2020産経賞オールカマーG2 全馬指数
今週は産経賞オールカマーを予想する。
中京芝2200mで行われる別定G2で、9頭が出走する。
牡馬が56kg、牝馬が54kgを背負う。近1年以内にG2以上で勝利のあるミッキースワローは57kgを背負う。
指数一覧
指数1位はカレンブーケドールで81。以下、ミッキースワロー、クレッシェンドラヴと重賞好走馬が続く。カレンブーケドールは基本的に叩き良化型なので今回ベストは出ないとして、優勝想定ラインは78に設定する。
JRA芝近4走最大指数
1位 カレンブーケドール 81
2位 ミッキースワロー 78
3位 クレッシェンドラヴ 77
4位 ジェネラーレウーノ 76
5位 ステイフーリッシュ 75
5位 センテリュオ 75
7位 サンアップルトン 74
8位 アウトライアーズ 72
9位 オウケンムーン 69
馬場・展開予想
オールカマーは中山4回7日目の開催だ。
野芝主体の秋の中山は基本的に高速になりがちだが、今年はそこそこ時計がかかっているようだ。また、今週は週中に結構雨が降ったようで、土曜日現在で稍重開催になっている。土日も天気は良くないので、日曜日の馬場もそこまで変わらないだろうから、基本的にスタミナが問われる馬場状態との認識で良い。
また、コースは今週からCコースに変更になる。現コースでの位置取りの有利不利を判断する材料は無いので、本記事では位置取りの有利不利は考慮に入れず最終予想で反映される。
展開として逃げ馬はジェネラーレウーノのみ。長期休養明けなので逃げるとは限らないが、逃げるとしたら単騎逃げでスローペース濃厚である。ジェネラーレウーノが逃げない場合も、逃げ馬不在でドスロー濃厚だ。そして、ミッキースワローやクレッシェンドラヴはここが目標だろうから、後方からロンスパ気味に仕掛けるだろう。スローペースではあるが、瞬発力勝負にはならず、スタミナが問われる展開となる。
以上より、タフな馬場状態かつロンスパ戦であることから、スタミナ比べで好走経験のある地力のある馬を狙っていきたい。
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カレンブーケドール81
近4走指数ベストは2走前のジャパンカップで81。
近4走指数は67→73→81→78。
4走前の紫苑ステークスは休み明けの叩き台ということで67の低値。
3走前の秋華賞は叩いた上積みで73と上昇した。
2走前のジャパンカップでは53kgの恩恵と、インベタで恵まれたこともあり81とベストを更新した。
前走の京都記念は休み明けで8割仕上げだったこともあり、指数を落とし78だ。
本来はここからドバイに進むはずで、実際に入国までしたが、中止となってしまった。
そのまま半年間休んで、秋にこのレースで始動ということだ。
さて、今回だが、まずジャパンカップや京都記念で好走しているように馬場がタフになる分には全く問題ない。
あとはどれだけ仕上がっているかだが、追い切りを見る限り京都記念並みの8割程度の仕上げに思う。やはり休み明け初戦という感じで、指数は78程度までか。それでも、一応今回のメンバーでは最上位評価となる。なかなか勝ち切れないところはあるので、頭では買いづらいが、本命候補としたい。
ミッキースワロー78
近4走指数ベストは、2走前の日経賞で78。
近6走指数は、79→78→75→73→78→77だ。
6走前の七夕賞は、57.5kgを背負いながら豪快な大外ぶん回しを決めて、脚を使い果たして79だ。現状、脚を使い果たせばこれぐらいの指数は出るだろう。
5走前のオールカマーではスティッフェリオの作るスローペースで脚を余してしまったが、最後は猛然とした脚で突っ込んできていた。スローだったので取りこぼしてはしまったが、上がり補正も入って78と指数は高値だ。
4走前の福島記念でも豪快なぶん回しを見せたが、58.5kgのトップハンデでは流石に加速が鈍く75と低値。
3走前のAJCCでは外に膨れさせられる不利を受けて73であり、相当大きな不利だったので実質77程度だったと判断している。
2走前の日経賞は78。他の馬とは能力差があったし、外伸び馬場をぶん回す王道競馬でしっかり能力を発揮して勝利。
前走の天皇賞春だが、距離も長いし58kgも背負ったが、指数77とよく頑張ったと言える。
以上のように、58.5kgの福島記念で75、不利を受けたAJCC以外では最低でも77以上ということで非常に高値安定で、G1では足りないがG2までなら能力上位である。
今回だが、57kgであれば、78程度では走れるだろう。能力上位であり、カレンブーケドールと共に本命候補としたい。
クレッシェンドラヴ77
近4走指数ベストは3走前の福島記念と前走の七夕賞で77。
近5走指数は77→72→77→72→77。
5走前の七夕賞は斤量55kgで77と好走。タフな馬場でのスタミナ比べを得意とするこの馬には舞台が合っていた。
4走前のオールカマーは斤量56kgで先行有利レースを差し遅れて72と低値。瞬発力勝負も合っていなかった。
3走前の福島記念では55kgでスタミナ比べを制し77と好走。
