2020天皇賞(春) G1 回顧
GW始まったけど有給は全て温存した。ここで使うのはもったいないからな。
さて、天皇賞・春を予想したので回顧を行う。
初めに、事前予想を振り返る。
そして、指数と追い切り評価は以下である。
1位 フィエールマン 84 A
2位 ユーキャンスマイル 81 B
3位 キセキ 79 B
4位 ミッキースワロー 78 B
5位 モズベッロ 77 B
5位 メイショウテンゲン 77 B
5位 ミライヘノツバサ 77 B
8位 トーセンカンビーナ 76 B
9位 メロディーレーン 75 B
9位 スティッフェリオ 75 B
9位 ダンビュライト 75 B
12位 シルヴァンシャー 74 C
13位 ハッピーグリン 73 C
14位 エタリオウ 72 B
続いて、最終予想と買い目を振り返る。
◎フィエールマン
◯ユーキャンスマイル
▲キセキ
☆ミッキースワロー
△モズベッロ
△トーセンカンビーナ
三連単 ◎→◯▲☆→◯▲☆ 6点計1300円(金額バラバラ)
三連単 ◎→◯→△△ 各100円
天皇賞春
— K1600 (@K16005) 2020年5月3日
◎フィエールマン
○ユーキャンスマイル
▲キセキ
⭐︎ミッキースワロー
△モズベッロ
△トーセンカンビーナ
三連単◎→3頭→3頭が本戦。 pic.twitter.com/k2cIIaX29o
馬券は◎→◯▲☆→◯▲☆が基本線。
▲キセキは折り合い、☆ミッキースワローは関西遠征という不安要素もあったので、これらが飛んだ時用に、◎→◯→△△も買っておいた。
予想の意図を書いていこう。
まずは馬場だが、普通に時計の出る高速馬場。普通に差しも決まる馬場であり、実力通り決まるレースだ。
◎フィエールマン
能力も抜けている。追い切りも申し分なし。負けようが無いので頭固定の本命。ベストは84だが、今回もベストを出せるほど仕上がっている。
◯ユーキャンスマイル
指数ベストは81である。高速馬場は良いが、本質は高速中距離場なので距離はやや長い。ベストまでは無く、78程度までと想定。
▲キセキ
近4走ベストは79。高速馬場のマイルならもっと指数は出るのだが、近走は合う条件で走れていない。今回も距離は長く78前後だろうと想定した。折り合い不安がある点でユーキャンスマイルより評価を下げた。
☆ミッキースワロー
近4走ベストは78。今回もベスト近い指数が出るとして4番手評価。評価を下げた要因は菊澤厩舎の関西遠征の成績が悪いから。
△モズベッロ
前走76から2kg増。成長分と斤量増で相殺して76程度を想定した。▲☆が凡走した時の保険。
△トーセンカンビーナ
前走75から3kg増。成長分と斤量増で相殺して75程度を想定した。▲☆が凡走した時の保険。
結果は、
1着 フィエールマン ◎
2着 スティッフェリオ 無
3着 ミッキースワロー ☆
4着 ユーキャンスマイル ◯
5着 トーセンカンビーナ △
6着 キセキ ▲
7着 モズベッロ △
ということで、2着にスティッフェリオが割り込み外れだ。スティッフェリオ以外は印を打った馬で7着まで占めているのだが、スティッフェリオを評価してやることが出来なかった。
勝ち馬指数は83だ。優勝想定ラインの82を上回ってきた。相手関係が弱いのでベストの84まで出す必要はないと予想していたのだが、スティッフェリオが予想外の好走でフィエールマンのベスト指数83を引き出した。
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レース内容
まずは、レースを振り返る。
馬場は高速馬場、勝ち時計は3分16秒5。
ラップタイムは、13.2 - 12.4 - 12.4 - 12.5 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 12.5 - 12.1 - 12.2 - 12.7 - 12.5 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.2だ。
