(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020阪急杯 G3 回顧

今週は4人の新人騎手がデビューした。泉谷騎手が初騎乗初勝利を決めててすげーってなった。そして、四位洋文騎手が引退。最後の最後に斜行で3/14から3/21まで騎乗停止。引退するから関係なくてわろた!お疲れ様。

 

今週は阪急杯、中山記念の二重賞を予想した。回顧を書いていく。

中山記念の回顧は投稿済みなので貼っておく。

www.keibashisuu.com

 

それでは、阪急杯の回顧を書いていく。

初めに、事前予想を振り返る。

www.keibashisuu.com

 

そして、事前予想の指数と追い切り評価は以下である。

1位 ステルヴィオ                 80  A

2位 ダイアトニック             78  A

3位 マイスタイル                77  A

4位 フィアーノロマーノ     76  A

5位 ジョイフル                   75  A

5位 ライラックカラー        75  B

5位 ストーミーシー            75  B

5位 ハッピーアワー            75  B

5位 アンヴァル                   75  C

10位 クリノガウディー       74  B

11位 ニシノラッシュ           73  C

11位 ラフィングアンサー    73  B

13位 ベストアクター           71  B

13位 スマートオーディン    71  A

15位 レインボーフラッグ    69  B

16位 ディープダイバー       68  B

16位 ロジクライ                 68  B

18位 サフランハート          67  B

 

続いて、最終予想と買い目を振り返る。

◎ステルヴィオ 

◯マイスタイル 

▲ダイアトニック

 

単勝 ◎ 400円

馬連 ◎ー◯ 100円

馬連 ◎ー▲ 200円

ワイド ◎ー◯ 200円

馬単 ◎→◯ 100円

馬単 ◎→▲ 200円

三連単 ◎→2頭→2頭 各100円

 

予想の意図を書いていこう。

まず、当日の馬場を見て、内伸び先行有利の高速馬場だった。

印を打った3頭は、内枠だし、高速馬場適性も過去に示しているし、先行も出来る馬だ。それでいて、追い切り評価もいずれもA評価で、嫌う理由がなかったので指数順に評価していった。

 

◎ステルヴィオは指数も80で抜けていて自信の本命。普通に走れば普通に勝つと予想した。

◯マイスタイル、▲ダイアトニックに関しては、タイム差なしのスワンステークスを基準にして、ダイアトニックだけ1kg増な点で、マイスタイルを対抗とした。ただ、買い目的な差はほとんどない。マイスタイルへのワイドを買ったぐらいだ。

 

結果は、

1着 ベストアクター 無

2着 フィアーノロマーノ 無(3着入線)

3着 ダイアトニック ▲(2着入線も降着)

4着 スマートオーディン 無

5着 ステルヴィオ ◎

 

◎ステルヴィオが5着に沈み、無印のベストアクターが勝利したため馬券は外れた。

外れた要因としては、ステルヴィオ、マイスタイルの凡走とベストアクターの好走なのでその点も含めて各馬の回顧を行なっていく。 

 

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レース内容

まずは、レースを振り返る。

勝ち時計は1分20秒3。事前予想通り普通に高速馬場だった。

ラップタイムを下に書く。2F目から5F目が最も早く、中盤で緩まない全体時計勝負となった。

前半600mー後半600mは、34.1ー34.8でハイペースと言える。

12.1 - 10.7 - 11.3 - 11.4 - 11.3 - 11.6 - 11.9

 

事前予想では逃げ馬不在で、スローペースになると予想したので展開予想から不的中だ。開幕週の内伸び先行有利馬場で、前に行きたい騎手心理でペースが上がったのだろう。

騎手心理でハイペースになることまでは予想できなかった。と言うよりは、ペースをスローと断定した決め打ち予想だった。展開予想なんてのは最も確率が高いと思うペースに決め打ちで問題ない。そして、決め打ちで外す分にも問題ない。外した分は、決め打ちが決まった時に大きく回収させてもらうからな。

 

結局、先行有利馬場ではあるが、ハイペースになったので中段くらいまでは勝負になるレースとなった。逃げたニシノラッシュ、番手で進めたマイスタイル 、早めに外に出して仕掛けていったクリノガウディー、サフランハートあたりには少々厳しいレースとなった。隊列で言うと2、3列目で内で進めた馬に最も向いたレースとなった。

 

レースの質としては、高速馬場で全体時計勝負ということで、スピード適性が問われ、決め手の部分で瞬発力適性も問われたレースとなった。

レースレベルとしては、勝ち馬の指数は77。G3としては高めの指数だが、このハイレベルメンバーを考えたらもうちょっと出て欲しかった。

それでは、各馬の回顧を行なっていこう。

 

