2020阪神牝馬ステークス G2 全馬指数・追い切り分析
テレワーク3日目だけどかなり良い感じ。通勤時間も要らないし、準備も要らないから、7時50分に起きて8時に始業できるの最高だ。
さて、今週の対象レース(芝・古馬・重賞)の予想記事を書いていこう。
今週は阪神牝馬ステークスを予想する。
阪神芝外回り1600mで行われる牝馬限定の別定戦だ。
1年以内にG2勝利のあるスカーレットカラー、ダノンファンタジーの2頭が55kgで、他の14頭は54kgだ。
指数一覧
特別登録馬の近4走最大指数を順に並べていく。
スカーレットカラーはベスト指数ではG1級だし、指数78オーバーも3頭いる。牝馬限定G2としてはハイレベルな1戦だ。
優勝想定ラインは、牝馬限定重賞としても高めの77に設定する。クリア馬はスカーレットカラー、トロワゼトワル、サウンドキアラの3頭だ。3着内推定ラインは75に設定する。追い切り評価はABCの3段階だ。
また、グラフを見てまず目に入るのはスカーレットカラー、トロワゼトワルの指数上位2頭が、矢印の下も長いということだろう。能力はあるが、凡走するときはとことん負けるということで、この2頭の取捨がキーになりそうだ。ただ、こんなに指数が縦長ということは、はっきりした好走要因があるということなので、それを見極めてやれば良い。
JRA芝近4走最大指数
1位 スカーレットカラー 81 B
2位 トロワゼトワル 79 B
3位 サウンドキアラ 78 B
4位 シャドウディーヴァ 76 B
4位 サトノガーネット 76 C
4位 ダノンファンタジー 76 A
7位 プールヴィル 75 A
8位 シゲルピンクダイヤ 74 A
8位 ディメンシオン 74 B
8位 テーオービクトリー 74 B
8位 ビーチサンバ 74 C
12位 アマルフィコースト 73 A
12位 リバティハイツ 73 B
14位 ノーワン 72 B
15位 ブランノワール 70 B
15位 メジェールスー 70 B
前走京都牝馬ステークス組が7頭出走している。さらに、この7頭は全て京都牝馬ステークスで8着以内だ。ほぼ、京都牝馬ステークスの再戦と言って良い。回顧を貼っておくので、参考にすると良い。
馬場予想
阪神牝馬ステークスは2回阪神開催の5日目に開催される。
2回阪神開催の3日目からBコース替わりとなって、3日目の開催だ。
先週の土日のレースを参考にして馬場を考察しよう。
先週の土日で行われた芝レースは8レースだった。
この8レースの連対馬の4コーナーでの位置取りを見ると、3番手以内の馬が11頭、4番手以下の馬が5頭だった。かなりの先行有利馬場と言って良い。
内伸び外伸びを判断する。先週の土日の芝レースにおいて、通った位置をだいたい3分割になるように分類した。連対馬16頭の内、内側を通ったのは10頭、馬場の真ん中を伸びてきたのは5頭、外を伸びてきたのは1頭だった。このことから内伸び馬場と判断する。
馬場の重さは、先週までを見る限り時計の出る高速馬場。週中に雨もなく、高速馬場のままという認識で良い。レースも流れるだろうし、勝ち時計は1分32秒5と想定する。
実際には当日の馬場を見てから最終予想をするが、本記事では内伸び先行有利の高速馬場を想定して予想を行う。
スポンサーリンク
展開予想
本レースは逃げ馬先行馬が揃っている。逃げそうなのは、アマルフィコースト、トロワゼトワル、ビーチサンバ、メジェールスーなどか。アマルフィコースト、メジェールスーは距離延長なのでハイペースで入りそうだし、トロワゼトワルは大逃げで結果を出している馬、ビーチサンバも厳しいペースでの粘り込みを武器にしている馬だ。何が逃げようとペースは平均以上では流れるだろう。これらの馬の後ろについていきたい馬が、サウンドキアラ、ダノンファンタジー、ディメンシオン、プールヴィルなど先行馬も揃っている。したがって、ペースは平均ペースからハイペースと想定する。
