(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020関屋記念 G3 全馬指数

今週は関屋記念を予想する。

新潟芝1600mで行われる別定G3だ。18頭が出走する。

 

指数一覧

トロワゼトワル、クリノガウディーらはG2クラス。メンバーも揃っておりG3としてはハイレベルな一戦。優勝想定ラインはG3でもやや高めの77に設定する。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 トロワゼトワル     79

2位 クリノガウディー    78

3位 プリモシーン      77

4位 グルーヴィット     76

5位 サトノアーサー     75

5位 アンドラステ      75

7位 エントシャイデン    73

7位 メイケイダイハード   73

7位 ジャンダルム      73

7位 メイショウグロッケ   73

7位 アストラエンブレム   73

12位 ブラックムーン      72

12位 ミラアイトーン      72

12位 ハーレムライン      72

15位 ドーヴァー        71

15位 ペプチドバンブー     71

17位 ミッキーブリランテ    70

18位 プロディガルサン     69

 

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馬場予想

関屋記念は3回新潟開催の2日目に行われる。

先週までは2回開催が行われており連続開催だが、コースはAコースで継続。

先週の馬場を参考にしたいところだが、先週は豪雨で不良馬場での開催となっており参考にならない。今週は若干雨予報が出ているが、雨量的には良馬場か稍重馬場という感じだろう。時計的には1分33秒台程度であり、そこまで高速馬場ではないだろう。

また、先週の不良馬場での開催の影響もあり、内側の馬場がダメージを受けている。位置取り的には外伸び傾向継続だろう。

 

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展開予想

逃げ馬はトロワゼトワルのみ。先行争いは激化しないが、トロワゼトワルはオーバーペースで逃げるタイプである。スピードに任せてハイペースでレースを引っ張るだろう。

外伸び馬場でハイペースかつ、直線の長い新潟競馬場ということで、どの位置からも勝負になるレースである。位置取り面には拘らず、純粋に能力通り評価していく。それでは全馬分析を始める。

 

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トロワゼトワル79

能力分析

指数ベストは2走前のヴィクトリアマイルで79。

近5走指数は80→50→66→79→36。

5走前の京成杯オータムハンデキャップは80の高指数。それまでは70程度だったので、いきなり爆上げだ。爆上げした要因は軽斤量の52kgを背負ったことと、単騎楽逃げが出来たことなどがあるだろうが、一番は勝ち時計1分30秒3の超超超高速馬場だったことだろう。この馬の得意条件は、極端に時計の出る高速馬場ということだ。

4走前のターコイズステークスは、斤量が55kgに戻り、馬場も勝ち時計1分32秒2レベルの高速馬場。この馬にとっては重かったのだろう。指数を50と落とした。

3走前の阪神牝馬ステークスも66と低値だったが、このレースの勝ち時計も1分32秒9とこの馬の好走水準よりは時計がかかっている。

2走前のヴィクトリアマイルでは、勝ち時計が1分30秒6の高速馬場で、指数79と好走した。前走では斤量55kgを背負って79ということで、斤量を考えたらベストと言っていい。

前走の中京記念は勝ち時計が1分32秒7の高速馬場だが、この馬にとっては重かったため指数も36の低値だ。

このように、1分30秒台の特殊レースであれば好走できるがそれ以上かかると適性外で凡走する。さて、今回だが、まず時計は1分33秒ぐらいはかかることを想定しており、この馬の好走水準ではないだろう。そして、高速馬場以外で指数を落とすときは惨敗の可能性も高い。能力を発揮できないとして消しで良い。

 

クリノガウディー78

能力分析

指数ベストは2走前の高松宮記念で78。

近5走指数は74→74→72→78→65だ。

5走前のマイルCSでは斤量56kgで74。

4走前の東京新聞杯でも56kgで74で変わらず。

3走前の阪急杯でも56kgで72。この3走は成長分なしで72〜74で安定傾向だった。

そして、2走前の高松宮記念では1200mに距離を縮めたが、短距離があっていたようで大幅に指数を伸ばし78と自己ベスト更新だ。1400m、1600mでは終いが甘くなることが多い馬だったので、距離短縮がプラスに作用したことになる。スタートの出脚もあるので適性は合っている。

