2020函館スプリントステークスG3 全馬指数・追い切り分析
プロ野球開幕戦やっと始まった。1試合終わった時点で打点王、本塁打王、最多勝、最高勝率、最優秀防御率の大瀬良大地。最強すぎ。
さて、今週の対象レース(芝・古馬・重賞)の予想記事を書いていこう。
今週は函館スプリントステークスを予想する。
函館芝1200mで行われる別定G3だ。
出走はフルゲートの16頭だ。牡馬が56kg、牝馬が54kgを背負う。収得賞金3,000万円超過馬は超過額2,000万円毎に1kg増ということで、ティーハーフ、フィアーノロマーノが57kg、ダイアトニックが58kgを背負う。
指数一覧
出走馬の近4走最大指数を順に並べていく。
短距離重賞戦線で活躍してきたダイアトニック、ライトオンキューを始めとして重賞で活躍できるレベルの馬が揃っている。G3としては平均以上のレベルにあ理、優勝想定ラインは77に設定する。3着内推定ラインは75程度とする。追い切り分析はABC3段階評価。
JRA芝近4走最大指数
1位 ダイアトニック 78 B
2位 ライトオンキュー 77 B
2位 エイティーンガール 77 C
4位 シヴァージ 76 A
5位 フィアーノロマーノ 75 B
6位 マリアズハート 74 C
6位 ティーハーフ 74 B
8位 グランドボヌール 73 B
9位 ミキノドラマー 72 C
9位 メイショウショウブ 72 C
11位 ダイメイフジ 71 B
12位 スイープセレリタス 70 B
12位 ジョーマンデリン 70 B
12位 アリンナ 70 B
15位 スリーケープマンボ 66 B
16位 リュウノユキノ 60 C
前走傾向を見ると高松宮記念組が3頭出走している。
回顧を貼っておくので参考にすると良い。
馬場予想
函館スプリントステークスは1回函館開催の4日目に開催される。先週の結果を見ると、芝レースが14レース行われているが、連対馬28頭の内、21頭が4コーナー3番手以内の馬である。開幕週は極端な前残り競馬だったことがわかる。この傾向は大きく変わらないだろうから、先行できる馬を重視したい。
時計は先週の3勝クラスで1分7秒5とそこそこ高速馬場。今回のメンバーの重賞なら1分7秒フラットぐらいの時計は出るだろうから、高速馬場適性も重視したい。
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展開予想
出走馬16頭の内、近走で逃げているのはスリーケープマンボ、グランドボヌール、メイショウショウブ、ダイメイフジだ。スリーケープマンボは1200mで逃げているが、他3頭はいずれも1400m以上の距離を逃げている。1200mではそこまでペースを上げることはないだろう。スリーケープマンボも何がなんでも逃げるタイプではないし、ペースとしてはそこまで上がらない。平均ペース程度を想定する。
平均ペースであれば、今の先行有利馬場では前で決まるので位置取りは重要なファクターである。前に付けれることを重視しつつ、能力通り評価していく。
それでは全馬分析を始める。追い切り評価はABCの3段階。各馬の過去との比較で評価をつける。抜群の追い切りでもいつも抜群なら追い切り評価はBになるし、最低の追い切りでもいつも通りならBになる。あくまで各馬の縦の比較で、追い切りによる上積みがあるかを評価する。
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ダイアトニック78
能力分析
指数ベストは前走の高松宮記念で78。
近5走指数は、78→73→75→76→78だ。
5走前のスワンステークスでは、得意の京都1400mで指数ベスト更新の78だ。
4走前のマイルCSでは物理的に届かない位置から差し遅れて指数73と落とした。
3走前の京都金杯と2走前の阪急杯では、指数は75、76と安定傾向だ。
前走の高松宮記念は指数78とベストタイだ。不利を受けなければG1タイトルも手にしていただろう。さて、京都金杯と阪急杯では75、76だったのだが、高松宮記念で78が出ているということで、距離は短い方がいいのだろう。1400m以上だとどうしても末脚が甘くなってしまうということだ。
1200mでも位置は取れるし、今回の先行有利馬場も問題なく熟せるだろう。58kgを背負う分でベストまではないが、能力上位であり本命クラスの印は打ちたい。枠も良いしあとは相手関係だけ。
追い切り分析
中12週。栗東坂路で3本、函館ウッドで1本、函館芝で1本追い切り。
