(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020京成杯オータムハンデキャップG3 全馬指数

今週は京成杯オータムハンデキャップを予想する。

中山芝1600mで行われるハンデG3だ。フルゲート16頭での開催となった。

トップハンデのアストラエンブレム、ストーミーシーが57kg、最軽量ハンデがスイープセレリタス、アフランシール、スマイルカナで52kgと、ハンデ差は5kg。

 

指数一覧

指数1位はトロワゼトワルで79。2位がシゲルピンクダイヤで77、3位がアンドラステで75。自力で重賞を勝てそうなのはこの程度まで。それ以降は72〜74で11頭と大混戦だ。優勝想定ラインは77と設定する。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 トロワゼトワル     79

2位 シゲルピンクダイヤ   77

3位 アンドラステ      75

4位 ラセット        74

4位 アルーシャ       74

6位 エントシャイデン    73

6位 ミッキーブリランテ   73

6位 アストラエンブレム   73

6位 メイケイダイハード   73

6位 ジャンダルム      73

6位 スマイルカナ      73

6位 ボンセルヴィーソ    73

13位 ストーミーシー      72

13位 アフランシール      72

15位 ルフトシュトローム    71

16位 スイープセレリタス    70

 

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馬場・展開予想

京成杯オータムハンデキャップは中山4回2日目の開催だ。

開幕週のため馬場に関するデータはない。直近3年のデータを見る限り、1分31秒6、1分32秒4、1分30秒3といずれもかなり時計が出ている。野芝オンリーの秋の中山開催ということで高速馬場という認識で良い。また、土曜日にまとまった雨が降るが、日曜日は一日中晴れなので、前日の雨の影響はないとする。

 

展開を見ると、逃げるのはほぼ確実にトロワゼトワルだろう。その後にスマイルカナがつける形になる。トロワゼトワルは昨年レコードを出した舞台だし、高速馬場でかなりのハイペースを刻むことだろう。とは言え、馬場次第では昨年のように前が残ることも考えられる。

位置取り面の有利不利は実際に見てみないとわからないので、当日の馬場状態を見てから予想に反映させる。本記事では先行有利、差し有利などは考慮せず能力通り評価していく。

 

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トロワゼトワル79

近4走指数ベストは3走前のヴィクトリアマイルで79。

近6走指数は80→50→66→79→36→75。

6走前の京成杯オータムハンデキャップは80の高指数。それまでは70程度だったので、いきなり爆上げだ。爆上げした要因は軽斤量の52kgを背負ったことと、単騎楽逃げが出来たことなどがあるだろうが、一番は勝ち時計1分30秒3の超超高速馬場だったことだろう。この馬の得意条件は、極端に時計の出る高速馬場ということだ。

5走前のターコイズステークスは、斤量が55kgに戻り、馬場も勝ち時計1分32秒2レベルの高速馬場。この馬にとっては重かったのだろう。指数を50と落とした。

4走前の阪神牝馬ステークスも66と低値だったが、このレースの勝ち時計も1分32秒9とこの馬の好走水準よりは時計がかかっている。

3走前のヴィクトリアマイルでは、勝ち時計が1分30秒6の高速馬場で、指数79と好走した。ここでは斤量55kgを背負って79ということで、斤量を考えたらベスト更新と言っていい。

2走前の中京記念は勝ち時計が1分32秒7の高速馬場だが、この馬にとっては重かったため指数も36の低値だ。

前走の関屋記念は1分33秒1と時計はかかっているが、直線向かい風の先行有利レースだったこともあり、2着と粘ることができ、指数も75と自己3位。高速馬場でなくても重賞級の指数が出せるようになり成長しているということだ。

今回だが、かなり時計の出る想定であり、昨年並みの時計も考えられる。力をつけているのでハンデ55kgでも問題ないし、ベスト近い指数を想定して本命候補。

 

