2020読売マイラーズカップ G2 回顧
GWの帰省中止で、航空券の払い戻しをしてきた。そういえばANAが決算出してて4Q580億の赤字で無配転落と悲惨な結果になっている。株主最優先のアメリカと違って、株主を切り捨て従業員と顧客を守る日本企業らしい決断。
さて、今週は福島牝馬ステークスとマイラーズカップを予想したので回顧を行う。
福島牝馬ステークスはすでに書いたので貼っておく。
それではマイラーズカップの回顧を行なったいく。
初めに、事前予想を振り返る。
そして、事前予想の指数と追い切り評価は以下である。
1位 インディチャンプ 81 C
2位 ヴァルディゼール 78 B
3位 フィアーノロマーノ 75 B 除外
4位 ブラックムーン 74 B
4位 ヴァンドギャルド 74 A
6位 レッドヴェイロン 73 B
6位 ロードクエスト 73 C
6位 ベステンダンク 73 C
9位 タイムトリップ 71 B
10位 カルヴァリオ 70 C
11位 リコーワルサー 68 B
12位 ランスオブプラーナ 67 B
アウトライアーズ 72 出走せず
ラセット 69 出走せず
ワイドファラオ 68 出走せず
続いて、最終予想と買い目を振り返る。
◎ヴァンドギャルド
◯インディチャンプ
▲ヴァルディゼール
馬連 ◎ー◯ 500円
馬単 ◎→◯ 200円
三連複 ◎ー◯ー▲ 600円
三連単 ◎→◯→▲ 200円
マイラーズカップ
— K1600 (@K16005) 2020年4月26日
◎ヴァンドギャルド
○インディチャンプ
▲ヴァルディゼール
上昇見込みの大きいヴァンドギャルドを本命。
馬券は本命対抗の馬連馬単
3頭の三連複三連単 pic.twitter.com/mQ3gEv3M7l
馬券は本命対抗の馬連馬単、単穴まで入れた三連複と三連単だ。
馬連、三連複合わせて1100円とこちらが本線。単系の馬券は期待値込みだ。
予想の意図を書いていこう。
まずは馬場だが、普通に時計の出る高速馬場。
位置取りは土日のレースを見る限り、差しも決まっており、先行or差しの優劣はなし。
ペースはメンバー的に緩くなるだろうが、印を打った馬は能力上位なので差し切れると判断した。
◎ヴァンドギャルド
前走74と低値だが出遅れて脚を余しているので、能力はそれ以上と判断した。また、近走上昇傾向であることと、追い切りが抜群であったことから上昇を見込んだ。上昇分は定量的には分からないので、馬連三連複を本線にして、馬単、三連単などを期待値込みで少額買うための本命とした。基本的に78ぐらいを想定していた。
◯インディチャンプ
指数ベストは81である。基本的には死角がないのだが、安田記念への叩きということ、追い切りが悪かったことで、ヴァンドギャルドに逆転の可能性があるとした。指数は78ぐらいを想定していた。
▲ヴァルディゼール
前走78で能力はある。前走コーナーで加速できず踏み遅れていることが、相手強化で響くとして3番手評価まで。指数は77ぐらいを想定していた。
このように77以上で決まると判断した。持ち指数が77以上の馬は他にいないため3頭のみに印を打った。
結果は、
1着 インディチャンプ ◯
2着 ベステンダンク 無
3着 ヴァンドギャルド ◎
4着 ロードクエスト 無
5着 ヴァルディゼール ▲
ということで、2着にベステンダンクが割り込み外れだ。勝ち馬指数は78だ。優勝想定ラインの79には1ポイント及ばなかった。
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レース内容
まずは、レースを振り返る。
勝ち時計は1分32秒4。十分高速馬場と言って良い馬場だ。
ラップタイムは、12.3 - 11.3 - 11.7 - 11.9 - 11.4 - 11.3 - 10.9 - 11.6
前半800mー後半800mは47.2秒ー45.2秒と2秒の前傾ラップだ。
上がり3Fも33.8秒と早く、スローの瞬発力勝負だったと言える。
メンバー的にも早くなる要因はないため、このペースも妥当であり、想定通りだった。
このペースでは前に入れば入るほど有利であり、ベステンダンクが残ったのも納得が行く。ただ、ペース判断を見誤った訳ではなく、見誤ったのは馬群だ。スロー予想なので密集した馬群になると想定していたので、差しも届くと思っていたのだが、実際は3番手以下を大きく引き離す縦長の展開。逃げ馬で2秒前傾では3番手では3秒前傾、後方では4秒ほど前傾ラップになっており、差し馬が脚を余す展開になってしまった。騎手にも三密を避けたい意思が出ていたようだ。
