2020オーシャンステークス G3 回顧
リスグラシューとモーリスの子が超良血すぎて楽しみ。
名前はモーリスグラシュー?モスグラシュー?
さて、今週はオーシャンステークスを予想した。回顧を書いていく。
初めに、事前予想を振り返る。
そして、事前予想の指数と追い切り評価は以下である。
1位 タワーオブロンドン 81 A
2位 ダノンスマッシュ 80 A
3位 ダイメイプリンセス 76 B
3位 ナックビーナス 76 B
5位 ティーハーフ 75 C
6位 カッパツハッチ 74 B
7位 グランドボヌール 73 B
7位 レジーナフォルテ 73 B
9位 キングハート 72 A
9位 ハウメア 72 B
11位 エスターテ 70 C
11位 エンゲルヘン 70 B
11位 クールティアラ 70 A
14位 ナインテイルズ 67 B
15位 ラブカンプー 64 B
15位 ナリタスターワン 64 B
続いて、最終予想と買い目を振り返る。
◎ダノンスマッシュ
◯タワーオブロンドン
▲ナックビーナス
三連複 ◎ー◯ー▲ 1000円
三連単 ◎→◯→▲ 500円
本線は三連複。これは不利や出遅れなどが無ければ外れようが無い。
三連単は紛れなどがあれば外れるが、期待値込みで1点に絞った。
予想の意図を書いていこう。
まずは、指数1位2位のタワーオブロンドン、ダノンスマッシュはここでは格が違うので馬券入り。そして、指数3位から、ダイメイプリンセスは夏馬なので消して、ナックビーナスを選択した。この3頭は追い切りを見ても状態面には不安無しだった。
馬券の枠は3枠しかないので、指数上位に死角が無ければ、印を打つのは3頭で十分である。
後は、この3頭の優劣をつけていくだけでいい。
本命はダノンスマッシュ。指数2位でタワーオブロンドンには1ポイント及ばないが、以下の理由で逆転可能と判断した。
①斤量差が2kg
②追い切りが抜群に良い。(事前予想では、仮にS評価があったらS評価をつけたいぐらいだとコメントしていた。)
③休み明けで重賞2勝の休み明け実績がある。
④枠がタワーオブロンドンの外であり、直線でタワーオブロンドンの進路を潰せる可能性が高い。
これだけ理由が揃えば、1ポイントの逆転は可能であるので、自信の本命だった。
対抗はタワーオブロンドン。ダノンスマッシュには逆転されると予想した。
3番手評価はナックビーナス。先週のままの先行有利馬場であれば、さらに印をあげたかもしれないが、今日の芝レースの馬場を見る限りでは差しも決まっていた。先行or差しの有利差無しと判断して、馬場による加点はせずに、指数通りの3番手評価とした。
結果は、
1着 ダノンスマッシュ ◎
2着 ナックビーナス ▲
3着 タワーオブロンドン ◯
4着 グランドボヌール 無
5着 キングハート 無
と言うことで、三連複のみ的中だ。三連複は3.7倍で1000円購入だったので3700円の払い戻しだ。1500円→3700円の週間回収率247%の勝利だ。
人気決着なので配当は少ないが、三連複においてはこれ以上絞りようが無いため仕方ない。三連単を当てたかったところだ。回顧では三連単を外した根拠も書いていこう。
スポンサーリンク
レース内容
まずは、レースを振り返る。
勝ち時計は1分7秒4。事前予想では1分7秒から1分7秒5程度の高速馬場と書いたが、予想通りとなった。
ラップタイムは、11.8 - 10.5 - 10.8 - 11.4 - 11.2 - 11.7。
1200m戦らしく、緩みの無い全体時計勝負になった。
前半600mー後半600mは、33.1ー34.3で平均ペースからややハイペースと言える。
(字面は1.2秒の前傾ラップだが、中山競馬場の前半下り坂、最後に上り坂というコース形態を考慮すると、平均ペースからややハイペース程度。)
展開予想では、ハイペースと書いた。カッパツハッチなど1000m経験馬がもっと主張してオーバーペースになると思っていたので、想定よりはゆっくりだった。ただ、流石に先行勢が揃っており、流れはした。