馬場も含めて考えると、今の馬場ではハイペースでも差しが決まるとは思えない。中段より前ぐらいで内側を進むのが良いと思う。大阪杯でいうラッキーライラックのイメージだ。ベストポジションは先行馬の内だろう。
以上より、今回のレースにおいて重要なことは、
①高速馬場のスピード適性。
②位置取りが前であること。
③内側を位置取れること。
これらに当てはまる馬を指数上位から選択していく。
執筆時では枠順は出ていないので、本記事には枠順は反映させず、馬券で反映させる。
それでは全馬分析を始める。追い切り評価はABCの3段階。各馬の過去との比較で評価をつける。抜群の追い切りでもいつも抜群なら追い切り評価はBになるし、最低の追い切りでもいつも通りならBになる。あくまで各馬の縦の比較で、追い切りによる上積みがあるかを評価する。
スポンサーリンク
全馬分析
スカーレットカラー81
能力分析
指数ベストは3走前の府中牝馬ステークスで81。
近4走指数は75→81→74→36だ。
4走前のクイーンステークスでは当時の自己ベスト更新の75。ただし、スローペースを差し遅れており、指数以上の能力があることは示せている。
3走前では、前が止まらないレースを強引に差し切っての81で、ここで完全に本格化したと言える。また、差し馬なので直線の長い東京競馬場も向いていた。
2走前のエリザベス女王杯では、仕上がり途上で74の低値。中4週で2本しか追い切りを行わず、しかも最終はCW4Fとかなり軽めだ。それでいて馬体重は14kg増で出てきた。この状態で走れるはずもなく、凡走も当然だ。
前走の有馬記念は15着と惨敗し、指数は36。敗因はタフな馬場で距離も問われて適性外だったことだ。府中牝馬やクイーンステークスは高速馬場の瞬発力勝負だったように、適性はタフな馬場でのスタミナ比べより高速馬場での瞬発力勝負だ。
今回は、高速馬場は良いが、先行有利馬場ではマイナスだ。ペースは流れるが今の馬場では差しが決まらないだろう。逆展開になるのは間違いないが、指数81と能力が抜けているのも明らかで、能力でどこまで来れるかというレースだ。
能力はあるので抑え以上は確定だ。外を回さずにインコースを回せば可能性はあるし、外回りで直線が長いのも良い。内枠を引けば岩田騎手が内をついてくれるだろうし、内枠を引いて仕上がりも良ければ本命まである。休み明けなので追い切りで状態を見極めたい。
追い切り分析
中16週。CWで9本の追い切りを実施。休み明けだが、5週前から十分乗り込んできた。
1週前追い切りは、一杯に追って6F79.3秒の全体好時計で自己3位。ラスト1F11.8秒と終いの伸びも十分だ。併せ馬にも先着できている。
最終追い切りは馬也で、6F83.4秒と軽めの追い切りだ。ラスト1Fは12.2秒と楽な手応えで好反応だ。しっかり能力を発揮できる状態にあるだろう。追い切り評価B。
トロワゼトワル79
能力分析
指数ベストは2走前の京成杯オータムハンデキャップ。
近5走指数は70→71→79→50
昨年の春に指数を伸ばした馬で、4走前は斤量53kgで70。
3走前は斤量55kgで71と、順調に成長している。
そして、2走前の京成杯オータムハンデキャップは、いきなり爆上げで79の高指数を出した。
好走要因は、斤量3kg減。単騎楽逃げが出来たことなどがあるだろうが、勝ち時計1分30秒3の超超高速馬場だったことが大きいだろう。
前走のターコイズステークスは、斤量が55kgに戻り、馬場も勝ち時計1分32秒2レベルの高速馬場。この馬にとっては重かったのだろう。指数を50と落とした。
今回は、斤量54kgを背負うし、2走前のような超超高速馬場でも無い。直線の長い外回りコースでは捕まるイメージしかなく、ベスト時の指数は出ないだろう。3着内推定ラインの75も厳しいだろうから基本的には消しで良い。一応先行馬ということで、怖さはあるので追い切りが良ければ抑えようかという程度だ。
追い切り分析
中17週。栗東坂路とCWで7本の追い切りを実施。
1週前のCWでは6F81.8秒、1F11.9秒と全体時計は緩めからの終い重点追い切り。
