが良いかと言えば、後者であるということだ。自ら進んでいくような追い切りでは負荷が足りていなく、首が上がってしまうほど負荷をかけた方がレースでのパフォーマンスは良いということだ。動画を見るだけでは、明らかに前走の方がよく見えるので、手応えの怪しさを見つけたのが嬉しくて、深く考えずに評価を下げてしまった。反省したい。
レースを振り返る。
スタート後は内のワグネリアンの前の位置を取りに行った。そのまま3番手のインコースでレースを進め、直線でもインコースを捌ききった。好位置を取れたし、全くロスの無い競馬で完璧な騎乗だった。正直、昨日のプリモシーンで外を回さず、それをやってくれよという感じ。まあデムーロの性格もわかるし、馬券を買う側がそれを考慮する必要があるってことだな。ゴール前でガッツポーズをしてしまうのもなんか良い。レースの話に戻ると、インコースで脚を溜めて、瞬発力勝負になった。瞬発力勝負はエリザベス女王杯で好走したように得意条件であるので、展開的にも向いていた。
以上のように、今回指数を上げた要因は、以下の3つである。これらの要因で指数ベストの82で混合G1を初制覇。3つ目のG1タイトルだ。
①追い切りが良かった。(負荷がかかった点が)
②デムーロ騎手の神騎乗。
③得意の瞬発力勝負になったこと。
今後はというと、現在が充実期であり指数82が出せれば、混合G1でも引き続き勝ち負けだ。まだまだ強くなっているしG1最有力候補だ。狙う条件としては、まずは瞬発力勝負になることだ。宝塚記念というよりはヴィクトリアマイルだろう。また、追い切りで首が上がるほど負荷がかかることも重要だ。今回わかったことなので、次に繋げたい。
2着 クロノジェネシス
「高速馬場でも好走できた。前走から本格化している。」
近3走の指数が76→76→82であった。前走は重馬場であり、バゴ×クロフネの重馬場血統が向いたと判断していた。高速馬場の今回は前走ほど指数は出ないだろうと判断して抑えまでとした。結果として、今回は指数81で予想外の好走だ。前走は54kg、今回は55kgと1kg増を考慮すると実質ベストと言える。
タフな馬場でのみ好走できるとの見立てが間違っていて、高速馬場でも普通に走れるということだ。適性を見誤ったと言える。ただし、前走は休み明けの9割仕上げで82の高指数なので、タフな馬場の方がちょっと良いかなとは思う。ただ、誤差程度であり、いずれの馬場でも80オーバーのG1級だ。また、今回は追い切りが抜群に良く、S評価をつけたいレベルと評したが、状態も上向きであっての好走だ。
レースを振り返る。
スタートは平凡ながら、外枠から位置を上げていき、4番手の位置を取った。4コーナーではダノンキングリー、ジナンボーの外を回したが、外を回すロスは最小限だった。好位置を取れて、ロスなく回せたことも好走要因だろう。内から差してきたラッキーライラックには敗戦したが、これは位置取りの差であり、クロノジェネシスが内枠ならば逆転している可能性もある。上位2頭にはほぼ力の差はない。
今後はというと、タフな馬場でも高速馬場でもどちらでも80オーバーで走れるので、どのG1でも勝ち負けになるだろう。どちらかと言えば、タフな馬場の方が良いことと、他の有力馬はタフな馬場で指数を落とすので、クロノジェネシス的には馬場が重くなってくれた方が良いだろう。また、使い詰めて指数を出すタイプではないので、間隔をあけて使っていくのが良い。前哨戦を使うとしても、今回の中7週のように間隔をあけて、前哨戦を9割仕上げで挑むのが良いだろう。
3着 ダノンキングリー
「斤量増に対応できなかったし、2000mも若干長い。」
54kgの毎日王冠で82、56kgの中山記念で81、そして57kgを背負った今回は79だ。