結局、平均ペースで短距離なので前にいた馬がそのまま押し切れるレースとなった。ベストポジションは2列目の内、勝負になったのは前半分ぐらい。
レースの質としては、高速馬場で全体時計勝負ということで、スピード適性が問われたレースとなった。
レースレベルとしては、勝ち馬の指数は81。G1勝馬、2着馬が出ていることもあり、G1級の指数となった。
それでは、各馬の回顧を行なっていこう。
スポンサーリンク
1着 ダノンスマッシュ
「仕上がりも良く、負ける気がしなかった。」
自信の本命。理由は予想の根拠のところで書いた通りだ。
今回の指数は81。これまでのベストが80だったので1ポイント更新だ。今回、追い切りが超絶抜群だし、ベスト時から1kg減、さらに川田騎手の完璧な騎乗もあり、納得のベスト更新だ。
これで、2戦続けて80オーバーと高いレベルで安定している。
レースを振り返ろう。スタートで出遅れながらも、内枠の恩恵を活かし中段まで位置を押し上げて自然と好位につけ、直線だけ外に出す完璧な競馬だった。そして、4角4番手から上がり最速だ。能力上位馬にこんな騎乗をされたら負けようがなかった。
今後はと言うと、当然高松宮記念の最有力候補になる。
ただし、これで2走続けて出遅れであるので、検証する必要がある。今回のような中山1200mではスタート直後からカーブがあるので、1枠から内を回していれば出遅れを挽回できた。だが、高松宮記念ではスタート後は直線なので、今回より早く内に馬が殺到するため、出遅れている内に前がカットされる可能性もある。次も出遅れるのかは重要なポイントだ。
ただ、出脚は持っているので致命的な出遅れとはならないと判断し、高松宮記念でも本命候補だ。
2着 ナックビーナス
「先行して得意のスピードレースになったのが良かった。」
4年連続でオーシャンステークス2着。中山競馬場芝1200mでは(3,7,0,1)と非常に安定している。
今回は、得意コースで追い切りも良く、指数は78と、近4走ベストの76を2ポイント更新してきた。また、これは昨年のオーシャンステークスと同指数だ。
近4走のベストは58kgを背負ったラピスラズリSで今回は54kgと4kg減だが、指数はわずか1ポイント増だ。これも、事前に言っていた通り、大型馬で斤量に鈍感な馬であるためだ。
レースを振り返ろう。抜群のスタートから、淀みの無い全体時計勝負の得意条件になり2着と好走。横山典弘騎手の文句なしの騎乗であった。勝馬のダノンスマッシュとは力の差があったということだ。今後はと言うと、高松宮記念では能力が足りないだろう。舞台も合わないし、高松宮記念に出てくるようなら消しで良い。
3着 タワーオブロンドン
「休み明けで仕上がり途上だった。」
追い切りは抜群に良かったがパドックでの馬体に若干余裕が感じられた。ただ、1枠という好枠を引いたし、能力にも差があるので多少の仕上がり途上ではナックビーナスには負けないと思って対抗にしたのだが、普通に完敗だった。仕上がり具合を見誤ったことになるので、ここが反省点だ。
今回の指数は73。近5走は76→74→76→80→81であったので今回は近走では最低の指数だ。その要因の一つは休み明けで仕上がり途上だったこと。ただし、ここまで指数を落としてグランドボヌールにも差されそうになるのは、仕上がり途上や58kgを加味しても負けすぎ。
この負けすぎの要因として、ピークから状態が落ちている可能性も0では無い。次へ繋げるために検討していく。まず、この馬の父レイヴンズパスだが、3歳でG1を2勝を上げており、どちらかというと早熟傾向だ。
