東京新聞杯 G3 予想
さて、東京新聞杯の予想をしていこう。
東京1600mで行われる別定G3だ。
馬場
先週から1回東京開催がDコースで始まった。
開催3日分を見た印象として、馬場的にはそこそこ時計が出る。1分33秒前後の勝ち時計ぐらいを想定している。
「逃げ先行」or「差し追い込み」で言うと、明らかに逃げ先行有利。
後方馬は大幅に割り引いて馬券を組み立てる。
展開
モルフェオルフェが平均ペースからやや前傾ペースぐらいで逃げるのではないだろうか。ただ、多少前傾でも馬場を考えたら前が残りやすいのは変わらないだろう。
特別登録馬の近4走最大指数
近4走最大指数は以下。G3として十分なメンバーレベルになった。
プリモシーン81
レイエンダ77
サトノアーサー76
ドーヴァー76
ケイアイノーテック75
クリノガウディー74
レッドヴェイロン73
キャンベルジュニア73
ケイデンスコール72
ヴァンドギャルド71
クルーガー71
ゴールドサーベラス71
モルフェオルフェ 70
シャドウディーヴァ70
ロワアブソリュー67
スウィングビート 指数なし(近4走ダート)
プリモシーン81
能力分析
指数ベストは4走前のヴィクトリアマイルで81。ただ、3走前は73、2走前は65、前走は71と近3走は低値。
この馬の好走条件は超高速馬場。指数ベストを出した4走前は1600m1分30秒5のスーパーレコード馬場。他にもダービー卿2着で1600m1分31秒7、関屋記念1着も1600mで1分31秒6と高速馬場となっている。
3走前の中京記念3着は、1600m1分33秒6とそこまで高速にならなかったため、指数73と低値になっている。
今回はというと、高速馬場にはなりそうだがそれでも勝ち時計1分33秒前後ぐらいだろう。3走前と4走前の指数の間ぐらいになると予想して、指数的には75ぐらいか。
能力は一番だが、馬場面から評価を下げて抑え評価ぐらいまでとしたい。
追い切り分析
南Wでラスト1ハロンがそこそこ早くて、併せ馬先着が好走条件。今回はラスト1Fが12.3秒で、併せ馬も楽々先着をしている。好走できる状態は整った。追い切り評価B。
あとは、馬場だけ。
レイエンダ77
能力分析
指数ベストは2走前の富士ステークス。前走は大外からほぼ最後方に位置取りレースに参加できないまま終了。近2走を見ると後方一気しかしないようなので、今回の前残りの馬場ではまたレースに参加できない可能性が高い。割引く必要がある。
追い切り分析
結構強めに追って併せ馬遅れ。追ってからの伸びが感じられなかったし、ラスト1ハロンの時計も13.2秒とイマイチ。中間では手応えがよく、抑えるのに苦労しているようにも思えたが、最終で全然手応えが良くなく、チグハグなイメージ。追い切りから推せる材料はなし。追い切り評価C。
サトノアーサー76
能力分析
指数ベストは、4走前のエプソムカップ(2018)
3走前から2走前にかけて長期休養があり、2019年は2走のみ。2走前が指数74、前走が70と低値。前走は不良馬場であったが、過去のレースを見るとそこまで苦にしないはずなので、前走は単純に力負けだろう。単純に能力だけではピークは過ぎているか。
追い切り分析
中間で栗東坂路で一杯に追って自己ベストを2本出してきた。最終追い切りでも馬なりで好時計と状態は十分か。近走は追い切り自体は動くのだが、中間の内容からも休み明け3戦では一番いいと思う。追い切り評価A。
ドーヴァー76
能力分析
2走前のキャピタルステークスが指数ベスト。馬場不問タイプではあるが、末脚を使い切る展開になりやすいタフな馬場での好走が目立つ。今回は高速馬場で位置取りが後ろになるので、脚を余す可能性が高い。位置取りからは割引いて考える。また、前走だが、初の関西遠征という点もあり力を出し切れていないので度外視でいい。
追い切り分析
中5週だが3本の追い切りを消化し、中間では強めにも追っている。追い切りではいつも動くのだが、今回も良く動いており追い切りからは不安なし。追い切り評価B。
ケイアイノーテック75
能力分析
指数ベストは4走前の安田記念。3走前の毎日王冠はアエロリットのペースについていき失速。2走前の天皇賞は位置取りが後ろ過ぎてレースに参加できず72。前走のチャレンジカップも最後方から追い込んでくるも脚を余してしまって71。
以上のように、なかなか能力を出し切る展開にはなっていない。今回も8枠から後ろ目の位置取りになり、力を発揮できない展開になる可能性が高い。脚質からはあまり押せない。
追い切り分析
安田記念、天皇賞、チャレンジカップなど、状態自体は良かった時の最終追い切りは、栗東坂路で全体時計も早く加速ラップであった。
今回はというと、14.8-13.8-12.5-11.9と綺麗な加速ラップであった。ラスト1ハロン11.9も優秀だ。いつもの力を出せる状態にあるだろうから、あとは展開がはまるかどうかだけ。追い切り評価B。(いつも通りという意味で)
クリノガウディー74
能力分析
指数ベストは前走のマイルCSと4走前の中京記念。中京記念では52kg、マイルCSでは56kgであり、斤量を考えると成長している。今回は斤量据え置きなので、前走以上の成長が見込めれば上位圏内に食い込める。追い切りを見て判断したい。
追い切り分析