前走は2kg増で1ポイントダウンに抑えたので、若干成長中かなと思い、57kgでも維持できると期待したが、結果的には指数を落としてしまった。やはり、57kgの斤量には対応できていなく、斤量敏感傾向と言える。また、追い切りも抜群だったし、瞬発力勝負の申し子のような馬である。さらに、逃げてベストポジションを取ることが出来たのに、ラッキーライラックとクロノジェネシスに差し切られていることからも、やや距離が長く最後まで持たなかったと考えるのが妥当である。距離適性と斤量の影響を見誤ったと言える。高速馬場ならば2000mでも大丈夫だと思っていたのだだが、そうではなかったようだ。
レースを振り返る。
横山典弘騎手が逃げを選択した。逃げ馬不在でスロー濃厚なら行ってしまおうという横山騎手らしい選択だ。そのまま、スローのラップを刻み、残り600mでペースを上げる3F瞬発力勝負に持ち込んだ。しかし、得意条件で差し切られてしまい、上位2頭には力負けであり、凡走と言える。凡走要因は上記で書いたように、距離と斤量である。
今後はと言うと2000mでは少々長いので、G1なら1600mが良いだろう。春なら安田記念、秋ならマイルCSか。超高速馬場になれば天皇賞秋でも良いだろう。また、休み明けで仕上がるタイプの馬なので、前哨戦は要らないし、使い詰めもマイナスなので間隔は開けた方が良い。能力に関しては、3歳春に高指数を出してからは成長も鈍化している(ほぼピークを迎えた)ようなので、あまり上積みは期待しにくい。安田記念では58kgを背負うのでベストパフォーマンスでも79とかだろうから、抑え程度になるだろう。今回の力負けで評価を下げた1頭と言える。
スポンサーリンク
4着 カデナ
「ここへ来て本格化している。」
前走指数が自己ベスト更新の78。今回も79とさらに自己ベストを更新している。
前走の小倉大賞典はハンデG3としてはかなりレベルの高いレースなので、実はカデナは前走から本格化して強くなっているのだ。この馬が4着に来たからレースレベルが低いと考える人もいるだろうが、正しくはカデナが強いと言うことだ。
追い切り評価はCとし、現状維持か状態低下と書いたが、指数を見る限り状態維持だったと考えて良いだろう。一杯に追って負荷はかかっていたので、それなりに走れたと言うことだ。1ポイント増は追い切りが良かった分ではなくて、単純に叩いて上昇した分だ。基本的には叩き良化型なので。
レースを振り返る。
スタート後は位置を取りに行かずに差し競馬に徹した。そのまま後方に位置取り、コーナでは最後方。後方にいた多くの馬が外を回す中で、鮫島克駿騎手は迷わず内を選択していった。外を回して足りる馬じゃないので、詰まる事を恐れずに内を選択するしかない。そして、上手く馬群を捌き、上がり最速で4着まで来た。着狙いではあるが、このメンバーではこれがベストだ。むしろ、足りない馬を4着まで持ってきた神騎乗だったと言える。前走も神騎乗で重賞初勝利を上げた鮫島克駿騎手だが、今回も完璧な競馬だった。かなり期待な若手騎手の一人である。いずれ頭角を現すと思う。カデナの話に戻すと、上がり3Fは最速だが、上がり1F実測タイムはラッキーライラックには劣っており、ほぼクロノジェネシスと同タイムだ。
今後はと言うと、前走も小回り小倉、今回も内回りで好走しており、いずれもコーナーでスムーズに加速できていた点から、小回りの方が良いだろう。小回り重賞では最有力候補だ。G1となると、79では足りないので着狙いが限界になる。さらなる上昇分が必要だが、もう6歳なのでG1勝利まで指数を伸ばすのは難しいだろうが、今回ベスト更新でかなり晩成型と言えるので、可能性は0ではない。鮫島騎手とのコンビで夢を見たい。
5着 ワグネリアン
「能力を発揮できなかった。叩きが必要かも。」
近4走指数は77→78→81→79だ。
