2020福島牝馬ステークス G2 回顧
高校生のインターハイ中止はかわいそうだ。コロナのこと色々わかってきて、若者はウイルスを媒介しにくいって情報も出ているんだから、しっかり対策すれば実施して良いと思うけどな。コロナ脳が一番の敵だね。
さて、今週は福島牝馬ステークスとマイラーズカップを予想した。
回顧を行おう。まずは福島牝馬ステークスから。
初めに、事前予想を振り返る。
そして、事前予想の指数と追い切り評価は以下である。
1位 フェアリーポルカ 77 B
2位 デンコウアンジュ 76 B
2位 エスポワール 76 B
4位 リュヌルージュ 75 B
5位 カリビアンゴールド 74 B
5位 サラキア 74 A
5位 アロハリリー 74 B
5位 フィリアプーラ 74 B
9位 ハーレムライン 70 C
9位 ダノングレース 70 C
9位 モルフェオルフェ 70 B
9位 レッドアネモス 70 A
13位 リープフラウミルヒ 69 B
13位 ランドネ 69 B
15位 ショウナンバビアナ 65 B
15位 マルシュロレーヌ 65 B
続いて、最終予想と買い目を振り返る。
◎エスポワール
◯レッドアネモス
△フィリアプーラ
△フェアリーポルカ
△デンコウアンジュ
△アロハリリー
(△4頭に優劣無し)
馬連 ◎ー◯ 200円
ワイド ◎ー◯ 300円
三連複 ◎ー5頭ー5頭 各100円 計1000円
福島牝馬ステークス
— K1600 (@K16005) 2020年4月25日
◎エスポワール
○レッドアネモス
△フィリアプーラ
△フェアリーポルカ
△デンコウアンジュ
△アロハリリー
(△4頭に優劣なし)
馬券は本命対抗の馬連・ワイド
本命1頭軸の3連複 pic.twitter.com/ZlJPNtha34
馬券は本命対抗の馬連ワイド、三連複1頭軸5頭流し。
予想の意図を書いていこう。
まずは、馬場だが高速でも無ければタフでもない、平均的な馬場。
位置取りも先行でも差しでもOKのフラット馬場。
ペースも平均的には流れると判断し、位置取りの有利差は考えず、能力通り評価していった。
◎エスポワール
近2走76→75と安定傾向。追い切りから叩き良化感もある。爆発力こそ無いが軸としては最適と判断。76ぐらいで走れると予想した。
◯レッドアネモス
指数ベストが70の低値だが、追い切りで上積みを感じた。また、前走は不良馬場で70を出しているが、良馬場の方が良いと思っていたので、馬場良化での上昇を見込んだ。レベルはそこまで高く無いレースなので、指数下位のこの馬にもチャンスはあるし、人気も薄かったので期待値込みで対抗とした。上昇があれば74程度と見た。
△フィリアプーラ
ベスト指数74。差し遅れリスクは常にあるが、展開が合えば好走できる。ベスト時の74程度で走る可能性を考慮して抑えた。
△フェアリーポルカ
ベスト指数は77ながら、そこから2kg増。追い切りから上積みはなかったので、単純に斤量増加分で評価を落として、74程度と予想し抑えまで。
△デンコウアンジュ
ベスト時76と高値ながら、差し脚質で取り零す可能性があるため、抑えまでとした。
△アロハリリー
ベスト指数は74。近3走はタフな馬場で度外視可能。厩舎もオープン入りしてから一番の出来と言っていたこともあり、普通の馬場であればベスト指数近くが出せると判断して、抑えた。
このように74以上で走れると予想した6頭に印を打った。
したがって、持ち指数が74以上で 消した馬について理由を書いていく。
指数75のリュヌルージュ
ベスト時は50kgの軽斤量。今回は54kgで指数を落とすため消し。
指数74のカリビアンゴールド
これまでペースが流れたレースでは指数を落としている。今回も流れると予想したため消し。
指数74のサラキア
ベスト時は瞬発力勝負だった。今回は平均ペース以上で流れると予想したため消し。
結果は、
1着 フェアリーポルカ △
2着 リープフラウミルヒ 無
3着 ランドネ 無
4着 カリビアンゴールド 無
5着 サラキア 無
ということで、惨敗も惨敗。△のフェアリーポルカが1着に来ただけで、2着から5着は無印と悲惨な結果に。難しいレースだったのもあるが、申し訳ない。
馬券が外れた要因を中心に回顧を書いていく。
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レース内容
まずは、レースを振り返る。
