東京新聞杯 G3 回顧
さて、東京新聞杯の回顧を行う。
まずは、最終予想と買い目を振り返る。
予想の意図としては、
差し馬軽視で、後は能力通りといった感じ。
クリノガウディーの指数と追い切りを評価して本命にし、逆転候補として指数1位のプリモシーンを対抗に取った。
◎クリノガウディー
◯プリモシーン
▲レッドヴェイロン
△ヴァンドギャルド
△サトノアーサー
単勝◎400円
馬連◎ー◯ 100円
馬単◎→4頭 各100円
三連複◎ー◯ー3頭 各100円
三連単◎→◯→3頭 各100円
結果は、
1着 プリモシーン ◯
2着 シャドウディーヴァ 無
3着 クリノガウディー ◎
4着 サトノアーサー △
5着 クルーガー 無
ということで、外れた。
2,3着がハナ差ということで非常に悔しい敗戦となった。
レース内容
まずは、レースを振り返る。
勝ち時計は、1分33秒前後と予想していたが、ピッタリであった。
また、前半4F–後半4Fのタイムは、46.3-46.7で平均ペースからやや前傾。
これも事前予想通り。その結果、後方差し馬は勝負にならなかったので差し馬軽視も正解。
このように、馬場読み展開予想は完璧であった。馬券が外れた要因は、各馬の能力分析のところにあるので、そこで見解を記載する。
レースの質としては、全体時計が必要になるためスピード適性が問われ、直線での切れ味勝負の部分で瞬発力適性が問われた。
レースレベルとしては、勝ち馬の指数は77。G3として平凡レベル。
さて、各馬の回顧を行なっていく。
1着 プリモシーン
「高速馬場ならばこれぐらい走れて当然」
高速馬場マイル専用機なので近3走の敗因は明確である。それを考慮するとヴィクトリアマイル2着にあるように明らかに能力上位であり、勝つのも当然。
近3走の着順からか、過小評価されているようだった。
次走以降の注目ポイントとしては、高速馬場かどうかの1点のみ。1分33秒ぐらいの馬場では、G3勝ちレベルであるので、G1なら昨年のヴィクトリアマイルのようなスーパーレコード馬場が必要になるだろう。馬場が軽くなりそうな安田記念、ヴィクトリアマイルの有力候補として考えたい。
2着 シャドウディーヴァ
「ガラ空きのインを突く好騎乗。成長分もあった。」
あの位置から外を回したら当然届かないので、インを突くしかなかった。岩田騎手の完璧な騎乗であった。
また、前走指数70で今回76なので6ポイントの大幅上昇。
好騎乗もあったがおそらく好騎乗分は2ポイントぐらいだろうから、4ポイントぐらいは成長分と東京適性分だろう。その点を見誤り馬券に入れることができなかった。
今後に関しては、現状の能力では、重賞勝ち負けには足りないため、更なる成長分が必要だ。その辺はハーツクライ産駒なのでまだまだ期待が持てるだろう。
3着 クリノガウディー
「現状のベストを尽くしたが、能力が足りなかった。もう少し時計がかかる馬場がいいかも知れない。」
16頭の中で一番良いスタートを切って好意追走できた時点で、勝ちを確信したのだが、最後は思ったほど伸びなかったな。ただ、最後は一杯一杯になって、ラチを頼りたくなったところで、モルフェオルフェが落ちてきてしまって若干詰まってしまった。その辺が2,3着のハナ差の命運を分けた形になった。
ただ、若干詰まりこそしたものの、横山騎手の騎乗はほぼ完璧であり、もっと突き抜けると想定していたため、思ったより上昇分がなかったのが一番だろう。
追い切りはこれまでに比べても明らかに良かったので、①「追い切りが直結しない」か、②「高速馬場のスピード勝負が向かない」かの2択。叩き2戦目の次走で明らかになることと思う。
4着 サトノアーサー
「現状のベストは尽くしたが、能力が足りなかった。」
「長期休養後では追い切りが一番良い」と書いたように、近3走の中では一番良いレースだった。指数は74。すなわち、現状の74(G3馬券内レベル)が今の能力の限界値だと判断して問題ない。自己ベストの76はもう出ないだろうし、74だと重賞で勝ち負けするのは厳しいだろう。
5着 クルーガー
「先行して馬場バイアスを受けたが、能力的に掲示板が限界」
クルーガーのコメントが全て。先行して、馬場バイアスを受けることができたのだが、最後垂れてしまって、単純に力負けだった。今後は、OP特別ぐらいならば勝ち負けできるとは思う。
6着 ヴァンドギャルド
「出遅れて後方からになり脚を余してしまった。」
スタートで出遅れしてしまったが、その後は内をリカバリーして中段まで戻ってくることができた。しかし、それでも前残り馬場では厳しく、最後は脚を余す形となった。先行脚質のこの馬にとっては痛恨の出遅れだった。指数は上り補正も入って74と自己ベストを更新してきたので、今後の重賞戦線で期待の持てる1頭となった。後は出遅れ癖にならなきゃいいね。