3200mを800mずつ4分割すると、50.5秒ー48.6秒ー49.5秒ー47.9秒だ。キセキが先頭に立ったところで若干ペースが上がったが、その後は再びペースを落とすことが出来ている。終始スローだったという認識で良い。
そして、残りの800mまではスローペースで進み、ラスト800mの上がり勝負になった。800mロンスパ戦で地力が問われ、能力通り決まった一戦と言える。
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1着 フィエールマン
「状態も良く、能力通り走ることが出来た。」
出たなりで後方に位置取りリラックスして競馬が出来た。そのまま外を回す王道競馬で前にいた馬を全て差し切った。これまでの指数ベストは84だが、今回も83と高指数。相手のレベルが低いのでベスト近くを出すまでもないと思っていたのだが、スティッフェリオが予想以上に頑張ったことで、この馬の能力を引き出した。
スティッフェリオとハナ差ということで、レースレベルが低いのではないかとも思ったが、指数は83としっかり出た。レースレベルが低いのではなく、スティッフェリオが大激走をしたということである。
高速馬場では安定してこの程度の指数が出せるだろうから、高速馬場ならアーモンドアイ以外敵はいない。休みを挟んで秋のG1に挑むことになるだろうが、当然期待したい。
2着 スティッフェリオ
「指数ベストを大幅更新。脚が溜まりきって展開も完全に向いたし、軽い馬場の長距離にも適性があった。」
好スタートから、ダンビュライトに先頭を譲り2番手追走。道中キセキが捲り3番手になった。キセキとダンビュライトは3番手以降を引き離した逃げであり、この馬の位置では更にスローペース。事前予想でも書いたが、前走で控える競馬で脚を溜めて能力を発揮できたように、脚が溜まるかどうかが重要。今回はドスローかつ縦長の3番手で脚をしっかり溜めることが出来た。それでいて、前に居た2頭が勝手に沈んできたので、後は後続との勝負になる。後続との勝負では前に居た方が有利であり、展開も完全に向いていたと言える。
指数は81と近4走ベストの75から6ポイントアップ。まさかの大激走で見抜くことが出来なかった。要因としては展開に恵まれたこともあるだろうが、能力的に強くなっていることもある。
今回の追い切りでは生涯2度目のCW追い切りだった。過去一度のCWは3Fと短く負荷をかけることが出来ていない。今回はCW6Fで長めに負荷をかけ、長距離用に仕上げてきたのであるが、その負荷で大いなる上積みがあったと考えることもできる。正直なぜ今まで坂路追い切りに拘ってきたのかは不明だし、今回の走りができれば長距離の方が向いているとも思う。少なくともスローになりやすい点で脚は溜まりやすいし、軽い馬場の長距離戦は一番向いている。したがって、今回は初の長めのCW追い切りで上積みがあり、展開も完全に向いて、軽い高速馬場への適性もあって、指数大幅更新だ。まさに天皇賞・春で人気薄で激走したカレンミロティックのような走りであった。
今後はと言うと、脚を溜めるとなると中距離でも控えれば良いのだが、展開利も受けるとなるとやはり長距離が良いだろう。CWで負荷をかけれるようにもなったし、今後も長距離戦で期待だ。指数は81とG1級ではあるのでG1でも期待したいが、宝塚記念はレースが流れやすいので脚が溜まりにくい点で向かないだろう。
3着 ミッキースワロー
「能力を出し切れた。」
近4走指数ベストは78で今回は77。後方待機からフィエールマンより早く仕掛けていき、最後は差し返されてしまったが、能力は出し切ることが出来た。本質的には適距離より長いのだが、馬場が軽いと言うことで近4走ベストタイの指数を出すことが出来た。持ち指数が足りない中でよく頑張った方だが、やはりG2までの馬であり、上位には力負けだった。
G1ではどうしても足りないので、G2、G3中心に狙って行った方が良いだろう。