4走前から3走続けて自己ベスト更新中で、前走は得意では無い重馬場だったし、内伸び馬場で外を回してしまったことで指数を落としたが、理由がはっきりしているので度外視した。
前走を度外視して上昇傾向なので今回もベスト更新の82を出せるとして本命にした。
レースを振り返る。
好スタートを切り、中段のインコースを取れたが、福永騎手も言っていたようにもう一段前が取りたかった。しかも、あの位置では動くに動けず、直線に入るまでじっとしているしかなかった。直線ではインを捌いて前を捉えに行くも全然伸びずに5着だ。
結果的に、指数は76と近4走と比べても最低指数だ。
要因としては、まずはポジションが後ろ過ぎたことと、仕上がりが足りなかったことだろうか。
ポジションに関しては、高速馬場の先行有利レースで、あの位置からでは物理的に届かないのでポジション取りが悪かったと言える。驚異のキレ味を出したラッキーライラックより0.4秒も上がりを出すのは不可能であるからな。
また、福永騎手が前が壁みたいなことを言っている人を大勢見かけたが、普通に詰まっていないし、馬群の捌きには問題なかった。確かにレース映像で見ると、垂れてきたジナンボーに塞がれて詰まったように見えるのだが、パトロールビデオを見る限り、ジナンボーの内を捌けている。したがって、福永騎手は詰まっていない。
仕上がりに関しては、乗り込み量も豊富で追い切り評価もAとしたように問題ないように思えた。一応懸念点として、仕上がりが早過ぎる点が気になると書いていたが、その要因でレースにピークを持ってこれなかった可能性がある。2週前で仕上がってしまい、1週前ポリトラック、最終も緩い時計ということで、ピークの調整を失敗した可能性がある。そうならば、追い切り分析の見誤りだ。ただ、これに関しては確証がもてない。
また、叩き良化型で休み明けではそもそも走らない可能性もある。昨年の大阪杯では77で自己ベストを更新しているので、休み明けは苦にしないと判断していたが、実際80オーバーの指数を出しているのは、叩き2戦目の天皇賞秋だ。自己ベストを出した大阪杯(2019)でも、能力を発揮して77ではなく、当時から80オーバーの能力があったのに、休み明けで指数を落として77だった可能性はある。このように、仕上がり要因で見誤った可能性が高い。
今後はと言うと、まずは追い切りをしっかり確認したい。現状としては、位置取りと仕上がり要因で指数を落としたとして、ピークを過ぎたとは判断しない。能力は十分なので、状態次第では再び狙いたいが、狙うならば今回の敗因をはっきりさせてからにしようと思う。まずは、叩き良化型なのか今回の仕上がりは良くなかったのかを、次走の追い切りを見て判断しようと思う。また、高速馬場で差し損ねるならば、多少パフォーマンスを落としても重たい馬場の方がいいかもしれない、パフォーマンスを落とすとはいえ、ジャパンカップでの重馬場で79は優秀なので。
6着 ジナンボー
「能力が足りなかった。」
スローペースを2番手で追走出来ており、ベストパフォーマンスを発揮できたレースだったが、最後の失速から明らかに能力不足だと言える。
太めで出てきた前走は斤量55kgで73だったが、今回は馬体も絞れてきたことで斤量57kgで指数74と、パフォーマンスを上げた。だが、この指数では能力的に足りないし、このメンバー相手には勝負にならなかった。
7着 ブラストワンピース
「高速馬場は適性外。」
持ち指数は80あるのだが、今回は73の低値で凡走だ。
レースを振り返る。スタート後、ワグネリアンに前をカットされてポジションが取れなかった。道中は中段で進め、コーナーでは外を回していった。内伸びで外を回したのは良くなかったが、そこまでロスがあった訳でもないので、これが直接的な敗因ではない。
敗因は高速馬場は走らないと言うこと。これだけだ。