最終では14.8-13.6-12.4-11.7の加速ラップ。追ったのはゴール前だけということを考えると全体時計52.5秒も優秀。追ってからの加速も物凄かった。
また、最終含め負荷を掛けた追い切りを3本消化できたことからも成長を伺える。追い切り評価A。
レッドヴェイロン73
能力分析
指数ベストは前走のキャピタルステークスで73。2走前は71、3走前は69、4走前は66なので近走は微増中。今回どこまで上げてくるかを追い切り等で判断する必要あり。また、前走は不良馬場だったので、良馬場ならもっと伸ばしている可能性もあり、判断が難しい。
追い切り分析
指数ベストの前走の最終追い切りは、栗東坂路で一杯に追って全体時計を出すというもの。今回も同様の追い切りを消化してきて、全体時計は50.6と自己ベストを更新。前走からは0.8秒縮めてきた。最後の1Fは垂れているが、これがこの馬の追い切りパターンなので問題ない。全体時計を詰めてきたことを高評価し、追い切り評価A。
キャンベルジュニア73
能力分析
指数ベストは4走前のスプリンターズS。前走の富士Sも指数72とそこそこ走っているが、年齢的にもここからの上積みはないだろうし、相当前残りの恩恵を受けるとかではないと厳しいのではないだろうか。
追い切り分析
中間から馬なり追い切りのみ。最終の南Wでも全体時計も最終ラップもそこそこで追い切りからは変わり身を感じない。追い切り評価B。
ケイデンスコール72
能力分析
指数ベストは3走前のNHKマイル。ただし、近2走は2桁着順が続いているように指数も低値。また、脚質的にも差しなので、今回の馬場バイアスに合わない。買いたくはない。
追い切り分析
最終追い切り栗東坂路では一杯に追って全体時計51.6秒と時計を出してきた。これは自己ベストに0.1秒迫る好時計。ベストを出してきたのは前走なので、前走並みのできにはありそう。その前走は、不良馬場に泣いたと考えると、今回が試金石になるだろう。追い切り評価B。
変わり身がある可能性はあるが、指数と脚質面から消しとしたい。
ヴァンドギャルド71
能力分析
指数ベストは前走ウェルカムステークスの71。近3走の条件戦では63→68→71と順調に力をつけてきている。先行脚質なのもいいし、追い切りから更なる上積みを感じられれば馬券に入ってくる可能性はある。ただ、3勝クラス勝ち馬にしては過剰人気感も否めない。
追い切り分析
この馬は条件戦に参戦した3走前から、最終追い切りを栗東芝で行うようになった。今回も同様の最終追い切りを敢行してきた。追い切り時計は、全体時計65.6(4F)もラスト1F11.1もこれまでの4走で一番良い。馬也でラストのキレも鋭く、追い切りからは高評価としたい。追い切り評価A。
クルーガー71
能力分析
海外競馬の指数は算出していないため、指数があるのが3走前の札幌記念のみ。
指数からの判断はできないが、確実にピークは過ぎているし、差し脚質ということからも買いたくない。
追い切り分析
栗東坂路追い切りで、14.3-13.5-12.6-12.1と加速ラップで全体時計もいい。過去のいい時の水準と比べても全く劣らない。状態面では不安なしで、追い切り評価A。あとは現在の地力がどこまであるか。
ゴールドサーベラス71
能力分析
ベストは4走前の谷川岳S。その後の近3走は低値。年齢的にもここからの上積みはないし、指数からの買い要素はなし。
追い切り分析
最近は美浦Cコース中心の追い切り。今回も同様で、併せ馬には先着したが、過去のこの馬の水準と比較するとそこまで変わり身はない。追い切り評価B。
モルフェオルフェ 70
能力分析
指数ベストは2走前の立志ステークス。前走は大敗したが、距離延長とハイペース逃げで最後まで持たなかっただけなので、度外視可能。今回はマイルの高速馬場ということで、多少ハイペースでも潰れることはないだろう。あとは、能力次第だが、ベスト時から2kg増を考えると現状では足りないだろう。先行有利バイアスを考えても足りないと思う。
追い切り分析
中3週なので馬也追い切り2本と軽め。ただ軽めの割に、美浦坂路追い切り自己ベストと、叩き3戦目で状態は上向き。追い切り評価A。
シャドウディーヴァ70
能力分析
重賞戦線では力不足だったが、自己条件に戻った前走で自己ベストをマーク。ただし、前走のままでは重賞では通用しないだろう。追い切りで上積みを判断する。
追い切り分析
前走同様南Wで最終追い切り。併せ先着で手応えは良く、引き続き前走の状態維持が伺える。追い切り評価B。そこまで大きな上積みは見込めなかったので、指数70からの微増では足りないと判断する。
ロワアブソリュー67
能力分析
指数ベストは3走前のパラダイスS。基本的に指数が足りないので消しで良い。
追い切り分析
いつもは栗東坂路で全体52秒前後の時計を出すように、追い切りでは動く馬。それと比較しても、今回の最終は、強めに追われて併せ遅れ、全体55秒台と物足りない。(一週前こそ時計を出してきたが)。追い切り評価C。
スウィングビート 指数なし(近4走ダート)
能力分析
ダートしか走ったことがないので芝での能力は全くの未知数。消しで良い。
追い切り分析
最終追い切りの南Wでもいつも通りの水準。ただ、初芝なので追い切りでは判断できないが。追い切り評価B。
以上、全16頭の分析を行った。
現時点ではサトノアーサー、レッドヴェイロン、ヴァンドギャルドなどを推したいが、特に推したいのはクリノガウディーだ。