シルクロードステークス G3 回顧
さて、シルクロードステークスの回顧を行う。
まずは、最終予想と買い目を振り返る。
予想の意図としては、
差しが決まりやすいとのこともあり、どの位置からでも勝負になると踏んで指数通り予想した。
◎ジョイフル
◯レッドアンシェル
△ディアンドル
△エイティーンガール
△ナランフレグ
単勝◎1100円
馬単◎→◯ 100円
三連単◎→◯→3頭 各100円
結果は、
1着 アウィルアウェイ 無
2着 エイティーンガール △
3着 ナランフレグ △
4着 モズスーパーフレア 無
5着 セイウンコウセイ 無
ということで、外れた。
レース内容
まずは、レースを振り返る。
まずは、前半3F–後半3Fのタイムは、33.9-35.1で1.1秒前傾ラップのハイペース。
これは、モズスーパーフレアが逃げることからも想定どおり。
馬場的にも外差し優勢なので当然差しが決まりやすいレースとなった。
実際にナランフレグが18頭立て最後方から勝ち負けできたことが、外差しハイパースを物語っている。
ハイペースで全体時計を要するためスピード適正が必要で、最後の決め手の部分で瞬発力適正も問われるレースになった。
馬券の敗因は馬場読み展開読み以外のところにあるので、各馬のところで書こうと思う。
レースレベルとしては、勝ち馬の指数は77。ハンデG3としては高いが、短距離路線でほぼほぼG1メンツと変わらないことを考えると、低め。
さて、各馬の回顧を行なっていく。
1着 アウィルアウェイ
「外差し優勢馬場とハイペースの恩恵も受けたが、それ以上に成長を感じた。」
今回は指数77で、これまでのベストを4ポイント更新してきた。ベスト時から斤量3kg増
でベストを大幅更新してきたので、外差し優勢馬場とハイペースを考慮しても、かなり成長していると感じられる。
アウィルアウェイに関しては、斤量増も織り込んでここまで強くのは、事前予想の段階で判断しきれなかった。
インディチャンプの妹ということで潜在能力がかなりあったのが、ここで開花したと思うのだが、今回本格化するというのを見誤ってしまった。今追い切りを見返すと、一杯追い3本で負荷がかかっていることから、成長を判断する材料はあったと思う。
追い切り分析力がまだまだ足りないと実感した。
レース内容を見ると、プチ出遅れで道中後方での位置取りから、直線に入った時にすんなりと外に出すことができ、川田騎手のポジション取りは完璧であった。
今後は今回倒した相手からも人気することが予想されるが、今回外差し馬場とハイペースの恩恵を受けていることは考慮する必要はある。過剰人気には注意する。
2着 エイティーンガール
「斤量減と外差し優勢馬場とハイペースの恩恵も受けたが、成長を感じた。」
ほぼほぼアウィルアウェイと同じコメント。
これまでの指数ベストが前走で73、今回77である。斤量こそ1kg減で、外差し優勢馬場とハイペースもあるが、それを考慮しても、成長分はあると思う。ただ、アウィルアウェイと同様、恵まれたのはあるので次走以降考慮の必要あり。
あとは、予想で持ち時計がないため、1分8秒前後の勝負になった時にどうなるかは分からないと書いたが、今回は勝ち時計が1分9秒となっており、スピード勝負に適応できるかはまだ不明。
3着 ナランフレグ
「右回りでも走れることが証明できた。」
これまでは指数ベスト73で、今回は76。3ポイント更新してきた。前走は恵まれて最後流しての73、今回も恵まれはしたが最後まで追っての76。最後まで追った分と若干の成長分でベストを更新してきた。上昇分は想定通りなので特筆すべきは、右回りでも普通に走れたこと。過去のレースでは右回りがことごとく成績が悪かったが、内容を見る限り外ぶん回したり内にもたれるということはなかったので、たまたま成績が悪かったのだろう。
次走以降注意ポイントとしては、近2走続けて恵まれたレースをしているということだ。
4着 モズスーパーフレア
「中山以外では好走できないし、1分9秒かかる馬場では適性外」
過去に好走しているのは1分7秒前半のスピード馬場で全部中山。中山がいいのは、スタート後下り坂でスピードに乗り易いためだろう。今回は京都だしで1分9秒かかる馬場なので完全に適性外であった。しかし、それにしてはあわや勝ちまであるかもと言った走りでやはり能力はある。恵まれた上位3頭に比べ、逆展開で4着まで粘れたこの馬は着順以上に評価できる。ただ、次走の高松宮記念も適性外の舞台ではあるのだが。
5着 セイウンコウセイ
「逆展開ながら、いい感じで粘れた。次走に向けていいレースとなった。」
この馬もモズスーパーフレアとほぼほぼ同じ。外差しハイペースで先行する逆展開ながら5着に粘れた点を評価する必要がある。次走の高松宮記念は得意舞台の中京競馬場なので、今回ほど走れれば十分狙いたい1頭だ。
6着 ラフィングアンサー
「能力が足りなかった」