最終追い切りの栗東坂路でも4F54.0秒、1F12.2秒と全体時計は緩めからの終い重点追い切り。
いずれも追われてからは自ら進んでいく好反応だった。
京成杯AHで好走した時も、1週前CWから最終栗東坂路でどちらも終い重点追い切りだったので、パターンとしては同様だ。時計もほぼ同じなので、当時と同水準での仕上がりと考えて良い。追い切り評価B。
サウンドキアラ78
能力分析
優勝想定ラインのクリア馬3頭で一番軸に向いているのがこの馬だろう。
指数ベストは前走の京都牝馬ステークスで78。
近4走は70→73→77→78だ。
ここ最近で本格化した馬で、4走前の70は低値ではなく、当時の自己ベスト。
3走前のリゲルステークスでも73とベストを更新。ストロングタイタン、キョウヘイの一瞬の脚に屈したが、強さの片鱗は見せている。
2走前の京都金杯で自己ベスト更新の77で、重賞勝利となった。ただし、斤量は53kgだったので、次が試金石となる。
そして、前走の京都牝馬ステークスでは2kg増の55kgを背負いながらも、再度自己ベスト更新の78で重賞連勝。斤量にも対応し、完全に本格化したと言える。
G3連勝ながら、斤量が増える条件はG2以上の勝利なので、今回の54kgは反則級だ。基本的に指数も上昇中だし、斤量減となると指数を伸ばしてくる可能性も高い。先行できるのもプラスだし、素直に高評価。
重賞2連勝が京都競馬場であり、京都コースが(6,1,0,1)で得意だ。阪神は(0,2,2,0)と複勝圏内は外していないものの勝ち切れてはいない。平坦なら併せ馬でどこまでの伸びれる馬だが、坂のあるコースでは、一瞬のキレに屈するイメージだ。ただし、3走前の阪神競馬場でも73と当時の自己ベストを出しており、特に指数を落としているわけではないので、普通に本命候補だ。3着内軸なら堅実だが、内枠を引いて状態が良ければ頭馬券でも面白いだろう。追い切りで状態を判断したい。
追い切り分析
中7週。栗東坂路で3本の追い切りを実施。やや本数が少ない気もするが、一度仕上がっているので許容する。
1週前は4F51.2秒の好時計で自己ベスト時計。ただし、ラップは13.7-12.7-12.2-12.6と最後が失速ラップになってしまった点が残念。
最終追い切りは4F53.2秒と全体時計は緩め。ラップは14.8-13.4-12.7-12.3と加速ラップを踏めた。前走の最終追い切りは全体52.4秒でラップは14.6-13.4-12.4-12.0だったので、今回のラストの伸びは物足りない。追い切りから上積みはなく、前走の状態維持という感じ。時計自体は悪くないのだが、抜群に良かった前走に比べると見劣る。お釣りが無く騙しながら時計だけ出してきたイメージ。追い切り評価B。
シャドウディーヴァ76
能力分析
指数ベストは前走の東京新聞杯で76。
近4走指数は70→66→70→76だ。
4走前の秋華賞では当時の自己ベスト更新の70で、4着と大健闘。
3走前のエリザベス女王杯は先行有利の瞬発力勝負で後方から差し遅れて敗戦。指数も66の低値だ。
2走前の常総ステークスは自己条件で勝利したが、指数はベストタイで維持。
前走の、東京新聞杯で指数76と6ポイントの大幅上昇だ。6ポイントの内訳は岩田騎手のイン突き好騎乗が2ポイント、成長分が4ポイントほどだろう。
能力的には74ほどだろうから、前走並みでは足りないので、更なる上昇分が必要となる。
今回は、直線の長い外回りコースも良いし、ハーツクライ産駒なのでまだ成長力は残しているだろう。普通に考えれば3着内推定ラインはクリアしそうだが、位置取りは後方になりそうで、今回の先行有利内伸び馬場ではマイナスだ。インを突くタイプの岩田騎手から外を回すタイプの池添騎手に変わるのも良くは無いだろう。抑えから消し程度か。
追い切り分析
中9週。南Wと美浦坂路で4本の追い切りを実施。
1週前追い切りは南Wで5F67.0秒、1F12.6秒と平凡時計。
最終追い切りは南Wで567.6秒と緩めに入って、1F12.7秒も平凡。