シゲルピンクダイヤ77

近4走指数ベストは前走のヴィクトリアマイルで77。

近5走指数は73→74→71→57→77だ。

5走前の秋華賞、古馬初挑戦となった4走前のターコイズステークスでは、73〜74で安定的。3走前の京都牝馬ステークスでは、後方からで完全に脚を余してしまい71と若干落とした。度外視で良い。

2走前の阪神牝馬ステークスでは、先行有利馬場で後方に位置取り、捲り気味の早仕掛けで脚を使い果たすという、かなり雑な競馬で指数を落とし、57の低値だ。かなり酷い競馬だったので度外視で良い。

そして、前走のヴィクトリアマイルでは77とベスト更新だ。度外視可能な2戦を除けば成長途上と考えられる。

また、今回の舞台は前走好走した時と同じ高速マイルであるので、舞台は合う。後方から差し遅れる可能性があるので、位置取りの有利不利は見極める必要はあるが、能力だけ見たら上位評価かつ上昇中ということで、重めの印を打ちたい。

 

アンドラステ75

近4走指数ベストは2走前のエプソムカップで75。

近5走指数は66→68→70→75→73だ。

キャリアも8戦と浅く、上昇余地は大きい。

2走前までは上昇傾向で、前走の関屋記念で一度指数を落とした。

2走前のエプソムカップはエプソムカップは追い切り抜群で状態が良好。さらに、馬場の悪い外を通りながらも指数5ポイント増とよく頑張った。ただ、不良馬場での好走ということで高速馬場でのパフォーマンスはまだ未知。

そんな中迎えた高速馬場の前走だが、指数を73と落としてしまった。オルフェーブル産駒だし、本質的には高速馬場より時計のかかるスタミナ比べの方が得意なのだろう。

今回斤量は53kgと恵まれた感はあるが、前走より確実に馬場は軽くなるし、パフォーマンスを落とす可能性も十分に考えられる。指数は前走並みを想定して、最大で抑え程度までか。

 

ラセット74

近4走指数ベストは前走の中京記念で73。

近4走指数は62→70→69→73→74。

指数は微増中で4走前に3勝クラスを突破、2走前でオープン特別2着と着実に力をつけている。

2走前の米子ステークスはほぼ最後方から、物凄い末脚で2着まで突っ込んできており、73と高値更新だ。

前走の中京記念では、外差し馬場が味方したのはあるが、ベスト更新で74。

今回も上昇傾向維持なら75程度を見積もって抑え評価は打ちたい。

ただし、ほぼ最後方からの競馬になるので、当日の馬場次第ではある。どうしても差してこれないような馬場なら消しで良い。

 

アルーシャ74

指数ベストは前走のパラダイスステークスで74。

近5走指数は73→72→65→69→74。

7走前の京都牝馬ステークス(2019)でベスト指数の73だ。ここで指数がほぼ頭打ちになったようだ。5走前の信越ステークスもベストタイ。4走前のニューイヤーステークスも72と安定傾向だ。

その後の2戦は指数を落としたが、前走のパラダイスステークスでベストを1ポイント更新で74だ。このように1年半の間、好走時は72〜74で安定している。この程度の指数では能力的に足りない。指数面から消しで良い。

 

エントシャイデン73

近4走指数ベストは3走前の安土城ステークスで73。

近5走指数は73→72→73→72→72。

5走前の谷川岳ステークスでは73でオープン特別勝利。

3走前の安土城ステークスも73でオープン特別勝利と、能力的にはちょうどオープン特別を勝てるところにある。指数も近走は非常に安定傾向だ。

指数73ではオープン特別では足りても、重賞では若干足りず、だいたい掲示板程度までだ。指数面から消しで良い。

 

ミッキーブリランテ73

指数ベストは前走の関屋記念で73。

近4走指数は69→70→70→73。

4走前から2走前にかけては指数69〜70で極めて安定傾向。

前走の関屋記念ではベスト更新で73と好走した。

基本的には成長中の4歳馬だし、今回は前走から2kg減の54kgとかなり恵まれた印象だ。

成長分と斤量分で76程度までの上昇を見込み、抑え以上の印は打ちたいところだ。

 