時計に関して、事前予想では1分46秒4と書いていたが、結果は1分46秒8。馬場の重さに関しては高速でもなくタフでもないとの予想通りだった。
ラップタイムは、12.4 - 10.7 - 11.7 - 12.6 - 12.2 - 11.8 - 11.9 - 11.7 - 11.8
前半800mー後半800mは47.4秒ー47.2秒とほぼ平均ペースだ。
赤字で示した4Fがほぼ均等ラップで、4Fのロンスパ戦だ。平均ペースではあるが、番手のランドネが押し切れるペースを刻んでいる。番手からでもこのラップが刻めるということで、後続がこれを差し切るのは難しいレースだったと言える。また、小回り福島というトリッキーなコースで、多くの馬が外を回していた点も差しが決まらなかった要因だ。
1着馬は内を捌いたフェアリーポルカ、2着は直線に入るタイミングで4番手集団にいたリープフラウミルヒ。3着は番手追走のランドネということからも、前目の内をロスなく回した馬が好条件だったことは明らかだろう。
このレースは、各馬の能力よりも、展開やコースの寄与が大きいかったこともあり、実力通り決まらないレースであった。正直、理詰めで取るにはかなり難しいレースだったと言える。
また、勝ち馬指数は74と重賞としては低値である。この辺が、上位に人気薄が絡んだ要因でもある。指数75以下は今年の古馬重賞では中山金杯(74)とこのレースのみ。
それでは、各馬の回顧を行なっていこう。外れた要因は、印を打った馬が能力を発揮できなかったことなので、そこを中心に書く。無印の上位馬は、他馬が能力を発揮できなかったことによる繰り上がり上位だということだ。
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1着 フェアリーポルカ
「能力通り走った。和田騎手の内を捌いた好騎乗だった。」
レースを振り返る。7枠からだったが、道中は中段の内側を進めロスを最小限に抑えた。そして直線ではロスなく内側の馬群を捌き、全く無駄のないレースであり、和田騎手の好騎乗であった。
指数は前走が52kgで77。今回が54kgで74である。追い切りから上積みも感じられなかったため、斤量分を補えずに指数を落としたが、妥当な下落である。この指数は、重賞としては低いのだが、今回多くの実力馬が能力を発揮できなかったため、74で1着となった。
これで、重賞2連勝とはなったのだが、前走は軽斤量で今回は低レベル戦である。2連勝だが、レースの見た目ほど能力があるわけではないので、注意が必要だ。まだ上昇余地はあるだろうから、今後の成長に期待だ。
2着 リープフラウミルヒ
「ポジションの利と斤量減で指数ベスト更新。低レベル重賞ということもあり2着と好走。」
道中は前目の内側を位置取った。4コーナーでは外を回してはいるが、差し切ることができる位置であった。今回の指数は73とベスト更新。
近4走指数は66→67→67→69と微増中である。さらに前走から1kg減で、好位置が取れたことも考慮すると、4ポイント上昇は妥当である。本来この指数では重賞2着は難しいのだが、多くの馬が実力を発揮できない特殊レースになったことにも恵まれ、13番人気2着と穴を開けることができた。現状はオープン特別クラスの指数だが、まだ微増中ではあるので今後の成長に期待したい。
3着 ランドネ
「能力通り走ることができた。展開にも恵まれた。」
番手追走から、モルフェオルフェが失速したため早めに先頭に立つ展開になった。ロンスパ戦の持続ラップを刻み、3着に粘る好騎乗だったと言える。
指数は70。近4走ベストは69であることを考えると、近走では一番上手く乗れたということだ。そもそも過去には2019年の愛知杯で74を出しているくらい能力はある馬なので、近4走のベストを更新したことに驚きはない。
さて、例によってこの指数で重賞3着はかなり恵まれている。普通なら3勝クラスの指数なので足りるはずはないのだが、相手関係で3着に入れたということだ。先行馬は時折恩恵を受けて穴を開けるのだが、今回は抑えることができなかった。今後はというと、今回のような指数で重賞で馬券になることは滅多にないので、基本的には消しで良い。難しいが、今回のように恵まれるレースを見極めて抑えたい馬だ。
4着 カリビアンゴールド
「外を回したため届かなかったが、能力は発揮できた。」
後方に位置取り、直線では大外をぶん回す大味な競馬。能力は発揮できたが指数は71とベストの74に3ポイント及ばず。 伸びなかったのはやはり一番外をぶん回した時のロスが大きかったからだろう。物理的に届く位置ではなかった。