4着 ユーキャンスマイル
「向かない中で頑張ったが4着まで。1、2着馬は強かった。」
中段に位置取り、直線ではインコースを選択し、全く無駄のない競馬で浜中騎手の好騎乗だった。しかし、指数は77でベストは出なかった。要因としては、ベスト時は高速中距離だったが、今回は3200mで守備範囲より長かったためであろう。ベスト舞台でない中で78は、よく頑張った方だと思う。昨年の天皇賞春は74で今年は78なので、同レース比較だと力をつけていると言える。
今後はやはりベスト舞台の高速中距離G1で期待したい。まず宝塚記念は馬場が重くなりがちなので微妙である。一番力を発揮できるのは天皇賞・秋だが、中距離戦線はアーモンドアイなど強敵もおりレベルが高い。相手関係でどうなるかは分からないが、G1級のレベルにはあるので期待したい。
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5着 トーセンカンビーナ
「成長分はあったが、5着まで。」
100%出遅れる馬で、今回も出遅れたがいつもに比べると出遅れも僅かだった。そのまま後方待機で末脚にかける競馬。上位とは力差もあり5着までだったが、この馬なりに能力を出し切り、よく頑張っている。
これまでの指数ベストは前走の76で、今回は74。3kg増の中で2ポイントダウンならば実質ベスト更新と言って良いだろう。現状の能力では5着までだったが、まだ上昇中であるので今後も期待したい。
やはり必ず出遅れるので、出遅れリスクを低減できる長距離が良いだろう。また、後方一気だけでは展開に左右されるので、もう少し自在性も欲しいところだ。
6着 キセキ
「道中に消耗していしまい、脚が溜まらなかった。」
武豊騎手はかなり上手く乗っている。まずはスタートは抜群だったし折り合いもついていた。最初のゴール前ではかなり行きたがっていたが、馬と喧嘩せずに前に行かせた。その時もペースは上がり過ぎず、終始スローペース。このペースなら好走できると思っていたのだが、直線では全く伸びずに6着まで。指数も73と低値だ。
普通ならばあのペースで問題ないとは思うが、本質は高速マイラーのこの馬にとっては厳しかったのだろう。武豊騎手を持ってしても抑えが効かなかったと言うことで、仕方ない。無理に抑えても精神面でやる気をなくすかもしれないし、現状の気性難の中でベストの走りができたとは思う。今後だが、やはり高速馬場の中距離・マイル戦線で折り合いを気にせず走って欲しい。出遅れリスクを低減するために長距離を走っていたのだとは思うが、今回ゲートを出たので中距離路線に戻して欲しい。中距離でもスタートさえ出れば能力的にはG1級だとは思う。
7着 モズベッロ
「斤量増に対応出来なかった。」
1枠1番から内をロスなく進めることが出来たが、直線で伸びを欠いて7着まで。実質ベストの前走が56kgで指数76。今回が58kgで指数72ということで、斤量増加に対応出来なかった。あまり上積みもなかったようだ。
今後だが、これ以上上積みがなければG2までの馬である。G1までは厳しいのでG2までで期待したい。
8着 メイショウテンゲン
「高速馬場は合わない。」
指数は71と低値。初の58kgを背負ったこともあるだろうが、一番は馬場だ。この馬は全馬がバテバテになるような超超スタミナ馬場で能力を発揮する馬なので、今回のような高速馬場はあっていない。これは、事前予想でも書いているが、想定通りであった。
今後もタフな馬場の長距離では狙っていきたい。なかなかそれに合う条件は少ないので、狙う機会は多くなさそう。まずは、ステイヤーズステークスが良さそう。
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9着 ダンビュライト
「息が持たなかった。」