事前予想でも「今回の高速馬場では走れるわけがないので、完全に消しで良い。」と自信を持って消しているが、レースを見てもその考えは変わらない。やっぱり高速馬場は無理だったよね。っていうだけの話。5強と思っていた人は、敗因が分からなくて苦労しているだろうが、私からすれば、順当に敗戦しただけだ。正直今回の3番人気は過剰人気すぎる。
また、事前予想で次のことを書いていた。
「馬場が合うだろう宝塚記念で狙いたいので、ここは大惨敗をしてもらおう。」
この理想のシナリオ通り惨敗してくれた。今回の敗戦は不得意な高速馬場ということで、度外視が可能なので、次走で馬場がタフになるようなら普通に狙いたい。今回の敗戦で人気を落とすことを願う。
スポンサーリンク
8着 レッドジェニアル
「自分なりに頑張って指数ベスト更新。」
指数ベストは前走の日経新春杯で69だったのだが、今回72とベストを更新。相手関係で目立たなかったが、この馬なりに頑張った結果と言える。追い切り抜群でA評価としたのだが、やはり状態は良かったと言える。
事前予想では8着ぐらいの地味な着順で能力がバレない程度に好走して欲しい。的なことを書いたが、ほぼ想定通りだ。この着順では目立たないし、次走こっそり狙うことができるだろう。ただ、今回72でまだオープン特別レベルにも満たない。もう1回今回の追い切りであれば、G3で狙ってみても面白いかもしれない程度だ。
9着 ステイフーリッシュ
「高速馬場では好走不可能」
近4走中馬場がタフになった3戦は74〜75。高速馬場での1戦は69だった。
今回は、高速馬場で指数も69。馬場の違いで明らかに指数が異なっており、高速馬場ではこの指数が限界だということだ。タフな馬場でも能力的には足りないのに、苦手な高速馬場では全く走れず、9着惨敗ということだ。
今後はというと、タフな馬場で75程度が出せれば重賞で馬券になる可能性は高い。タフな馬場限定で狙っていきたい。
10着 サトノソルタス
「能力が足りなかった。」
前走は75の高指数だったが、今回指数69の低値。落とした要因は以下の3点。
斤量1kg増。前走は超スローペースで前を取れた恩恵を受けて恵まれての高指数だった。今回位置も取れずにコーナーでも外をぶん回している。
追い切りからも上積みはなかったし、レース展開が向かなければ、69まで指数を落とすことも納得だ。今後はというと、現状の能力では相当向かないと厳しいので、重賞で安定して好走できるようになるにはもう一段成長が必要だろう。まだキャリア9戦とフレッシュなので今後の成長に期待しておこう。
11着 マカヒキ
「能力的に足りなかった。後方からレースに参加できなかった。」
持ち指数は76でこれでも足りないのだが、今回は68の低値だ。
指数を落とした要因は、後方に位置取ってしまい、コーナーでも大外をぶん回してしまったため。今回の内伸び高速馬場でこのレースをしては指数を落としても当然である。能力的に足りない馬で後方から大外ぶん回すのは、思考停止の騎乗である。ヒューイットソン騎手の評価も固まってきたが、騎手レベルとしてはまだまだかな。
今後としては、今回は度外視可能なのだが、能力自体もじわじわ落ちてきており、重賞でも相当展開が合わないと厳しいのではないだろうか。
12着 ロードマイウェイ
「能力が足りなかった。」
指数ベストは75ながら、休み明けの前走で指数を大幅に落として66だ。
今回は追い切りで全く負荷がかかっておらず、上昇要因が皆無だったので前走並みかと想定していた。結果として最下位であり、休み明け2走続けて凡走だ。
レースを振り返ると、スタートは出たが、後方に下げる競馬を選択した。直線では位置取り的に厳しかったのもあるが、全く伸びていないので、位置取り以前の問題だ。武豊騎手も手応えが無いと思ったのか、ムチを一発入れるだけで、追うのを辞めたようだった。馬に負担をかけないようにしてくれたのだと思う。