このように、縦長展開でヴァンドギャルドやヴァルディゼールが取り零したことで、馬券を外した。詳しくは各馬の回顧で書いていく。
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1着 インディチャンプ
「能力通り走った。無駄の無い福永騎手の好騎乗だった。」
レースを振り返る。1枠1番から平均的なスタートを切り、4番手の内を取った。前目にいた方が有利なレースで、この馬より前いるのはランスオブプラーナ、カルヴァリオ、ベステンダンクらだ。これら3頭とは能力が段違いなので、難なく交わすことができるだろうから、インディチャンプにとってはベストポジションだ。直線ではムチを入れることなく、余裕の抜け出しで圧勝。指数は78だ。前哨戦なので当然ベスト指数は出ないが、前哨戦としては上々の指数だろう。むしろ、ムチなしで最後併せ馬にならなかったことを考えると、78が出れば十分だ。さて、次は安田記念に向かうことだろうが、叩いて2戦目のG1ではベスト近い指数が出せるだろう。相手次第ではあるが、本命候補の1頭になる。
2着 ベステンダンク
「ポジションの利で2着と好走。」
ランスオブプラーナの2番手追走。3番手以下は大きく引き離しており、展開的にはかなり恵まれていると言える。それもあって、指数は74と自己ベストを1ポイント更新だ。しかし、74で2着に来れたということは、ヴァンドギャルドやヴァルディゼールが取り零したからにすぎない。能力で2着にきた訳ではなく、能力上位馬の取り零しと展開的に恵まれたために2着に繰り上がったということだ。今後は、指数74では、今回のように恵まれなければ、重賞では厳しいだろう。能力だけで言えば、オープン特別レベルである。
3着 ヴァンドギャルド
「出遅れて最後方からになり、差し遅れた。」
まずは、スタートで伸び上がってしまい2走続けて出遅れてしまった。そのまま最後方追走となり無策の大外ぶん回しだった。逃げ馬の位置で、2秒前傾のスローペースであり、この馬の位置では4秒ほど前傾の超スローペースだったと言える。その位置からでは届くはずもなく、上がり最速の32.7秒を出しているが、3着までだ。インディチャンプとの差は0.5秒であり、差し切るには32.2秒を出す必要があるが、これは物理的に不可能である。今回の敗戦は度外視可能だ。
このように、位置取り的にレースに参加できず、最後は猛然と追い込んだが3着までで指数も74の低値だ。
追い切りも抜群だったので本命にしたが、馬群の長さとこの馬の位置取りを見誤ってしまったということだ。今回は差し遅れて指数が出なかったが、基本的には指数上昇中の馬である。上がりの脚を見ても能力があるのは間違いなく、能力的には次走以降も重賞で狙いたい。ただし、これで2戦続けて出遅れている点は考慮に入れる必要がある。
4着 ロードクエスト
「能力が足りなかった。後方からで届きようがなかった。」
後方に位置取ったが、4コーナーではインコースをついてリカバリーできた。ただし、それでも前に届くような位置ではなかった。指数は71で近4走ベストには2ポイント及ばなかったが、そもそも能力も足りていない。
今後は、現状の能力では重賞では足りないので、まずはオープン特別程度だろう。
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5着 ヴァルディゼール
「位置取り的に届かなかった。」
ほぼ中段に位置取り、直線では外を回してジリジリ伸びてきたが、位置取り的に前を捉えられず5着まで。指数は69の低値。
落とした要因としては、一番大きいのがやはり差し遅れたことだ。ただ、ロードクエストにも先着されている。スローの瞬発力勝負であの位置からでは、もう少し弾けると思っていた。戦績が少ないためはっきりとは分からないが、早い上がりが使えないなど瞬発力勝負に分がない可能性もある。
さて、次走以降の判断が難しくなったしまった。前走が強かったことは明らかなので、もう一度狙いたいが、今回のような微妙なレースを見せつけられると、重い印は打ちづらい。まずは、次走で適性をはっきりと見極めたい。そして、上昇余地はあるので、今後の成長にも期待したい。
6着 レッドヴェイロン