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1着 ベストアクター

「ベスト更新。本格化した。」

今回の指数は77。これまでのベストが71だったので6ポイントの大幅更新。もちろん、ベストポジションを取れ、展開がバッチリはまったが、それだけではここまで指数を上げられないので、成長分があったと言うことだ。

確かに、前走も3勝クラスにしては高指数だったのだが、重賞で通用する指数ではなく、追い切りも平凡で完全にノーマークだった。

正直、ノーマークのベストアクターが勝ったので、このレースめちゃくちゃ指数低いんじゃないの?とは思ったのだが、指数を出してみたら77であり、普通にちゃんとしたレベルのレースだった。したがって、この馬の強さを完全に見誤った形になった。

 

後付けにはなるが、次に繋げるために、なぜここで本格化したかを考察していく。

①6歳馬だが、このレースが12戦目と言うキャリアの少なさがある。当然だが、キャリアの少ない馬ほどまだ上昇余地が残されている事になる。

②近3走は指数63→66→71と上昇中だったこと。「ディープインパクト産駒は勢いだ。」と血統予想家の亀谷が言っていたな。確かに、ディープインパクト産駒はワンピークなので、勢いのある時には買っておいたほうが良いということだ。

③これまで過去11戦は全て左回りだった。今回初の右回りだが、レース内容に何も問題なかった。むしろ右回りに適性があった説もある。

 

などなど、いろいろ上昇要因は思いつく。

ただ今回は、馬券を3頭に絞っているため、不確実な上昇余地を期待して馬券に入れるのはなかなか難しい。よって今回のこの馬の取り零しは許容したい。 

 

レースを振り返ろう。道中はインコース中段で脚をじっと溜めて、直線だけ外に出した。ベストポジションの完璧な騎乗だった。これで、浜中騎手も完全復活だな。

今後はと言うと、G1を狙える可能性もある。少なくとも近2走は指数を5ポイント以上上げており、次走も同様に上げてくれば82となり、G1でも勝ち負けできる指数である。

ただし、今回は完璧な騎乗で展開も一番ハマったことは考慮する必要がある。また、次走指数を伸ばすと想定しても、その上昇分が不確実なものなので、絶対視は難しい。

 

2着 フィアーノロマーノ

「不利が痛かった。川田騎手が北村騎手にブチ切れてて怖かった。」

今回指数は75。ただし、不利が無ければダイアトニックとは勝ち負けだろう。1ポイントは損したと考え76は出せたと考える。過去の指数ベストは76なのでほぼベストと言っていい。今回は、追い切りが抜群だったし、好位置も取れたので納得のベスト指数だ。

 

また、馬体重はプラス8kgで556kgと、若干余裕残し感はあった。絞れれば上昇余地はありそう。

今後はと言うと、76付近の指数ではG3では勝ち負けになるので狙っていきたい。G1では流石に勝負にならないので軽視。

 

3着 ダイアトニック

「ほぼベストの走りができた。」

今回指数は76。ベストが78でそのレースからは1kg増を考えるとほぼベストの走りができたと言うことだ。やはり1400mなら安定して高指数を出せる馬だ。

北村友一騎手の騎乗も完璧で、ダイアトニックのベストパフォーマンスを発揮できた。

(ダイアトニックのパフォーマンスの話をしているので、斜行はここでは関係ない。)

今後はと言うと、重賞勝ち負けクラスの高指数で安定しているが、G1となると80は必要になるのでどうしても足りない。1200m、1400m、高速マイルなどの重賞に焦点を絞って勝ちに行くのがいいだろう。

 

斜行についても一言言っておこう。あのタイミングであの位置にスペースが開いたら、入って行って当然だと思う。むしろ、あそこで自重していたら、勝てる騎手にはなれない。もちろん、他馬への走行妨害を肯定しているのではなく、勝ちに行く姿勢の話をしている。

まあ、ここの解釈には賛否両論あるだろうが、私の持論はこんな感じ。

ただ、北村友一騎手の危険騎乗はちょっと多すぎるけどね。

 

4着 スマートオーディン

「後方一気に夢を見た。このレースはあっている。」

昨年は京都金杯→阪急杯で指数は75→80と指数を上げてきた。

今年も、近4走最大指数がスワンステークスで71だったが、今回は76。5ポイント上昇させてきた。やはり、このレースは合っていると言うことだろう。追い切りも抜群だったのでここへきて指数を上げたのも納得だ。