アストラエンブレム73

近4走指数ベストは3走前の東風ステークスと2走前の谷川岳ステークスで73。

近5走指数は60→72→73→73→69。

5走前のディセンバーステークスは1800mで距離が長く惨敗したが、マイル戦となった近3走は72〜73と超安定傾向。前走の関屋記念では69と落とした。

指数73程度では能力的にはオープン特別までである。さらに今回トップハンデの57kgを背負ったことで上昇余地は無い。関屋記念4着のミッキーブリランテが2kg減で、9着のアストラエンブレムが1kg増はちょっとかわいそう。

能力不足かつ斤量も背負うので、足りないと判断して消しで良い。

 

メイケイダイハード74

近4走指数ベストは2走前の中京記念で73。

近5走指数は66→67→ダート→74→65。

3走前までは70以下の低値だったのだが、2走前のG3中京記念でいきなり指数を伸ばし勝利。ハンデ戦で最軽量の53kgを背負ったこととバテ差しの展開が向いたことが上昇要因である。

前走の関屋記念は斤量56kgで普通に落とし65だ。

今回も斤量は55kgを背負うし、2走前の再現性は薄く、今回の指数は70以下と見積もる。指数面から消しで良い。

 

ジャンダルム73

近4走指数ベストは4走前のニューイヤーステークスで73。

近6走指数は74→63→73→64→68→66と好走と凡走を繰り返しておりムラが激しい。

6走前の京成杯オータムHCでは内枠からラチ沿いを先行出来て、内伸び先行有利の恩恵も受けて74と好走だ。

5走前の富士ステークスでは外枠から先行したが、終始外外を回らされる展開。それでいて差しが決まるレースになったので、展開的に厳しいレースとなり63の低値だが、敗因は明確だ。

4走前のニューイヤーステークスでは内枠からすんなり先行出来て、直線でも馬場の良い外側に出すことが出来て、73の高値だ。

3走前の東風ステークスでは、外枠から中段での競馬を選択した。そして、残り900mほどの位置から捲っていったが、58kgを背負ってこんな競馬をしたら当然厳しい。ということで3走前も度外視可能だ。

2走前のダービー卿CTは、やや出遅れからリカバリーして先行。ハイペースで脚を使い果たし凡走したが、これも度外視可能だ。

前走は若干詰まっていたことと、休み明けで力が出せなかったこともあり66の低値。

さて、今回だが、スムーズに運べて能力が出せれば73程度の能力は発揮できるだろう。ただし、重賞で73では能力的に足りない。指数面から消しで良い。

 

スマイルカナ73

近4走指数ベストは前走の米子ステークスで73。

近4走指数は65→70→61→73。

3走前の桜花賞では指数70と当時のベストを更新。

2走前のオークスでは距離が長く指数を61と落とした。適性範囲外なので度外視で良い。

前走の米子ステークスがベスト更新の73だ。ただ、斤量50kgでこの程度では物足りないと感じる。桜花賞から5kg減で、わずか3ポイントの上昇では実質的に成長していない。

今回、52kgを背負うが、上積みがなければ到底足りない。前目に付けれるので、前が止まらない馬場なら抑えても良いが、能力が足りないので基本的に消しで良い。

 

ボンセルヴィーソ73

近4走指数ベストは3走前のダービー卿チャレンジトロフィーで73。

近6走指数は73→70→60→73→72→66だ。

6走前の京都金杯では指数ベストの73を出すも54kgの軽斤量だった。

5走前の淀短距離ステークスは56kgを背負って70と落とした。

4走前の東風ステークスはタフな馬場のマイル戦で指数を落とした。本来1400mがベストの馬なのでタフなマイルは厳しい。したがって度外視可能だ。

3走前のダービー卿CTはベストタイの73だが、この時も54kgの軽斤量だった。

2走前の安土城ステークスは55kgで72と斤量分だけ落とした。

前走のパラダイスステークスは不良馬場を苦にして66の低値となったが、度外視で良い。

さて、今回は55kgであり指数的には72程度だろう。この指数で重賞では足りないので消しで良い。

 