この馬の産駒も基本的に仕上がりが早い傾向である。また、タワーオブロンドンと同型の母を持つスティーラーと言う馬がいた。スティーラーは母系にシャーリーハイツ系を持つレイヴンズパス産駒という点ではタワーオブロンドンとは血統がほぼ一緒だ。このスティーラーと言う馬は、2歳時に重賞勝利を上げG1でも3着に入るなど、(3,2,1,0)と好走している。一方で、4歳以降は(0,0,1,5)と凡走続きだ。このように、スティーラーに関しては早熟でピークが短い馬という認識で良い。
同型のスティーラーを参考にすると、タワーオブロンドンも4歳夏まででピークを迎え、ピークが短く状態が落ちている可能性も大いにあると思う。
今回は、叩き良化型の休み明けと捉えることもできるが、実は劣化が始まってました。なんてことも可能性として頭に入れておきたい。それほどまでに今回の指数73は低値なのだ。
ただ、血統予想はあくまでも傾向を見るためのものであり、タワーオブロンドンに早熟ピーク短い説が当てはまるかどうかは実際のレースを見て判断しなければならない。上記は仮説の話だからな。
レースを振り返ると、1枠1番で中段に位置取り、4コーナーでは枠の利を活かし良い感じで前に取り付いていった。直線でちょっと狭くなるところもあったが、ブレーキなどはかかっていなくレースに問題はなかった。
次走は、叩いた上積みで指数を上昇させてくるだろうが、ピークから状態が落ちている説もあるし、73からの上昇となると、叩きがもう1レース必要な気もする。パドックで馬体が緩く無いかは要確認だ。
スポンサーリンク
4着以下について
4着以下は指数73以下の低値。73はOP特別レベル。
上位勢からは離されており、完全に実力の差。能力が足りない馬が自分の能力なりに走ってこの着順なので、コメントできることは限られるが、できる限りコメントしていこう。
今後については、「自己条件のOP特別で頑張ろう」ぐらいしか書くことが無いのでここでまとめて書かせてもらう。
4着 グランドボヌール
「タワーオブロンドンを差しかけた。良いレースができた。」
この馬の指数は73で、自己ベストタイ。良く頑張ったのはあるが、持ち指数の範囲内で走っただけである。タワーオブロンドンが勝手に弱かっただけだ。
レースを振り返ると、ダノンスマッシュの真後ろという好ポジションをキープ。直線も難なく外に出し、能力を余すことなく発揮できた一戦になり、ベスト指数が出た。
5着 キングハート
「状態は良かったが、後方から差し遅れてしまった。」
追い切り評価Aで状態は良かったが、今回の指数は71で自己ベストに1ポイント及ばなかった。
今回は、後方からのレースとなり、直線ではジリジリと伸びてきており、脚を余した形になっている。この差し遅れを考慮すると、実質は72,3ぐらいあるだろうから、能力的にはベストと考えて良い。
6着 カッパツハッチ
「1200m戦に対応できなかった。」
1000m直線での指数は74あるのだが、今回の指数は70。
1200mのレースに対応できなかったと言える。その根拠は、指数が落ちたことと、延長分の200mで大失速してしまったこと。やはり1000mの直線と、ゴール前に坂のある1200mでは求められる距離適性が全然違う。ただの200m差ではないのだ。
7着 ダイメイプリンセス
「冬は走らない」
11月から3月の5ヶ月では(0,1,0,12)と壊滅的。即切りで良い。と予想で書いたが、それ以上でも以下でもない。冬は走らない。それだけ。
前走が71で、今回も70。差し遅れこそあったがほぼ同水準。
前走よりは追い切りが良かったのだが、追い切り関係なく冬は走らないということだ。
冬→追い切り走らない→レースも走らない ×
冬→追い切り関係なくレースでは走らない ◯
8着 レジーナフォルテ
「外ぶん回しでキツかった。」
近走は73と安定していたが、今回は69と指数を落とした。
要因は外をぶん回してロスが大きかったこと。前走は逃げてベストコースを選択しての73だから、大味な競馬をすれば当然指数は落とす。外枠が痛かったな。
スポンサーリンク
9着 ティーハーフ
「後方からで差し遅れた。」
