(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020産経賞セントウルステークスG2 全馬指数

今週は産経賞セントウルステークスを予想する。

中京芝1200mで行われる別定G2だ。17頭が出走する。

牡馬が56kg、牝馬が54kgを背負う。3歳馬は2kg減。過去にG1勝ちのあるセイウンコウセイ、ミスターメロディ、近1年以内に重賞勝利のあるダノンスマッシュは57kgを背負う。

 

指数一覧

指数1位はダノンスマッシュで81。最高指数ではダノンスマッシュの1強だ。2位にミスターメロディ、ラブカンプー、クリノガウディーの3頭。いずれも短距離G1で好走歴のある強者だ。この4頭に加えて、自力で重賞を勝てそうなのは持ち指数76以上程度の馬までか。優勝想定ラインは77と設定する。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ダノンスマッシュ   81

2位 ミスターメロディ   78

2位 ラブカンプー     78

2位 クリノガウディー   78

5位 シヴァージ      76

5位 ラヴィングアンサー  76

7位 セイウンコウセイ   75

8位 トゥラヴェスーラ   73

8位 タイセイアベニール  73

8位 メイショウグロッケ  73

11位 クライムメジャー    72

12位 メイショウキョウジ   71

12位 キングハート      71

12位 トウショウピスト    71

15位 ノーワン        70

15位 ビアンフェ       70

15位 フェルトベルク     70

 

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馬場・展開予想

セントウルステークスは中京2回2日目の開催だ。

土曜日の馬場を見る限り時計は平均的であり、1分7秒3ぐらいの勝ち時計と推定する。位置取りの有利不利も土曜日を見る限りほとんどない。

展開を見ると、逃げるのはダノンスマッシュかビアンフェあたりだろう。ダノンスマッシュは前哨戦なので控える競馬をする可能性が高いので、ビアンフェの短期逃げになるだろうか。何れにせよペースはそこまで早くならず、平均ペース程度だろう。

馬場の有利不利もなくペースも平均的ではあるが、短距離なので前で決まる可能性は高い。中段より前ぐらいのつけれればあとは能力次第だろう。したがって、基本的には能力通り評価していく。

 

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ダノンスマッシュ81

近4走指数ベストは4走前のオーシャンステークスで81。

近6走指数は、80→海外→81→67→78→77だ。

この馬は、3歳夏から高指数をマークしていた。12走前のキーンランドカップ(2018)で当時自己ベストの77をマークした。当時の斤量は53kgだ。その後は斤量増に徐々に対応しながら力をつけていった。11走前から7走前までの指数は75〜77で高値安定傾向だった。

そして、6走前のスプリンターズステークスでベスト更新の80だ。

5走前は香港スプリントで惨敗したが、海外競馬なので度外視可能。

休みを挟んで、4走前のオーシャンステークスではメイチ仕上げで、再びベスト更新の81だ。

国内で2戦続けて、80オーバーということだが、いずれも高速馬場である。昨年秋以降本格化したとも言えるが、基本的には高速1200mがベスト舞台だ。

そして、3走前の高松宮記念だが67と大きく指数を落とした。過去10戦でこのレース以外全て75以上だったことを考えると、大惨敗である。ただし、出遅れてリカバリして掛かってしまった上に、追い切りパターンの変更で状態もイマイチだったことを考えると度外視可能で良い。

2走前の京王杯スプリングカップだが、逃げて折り合い難もなく、指数78と好走した。

ただし、レーン騎手の好騎乗もあったし、斤量56kgでこの指数では正直物足りなかった。

前走の安田記念も力負けで77。

この2戦微妙な指数であることからも、ベスト部隊は高速1200mで間違いない。

今回、1200mに戻ることで能力的には80以上の指数が見込める。あとは、仕上がりだが、追い切りを見る限り前哨戦にも関わらずしっかり仕上げてきている印象を持った。普通に能力を発揮してくるだろうし、指数80程度を想定して本命候補としたい。 

 

ミスターメロディ78

近4走指数ベストは3走前のスプリンターズステークスで78。

近5走指数は78→68→78→ダート→69だ。

5走前の高松宮記念で自己ベスト更新の78でG1勝利。ただ、78はG1にしては低レベルであり、メンバーの薄い短距離戦線だから勝てただけということだ。

4走前のセントウルステークスは5ヶ月半の休み明けで指数を落とし68の低値。ここはほぼ叩きだろう。

3走前の3走前のスプリンターズステークスでは78と、再び指数ベストをマークした。

2走前はダートを使った。

前走の安田記念では1600mへの距離延長で脚を早々に使い果たし69の低値。

さて、今回だが昨年と同様にスプリンターズステークスへの叩き台であり、追い切りを見てもまだ余裕は残していそう。状態面からベストは無く、最大でも75程度と見積もり、抑え程度までとしたい。