時計は過去の水準と変わらず、特に変身材料はなし。追い切り評価B。
スポンサーリンク
サトノガーネット76
能力分析
指数ベストは3走前の中日新聞杯で76。
近4走指数は71→76→70→65だ。
この馬はスタートが良くなく(好スタートでも下げている)、常に後方からの差し競馬で、展開が合うのを待つ馬なので、展開が向いたレースでは高指数、向かないレースでは凡走で低指数となっている。
4走前のエリザベス女王杯では先行有利レースでは差し届かず70の低値だ。
3走前の中日新聞杯は、53kgの軽斤量だったし、バンバン差しが決まる時の中京だったので76の高値だ。指数ほど評価はできない。
2走前の日経新春杯でも伸びては来ているものの、差し届かず70の低値。
前走の金鯱賞では超スローペースで絶対に不可能なレースとなり、65と大幅に落とした。
今回も通常通り最後方からなので差しが決まるかどうかだけで判断すれば良い。
今回は、先行有利の内伸び馬場。この馬場で差し切るのは不可能だろう。消しで良い。また、前走は急仕上げ感もあったので、追い切りでの状態も良く見たい。
追い切り分析
中4週。栗東坂路で4本の追い切りを実施。
1週前追い切りは一杯に追って、4F53.9秒、1F12.7秒。
最終追い切りでも一杯に追って、4F54.1秒、1F12.6秒。
いずれも、全体時計も遅めでラストの伸びも平凡で特に叩いた上積みは感じられない。
前走からラップの踏み方が悪く、最後に伸びることが出来ていない点から、状態はあまり良くなさそう。追い切り評価C。
ダノンファンタジー76
能力分析
指数ベストは2走前のローズステークスで76。
近6走指数は70→70→70→71→76→64だ。
6走前の阪神ジュベナイルフィリーズでは2歳にしては高い指数70でG1勝利。
5走前のチューリップ賞で70、4走前の桜花賞で70、3走前のオークスで71と3歳春に成長は見られなかった。
休み明けとなった2走前のローズステークスで指数ベスト更新の76だ。これは実はオークス、秋華賞勝ち馬とも同指数でレベルの高い一戦だったと言える。
そして、一番人気になった前走の秋華賞では惨敗で指数も64と落とした。おそらく距離も長く、稍重馬場になったタフな馬場も合わなかったのだろう。
今回は高速馬場で先行できるので、2走前ほどの指数は出せるだろう。76以上出せると想定して、抑え以上は確定だ。現状の能力では足りないが、長期休養明けで上昇分が見込めれば本命まである。休み明けのローズステークスを制しているように、休み明けからも走れる馬なのも良い。追い切りで状態を見極めたい。
追い切り分析
中6ヶ月。栗東坂路とCWとポリトラックで9本の追い切りを実施。休み明けだが、しっかり乗り込んでいる。
1週前追い切りはCWで6F80.7秒、1F12.2秒と上々の内容。
最終追い切りが秀逸で、5F62.9秒と自己ベストを0.8秒詰める超爆時計からの、ラスト1F11.9秒と終いの伸びも抜群。しかも、馬場の外側を通った時計で、数字以上に価値は高い。厩舎は480kg〜490kgでの出走になりそうと言っているが、これは成長分であり、休みを挟んで一段強くなっている印象。普通に先行して弾けて楽勝しても不思議ではない。追い切り評価A。
プールヴィル75
能力分析
指数ベストは2走前のオーロカップで75。
近4走指数は66→72→75→74だ。
4走前の京成杯オータムハンデキャップの時はまだ弱い時期で66と凡走。
3走前の信越ステークスあたりから強くなり始め、信越ステークスは72とベストを更新。
2走前のオーロカップでは指数ベスト更新の75だ。ただし、53kgの軽斤量だった。
前走の京都牝馬ステークスでは74と1ポイント落としたが、2kg増の55kgを背負ったことを考えると、実質ベスト更新と言って良い。前走は420kg台の軽量馬が、追い切りでしっかり負荷をかけれた上で、当日プラス24kgで出てきたので、これを成長分と捉え好感視していた。今回も間隔は空いたのでしっかり負荷をかけてプラス体重で出てきて欲しいところだ。