レース間隔の割には本数が少なめである。最終追い切りは函館の芝で末脚を確認する程度で、5F65.8秒と遅めからの、1F11.5秒と終い重点。動きを見る限り状態は良さそうで、能力を出せる仕上がりにはありそう。ただし本数少なめで、ここ目標で万全というわけでもなく、追い切り評価はB。
ライトオンキュー77
能力分析
指数ベストは前走の京阪杯で77。
近4走指数は除外→71→75→77。
昨年にオープン入りした馬で能力は上昇傾向にある。
指数ベストの京阪杯ではそこそこ時計のかかる馬場だったし、この馬の1200m持ち時計も1分8秒1と遅い。能力的には上昇傾向で77からさらに上げていたら本命なのだが、持ち時計がないのが気になる点だ。今回の1分7秒フラットくらいの馬場に対応できない可能性があるし、位置も取れない可能性がある。また、ドバイの空遠征の影響もあるだろう。能力はあるので、本命候補の一角に置いておくが、あとは相手関係と状態次第。
追い切り分析
約7ヶ月ぶり。栗東坂路で3本。函館芝で1本追い切り。
1週前の栗東坂路では4F49.4秒の猛時計を出しているし、状態は良さそうである。ドバイに空遠征した影響はほぼないと言って良いだろう。最終追い切りの函館芝では、5F64.4秒と好時計で、ラスト1F11.4秒と終いも鋭く伸びた。休み明けだが、能力を出し切れる出来にあるだろう。追い切り評価B。
エイティーンガール77
能力分析
指数ベストは2走前のシルクロードステークスで77。
近4走指数は65→73→77→74。
4走前までは条件戦レベルの馬だったが、3走前のファイナルステークスで脚質を差しに変えてベストを更新、オープン入りした。
オープン入り初戦の2走前シルクロードステークスでは、53kgの軽斤量と差しが決まりやすい馬場、展開が味方し指数77と大きく伸ばした。
前走の鞍馬ステークスでは、先行or差しはフラットぐらい。斤量2kg増の中、ほぼ最後方から猛然と追い込むも前を捉えきれずに、脚を余し指数は74と落とした。
このように、後方から確実に脚は使ってはくれるのだが、今回の先行有利馬場はこの馬にとってはマイナスだろう。差し遅れるリスクが大きい。また、この馬も1200m持ち時計が1分7秒8と遅く、高速レースに対応できるかも試金石だ。能力はあるのだが、今回は55kgとベスト時から2kg増えるし、最大で抑え程度までか。
追い切り分析
中6週。栗東坂路で2本、CWで1本、函館ウッドで2本、函館芝で1本。
2週前までは栗東坂路でしっかり追い切りをしていたのだが、1週前からは函館入りして全て馬也で軽めの追い切り。1週前と最終が軽すぎであり負荷が足りていない。追い切り評価C。
シヴァージ76
能力分析
指数ベストは前走の高松宮記念で76。
近4走は69→73→75→76だ。
5走前の3勝クラス突破までは全てダートを使ってきている。
4走前の阪神カップで初の芝挑戦となり指数は69。2走前の淀短距離ステークスで73、前走の北九州短距離ステークスで75と、芝に転向してからは順調に指数を伸ばしてきた。
そして、前走の高松宮記念は前残りの中、後方から猛然と追い込み5着で指数も76と好走。脚を余しは下が、能力は示せている。
基本的に上昇傾向でさらなる上昇にも期待が持てるので、能力だけ見たらかなり上位評価。ただし、今回の先行有利馬場では前走のように差し届かないリスクが大きい。当日の馬場を見た上での判断になるが、先行有利馬場の想定通りであれば最大でも抑え程度か。
追い切り分析
中12週。栗東坂路で8本、CWで1本、函館Wで1本と乗り込み量は豊富。
1週前の栗東坂路では4F51.6秒、2F24.2秒と、全体好時計ながら2Fで鋭く伸びている。
最終の函館ウッドでは一杯に追って5F67.5秒の好時計。乗り込み量も豊富だし、追い切り内容も良く、状態は良さそう。追い切り評価A。
フィアーノロマーノ75
能力分析
指数ベストは2走前の阪急杯で75。
近6走指数は76→69→70→74→75→除外。
6走前のダービー卿チャレンジトロフィーではベストの76で重賞勝利。
5走前の安田記念は69の低値。58kgの斤量と超高速馬場のスピードレースに対応できなかったことが敗因だろう。
4走前のマイルCSでは70の低値。長期休み明けで仕上がり途上だったことと、先行して脚が溜まらなかったことが敗因だろう。
3走前の阪神カップでは74の高指数で重賞2着と好走。
2走前の阪急杯も75の高指数で重賞2着と好走だ。
2走前はダイアトニックから不利を受けており、不利がなければ76ほどはあっただろうから、前走が自己ベストと言って良い。