 

ラブカンプー78

近4走指数ベストは3走前のCBC賞で78。

近4走指数は66→78→70→61だ。

3歳時には80近い指数で走っていたのだが、その後停滞し、2年間ほぼ2桁着順だった。

3走前のCBC賞では突然復調し、78の高指数を出した。ただし斤量51kgだったし、単騎のマイペース逃げが出来ての指数なので評価はできない。

実際、斤量55kgの2走前と54kgの前走は普通に指数を落としている。

今回は54kgを背負うし能力は発揮できないだろう。指数面から消しで良い。

 

クリノガウディー78

近4走指数ベストは3走前の高松宮記念で78。

近6走指数は74→74→72→78→65→41だ。

6走前のマイルCSで74、5走前の東京新聞杯で74で、4走前の阪急杯で72と、この3走は成長分なしで72〜74で安定傾向だった。

そして、3走前の高松宮記念では1200mに距離を縮めたが、いきなり自己ベストを大きく更新し78。短距離に適性があり距離短縮がプラスに作用したのだろう。ただ、中京1200mという実力通り決まるとは言い難いコースであり、この一戦で信用はできない。

2走前のCBC賞は休み明けで仕上がり途上だったことと、直線で挟まれたことで能力を発揮できず惨敗した。指数は65の低値だが度外視で良い。

前走の関屋記念では1600mへの距離延長で脚を余すことができず41と落とした。

さて、今回だが中京1200mと一度好走している舞台に戻ることを考えたら指数78ぐらいで走れる可能性はある。近2走の凡走の陰で能力がどう変化しているかは測れないが、抑え以上の印は打っておきたい。

 

シヴァージ76

近4走指数ベストは2走前の高松宮記念で76。

近5走指数は69→73→75→76→75だ。

6走前の3勝クラス突破までは全てダートを使ってきている。

5走前の阪神カップで初の芝挑戦となり指数は69。4走前の淀短距離ステークスで73、3走前の北九州短距離ステークスで75と、芝に転向してからは順調に指数を伸ばしてきた。

そして、2走前の高松宮記念は前残りの中、後方から猛然と追い込ので5着と好走。指数も76とベスト更新だ。脚を余しはしたが、能力は示せた一戦だ。

前走の函館スプリントステークスは後方からかなり脚を余してしまい指数は75。2ポイントぐらい損しているように見え、実際には77程度の力は持っている。したがって実際は上昇傾向で今回も78程度まで伸ばせると推定する。

ただ、問題なのは追い込み脚質であり、脚を余す可能性が高いということ。直近の指数は安定しているが、脚質的に取り零す可能性が高く、抑え程度までとしておきたい。

 

ラヴィングアンサー76

近4走指数ベストは2走前の京王杯スプリングカップで76。

近4走指数は68→73→76→69だ。

4走前の阪急杯はドン詰まりで68の低値。度外視で良い。

3走前の春雷ステークスは力通り走って73。

2走前の京王杯スプリングカップだが、春雷ステークスから2kg増でまさかのベストを3ポイント更新の大激走。おそらく高速馬場でのスローの瞬発力勝負という得意条件になったのが良かったのだろう。

前走の朱鷺ステークスはペースが流れたことと、後方から差し遅れたことで指数を落とし69の低値だ。

今回だが、1200mだし2走前のようにスローの瞬発力勝負にはならないだろう。後方から差し遅れもするだろうし、好走時の再現性は無いので消しで良い。

 

セイウンコウセイ75

近4走指数ベストは2走前の京王杯スプリングカップで75。

近4走は73→73→75→67だ。

4走前のシルクロードステークスは差し有利馬場でハイペースの中で、先行して73と、非常に頑張ったと思う。

そして、3走前の高松宮記念では、得意の中京競馬場(過去、1,1,1,1)で過去に高松宮記念1着、2着もある舞台である。それでいて、タフな馬場になりこの馬には向いていた。さらに、追い切りが抜群で過去で一番と言っていいほど状態が良かった。さらに、レースは、好スタートから2番手の位置を取れ、楽な展開だった。しかし、結果は指数73の低値だった。すでに全盛期の力はないようだ。

2走前も状態は良かったが、ドスローで恵まれた中で指数も75までだった。

このように、近2走は舞台が向いたにも関わらず、重賞勝ち負けするには足りない指数だ。

前走の安田記念は67だが、距離が長かったので度外視で良い。

さて、今回だが能力を出し切って75程度までだろう。指数面からは最大抑えまでとしたい。

 

トゥラヴェスーラ73

指数ベストは2走前の福島テレビオープンで73。

近4走指数は72→72→73→71と安定傾向だ。

指数73ではオープン特別レベルであり、重賞では能力的に足りない。指数面から消しで良い。

 