1600mはちょっと長いが、今回の高速馬場ならば対応できると思う。
前走から1kg減と成長分もあるし、先行できるのも良い。3着内推定ラインの75はクリア出来そうなので抑え以上の印は打ちたい。
追い切り分析
中7週。栗東坂路で6本の追い切りを実施。
1週前追い切りでは、ゴール前で仕掛けて4F51.5秒、1F11.9秒と全体好時計かつ終いの伸びも抜群。ラップ構成も14.0-13.2-12.4-11.9のどの区間でも0.5秒以上詰める加速ラップで抜群に良い。
最終追い切りでは、馬也で4F52.3秒、1F12.3秒と高水準。ラップも14.4-13.4-12.2-12.3と文句なし。追い切りからは不安なしで上昇可能性は大きい。追い切り評価A。
シゲルピンクダイヤ74
能力分析
指数ベストは3走前のターコイズステークスで74。
近4走指数は72→73→74→71と超安定傾向だ。
4走前のローズステークス、3走前の秋華賞、古馬挑戦となった2走前のターコイズステークスでは、安定して掲示板に入っており、指数も微増中だった。
前走の、京都牝馬ステークスでは後方からで完全に脚を余してしまい71の低値だ。差し損ねが多発していた当時の馬場では、後方からではなかなか厳しいだろうから度外視可能。
能力的には、前走まででほぼ完成期を迎えたことと思う。微増で3着内推定ラインの75までは上昇していても、今回の先行有利馬場では、能力を出し切ることは難しいだろう。追い切りで相当な上積みがない限り消しで良い。
追い切り分析
中7週。栗東坂路とCWで6本の追い切りを実施。
1週前追い切りはCWで馬也追い切り。6F87.2秒とかなり緩めに入って、1F12.1秒と終い重点。3頭併せで先着を果たせている。
最終追い切りでは、栗東坂路で強めに追って、4F52.0秒と自己ベスト時計。ラップも14.1-13.9-11.9-12.1で終いの伸びも抜群だ。状態はかなり良い。追い切り評価A。
スポンサーリンク
ディメンシオン74
能力分析
指数ベストは4走前の京成杯オータムハンデキャップで74。
近5走指数は74→74→71→69→71だ。
5走前の関屋記念と4走前の京成杯AHで74とこの馬のピークを迎えた。
3走前の府中牝馬ステークスで指数を落とし71、2走前のターコイズステークスも69と落とした。前走の京都牝馬ステークスは若干戻すも71の低値だ。
近3走は完全に力負けという感じで、現状の能力は70前後だろう。
今回は得意の高速馬場ではあるのだが、能力的に足りないので消しで良い。
追い切り分析
中7週。栗東坂路で5本の追い切りを実施。
1週前追い切りは一杯に追って、4F53.9秒、1F12.8秒と時計は平凡だ。
これで仕上がったのか、最終追い切りでは馬也で4F52.5秒、1F12.3秒の好時計だ。追い切りはもともと動くタイプだが、今回も良い状態で臨めそう。追い切り評価B。
テーオービクトリー74
能力分析
指数ベストは前走の斑鳩ステークスで74。
近4走指数は66→63→69→74だ。
4走前から2走前からは指数も70以下で、せいぜい3勝クラスで運が良ければ勝てるだろうなというレベルの馬だった。
前走の斑鳩ステークスでいきなり指数を上昇させ、3勝クラスにしては破格の指数である74だ。ただし、この指数でも今回のレースでは足りない。さらに、前走から2kg増で指数を上げるのはほぼ不可能だろう。また、京都を(3,2,2,7)と得意にしているのに対し、阪神は(1,0,1,6)とあまり良くない。位置取りも後ろになり展開的にも合わないだろうから、消しで良い。
追い切り分析
中7週。栗東坂路で6本の追い切りを実施。
1週前は強めに追って、4F54.1秒、1F12.5秒。
最終追い切りは一杯に追って、4F53.2秒、1F12.2秒と緩めに入って終い重点。
終いの時計は良いが、過去と比べても同水準程度。追い切り評価B。
ビーチサンバ74
能力分析