7着 スウィングビート
「若干脚を余すところはあったが、それでも芝重賞では能力不足」
位置取り的に厳しく、若干脚を余しながら最後まで伸びていた。ただ、使い切ったとしても能力的には足りない。
また、今回のレースを見て、芝でのレベル感が分かった。指数は72で、低レベルOP特別なら勝ち負けレベル。今後は自身が通用する格で戦った方がいいと思う。
8着 レイエンダ
「先行したが、脚が溜まらず最後は垂れてしまった。」
レースが終わってから追い込んでくるだろうから消し。としていたが、普通に先行してきたな。ただ、最後の直線では完全にガス欠だった。能力はあるのだが、脚を溜めて爆発させるような走りができないと厳しいと思う。今後を考えてもムラ馬なので取捨が難しい。今回は状態が良くなかったのもあるので、追い切りから復調気配が感じ取れて、末脚を溜めて爆発させれそうなレースが来たら狙うぐらいでいいか。
9着 レッドヴェイロン
「位置取りが後ろで脚を余してしまったが、それを考慮しても重賞の壁を痛感した。」
位置取りが後ろすぎてレースに参加できなかったので今回の敗戦は度外視可能。とは言え、追い切りも抜群で上積みも感じさせた超良血馬ということを考えると、最後の伸びは物足りない。指数的にも前走より下回っており、上昇が止まった可能性もある。叩き2戦目の次走が試金石となるだろうが、あまり過度な期待は禁物か。
10着 ロワアブソリュー
「脚を余してしまったが、基本的に能力が足りない。」
直線はレッドヴェイロンとほぼ同じ位置取りから脚を余す形となった。とは言え、基本的に重賞では能力不足だろう。
11着 ケイアイノーテック
「自分の競馬に徹して上り最速を出した。後はハマるの待ち」
この馬に関しては、後方一気しかないのでこれを続けるしかない。今回は差しが決まる馬場じゃなかったというだけ。
後は、後方一気がハマるのを待ち続けるだけであり、そういうレースになったら買うだけのこと。
12着 ケイデンスコール
「能力が足りなかった。」
基本的にこのメンバーでは能力が足りてない。前走は不良馬場だったので、今回が試金石だったのだが、今回のレースを見てレベル感がわかった。
13着 ドーヴァー
「位置取り的にレースに参加できなかった。」
馬場不問タイプではあるが、差しが決まるレースにならないとレースには参加できない。
14着 ゴールドサーベラス
「位置取り的にレースに参加できなかった。」
ゴールドサーベラスのコメント通り。基本的に能力も足りない。
15着 キャンベルジュニア
「位置取り的にレースに参加できなかった。」
キャンベルジュニアのコメント通り。基本的に能力も足りない。
16着 モルフェオルフェ
「能力が足りなかった。」
前走と比べてもそこまで止まるペースではなかったと思うが、完全に沈んでいった。54kgでは厳しいのだろうか。
また、追い切りはそこまで悪くなかったし、少なくとも2走前までは厳しい展開で粘るのが持ち味だったことを考えると、厳しくなったら走るのをやめてしまう癖がついたかもしれない。
総括
馬券的にはクリノガウディーが詰まってなければ馬連は当たっていたのだが、根本的な原因は他のところにある。
まずは、クリノガウディーがプリモシーン以外には負けないと思っていたので、結果的には過大評価だったかなと思う。敗因としてはクリノガウディーのところに書いたので、次走以降その点には着目したい。
続いてシャドウディーヴァのコース適性、追い切りによる成長分を見誤ったこと。主にこの2点だった。
前者に関しては、クリノガウディーを過大評価してしまったというよりは、プリモシーンをもう少し評価すればよかった。
ただ、プリモシーンの近2走の内容と、シャドウディーヴァも好騎乗があっての3着と考えると、レース前の時点でクリノガウディーを選ぶことは期待値的に狙いは悪くなかったのかなと思う。
したがって、反省点はシャドウディーヴァの取捨のみと判断する。シャドウディーヴァを△に入れれたら、三連複◯ー△ー◎で19730円が取れているのだから。
今後
個別に見ると、プリモシーンは相変わらず高速馬場なら買いである。クリノガウディーは次走を見れば成長分があるかどうかと、高速馬場適性があるかは判断できるだろう。
後は、今回はバイアス的に脚を余してしまった馬が多くいるので、それらの馬の敗戦は度外視して考えることができる。ヴァンドギャルド、スウィングビート、レッドヴェイロン、ロワアブソリュー、ケイアイノーテック、ドーヴァー、ゴールドサーベラス、キャンベルジュニアなどだ。差しがハマりそうな馬場、展開の時に買えるようにしたい。
来週は京都記念。クロノジェネシス、カレンブーケドールの始動戦だ。それでは。