タイセイアベニール73

近4走指数ベストは3走前の鞍馬ステークスと2走前のCBC賞で73。

近5走指数は70→72→73→73→69と安定傾向。

7走前までは18戦して2勝クラスを勝ち上がれずだったのだが、6走前に2勝クラス、5走前に3勝クラスと連勝でオープン入り。昨年冬に本格化したということだ。

そして、4走前の春雷ステークスでは72とベスト更新。3走前の鞍馬ステークスでは73とベスト更新中だ。

前走のCBC賞こそ指数据え置きだったが、先行有利レースを後方から差し遅れての73で指数以上に評価できる。実質75ぐらいまでは出せる力は持っている。

前走の北九州記念では後方から差し遅れてしまい69と指数を落とした。

さて、今回だが現状の能力を最大限引き出して75まで出せれば3着以内を狙えるだろう。ただ能力ギリギリだし後方から差し遅れる可能性も高い。好走確率は低いだろうし消しで良い。

 

メイショウグロッケ73

近4走指数ベストは4走前のターコイズステークスで73。

近6走は72→70→73→72→62→70と2走前を除き非常に安定傾向。

この馬は1400mから高速マイルぐらいまでが守備範囲であり、基本的には72前後で走ることができる。2走前は1800mの不良馬場で距離が問われ大幅に指数を落としただけで度外視で良い。

さて、今回1200mに距離を縮めてきたわけだが、初の距離ということで適性は不明。ただ、現状の73から多少適性があったとしても上位に食い込むのは難しい。重賞では足りないだろうから基本的には消しで良い。

 

クライムメジャー72

近4走指数ベストは前走の北九州記念で72。

近5走指数は68→53→51→71→72。

ベストの前走はほぼ最後方からの競馬で取り零してしまったが、ベスト更新で能力は示せた。

ただ、今回はベストの前走から2kg増であり、能力的に足りないだろう。指数面から消しで良い。

 

メイショウキョウジ71

近4走指数ベストは3走前の春雷ステークスで71。

近5指数は73→70→71→64→69だ。

5走前の北九州短距離ステークスは勝ち時計が1分10秒の重馬場だったし、この馬自身の持ち時計も1分8秒と遅い。馬場が渋った方が得意な馬であるために当時はベストを出すことができた。

ただ、それ以降は最大71と低値続き。今回も馬場はそこそこ早いし力は出せないだろう。指数面、適性面から消しで良い。

 

キングハート71

近4走指数ベストは4走前のオーシャンステークスで71。

近4走指数は71→63→65→68。

2018年のオーシャンステークス勝ちなど重賞勝利もある馬だが、すでにピークは過ぎてしまっており近走は低値続き。

近4走最大の71で重賞では到底足りないし年齢的な上積みもない。指数面から消しで良い。

 

トウショウピスト71

近4走指数ベストは前走の福島テレビオープンで71。

近4走指数は68→67→60→71。

過去を見ても最高成績がオープン特別勝ちまで。そこからピークを過ぎて指数も低下しているし、近走高値の71では3勝クラスレベルである。指数面から消しで良い。

 

ノーワン70

近4走指数ベストは4走前の阪神牝馬ステークスで70。

近4走指数70→69→64→ダートだ。

近走は1000直からマイル、さらにはダートまで試しているが好走はできていない。

現状の能力で重賞は厳しいだろうし消しで良い。

 

ビアンフェ70

近4走指数ベストは前走の葵ステークスで70。

近4走指数は65→66→62→70。

近走成長中の3歳馬である。また、今回は前走から3kg減なので斤量分の上昇も見込める。

ただ、550kgを超える大型馬であり、斤量に鈍感な可能性が高い。

上昇見込みが不確実であり、あまり評価はできない。最高有利馬場なら最大で抑えまであるかもしれないといった程度。

 

フェルトベルク70

近4走指数ベストは前走の佐世保ステークスで70。

近4走指数は69→60→57→70。

指数70では3勝クラスレベルだし、重賞では通用しない。年齢的にも上積みは無いし消しで良い。

 

まとめ

能力的にはダノンスマッシュの1強。前哨戦という位置付けではあるが、それなりに仕上がってそうだし、他に狙いたい馬もいないので本命になる。

次点でミスターメロディ、シヴァージ、クリノガウディーらを狙いたい。ただ、これら3頭はそれほど信頼感はないのでダノンスマッシュの単勝でも良いかもしれないが、1番人気で妙味はない。馬場傾向を見てもう少し面白い馬券を検討したい。

 

以上で事前予想を終了する。あとは当日の馬場と馬体重も見てから結論を出す。

最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。