指数ベストは3走前のローズステークスで74。
近4走指数は48→74→70→72だ。
4走前のオークスでは距離が持たなくて大敗。
3走前のローズステークスで休み明けで自己ベストを更新し74。
2走前の秋華賞は、ハイペースかつ得意ではないタフな馬場という条件で指数を落とし70。ただ、オークスの内容からはもっと指数を落とすと思っていたので、5着まで粘れたことに成長を感じた。
前走の京都牝馬ステークスでは出脚が鈍く、後方から差し競馬になった。上がり最速の末脚ながら先行有利馬場で位置取りでは流石に差し届くはずはなく、指数も72と平凡。ただ、それでも掲示板までこれていると言うことは、かなり力をつけた証拠だと思う。また、前走は休み明けでマックス仕上げではなかったので、叩き2戦目での上昇余地はありそう。
このように近2走は度外視可能で、この間にどれだけ力をつけているかを見極める必要がある。追い切りで上昇分がありそうなら印を打ちたい。ただ、前走のように出脚が鈍くなれば、今回も馬場では致命的なので買ったとしても抑えまでだ。
追い切り分析
中7週。栗東坂路とCWで9本の追い切りを実施。
1週前のCW追い切りでは、一杯に追って6F82.7秒、1F11.7秒と、ゆったり入って終い重点。ラスト1Fの11.7秒は秀逸だ。
最終追い切りは栗東坂路を馬也で、4F55.5秒、1F12.9秒とかなり緩めの時計。
火曜、水曜と連続で時計を出してこそいるが、最終追い切りが軽すぎるのが気になる。追い切り評価C。
アマルフィコースト73
能力分析
指数ベストは4走前のポートアイランドステークスと前走の京都牝馬ステークスで73だ。
近4走指数は73→68→72→73と、この辺りの指数で安定傾向だ。
前走のタンザナイトステークスも指数72と、この辺りの指数で安定傾向だ。
前走の京都牝馬ステークスでは、直線外に出すときにコースロスが大きかった。実際はもう少し出せただろう。指数とレース内容を見ると今が充実期という感じだ。
前走の内容からスムーズなら75ほどは出せそうだ。スタートも良い馬なので先行できそうだし、馬場の恩恵も受けれそうなので、抑える可能性はありそう。とは言え、3着内推定ラインの当落戦レベルの馬なので、追い切りを見て判断したい。
追い切り分析
中7週。栗東坂路とCWで5本の追い切りを実施。
1週前ではCWで強めに追って、6F82.6秒、1F11.6秒の終い重点。ラストの伸びは抜群だ。
最終追い切りでは、栗東坂路で強めに追って、4F51.9秒、1F12.2秒と全体時計も出ているし終いの伸びも上々。ラップも14.4-13.1-12.2-12.2と優秀だ。もともと追い切りでは動くのだが、今回も負荷はかかっているし、時計面からも状態はかなり良さそう。追い切り評価A。指数からは当落線だったが、追い切りを見て抑えたくなった。
スポンサーリンク
リバティハイツ73
能力分析
指数ベストは2走前のターコイズステークス(2019)で73。2018年のターコイズステークスにも出走しており、74の指数を出しているので、3歳冬から成長は頭打ちであると言える。
近4走は69→67→73→70と安定傾向だ。
2走前の73がほぼ現状の能力だろう。
前走は、得意ではないタフな馬場で差し遅れてしまい指数を落としたので、度外視可能だ。
ただし、現状の能力では足りないので消しで良い。一応、前走は追い切りが抜群に良かったので、今回も維持できているかには注目したい。
追い切り分析
中7週。栗東坂路で7本の追い切りを実施。
1週前追い切りは一杯に追って、4F52.3秒、1F12.3秒の好時計だ。
最終追い切りでも一杯に追っているが、4F54.6秒、1F12.5秒。映像が無いので判断しかねるが、あまり時計が出ておらず、一杯に追ってこれでは物足りない。追い切り評価B。
ノーワン72
能力分析
指数ベストは3走前の阪神カップで72。
近4走指数は66→72→67→60だ。
4走前から2走前までは低値安定傾向だった。