ストーミーシー72

近4走指数ベストは4走前の京王杯スプリングカップ と前走の朱鷺ステークスで72。

近7走指数は75→74→71→72→70→68→72。

7走前の東京新聞杯では差しが決まるレースになり、後方待機がはまり75の高指数。

6走前の東風ステークスで初コンビを組んだ横山武史騎手が果敢に先行して見せた。結果、オープン特別で勝利し指数は74の高値だ。脚質の幅を広げた一戦となった。

5走前のダービー卿チャレンジトロフィーだが、ハイペースでの2番手追走では、最後まで脚を持たせることができなかった。指数は71の低値だ。だがこれは、短距離馬のナインテイルズがオーバーペースを刻んだためであり、完全に度外視可能だ。

4走前の京王杯スプリングカップは先行有利馬場で先行しないという騎乗ミス。後方から差し遅れて72の低値だ。ここも度外視で良い。

3走前のパラダイスステークスは不良馬場を苦にしたか、指数70の低値で敗戦だ。

2走前の中京記念は前が潰れるレース展開で先行してしまい68の低値だ。度外視で良い。

前走の朱鷺ステークスは58kgの斤量を背負って72だ。

さて、6走前から2走前までは全て敗因が明確だし、前走も58kgで72なら上々だ。

今回だが、57kgと再びそこそこの斤量を背負わされてしまった。能力を出し切っても74程度までであり、重賞では足りないだろう。指数面から消しで良い。

 

アフランシール72

指数ベストは前走の新潟日報賞で72。

近4走指数は65→67→69→72と上昇傾向だ。

前走を53kgで勝ってオープン入りして初の古馬挑戦となる。前走は2kg減の53kgで指数を上昇させたが、今回も52kgと1kg減だ。斤量分の上昇はあるだろうし、74程度までを見積もりたいが、重賞ではまだ足りないだろう。今回は消しで良いか。

 

ルフトシュトローム71

近4走指数ベストは2走前のニュージーランドトロフィーと前走のNHKマイルで71。

近4走指数は46→62→71→71。

4走前の新馬戦は46、3走前の1勝クラスは62で2連勝。

3走前のNZTでベスト更新の71でここまで順調に上昇中。

前走のNHKマイルでは指数据え置きだったが、斤量1kg増かつ先行有利馬場を後方から差し遅れての維持なので負けて強しの競馬である。前につけてたら73ぐらいまではあっただろう。

したがって今回は成長分で75程度まではあるだろう。さらに斤量54kgと恵まれており斤量分の上昇も見込める。優勝想定ラインである指数77程度まで伸ばす可能性があり、重めの印は打っておきたい。ただ、上昇要因が不確実ではあるので、その点は考慮した馬券とする。

 

スイープセレリタス70

近4走指数ベストは2走前の晩春ステークスで70。

近4走指数は66→68→70→68。

指数ベスト時の晩春ステークスから3kg減の52kgなので斤量分の上昇は見込めるだろうが、それでも重賞で足りるレベルとは思えない。指数面から消しで良い。

 

まとめ

昨年並みの高速馬場と考えると、適性抜群のトロワゼトワルを本命候補としたい。

近走能力上昇中のシゲルピンクダイヤ、前走指数以上の強さを見せたルフトシュトロームは重めの印を打ちたい。

あとは、アンドラステ、ラセット、ミッキーブリランテなどを抑えたい。

 

以上で事前予想を終了する。あとは当日の馬場と馬体重も見てから結論を出す。

最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。