前走のCBC賞は休み明けで仕上がり途上だったことと、直線で挟まれたことで能力を発揮できず惨敗した。

さて、今回だが1600mへの距離延長は良いとは思えない。マイルでは74が最高指数であるので、指数面からは最大で抑え程度までか。

 

プリモシーン77

能力分析

指数ベストは3走前の東京新聞杯で77。

近7走指数は81→76→65→71→77→71→72だ。

この馬の好走条件は超高速馬場。指数ベストの81を出した7走前のヴィクトリアマイルは1600m1分30秒5のスーパーレコード馬場だった。他にも8走前のダービー卿CT(2019)2着の時は、1600m1分31秒7、11走前の関屋記念(2018)1着の時も、1600mで1分31秒6と高速馬場となっている。

6走前の中京記念では、1600m1分33秒6と平均的な馬場で指数は76とそこそこ。4走前の府中牝馬Sは仕上がり途上で凡走。4走前のマイルCSも指数は71と低値だが、敗因は高速馬場ではなかったことだ。この3戦は度外視可能である。

3走前の東京新聞杯では、高速馬場で能力を発揮できて77の高指数。勝ち時計は1分33秒だったので、ヴィクトリアマイルほどの超高速馬場ではなかった点でベストは出ていないが高指数である。

2走前のダービー卿CTでは指数71と低値。ただし、デムーロ騎手がかなり下手に乗っていたし、ペースが流れて脚が溜まらなかったのも厳しかったためであり度外視可能。

前走のヴィクトリアマイルはスタートが決まらず、先行有利のレースを後方から取り零してしまい、指数は72の低値だった。

さて、今回だがそこまで高速馬場ではないので、ベストは出ないだろうが、普通に能力を発揮出来れば75〜76程度まではあるのではないか。ピーク時からは若干下降線に入っているので確実性はないが、まだG3なら戦える可能性がある。抑え以上の印は打っておきたいところ。

 

グルーヴィット76

能力分析

指数ベストは、2走前の高松宮記念で76。

近6走の指数は、77→68→ダート→69→76→75だ。

6走前は初の古馬挑戦だったが、52kgの軽斤量で勝利し指数は77と高値だ。

ただし、5走前の京成杯オータムハンデは55kg、3走前のニューイヤーステークスでは56kgを背負い、斤量増に対応できずに指数を落とした。ここまでは、軽斤量でしか好走できていない。そして、2走前の高松宮記念だが、斤量増に対応し57kgを背負って76をマークした。成長分があったということだ。

前走の京王杯スプリングカップでは高速1400mで能力を発揮できて75の高指数をマークした。

適性としては3走前はタフなマイルで凡走、2走前はタフな1200mで好走、前走は高速1400mで好走ということを考えると、マイル以上で時計がかかる馬場は少し長いだろう。おそらく、高速マイルや、タフな1200m当たりに適性があると思う。

今回は平均的な馬場のマイルでベスト舞台ではない分でやや指数を落とす可能性はあるが、前走に近い指数で走ることができるだろう。74程度の想定で抑え以上の印は打っておきたい。

 

サトノアーサー75

能力分析

指数ベストは3走前の六甲ステークスで75。

近4走指数は74→71→75→73→73とかなりの安定傾向。

この馬は割と器用な馬でどのレースでも中段程度から力を出し切れている。その点を考慮すると、能力的には指数が示す値が限界である。73前後ではオープン特別までなので、現状の力はその程度。それを分かっているので、最近はオープン特別ばかり使っているようだ。

今回も力は出し切れるだろうが、ややレベルの高いG3では能力的に足りない。基本的には消し。

 

アンドラステ75

能力分析

指数ベストは前走のエプソムカップで75。

近5走指数は64→66→68→70→75と上昇中の4歳馬だ。

キャリアも7戦と浅く、まだ上昇余地も大きい。

前走のエプソムカップは追い切り抜群で状態が良好。馬場の悪い外を通りながらも指数5ポイント増とよく頑張った。

さて、今回だが上昇傾向であり75から更に伸ばすことが期待できる。ハイレベルG3でも通用するだろうし、77程度を想定して本命候補。追い切りで上昇分があると判断できれば確実に本命。