また、大外に入って後方一気なので、結果的にペースが早くなったのも良かったのだろう。

レースでは若干かかり気味だったが、そのタイミングでぶん回して行っても良かったと思った。ちょっと人馬が噛み合ってなかったのは残念。

今後はと言うと、多分、昨年同様このレースしか走らないと思う。ペースが落ち着くレースになれば当然差し遅れもあるだろうしな。

 

5着 ステルヴィオ 

「めちゃくちゃ詰まった。最悪だ。」

9ヶ月ぶりの実戦で、喉に不安もあった。だが、追い切りを見る以上いずれも問題ないと判断した。そして、G1馬で指数も抜けていることもあり、自信の本命でだったのだが、5着敗戦。

敗戦理由は詰まったこと。その1点のみ。

まず、ダイアトニックの斜行の煽りを受けたフィアーノロマーノに前をカットされて進路を失った。その後、外に出そうとするもベストアクター浜中にしっかりと進路を蓋された。最後には垂れて来たクリノガウディーが前で邪魔になった。結局いろいろあって200mほどしか追えてない。それでいて最後までジリジリ伸びている。

勝ち馬とは0.3秒差で、進路があったら普通に指数77〜78ほどで勝っていたと思う。持ち指数1位で追い切り抜群の自信の本命で、人気も4番人気で美味しいオッズだったのに勿体ない。まあ、詰まる事を前提にした予想は邪道なので詰まって外す分には仕方ないかな。

多分今回で強いのはバレたので、次は狙いにくくなる。

今後は、指数78ではG1では無理なので、叩いた上積みが必要となる。ただ、休み明けから仕上がるタイプの馬なので、78が今の実力で、若干ピークからは落ちていると言う判断でOKだ。G1では狙わないので人気してくれて構わない。

また、これで2走続けて出遅れたので覚えておく。

 

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6着 ストーミーシー

「ベスト条件だったので、激走できた。」

4走前に出したベスト指数に並ぶ指数75で、この馬にとっては激走だ。

この馬は高速馬場でかつ差しが決まるレースがベスト条件だ。今回はその条件に当てはまるレースとなり激走できたと言う事だ。

ただし、ハイレベルメンバーの今回では、指数75を出しても6着までが精一杯となった。

今後はと言うと、指数75で勝てる重賞もあるので、条件さえ合えば、いつか穴を開けるかもしれないな。

 

7着 クリノガウディー

「能力が足りなかった。」

近3走は指数74で安定傾向だった。ただ、2走前までは斤量増もあったし、前走は休み明けだったこともあり、まだ上昇可能と判断していた。

結局、今回は指数72と低調な結果となった。叩き2戦目で追い切り良かったし、スピードレースにも対応できていたようだった。しかし、ハイペースで早めに外を回して出していったことで、最後はきつくなり垂れてしまった。ただ、成長分があればこのくらいのペースでは潰れないだろうから、今回のレースを持って、一度成長が止まったとの判断をしようと思う。

今後はと言うと、このままの指数では重賞では厳しいだろう。

 

8着 レインボーフラッグ

「自分なりに頑張った方。」

近3走指数69と安定している中で、今回は71と2ポイント上昇させて来た。

その要因は、高速1400mの得意条件だったこと。松山騎手のイン突きで完璧に捌く好騎乗があったこと。この2点だろう。ただ、根本的に能力が足りなく、指数71までが限界となった。

 

9着 ラヴィングアンサー

「位置取り的に厳しかった。斤量増も厳しかった。」

後方からで勝ち負けになる位置じゃなかった。また、前走から2kg増もきつく指数を落とした。まあ、能力的に足りない。

 

10着 ディープダイバー

「能力が足りなかった。」

ほぼベストポジションを取れたが、能力的に足りないのでここが限界。ベスト指数の前走より指数を2ポイント落として来た。前走からの2kg増がきつかったのもあるだろう。

 

11着 ハッピーアワー

「後方から差し遅れてレースに参加できなかった。」

直線に入った時は最後方であり、物理的に届く位置ではない。近3走は全てこのパターンで凡走となっているが、今回も同様のレースとなった。後方一気を続ける限りは、好走確率は相当低いだろう。

 