この指数では能力的には高評価なのだが、1200mで前目の位置は取りにくいだろう。位置取り面でマイナス評価として、最大で抑え程度。
追い切り分析
中8週。函館Wで3本、栗東坂路で2本、函館芝で1本追い切り。
最終追い切りは函館芝で5F64.6秒と全体好時計だし、ラスト1F11.4秒と伸びも十分。除外明けだが、近走並みに力を出せる状態にはあるだろう。追い切り評価B。
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マリアズハート74
能力分析
指数ベストは前走の春雷ステークスで74。
近4走指数は62→65→70→74。
成長中の4歳馬でかなり上昇傾向である。今回の4ポイントほど上げるなら能力的には十分重賞で戦える計算になる。
ただし、この馬も前走は最後方から異次元の末脚で突っ込んできているタイプであり、今回の馬場には合わない可能性が高い。能力はあるのだが、脚質面から最大で抑え程度か。
追い切り分析
中10週。南Wで3本、美浦坂路で2本、函館ウッドで1本追い切り。
最終追い切りは函館ウッドで5F71.4秒と軽め。
1週前の美浦坂路でも馬也で軽めの追い切りだったし、直近の負荷が足りなすぎるのが気になる。追い切り評価C。
ティーハーフ74
能力分析
指数ベストは前走の高松宮記念で74。
近5走指数は75→59→66→68→74だ。
5走前の高松宮記念は指数75で5着と激走だが、過去の高松宮記念でも、2016年14人気6着、2017年16人気4着と好走しているように、この舞台は得意なのだろう。
昨年の高松宮記念を経てからは約9ヶ月の長期休養に入った。
休養明けの3戦は、指数68以下の低値だ。
そして、今年も高松宮記念に出てきたが、指数も74と盛り返した。
やはり、高松宮記念だけは走れるようだが、他は低値続きで能力的には足りないだろう。
さらに、差し馬なので先行有利馬場もマイナスだ。能力面、脚質面から消しで良い。
追い切り分析
中12週。栗東坂路で6本、函館ウッドで2本追い切り。
最終の函館ウッドでは強めに追って5F65.4秒、1F12.4秒の好時計。負荷もかかっているし、能力を出せる仕上がりにはありそう。追い切り評価B。
グランドボヌール73
能力分析
指数ベストは前走のオーシャンステークスで73。
近5走指数は73→ダート→ダート→62→73。
5走前の中京記念、前走のオーシャンステークスとマイルでも1200mでも最大で73までで、能力的にはオープン特別クラスだろう。前走で高速馬場適性も示したし、前目に位置取れるのも良いが、能力不足で消しとしたい。
追い切り分析
中15週。栗東坂路で4本、CWで1本、函館ウッドで3本追い切り。
最終追い切りは函館ウッドで5F69.9秒と軽めからの、1F11.9秒と終い重点。
函館入りしてからじっくり3本追い切りをできているし、終いの伸びを見ても力を出せる仕上がりにありそう。追い切り評価B。
ミキノドラマー72
能力分析
指数ベストは4走前のカーバンクルステークスで72。
近4走指数は72→ダート→60→64。
まずベストが72では重賞では足りない。その上で、適性面を見ていくと過去の1200m持ち時計が1分8秒9と極めて遅い。今回の高速馬場には対応できないだろう。能力面と適性面から消しとしたい。
追い切り分析
中4週。南Wで1本、函館ダートで1本。
本数が少なめで、南Wでも馬也で軽め、函館ダートでの最終も3F追い切りと軽め。
負荷はかかってしなく、仕上がりとしては不十分。追い切り評価C。
メイショウショウブ72
能力分析
指数ベストは4走前の阪神カップで72。
近4走指数は72→57→68→ダート。
4走前の72がベストではまず足りない。さらに3走前、2走前はそこまで厳しいペースではないなか、完全なる力負けで指数も低値だった。
初の1200でスピードについていけるかも疑問だし、能力も足りないので消しで良い。
追い切り分析
中14週。栗東坂路で1本、函館ウッドで4本追い切り。
早めに函館入りしてじっくり乗り込んでいるのは良い。最終追い切りは、函館ウッドで5F67.8秒、1F12.7秒。時計面は平凡で、過去と比較しても物足りない。少なくとも追い切りでは動くタイプだったので、今回の時計は少々物足りない。追い切り評価C。
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ダイメイフジ71
能力分析
近4走ダートを使っているので過去8走の指数を参照した。
ベストは8走前のUHB賞で71。