 

エントシャイデン73

能力分析

指数ベストは4走前の谷川岳ステークスと2走前の安土城ステークスで73。

近4走指数は73→72→73→72。

4走前の谷川岳ステークスでは73でオープン特別勝利。

2走前の安土城ステークスも73でオープン特別勝利と、能力的にはちょうどオープン特別を勝てるところにある。指数も近走は非常に安定傾向だ。

前走の中京記念は3着と好走しているが、低レベルG3であり指数は72と低値だ。

今回はややハイレベルな重賞であり73では通用しない。基本的には消しで良い。

 

メイケイダイハード73

能力分析

指数ベストは前走の中京記念で73。

近4走指数は66→67→ダート→73。

前走までは70以下の低値だったのだが、前走のG3中京記念でいきなり指数を伸ばし勝利。ハンデ戦で最軽量というのが上昇要因だが、73は2020年の芝重賞の最低指数でありオープン特別レベル、重賞勝利だが相手に恵まれた部分が大きい。さて、今回は別定戦で前走から3kg増だし、能力的には70を切るぐらいだろう。指数面から消しで良い。

 

ジャンダルム73

能力分析

指数ベストは3走前のニューイヤーステークスで73。

近5走指数は74→63→73→64→68と好走と凡走を繰り返しておりムラが激しい。

5走前の京成杯オータムHCでは内枠からラチ沿いを先行出来て、内伸び先行有利の恩恵も受けて74と好走だ。

4走前の富士ステークスでは外枠から先行したが、終始外外を回らされる展開。それでいて差しが決まるレースになったので、展開的に厳しいレースとなり63の低値だが、敗因は明確だ。

3走前のニューイヤーステークスでは内枠からすんなり先行出来て、直線でも馬場の良い外側に出すことが出来て、73の高値だ。

2走前の東風ステークスでは、外枠から中段での競馬を選択した。そして、残り900mほどの位置から捲っていったが、58kgを背負ってこんな競馬をしたら当然厳しい。ということで2走前も度外視可能だ。

前走のダービー卿CTは、やや出遅れからリカバリーして先行。ハイペースで脚を使い果たし凡走したが、これも度外視可能だ。

今回だが、スムーズに運べれば73程度の能力は発揮できるだろう。ただし、今回の重賞で73では能力的に足りない。基本的には消しで良い。

 

メイショウグロッケ73

能力分析

指数ベストは3走前のターコイズステークスで73。

近4走は72→70→73→72→62と前走を除き非常に安定傾向。

この馬は1400mから高速マイルぐらいまでが守備範囲であり、基本的には72前後で走ることができる。前走は1800mの不良馬場で距離が問われ大幅に指数を落とした。

今回は1分33秒ぐらいのマイルなら能力は出せるだろうし、72前後を想定しておきたい。この指数では重賞では足りないので、基本的には消しで良い。

 

アストラエンブレム73

能力分析

指数ベストは2走前の東風ステークスと前走の谷川岳ステークスで73。

近4走指数は60→72→73→73。

4走前のディセンバーステークスは1800mで距離が長く惨敗したが、マイル戦となった近3走は72〜73と超安定傾向。この指数では能力的にはオープン特別までである。重賞では能力不足であり基本的に消しで良い。

 

ブラックムーン72

能力分析

近4走ベスト指数は3走前のダービー卿CTで72。

近5走指数は74→68→72→69→68。

5走前の洛陽ステークスは、長期休み明け2戦目で状態は良く、長期休養前並みの高指数となる74と出した。

4走前の大阪城ステークスでは逃げ馬と2番手のワンツーとなるようなレースで、直線は最後方から追い込んだが当然物理的に届かず。指数は68の低値だが度外視は可能だ。

3走前のダービー卿チャレンジトロフィーでも後方から脚を余してしまい72とベストには及ばずだ。

2走前のマイラーズカップはスローペースを後方から差しきれず69の低値だが、後方からでは厳しいレースだったので度外視で良い。

前走の中京記念でも後方から差し遅れてしまい68の低値だ。

さて、今回だが、まず後方から脚を余すことなく使えば74程度までは出るだろう。ハイペースで直線の長い新潟ということで舞台は合うのだが、それでも74では重賞レベルでは足りない。更に、ほとんどが脚を余すので能力が発揮できる可能性は極めて低い。基本的には消しで良い。