好位追走から最後まで脚を余すことなく使え、近4走ベスト指数を1ポイント更新してきた。ただ、それでも能力的に勝ち負けは厳しい。
7着 ジョイフル
「京都が合わなかった。」
今回の本命馬だ。外差し馬場も合うし、展開的にもバッチリだった。4角ではほぼほぼ当たったと思ったのが、伸びがイマイチで惨敗。馬場や展開面では申し分ないので、外れた要員としては馬の能力分析を見誤ったことしか考えられない。
斤量に関しては織り込み済みで本命にしたので、あとはコース適性か。
前走は指数ベストを更新してきて本格化を感じさせたのだが、その舞台は阪神競馬場であった。最後坂がある方がいいのだろうか。
あとは、京都適正がない可能性もあるので過去レースを見返してみた。これまで京都は4戦しているが、馬券内は3着が1回のみだ。その1回は昨年の岩清水ステークスなのだが、振り返ってみると、デムーロのイン突き好騎乗であった。したがって基本的には、京都適正はないと考えるのが妥当かもしれない。
今回は、京都適正がなかったことが敗因と判断する。適性判断を見誤ってしまった。
8着 ハッピーアワー
「いつも通り差し遅れてしまった。」
予想では、近2走とも出遅れて最後方になり、レースが終わってから追い込んできており、レースに参加できていない。と書いた。今回も同様のレース運びとなり、レースに参加できなかったが、いつものことだ。ただ、今回に関してはこの馬より後ろのナランフレグが3着にきているが、この馬は瞬発力が足りず脚を余してしまった。位置取りが常に絶望的で瞬発力もそこまでないので、相当ハマらないと厳しいだろう。
9着 ペイシャフェリシタ
「能力が足りなかった」
ほぼほぼ能力通りの走りで9着。絶対能力が足りないだけ。
10着 ダイメイプリンセス
「冬は走らない」
11月から3月の5ヶ月では(0,1,0,11)と壊滅的。即切りで良い。と、予想で書いたが、それ以上でも以下でもない。冬は走らない。それだけ。
11着 カラクレナイ
「能力が足りなかった。」
伸びないインコースを通ったのもあるが、基本的にこのメンバーでは能力が足りていない。
12着 ディープダイバー
「能力が足りなかった。」
カラクレナイとほぼ同じコース取りだった。伸びないインコースを通ったのもあるが、基本的にこのメンバーでは能力が足りていない。
13着 ティーハーフ
「能力が足りなかった。」
伸びないインコースを突いたのもあるが、基本的にこのメンバーでは能力が足りていない。近走の感じからすると、馬が終わってしまったのだと思う。
14着 ディアンドル
「能力が足りなかった。」
ベストは52kgの時で、指数73。今回は3kg増を織り込むほどの成長はなかったようだ。追い切りはめちゃくちゃよかったので買ったのだが、そこまで追い切り内容がレースに直結しないようだ。
ただ、それにしても2歳から3歳までに5連勝もした馬がここまで負けるのは考えにくく、状態以外に精神的な面などもあるかもしれないし、早くも馬が枯れた可能性もある。はっきりとした原因はわからないのでしばらくは静観したい。
15着 ビップライブリー
「能力が足りなかった。」
早じかけで展開的に厳しかったのもあるが、展開が良くても能力的に足りないだろう。
16着 ラブカンプー
「能力が足りなかった。」
流石にピークを過ぎている。
17着 ダイシンバルカン
「能力が足りなかった。」
先行して、位置取り的に厳しかったのもあるが、展開が良くても能力的に足りないだろう。
18着 レッドアンシェル
「異変を感じた。」
フォーリー騎手のコメントによると、ゲートでどこか痛めた可能性があり、追い出してみても異変を感じたため、レースを辞めたと言っていた。
今回は脚部不安明けだったのだが、今回のレースを経てさらに、不安が増大する内容となってしまった。高松宮記念には出るのだろうか。
総括
本命のジョイフルは舞台適性を見誤ってしまい惨敗となった。
対抗のレッドアンシェルはどこか異変を感じレースを辞めたとのことなので仕方ない。
あとは、抑えに置いた3頭だが、2着エイティーンガールと3着ナランフレグは、6人気8人気ながら適切に評価することができた。あとはディアンドルだが、この馬に関しては敗因が定かではないが、抑えの1頭なので馬券的には影響は小さい。
馬券を外した根本的な原因は、ジョイフルの適性を見誤ったことと、アウィルアウェイの成長分を過小評価してしまったこと。
ジョイフルに関しては適性を見誤ったということで原因が消化できた。
アウィルアウェイに関しては、追い切り評価を見誤ってしまった。
いずれにせよ原因は消化できなので、次に活かしたい。
今後
個別に見ると、4着モズスーパーフレア、5着セイウンコウセイは厳しい展開と馬場ながら、よくこの着順まで粘れたと思う。今回が逆展開であることを考慮して、次走人気を落とすようなら狙い目となる。
逆に上位3頭は、展開的にも馬場的にも恵まれた。次走以降はこの点を考慮して予想する必要があるだろう。過剰評価には注意だ。
来週は東京新聞杯だ。それでは。