(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020有馬記念G1 全馬指数

今週は有馬記念と阪神カップを予想する。

阪神カップの予想はこちらから。

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それでは有馬記念を予想していく。

中山芝2500mで行われるG1だ。

 

指数一覧

  • 特別登録時点で出走可能上位16頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はクロノジェネシスで90と破格。能力は圧倒的で、普通に走れば普通に圧勝する。昨年の有馬記念で言うところのリスグラシューだ。
  • 指数2位のフィエールマンでも指数85と超G1級だ。
  • 続いて、指数3位がラッキーライラックで82。ここから3ポイント以内に10頭と3着争いは大混戦だ。
  • 優勝想定ラインは86に設定する。これはG1としても超ハイレベルな設定だ。これ以上の指数を出したのは、2020年通しても、宝塚記念のクロノジェネシスの90、ヴィクトリアマイルのアーモンドアイの88しかない。いかに圧倒的かがわかるだろう。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 クロノジェネシス   90

2位 フィエールマン    85

3位 ラッキーライラック  82

4位 カレンブーケドール  81

4位 ワールドプレミア   81

4位 サラキア       81

7位 キセキ        80

7位 ラヴズオンリーユー  80

9位 オーソリティ     79

9位 ユーキャンスマイル  79

11位 ブラストワンピース    78

11位 ペルシアンナイト     78

13位 モズベッロ        77

13位 オセアグレイト      77

13位 クレッシェンドラヴ    77

16位 バビット         74

 

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クロノジェネシス90

近4走指数ベストは2走前の宝塚記念で90。

近6走指数は76→76→82→81→90→85。

6走前の秋華賞では自己ベスト更新の76でG1勝利。

5走前のエリザベス女王杯でも76と自己ベストタイで好走したが、古馬の壁に跳ね返された。レース間隔を空けたほうが良いタイプでもあるので、中4週で指数を伸ばせなかったのもあるし、苦手な瞬発力勝負だったのもあるだろう。

4走前の京都記念では自己ベストを更新し82の高指数だ。

このレースは時計のかかる重馬場であり、血統要因から振り返ると、バゴ×クロフネは重い馬場では抜群に良いはずである。秋華賞も稍重馬場で好走しているし、重馬場に適性があるのは間違いない。したがって、成長分と馬場適性で指数を大幅に伸ばしたと言える。

3走前の大阪杯では指数81と好走。京都記念から斤量1kg増を考えたら、実質ベスト更新と考えて良い。ただ、大阪杯は高速馬場の瞬発力勝負であり、血統背景を考えたら苦手条件である。この条件でも、80オーバーの指数で走れるあたり、成長分が非常に大きい。

そして、圧巻だったのが2走前の宝塚記念であり、指数は90と破格。ちなみに2019年の最高指数は有馬記念のリスグラシューで89であるので、クロノジェネシスは近年でも最高クラスの評価を打ちたい。

宝塚記念で好走したのは、得意条件のスタミナ比べだったことと、追い切り抜群で成長分があったことが要因だろう。この得意条件で指数90を出せたことで、やはり大阪杯の81は苦手なりの結果だったということで納得がいく。(大阪杯は得意条件だったら、86程度で走れていただろう。)

そして前走の天皇賞・秋では、指数85と好走した。展開が向いたのもあるが、高速馬場の瞬発力勝負という苦手条件で指数85(超G1級)を出せるあたり、もはや現役に敵はいない。しかも、古馬になっての初輸送を気にして完調ではなかったし、そんな中での85は圧巻。

以上のように、得意条件はスタミナ比べで指数は90程度まで、苦手条件は瞬発力勝負で指数は85程度までとの認識で良い。

さて今回だが、前走ほどの高速馬場ではないし、宝塚記念ほどの極悪馬場でもない。馬場的にはこれらの中間程度といったところだろう。となると、指数は85〜90の間と想定がつく。この指数が出せれば、今回のメンバーで敵はいないし、いくら人気しようと買うしかない。だって勝つんだから。

前走で古馬になってからの初輸送もこなしたし、距離2500mも宝塚の極悪2200mをこなせていれば全く問題はない。グランプリ連覇に向けて死角はない。指数87程度を想定して本命とする。

 

フィエールマン85

近4走指数ベストは前走の天皇賞秋で85。

近8走指数は78→78→84→79→海外→77→83→85。

8走前の菊花賞はデビュー4戦目で78という破格の指数を出し、当時の自己ベストだ。高速馬場の瞬発力勝負が合っていたと言える。

7走前のAJCCでは指数維持の78。

6走前の天皇賞春では指数自己ベスト更新の84だ。このレースは3200mではあるが、高速馬場の瞬発力勝負となっており、スタミナがめちゃくちゃ問われたわけではない。菊花賞でも高速馬場の瞬発力勝負を制しているように、得意条件は瞬発力勝負である。