 

ミラアイトーン72

能力分析

指数ベストは3走前の谷川岳ステークスで72。

近4走指数は67→72→69→71と安定傾向。

ただし、能力的にはオープン特別レベルであり、重賞では力不足である。指数面から消しで良い。

 

ハーレムライン72

能力分析

指数ベストは前走の谷川岳ステークスで72。

近4走指数は70→66→62→72だ。

指数ベストの72では、オープン特別レベルであり重賞では足りない。指数面から消しで良い。

 

ドーヴァー71

能力分析

指数ベストは2走前のダービー卿CTで71。

近5走指数は76→67→65→71→62。

5走前のキャピタルSでは不良馬場になって指数を伸ばしたことから、タフな馬場が得意ということは明らか。

高速馬場での好走経験もあるので馬場はそこまで気にする必要はないが、差しが決まるレースにならないと好走できない。

4走前の京都金杯では先行有利馬場で差し損ねて凡走。3走前の東京新聞杯も先行有利馬場で差し損ねて凡走だ。2走前のダービー卿チャレンジトロフィーはペースが流れて脚が溜まらずに凡走。前走の京王杯スプリングカップも先行有利馬場を後方から差し遅れて凡走だ。このように近4走は度外視可能だが、脚質的には展開に左右される馬ということである。

さて、今回だが基本的にはいつも通り差し遅れて能力が発揮できない可能性が高いので、基本的には消しとしたい。ただし、雨が想定より多く降って重馬場、不良馬場となるならば5走前のような力が発揮できるとして抑え以上の印は打ちたいところ。

 

ペプチドバンブー71

能力分析

指数ベストは3走前のトリトンステークスで71。

近4走指数は66→71→57→53だ。

4走前の雲雀ステークスでは、出脚が鈍く直線は最後方からになった。上がり2位の脚で追い込むも位置取り的に厳しく、指数は66の低値だ。

2走前のトリトンステークスも後方からになったが、差しが決まるレースとなり71の高値。不良馬場だったが、そういう馬場でも確実に脚を使えていた。

2走前の阪急杯はハイペースで追走で脚を使い果たし、力負けで指数57の低値。

前走の中京記念もシンプルに力負けで53の低値だ。

近走は低値続きだしベストの71でも重賞では足りない。基本的に消しで良い。

 

ミッキーブリランテ70

能力分析

指数ベストは2走前の米子ステークスと前走の中京記念で70。

近4走指数は52→69→70→70。

4走前は大敗しているが近3走は69〜70で極めて安定傾向。

この指数では3勝クラスレベルであり、重賞では能力不足だ。指数面から消しで良い。

 

プロディガルサン69

能力分析

指数ベストは2走前の米子ステークスで69。

近4走指数は63→67→69→66。

過去には指数77まで出したことはあるが、近走は完全に低値続きでピークは過ぎている。近走の能力では重賞では足りないので、指数面から消しで良い。

 

まとめ

アンドラステが本命候補。近走は上昇傾向であり更なる成長分にも期待できる4歳馬だ。指数77程度を見積もりたい。

次点でクリノガウディー、プリモシーン、グルーヴィットを評価する。この3頭は能力は上位だが、馬場はもう少し軽い方が良いので若干評価を下げた。指数は74〜76程度を想定する。

73程度までは指数低値で基本的に消しとしたい。クリノガウディー、プリモシーン、グルーヴィットらは舞台が合わずに凡走するようなら、指数下位からの逆転もあるだろうが、現時点では上記の4頭で勝負したい。抑え評価の3頭が凡走しても良いようにアンドラステの単勝を中心にしたい。