せん馬になって初戦。追い切りは抜群に良かったのだが、坂路追い切りしかない点を懸念していた。やはりウッドコースで負荷をかけれていないことで、最後まで息を持たせることが出来なかった。また、去勢明け初戦でいきなり能力を発揮できることも少ないので、今回は度外視可能で良い。次走から去勢の効果が出てくるだろうから、もう一度見てみたい。今回の距離は少々長いので中距離が良いだろう。
10着 エタリオウ
「能力が足りなかった。」
近5走が68〜72のボックス圏内で安定傾向。今回も能力を出し切って指数は67。指数通り走って普通に凡走しただけだ。昨年の良い時を引きずりすぎて過剰人気であった。明らかに昨年と比べて状態が落ちている。今後はせいぜいオープン特別までだろう。
11着 メロディーレーン
「能力が足りなかったし、高速馬場も合わなかった。」
能力的に足りない中、56kgを背負って好走するのは難しかった。また、全馬がバテるような馬場の方が向いているため、今回の高速馬場は合わなかった。今後はタフなスタミナ馬場。能力的にも札幌日経オープンなどが良いと思う。
12着 ミライヘノツバサ
「斤量増に対応出来なかったし、高速馬場も合わなかった。」
まず、前走復活の重賞勝利だったが、そこから4kg増がシンプルに厳しかった。そして、この馬もメイショウテンゲンと同じく超超スタミナ馬場でこそ能力を発揮する馬なので、今回の高速馬場は合わなかった。今後はタフな馬場での長距離路線を選んでいくと良いだろう。一番合いそうなのはステイヤーズステークスか。
13着 ハッピーグリン
「距離が長かった。」
最終追い切りが軽すぎて息が持つか心配だったが、やはり持たず、12着とは6秒差の大敗だった。能力的にも足りないので、一度立て直してからオープン特別までだろう。
14着 シルヴァンシャー
「仕上がり途上だった。」
今回は坂路追い切りしかなかったので、息が持たないと予想していたが想定通りだった。厩舎も「次に繋がる良い経験になれば良い」と言って送り出しているので、好走するとは思っていないだろうから度外視可能。むしろ今回が公開追い切り見たいなイメージで次が本番だろう。能力的には低レベルG3なら狙える馬であるから、次走のレース選択次第では期待したい。
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総括
スローペースから800mロンスパ戦の地力勝負となり能力通り決まった一戦だ。
1着フィエールマンは能力段違いで、84の高指数で圧勝。
2着スティッフェリオは、CWでの負荷がプラスに効いて能力上昇。脚が溜まりやすい高速長距離も合っており、ベストポジションでレースを運べたことで指数大幅上昇の大激走だ。
3着ミッキースワローは能力を出し切っているが相手関係で3着まで。
4着ユーキャンスマイルも長距離が向かない中、昨年比で指数を伸ばしよく頑張っている。
5着トーセンカンビーナも能力が足りない中でよく頑張ったが、上位とは力の差があった。
馬券としては、スティッフェリオの能力や適性を見誤ってしまい外れた。スティッフェリオは過去の指数も低く、ここで評価するのは難しかった。
今後
まずは、長距離戦で地力勝負となったため特に脚を余してしまう馬などはいなかった。したがって、今回の着順をそのまま受け取って良い。
1着フィエールマンは高速長距離では敵無しだろう。
2着スティッフェリオは高速長距離適性を示し、ここへ来て能力も上昇している。今後も脚を溜められる条件で狙いたい。
3着ミッキースワローは能力的にはG2まで。
4着ユーキャンスマイルは高速中距離ではG1も狙えるだろう。
5着トーセンカンビーナは現状ではG3級であるが、指数も上昇中なので更なる成長に期待だ。
6着キセキはスタートが解消されたので、もう一度マイルや中距離で戦って欲しい。能力はG1級であるので良い勝負ができると思う。
以上で回顧を終了する。
来週は新潟大賞典を予想する。
特に強そうな馬はいなかった。ハンデ戦でレベルも高くないため多くの馬にチャンスがありそうで、難しそうなレースだ。
また、特別登録馬が25頭もいてどの馬が出てくるか読めない。