近8走指数は71→60→70→59→ダート→ダート→ダート→ダート。
能力的には71では足りない。能力も下降線に入っているし、今回の重賞では能力が足りていない。指数面から消しで良い。
追い切り分析
中5週。栗東坂路で1本、函館ウッドで2本追い切り。
最終追い切りは函館ウッドで5F65.7秒の好時計。
本数は少ないが、函館入りしてから5Fウッド追い切りを2本できているので問題ないだろう。最終追い切りの時計面も優秀で、状態は良さそう。追い切り評価B。
スイープセレリタス70
能力分析
指数ベストは前走の晩春ステークスで70。
近4走指数は69→66→68→70。
かなり安定傾向でここからの大幅上昇は見込めない。
オープン入り初戦でいきなり重賞は通用しないだろう。指数面から消しで良い。
追い切り分析
中7週。函館ウッドで4本追い切り。
最終は5F70.9秒と全体時計は遅めから、1F12.5秒と終い重点。
時計面は平凡だが、もともと追い切りで動くタイプではないので、この程度で十分だろう。併せ馬にもしっかり先着だし、函館ウッドでじっくり乗り込めているし、この馬也に好仕上がりでレースに挑めそう。追い切り評価B。
ジョーマンデリン70
能力分析
指数ベストは前走のUHB賞で70。
近4走指数は66→67→67→70。
近走成長中の4歳馬で今回もベスト更新を想定している。ただし、いきなり重賞というのは通用しないだろう。前目に位置取れるし、前走でスピードレースに対応できることも示せているので、適性はあるだろうから、面白い存在だとは思うが、今回は能力不足で低評価。追い切りでかなりの上昇分を見せてきたら最大で抑え程度か。
追い切り分析
中1週。連闘のため追い切り時計なし。
前走を叩いた分でどれだけ上昇させられるかと言ったところ。ただし1週間で急激に強くなることはないので、前走並みとしておきたい。追い切り評価B。
アリンナ70
能力分析
指数ベストは前走のバーデンバーデンカップで70。
近4走指数は62→66→69→70。
この馬も近走上昇中であり、ベスト更新に期待が持てるのだが、やはり重賞でいきなり通用するまで指数を伸ばすのは考えにくい。また差し脚質も今回の馬場ではマイナスである。能力面、脚質面から消しで良い。
追い切り分析
中7週。美浦坂路で2本、函館ウッドで1本追い切り。
最終追い切りは函館ウッドで5F70.7秒と全体軽めから、1F12.1秒と終いの伸びが秀逸。
この時計でラストが伸びれていれば、状態は良さそう。この馬也の能力は出し切れそうで、追い切り評価B。
スリーケープマンボ66
能力分析
指数ベストは2走前の船橋ステークスで66。
近4走指数は64→54→66→56。
ベストの66では2勝クラスレベルであり、重賞では能力が足りていない。先行有利馬場で前に位置取れることを加味しても、通用しないだろう。能力面から消しで良い。
追い切り分析
中10週。函館ウッドで4本追い切り。
最終は5F68.6秒、1F13.2秒。時計面は平凡で目立たないが、函館ウッドでじっくり乗り込めているのはいいし、併せ馬のしっかり先着できており、この馬なりに能力を出し切れる出来にありそう。追い切り評価B。
リュウノユキノ60
能力分析
近4走は全てダートなので、過去の芝レースの指数を参照した。
ベストはかなり遡るが16走前と15走前で60。
芝レースだけ4走分抽出すると、指数は60→60→57→56だ。
芝では明らかに能力が足りていなく、この指数では1勝クラスレベルである。指数面から消しで良い。
追い切り分析
中3週。美浦坂路で3本追い切り。
まず函館で最終追い切りをした方がいいので、最終美浦坂路の時点でマイナスだ。
その最終追い切りは、馬也で4F53.6秒と軽めで目立たずで、追い切り評価C。
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まとめ
全馬の能力分析を行った。
本命確定の絶対的な馬は存在しないが、上位評価は指数上位2頭のダイアトニックとライトオンキューだ。あとは、エイティーンガール、フィアーノロマーノ、シヴァージ、マリアズハート、ジョーマンデリンなどから抑える馬を決めたいところだ。
全馬の追い切り分析を行った。
追い切りA評価はシヴァージ。成長途上の馬だが、今回の追い切りも抜群で、さらなる成長に期待が持てる。脚質面が不安だが、この状態なら本命候補にも入れたいところだ。
以上で事前予想を終了する。ここまでの判断材料で本命確定の馬はいない。馬場と馬体重を見て最終判断したい。印と買い目はtwitter@K16005で投稿する。