前走は追い切り抜群ながら位置取り的にレースに参加できず大きく指数を落としてしまった。前走は度外視可能だが、持ち指数が足りないので消しで良い。前走の追い切りが維持できていればいつか穴で狙いたいが、今回はメンバーレベル的にも厳しいだろう。
追い切り分析
中4週。CWと栗東坂路で7本の追い切りを実施。レース間隔の割にかなり乗り込んできた。
1週前追い切りでは、栗東坂路で4F52.5秒、1F12.4秒で。
最終追い切りでも、栗東坂路で4F52.6秒、1F12.2秒。
いずれも、全体時計も終いも好時計だ。ただし、もともと追い切りではかなり動くことを考えると、この馬也に平凡時計と言える。追い切り評価B。
ブランノワール70
能力分析
指数ベストは前走のうずしおステークスで70。
近4走指数は66→64→68→70と少しづつ上昇している。
今回も1kg減とは言え、5ポイント上げて馬券に絡むまでは想像しにくい。
位置取りも後方よりになることも、今回の馬場ではマイナスなので基本的には消しで良い。
追い切りが超絶良くて、かなりの上昇を感じさせるなら抑えまであるかもしれない程度だ。
追い切り分析
中6週。栗東坂路で6本の追い切りを実施。
1週前追い切りでは、4F53.0秒、1F12.7秒。
最終追い切りでは、4F53.1、1F12.4秒。いずれも過去の水準と比べても平凡で変わり身なし。追い切り評価B。
メジェールスー70
能力分析
指数ベストは前走のアクアマリンステークスで70。
近4走指数は64→60→66→70と3走前を除き上昇傾向だ。
とは言え、5ポイント上げて馬券に絡むまでは考えにくい。
先行できるのは良いが、斤量も1kg増だし、今回のメンバーでは厳しいだろうから消しで良い。ブランノワールと同様、追い切りで相当上昇が感じられたら抑えても良い程度。
追い切り分析
中5週。CWで4本の追い切りを実施。
1週前追い切りでは、4F55.1秒と緩めに入って、1F11.8秒と終い重点。
最終追い切りでは、4F51.3、1F11.7秒と終い重点だ。ラストの時計は早いが、4F追い切りならこれぐらいは普通だ。過去と比べても同水準程度。追い切り評価B。
スポンサーリンク
総括
出走16頭の能力分析を行った。
高速馬場適性と前目に位置取れる点で評価した。
上位8頭からの本命候補は、スカーレットカラー、サウンドキアラ、ダノンファンタジーだ。
スカーレットカラーは展開不向きながら能力が抜けている。逆展開でどこまでやれるか。サウンドキアラは近走本格化で指数も上昇中。80ほどまで伸ばす可能性もある。ダノンファンタジーは現状の能力では足りないが、休み明けなので成長性に期待したい。追い切り次第での本命候補だ。あとは、プールヴィルも評価しており印は打つことになるだろう。
指数下位8頭からは、ビーチサンバ、アマルフィコーストを抑え候補に加え、能力分析からはこの6頭で勝負したい。
ここまでは、枠順を考慮せずに予想したが、枠順が出たのでコメントする。
サウンドキアラの1枠2番は非常に大きい。マイナスなのは8枠15番を引いたスカーレットカラーだ。内枠から中段ぐらいを取れるのが理想だったが、外枠からなら位置は取れないだろう。スタート後すぐに内に潜りに行くぐらいの作戦を取ってほしいところだ。
出走16頭の追い切り分析を行った。
追い切りA評価はダノンファンタジー、プールヴィル、シゲルピンクダイヤら4歳馬3頭とアマルフィコーストだ。中でもダノンファンタジーは休み明けで、重厚感が増して別の馬になったかのよう。明らか成長分ではあるし、休み明けから走れるだけの負荷はかかっている。
追い切りB評価の中でも、スカーレットカラー、トロワゼトワル、ディメンシオンは良い状態にあると言える。
能力分析で絞った6頭に、シゲルピンクダイヤを加えた7頭が現在の選択肢である。ここからさらに絞り込んで馬券を決めていきたい。
以上で事前予想を終了する。
最終予想(印と買い目1500円分)は、当日の馬場と馬体重を見てツイッター@K16005で公開する。