今後も安定して70〜74程度では走れるだろう。重賞では足りないが、オープン特別でなら勝負になるだろう。
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5着 サラキア
「ロンスパ戦が合わなかった。」
ベスト指数は74だった。今回は仕上がり抜群だったので、ベスト近い指数が出ると思ったのだが、指数は70と低値。下げた要因は、ロンスパ戦が合わなかったこと。この馬は、ベストがエリザベス女王杯のような超瞬発力勝負なので、今回のようにラスト4F均一ラップは厳しかっただろう。
今後は、瞬発力勝負では期待したいが、能力的には指数74程度だろうから、平均レベルの重賞では厳しいだろう。オープン特別で期待。
6着 レッドアネモス
「物理的に届かない位置からの追い込みで、レースに参加できず。」
後方に位置取り、直線に入ったところでは最後方集団である。前にいた馬が持続ラップを刻めるレースでこの位置からでは、物理的に届きようがなかった。レースに参加していないも同然で指数は68の低値。この一戦は度外視可能で、次走もう一度軽い馬場で見てみたい。
7着 フィリアプーラ
「物理的に届かない位置からの追い込みで、レースに参加できず。」
レッドアネモスと同じコメントになる。後方に位置取り、直線に入ったところでは最後方集団である。前にいた馬が持続ラップを刻めるレースでこの位置からでは、物理的に届きようがなかった。レースに参加していないも同然で指数は66の低値。この一戦は度外視可能である。ただし、どのレースでも後方からになるので常に脚を余すリスクのある馬であるため、重い印は打ちづらい。
8着 リュヌルージュ
「能力が足りんかった。」
前目の位置を取れた。コーナでは外を回してこそいたが、シンプルに能力が足りなかった。前走は重賞2着ながら斤量50kgだったし、今回54kgを背負えば能力的にはこんなもの。
今後も、能力的には足りないので、ハンデ戦以外では買う必要はない。
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9着 マルシュロレーヌ
「物理的に届かない位置からの追い込みで、レースに参加できず。」
この馬も、直線最後方集団からで、物理的に届きようがなかった。今回は度外視可能。一応成長途上中なので、次走以降に期待するが、まずは自己条件の3勝クラスから。
10着 ハーレムライン
「能力が足りなかった。」
前目の位置を取れたので、展開的に恵まれてはいるが、ロンスパの流れで脚がなくなってしまった。能力的に足りなかったと言える。今後も重賞でもオープン特別でも厳しい。
11着 アロハリリー
「ロンスパ戦が厳しかった。」
状態は良かったが、能力を発揮できる流れにならなかった。まず、この馬は馬場が軽い方が良い馬である。今回のような平均的な馬場であれば熟せると思ったのだが、ロンスパ戦で脚を使い果たしてしまった。能力を発揮できず、指数も低値だ。まだ状態は良さそうなので、軽めの高速馬場であれば、重賞の抑え候補として狙っていきたい。
12着 エスポワール
「ロンスパ戦と大外ぶん回しで脚が溜まらなかった。」
中段ほどに位置とったのは良かったが、直線では無策の大外ぶん回し。これが池添騎手の特徴でもあるのだが、今回はこれがマイナスに出た。結果的には騎乗ミスだったと言える。今思えば、デムーロ騎手から池添騎手へ若干弱化なので、本命にしたのが誤りだった。
さて、結果的には12着惨敗で、要因は大外をぶん回したロスだ。ただ、最後まで伸び切れているわけでもないので、脚が一切溜まっていなかったことも敗因と言える。今回のロンスパペースで大外追走に脚を使ったためである。
このように、今回は能力を発揮できるレースにならず、人気を裏切った形になった。今回は度外視可能で良く、近走の指数である75近くは出せるだろう。とは言え、爆発力は無いし75では低レベル重賞までだ。
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13着 デンコウアンジュ
「物理的に届かない位置からの追い込みで、レースに参加できず。」
後方に位置取り、直線に入ったところでは最後方集団である。今回のレースでは物理的に届きようがなかった。レースに参加していないも同然で、この一戦は度外視可能である。ただし、どのレースでも後方からになるので常に脚を余すリスクのある馬である。能力はあるのだが、脚質面から常に抑え程度までだ。