2走前の中山金杯は先行有利レースを物理的に不可能な位置から差し遅れて72と低値。
前走の七夕賞は、斤量57kgで指数77と好走した。状態が抜群だったのと内田騎手の完璧なコーナーワークが好走要因と言っていいだろう。また、荒れ馬場を得意とするこの馬にとって、舞台もあっていた。
さて、今回の中山では、2戦連続で72と低値だが、いずれも先行有利レースを取り零しただけであり、本質的に苦手としているわけではない。むしろ今回のような若干タフ化した中山は適性ありだろう。
前走はあまりに完璧にハマったので再現性は薄いが、斤量も1kg減ったので、能力を出し切れれば76〜77程度では走れるだろう。上位評価としたい。
ジェネラーレウーノ76
近4走指数ベストは3走前のセントライト記念で76。
近4走指数は60→76→73→75。
4走前のダービーでは大敗したが、その後の3走は73〜76と安定傾向。
能力だけ見れば馬券候補に入るが、今回は屈腱炎明けのレースである。間隔も1年8ヶ月ぶりだ。
追い切りを見る限り坂路で良い時計は出しているようだったが、ウッドコースでの追い切りがなかった。休み明けで長い距離を追い切れていないので、まずスタミナが持たないのではないだろうか。能力はあるだろうが、まだ完調手前として消しで良い。
ステイフーリッシュ75
近4走指数ベストは4走前のAJCCで75。
近5走指数は、69→75→74→69→74だ。
この馬の得意条件はタフな馬場でのスタミナ勝負。この前提で指数を追っていこう。
5走前のチャレンジカップは69と低値だが、スローの瞬発力勝負だった。適性外での敗戦で度外視可能だ。
4走前のAJCCでは完調手前だったがルメール騎手の神騎乗で指数75と好走。荒れた稍重馬場も合っていたのだろう。
3走前の京都記念でも、重たい馬場でのスタミナ比べが合っており74の高指数だ。
前走の大阪杯では、軽い馬場の瞬発力勝負でそこまでスタミナも問われず、69と低値だ。
前走の目黒記念はトップハンデの57.5kgを背負ったが、上がりのかかるスタミナ比べのレースがあっており、指数74と好走だ。
さて、今回だが、まずはスタミナが問われる馬場状態は歓迎である。展開はスローペースではあるが、スタミナ比べになると想定している。適性はあるだろうから、ベスト時の75程度で走れる可能性は高い。能力上位として馬券圏内までは考えたい。
センテリュオ75
近4走指数ベストは4走前のエリザベス女王杯で75。
近5走指数は71→75→65→68→74。
5走前の新潟記念では4コーナーで謎の減速をして低パフォーマンスの71。
4走前のエリザベス女王杯では56kgを背負ったが、指数75と高値で4着と好走した。
3走前の愛知杯では65、2走前の大阪城ステークスでは68と2戦低値だ。この2戦は前目で決まったレースであり、後方から差し遅れたために指数を落とした。
前走のマーメイドステークスも後方からとなったが、イン突きが見事に決まって指数74と好走した。
さて、今回だが、普通に能力が出し切れれば74程度では走れるだろう。能力上位には及ばないが抑え候補ぐらいには考えたい。
サンアップルトン74
近4走指数ベストは前走の日経賞で74。
近5走指数は67→68→71→70→74だ。
2走前は指数を落としたが、斤量1kg増だった。実質的には近4走上昇傾向と言って良い。
近5走で1勝クラスから3勝クラスまでを勝ち上がった馬ではあるが、1勝クラス、2勝クラスは圧勝で勝ち上がっているため結構指数は出ている。したがって、上昇傾向とはいえ微増だ。
前走の日経賞では格上相手に4着と好走し、指数も74と高値だ。
今回休み明けではあるが、タフな流れは合う。また、休み中の成長はブラックボックスではあるが、成長分があれば上位とも戦えるし、成長分がなくても3着ぐらいは狙える可能性がある。抑え程度の印は打っておきたい。
アウトライアーズ72
近4走指数ベストは前走の小倉記念で72。
近4走指数はダート→61→48→72だ。
指数は48〜72とムラが激しい。前走の小倉記念は斤量54kgの恩恵を受けて、指数72と好走した。今回は斤量56kgを背負うし、前走の高速馬場とは条件も異なる。
前走の再現性は無いだろうし、指数70以下を想定して消しで良い。
オウケンムーン69
近4走指数ベストは2走前のセントライト記念で69。
近4走指数は63→64→69→30。
最大で69では能力不足である。さらに、今回約2年ぶりの出走だが、坂路追い切りのみだし、まずスタミナは持たないだろう。指数70以下を想定して消しで良い。
まとめ
出走全9頭の能力分析を行った。
能力上位のカレンブーケドール、ミッキースワローを本命候補としたい。カレンブーケドールは最上位だが休み明けの前哨戦仕上げということを考慮した。
3番手は能力通りクレッシェンドラヴ。あとは、ステイフーリッシュ、センテリュオ、サンアップルトンなどを抑えとしたい。
以上で事前予想を終了する。あとは当日の馬場と馬体重も見てから結論を出す。
最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。