敗因としては、休み明けの間に馬が終わってしまったか、精神的に走らなくなってしまったかのどちらかだろうが。この2走を見る限り、復調気配を見せるまでは買わなくて良いだろう。
スポンサーリンク
総括
展開予想は高速馬場でスローの瞬発力勝負ということで想定通りだった。馬券を外した要因は各馬の分析を見誤ったことだ。
1着ラッキーライラックは追い切り分析を見誤った。追い切りでの手応えが怪しかったのだが、手応えが怪しくなるまで負荷をかけて方が良い馬だということだ。
2着クロノジェネシスは高速馬場適性を見誤った。タフな馬場が得意であり、高速馬場では指数を落とす方向で考えていたが、結果的には高速馬場もこなしてしまった。適性を見誤ったと言える。
3着ダノンキングリーは57kgと2000mが厳しく指数を落とした。高速馬場ならば持つと思っていたのだが。
4着カデナは実は前走から本格化しており、順当な4着だ。
5着ワグネリアンは追い切り評価Aにしたが、仕上がりが早いという不安もあり、A評価にしたのはミスだった。
今回は上位3頭とワグネリアンの4強という認識であった。ワグネリアンは今回はパフォーマンスを発揮できなかったが、天皇賞秋、ジャパンカップと好走しているように、上位3頭に匹敵する力を持っていることは間違い無いので、この4強という認識で問題ない。
今回馬券を外した要因は、この4強の能力分析を見誤った点である。上記に書いたように、4強全頭において何かしらの分析漏れがあった。事前に考えうるものから、難しいものまで様々だが、反省したい。
馬券に関しては、4強の三連複ならば4点で買えたので、それでも悪くなかったと言えるが、期待値込みで単系の馬券を買ったことは悪くはない。今回のように見誤りがあれば外れるが、ちゃんと予想できていれば、期待値としては絞った方が良いのは明らかだ。馬券の買い方を反省するよりは、予想の精度を高める方向で改善したい。
3番人気のブラストワンピースを断定して消せた点だけはまあ良かったと言える。
広島カープを昨年引退した永川選手は大小2種類のフォークボールを使い分ける選手だ。打者視点として、フォークボールまでは読めたのにどちらの落差で来るかまでは想定できずに、片方に絞り込んだら想定と逆だったというイメージだ。4強までは読めたのに、その力関係を見誤った点で。
今後
上位2頭は80オーバーで牝馬ワンツーだ。枠順が違えば結果も違っていた可能性もあり、能力差はほとんどない。この2頭はかなり強く、今後もG1で本命候補とできるだろう。
ラッキーライラックは瞬発力勝負で叩きが必要である。
クロノジェネシスは叩き不要で馬場はタフでも高速でも問題ないが、間隔は開ける必要がある。
3着ダノンキングリーはほぼ成熟してしまったようだし、G1ならば距離も1600mしか選択肢が無い。G1で勝つには相当展開が合わないと、能力的に厳しいのでは無いだろうか。
4着カデナは後方からの差し馬であり、鮫島騎手がその競馬に徹している感じはある。指数79でG1では足りないが、差しが決まるレースになれば一発があるかもしれない。6歳にして本格化しているので、もちろん地力で足りるようになる可能性もあるので、鮫島騎手とのコンビで期待したい。
5着ワグネリアンはまだピークを過ぎたとは思っていないので、追い切り次第ではG1でも狙える。
あとは、ブラストワンピースは高速馬場の今回は度外視可能なのでタフな馬場では狙えるだろう。G1で可能性があるのはこのあたりまでだろう。
これにて、大阪杯の回顧を終了する。
来週は、阪神牝馬ステークスを予想する。
2018年の阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬ダノンファンタジーが同じ舞台で古馬に初挑戦だ。