14着 ショウナンバビアナ
「能力が足りなかった。」
指数ベストが65の馬で、絶対能力が足りなかったこともあり、ロンスパ戦で脚を使い果たしてしまい大敗だ。まずは自己条件の3勝クラスからだろう。
15着 ダノングレース
「能力が足りなかったし、レースにも参加できなかった。」
この馬も、直線最後方集団からで、物理的に届きようがなかった。とは言え、追い込んで脚を余したわけでも無いので、能力が足りなかったことも敗因だ。
16着 モルフェオルフェ
「能力が足りなかった。」
能力が足りなかったため、ロンスパの流れで脚を使い果たしてしまった。ただし、それにしても失速が早かった。ここまで重賞4連戦で最下位が2度あるが、いずれも斤量54kgだ。52kgの前走は、不良馬場ながら8着とそれなりに頑張ったので、斤量敏感傾向と言えるだろう。今後も軽斤量ではそこそこ頑張れるだろうが、絶対能力がないので、重賞ではペースメーカーにしかならない。まずはオープン特別から。
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総括
以下の要因で、前目の馬と内を捌いた馬しか好走できなかった。
・小回りの福島で、後方馬は外を回すロスが大きいこと。
・ロンスパ戦で、後方馬は追走に脚を使う展開になった。前目の馬は残れるペースであり、差し切るのは容易ではなかった。
したがって、ロスなく能力を発揮できたのは、1着フェアリーポルカ、2着リープフラウミルヒ、3着ランドネ、5着サラキアぐらいだろう。
4着カリビアンゴールドは掲示板にこそ入ったものの、ロスが大きかった。6着レッドアネモス、7着フィリアプーラ、9着マルシュロレーヌ、12着エスポワール、13着デンコウアンジュなどの人気馬は、レースに参加できるような位置取りではなかった。
勝負できる位置には、モルフェオルフェ、ショウナンバビアナ、ハーレムライン、アロハリリー、リュヌルージュなどもいるがこれらの馬は単純に能力が足りなかった。能力不足であるので、ロンスパ戦で脚がなくなっているだけだ。
このように、先行集団には能力の足りない馬達が揃ったが、能力が足りないので、多くの馬がロンスパに振るい落とされた。後方には実力馬が位置取ったが、全ての馬が脚を余して、物理的に前に届かなかった。その結果、能力を発揮できたのが1、2、3、5着の4頭ぐらいである。各馬の能力よりも展開や位置取りの寄与が大きいレースとなった。これが、荒れた要因だ。この展開を読み切れば理詰めでも取れるレースであるが、ここまで読み切るのはかなりレベルが高い。フェアリーポルカからの総流しなどでないと取れそうもない。
上位5頭に関しても一言ずつ書いていこう。
1着フェアリーポルカは決して高いレベルではないが、内を捌いたことで勝利できた。
2着リープフラウミルヒは、そこそこの位置が取れたことと斤量減で好走できたが、指数は73の低値。人気馬の凡走で2着を確保できたということ。
3着ランドネは指数70の低値ながら、人気馬が勝手に凡走したので3着を確保できた。
4着カリビアンゴールドは、大外をぶん回したロスが大きく4着まで、能力的には勝ち負けできるレースであった。
5着サラキアは良い位置を取れたが、ロンスパ戦では能力を発揮できなかった。
今後
まずは、後方から脚を余した馬達に関しては、今回は度外視可能で良い。次走差しが届くと思えば、適切に能力を評価してやれば良い。ただし、差し遅れるリスクが常にあるということを考慮すると、重い印は打ちにくいか。
1着フェアリーポルカは重賞2連勝ながら、指数低値で見た目ほど評価はできない。重賞での馬券内狙いであれば買っても良いが、2連勝の見た目から過剰人気気味になってしまいそうだ。一応、まだ上昇余地はあるので今後の上積みに期待だ。
2着リープフラウミルヒも現状の能力では低レベル重賞しか好走できないが、指数上昇中なので今後に期待。
3着ランドネは、今回のような特殊レースがあれば狙いたい。それを見極めるのが難しいのだが。
4着カリビアンゴールドは、重賞では一歩足りず、オープン特別までか。
5着サラキアは状態は良さそうなので、瞬発力勝負んでもう一度見たい。
以上で回顧を終了する。
来週は天皇賞春を予想する。
現状、フィエールマンの1強であり、2着を探すのが重要になりそうだ。