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12着 マイスタイル 

「ペースがキツかった。劣化もしている。」

能力分析の時点では前走の敗因が不明と書いたが、最終的には馬体重増化で指数を落としたと判断し、好追い切りで馬体を絞れた今回、再び評価して対抗とした。

ただ、結果的に12着惨敗。ハイペースで位置を取りにいったこともキツかったとは思うが、高速馬場なので、能力さえあればここまで沈む位置取りとは思えず、ちょっと負け過ぎ。今回は馬体重も言い訳にできない。やはり、前走からピーク落ちだった説が濃厚だと思う。次走でそれが確定するだろう。

 

13着 ライラックカラー

「後方から差し遅れてレースに参加できなかった。」

直線に入った時はハッピーアワーとほぼ同じ最後方。あの位置からでは物理的に届かない。さらにエンジンが入ったのも遅く、残り100mほどからだった。マーフィー騎手からの鞍上弱化で指数を落とした部分もある。

 

14着 ジョイフル

「後方から差し遅れてレースに参加できなかった。しかもあまり伸びなかった。」

後方から外を回して行ったが、直線に入った時の位置では物理的に届かなかった。

この馬は、これまで大外一気で結果を残して来た馬でなのでいつも通りの乗り方と言える。

ただ、今回のハイレベルメンバーでは能力的に足りているわけはないし、せっかく1枠1番を引いたのだから、後方待機は仕方ないとしてもイン突きで馬群を捌く乗り方をして欲しかった。今回の大外ぶん回し一気は能力が足りている馬が安全策でやることであり、今回のような足りない馬でのぶん回しは思考停止と言わざるを得ない。もう少し考えて乗らないと重賞では勝てる騎手になれない。

あとは、結局外に出してからも全然伸びなかったので、状態的にもベストではなかったと思う。2走前のタンザナイトステークスで本格化し、指数75を出して以降、馬体重が増え続けていて、ちょっとバランス面が不安。もう少し絞れるまでは静観する。

 

15着 ニシノラッシュ

「能力が足りなかった。」

近走の指数とほぼ同様だった。能力的に足りてない。

 

16着 アンヴァル

「ピークが過ぎてしまった。」

ベスト時75から、近2走は65以下の低値だった。今回も65以下であり、完全にピークは終わったかなという印象。

 

17着 ロジクライ 

「能力が足りなかった。」

この馬も、近走の成績と指数を見る限り完全にピークは過ぎている。

 

18着 サフランハート

「能力が足りなかったし展開的にも厳しかった。」

まずは、能力が足りていない。それでいて、ハイペースなのに外を回して前を早めに捕まえに行ったため、完全に息が切れてしまった。

 

総括

高速馬場でスローの前残り予想とし展開予想を外した。ただし、本命馬ステルヴィオの位置取り的には問題なかったので、結果的には展開予想を外したことが馬券を外した要因ではない。外した要因が3つあるので、簡潔に書いていく。

①ステルヴィオがめちゃくちゃ詰まったこと。

②ベストアクターの能力を見誤った点。

③マイスタイルの状態落ちを見抜けなかったこと。

これぐらいか。まず、①に関して言うと、詰まるリスクは全馬にあるわけで、ステルヴィオだけが詰まると予想することは不可能なので問題ない。

②に関しては、ベストアクターの好走は、ベストポジションかつ不確実な成長分もあってのものだ。事前に評価して馬券に入れるのは難しかった。

③に関しても、前走の敗因が馬体重との仮説がしっくり来たので、本質を見抜くのは難しかったかなと思う。

細かいところで色々な敗因があるが、事前に見抜くのは難しめの敗因ばかりであり、的中は困難なレースであった。競馬は紛れのスポーツであるし、開幕週フルゲートで内が密集することを考えると、紛れも起きやすい。今回の敗戦は仕方ない部分が多く、予想上反省すべき点は特にないと判断する。

ただ、悪いことばかりでもなくて、ステルヴィオの能力を適正に評価できたことは良かった。詰まっていなければ最低限の単勝も当たっていた可能性があるわけだから。

 

今後

現状、G3ではハイレベルメンバーではあるのだが、この中でG1で通用する馬はいない。さらなる成長分を期待するか、G3、G2などの重賞戦線を回ることが良いと思う。また、詰まりまくったステルヴィオに関しては敗戦を度外視で良いだろう。ただ、分かりやすいどん詰まり過ぎて、次走は普通人気すると思う。あとは、差し遅れた勢も度外視で良いが、次も差し遅れる可能性は大いにあるので、その点も考慮が必要だ。

これにて、阪急杯の回顧を終了する。

 

来週は、オーシャンステークスを予想する。よく見たらダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、ナックビーナスしかいなくね。他に買う馬いるかな。