「物理的に届かない位置からの追い込みで、レースに参加できず。」
後方に位置取り、直線はほぼ最後方からの追い込み。物理的に届くはずもなく、今回の敗戦は度外視可能だ。とは言え、近4走指数が69→71→73→71で、今回が70なので、能力的にも足りておらず、4番人気は少々過剰人気だったと思う。良血が人気させているのだろうが。
今後も、まずはしっかりオープン特別で好走するとことからではないか。
7着 ランスオブプラーナ
「ドスローの逃げで展開的には恵まれたが、能力的に足りなかった。」
逃げて、ドスローのペースを刻むことができた。今回の指数は68であり、ベストの67を1ポイント更新してきたが、それは展開的に恵まれたからだろう。ただし、そもそもの絶対能力が足りずに7着までだ。今後も能力的に足りないので、オープン特別でも勝負にならない。しかし、3歳時に重賞を勝ってしまったばかりに、条件戦は使えないので、上積みが無ければ厳しいレースが続くだろう。
8着 ブラックムーン
「物理的に届かない位置からの追い込みで、レースに参加できず。」
指数は69の低値。最後方からの追い込みで、今回のスローペースでは届きようがなかった。脚を余してしまっているが、能力的にも足りずに8着まで。
今後も差しが決まる展開になって、オープン特別で好走できるレベルだろう。ただ、常に最後方からのこの馬の差しが決まる展開にはほとんどならない。
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9着 リコーワルサー
「能力通り走ったが、足りなかった。」
この馬のベスト指数が68で今回が67。ほぼ能力通り走ったが、シンプルに能力が足りなかった。この指数では3勝クラスでも足りないが、既にオープン入りしてしまっているので、なかなか好走の機会はないだろう。
10着 カルヴァリオ
「能力が足りなかった。」
この馬の持ち指数の範囲内で走れているが、根本的に能力が足りずに凡走。今後も現状の指数ではオープンでは勝負にならないだろう。
11着 タイムトリップ
「能力が足りなかった。」
根本的に能力が足りなかった。今後も現状の指数ではオープンでは勝負にならない。
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総括
ドスローの縦長展開になり、後方から差し切るのは難しいレースであった。ここまで縦長になることは想定できずに、馬券を外してしまった。
1着インディチャンプは前を捉えられる位置を取り、スムーズに抜け出して能力で圧勝。
2着ベステンダンクは2秒前傾のドスローかつ縦長展開に恵まれ、指数低値ながら2着と好走。
3着ヴァンドギャルドは出遅れ最後方から、物理的に届かずに3着まで。
4着ロードクエストはほぼ能力通り走った。
5着ヴァルディゼールは差し遅れもあるが、あまり早い上がりが使えない可能性もある。
馬券としては、ヴァルディゼールの能力を見誤っているので、馬群が密集していても三連複は当たっていない可能性が高い。ただ、ヴァンドギャルドの末脚を見ても能力があることに間違いなく、届く位置取りでレースが出来ていれば馬連までは的中できていたのではないか。
したがって、敗因はヴァルディゼールの能力を見誤ったこと。ヴァンドギャルドの位置取りが想定より後ろだったことである。ベステンダンクに印を打つ選択肢も0ではないが、馬券を絞る都合上、難しい。
今後
まずは、後方から脚を余した馬達に関しては、今回は度外視可能で良い。次走差しが届くと思えば、適切に能力を評価してやれば良い。ただし、差し遅れるリスクが常にあるということを考慮する必要はある。
1着インディチャンプは前哨戦としては十分なレースで、次走安田記念に弾みのつく一戦となった。安田記念では本命候補としたい。
2着ベステンダンクは展開が合っての好走であり、次に繋がるレースではないだろう。基本的にはオープン特別レベルの馬である。
3着ヴァンドギャルドはスタートに難が出てきたが、能力はあるので、重賞であれば狙っていきたい。
4着ロードクエストは能力的にはオープン特別まで。上積みもないため、重賞では狙えない。
5着ヴァルディゼールは、前走から大きく指数を落としている。まずは、適性をはっきりさせたい。
以上で回顧を終了する。
来週は天皇賞春を予想する。
ルメール騎手の天皇賞(春)(秋)を含めて4連覇のかかる一戦だ。