直線最後方から3番手で、勝ち負けになる位置じゃなかった。最後まで伸びてきており脚を余した形になった。ただ、それを考慮しても指数は68と低値。
これで、長期休養明け3戦でいずれも70以下だし、ピーク時の状態にはもう戻らない。
10着 ハウメア
「能力が足りなかったし、大外を回した分キツかった。」
能力的にも足りないが、コーナーでレジーナフォルテよりも外となる位置を回している。能力が足りない馬でこれをやっては当然大敗する。ヒューイットソン騎手の騎乗ミス。まだ、このレースしか見てないので、騎手評価はまだできないが。
11着 エスターテ
「能力が足りなかった。」
ほぼ能力通りの走りで指数66。
これで、3戦続けて指数66以下の低値。根本的に足りてない。 コーナーでもついて行けなかった。
12着 エンゲルヘン
「逃げて潰れてしまった。」
そこまで潰れるようなペースだったとは思わないが、能力的に足りない馬にはキツかったのだろう。
13着 ラブカンプー
「能力が足りなかった。」
近4走ベストが64で今回も64。能力が足りていない。
14着 ナインテイルズ
「能力が足りなかった。」
近走の二桁着順続きを見ても完全にピークを過ぎている。
15着 ナリタスターワン
「能力が足りなかった。」
追走に苦労しているようで、完全に能力不足。
16着 クールティアラ
「走りたくない。」
追い切りA評価だし、馬体重増も成長分と捉えることができた。馬券は買わなかったが現状どこまでやれるのか楽しみな馬だった。
今回は、ゲートになかなか入らずレースをしたくないようだった。前走の息が上がったレースで、競馬が嫌になったかな。多分馬の気持ち的にもう走らない。
スポンサーリンク
総括
指数上位のタワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、ナックビーナスが能力的に抜けており、追い切りからも死角なし。紛れが無ければこの3頭で決まると考えた。紛れは馬券を買う上で考慮できないので無視することにしているが、これで良い。今回に関しては三連複が3.7倍で、馬券を広げることは悪手だからな。
結局、タワーオブロンドンが差されそうになったことにはヒヤヒヤしたが、最低限の三連複が的中した。野球で例えると、ワンナウト2,3塁でタイムリーヒットで2点が欲しいところだが、犠牲フライで1点を取った。そして、リプレイ検証を要求されたが、何とかセーフだったという気分。
三連単を外したのは、タワーオブロンドンの状態を見誤ったことが原因である。馬体緩めで仕上がり途上はわかったが、それでもナックビーナスに先着するとの判断が間違いだった。反省したい。また、三連単を1着固定で2点に広げる選択肢も考えたが、今回は期待値重視で1点に絞った。2点にしていれば的中だがこれは結果論なので仕方ないことだ。
三連単こそ外したが、結局は能力上位馬での決着で、予想難易度の低いレースだったと言える。
あとは、タワーオブロンドンの負け過ぎから、レイヴンズパス産駒について調べたが、また一つ学びを得てしまった。
今後
高松宮記念に繋がるのは、上位3頭のみ。ダノンスマッシュは当然本命候補。ナックビーナスはコース適性とG1では能力不足な面で劣る。タワーオブロンドンは叩いてどこまで上げられるかに注目だ。劣化説も覚えておきたい。
4位以下は基本的にはG3でも足りない。これにて、オーシャンステークスの回顧を終了する。
来週は、金鯱賞と中山牝馬ステークスを予想する。3月は3戦2的中1詰まって外れと、好調なので来週も両的中といこう。
金鯱賞はサートゥルナーリアの始動戦ということで非常に楽しみな一戦だ。あえて結果の出ていない左回りを使ってきたあたりが気になる。前哨戦ということで、ここではっきりさせておこうということか。本当に左回りが苦手なら、相手もラストドラフト、ロードマイウェイとぬるいメンバーではないから、普通に負ける可能性もあるな。サートゥルナーリアの左回り適性がキーポイントだな。