5走前の札幌記念はタフな洋芝は得意条件ではないし、大外をぶん回したこともあり79と落とした。凱旋門賞の前哨戦でもあるし、脚を余して79が出たので十分である。

4走前の凱旋門賞が大敗したが、欧州の重たい芝は苦手条件なので度外視で良い。

3走前の有馬記念も中山2500mというそもそもタフなコースで適性が合わず77の低値だ。(2500mの有馬記念と3200mの天皇賞春で、距離は天皇賞の方が長いが、スタミナが問われたのは明らかに有馬記念である。)とは言え、王道競馬でアーモンドアイを潰しにいった上に、重たい馬場での苦手条件だったことを考えたら十分すぎる指数である。

2走前の天皇賞春は、瞬発力勝負で指数83と好走した。状態は昨年の方が良かったが、指数1ポイント減に抑えるあたり、成長分はあるようだ。

前走の天皇賞秋では、状態も良かったし、瞬発力勝負の得意条件になったこともあり、指数85とベスト更新だ。

以上を振り返ると、好走条件は瞬発力勝負である。今回は中山2500mで瞬発力勝負にはならないのでベスト更新まではないだろう。ただ、昨年よりは強くなっているし、昨年のような早仕掛けでなければ、指数は82程度は出せると想定する。

また、レース間隔を開けなければいけない馬なので、追い切りで状態を見極める必要があるが、状態面に問題がなければ対抗とする。

 

ラッキーライラック82

近4走指数ベストは4走前の大阪杯で82。

近9走指数は80→76→81→海外→78→82→65→74→80だ。

9走前のヴィクトリアマイルでは80の高指数で0.1秒差の4着と好走。

8走前の府中牝馬ステークスでは前哨戦仕上げで76と指数を落とした。

7走前のエリザベス女王杯ではしっかり仕上げて再び81の高指数だ。スローの超瞬発力勝負になり、瞬発力勝負を得意とするこの馬にかなり向いていたレースだった。

6走前の香港ヴァーズは指数は出していないが、グローリーヴェイズの2着ということで、80近くは出ているだろう。

5走前の中山記念は前哨戦仕上げで78と指数を落とした。

4走前の大阪杯では叩いた上積みもあり、瞬発力勝負が向いたこともあり指数82とベストを更新だ。デムーロ騎手の完璧な競馬だったのも好指数の要因だろう。

3走前の宝塚記念は2200mのスタミナ比べで能力が発揮できず指数65の低値だ。苦手条件であり度外視で良い。

2走前の札幌記念も洋芝の2000mで上がり35.5秒とスタミナが問われており、指数は74と低値。ここも苦手条件なので度外視で良い。

前走のエリザベス女王杯は早仕掛け気味に外を回す王道競馬だったが、瞬発力勝負で能力を発揮できて指数80と好走。

ここまで振り返ったように、この馬の得意条件は超瞬発力勝負。得意条件では指数80超えは可能である。さて今回だが、この時期の中山2500mで瞬発力勝負になることはあり得ない上がりのかかる消耗戦となり、宝塚記念、札幌記念のように指数を落とすことだろう。最大で札幌記念並みの74程度までと想定し消しでいい。

 

カレンブーケドール81

近4走指数ベストは4走前のジャパンC(2019)と前走のジャパンC(2020)で81。

近6走指数は67→73→81→78→77→81。

6走前の紫苑ステークスは休み明けの叩き台ということで67の低値。

5走前の秋華賞は叩いた上積みで73と上昇した。

4走前のJCでは斤量53kgの恩恵と、インベタで恵まれたこともあり81とベストを更新した。

3走前の京都記念は休み明けで8割仕上げだったこともあり、78と指数を落とした。

本来はここからドバイに進むはずで、実際に入国までしたが中止となってしまった。

そのまま半年間休んで、2走前のオールカマーが秋の始動戦となった。指数は77と程度だったが、仕上げは8割程度だったため度外視で良い。

前走のJCでは叩いた上積みもあり、指数81とベストタイである。昨年と指数は変わらないが、斤量は55kgになって同指数なので、成長分はありだ。

さて今回だが、中山2500mでスタミナ比べとなるが、昨年の重馬場のJCを経験しているため問題はないだろう。前走並みの指数81程度を想定して3番手評価としたい。

 

ワールドプレミア81

近4走指数ベストは2走前の有馬記念で81。

近4走指数は74→74→81→75。

4走前の神戸新聞杯では74とベスト更新。

3走前の菊花賞も74と指数は据え置き。菊花賞で74は低く、この年の菊花賞は極めてレベルが低かった。

2走前の有馬記念では武豊騎手の好騎乗もあり指数81とベストを更新した。斤量55kgこそあるが、3歳秋以降に明らかに強くなっている。

その後は天皇賞・春へ進む予定だったが、体調不良を理由に回避し、ジャパンカップが2020年始動戦になった。

そのJCだが、休み明けで仕上がり不十分で指数は75だった。ここを叩いて有馬記念が目標だったのだろう。

さて今回だが、前走を叩いて指数は上げてくる。ただ、昨年の有馬記念以降、完調で走ったことがないので、仕上がったとしてどの程度まで指数を伸ばせるかはブラックボックスだ。斤量は昨年より2kg増だが、成長分で対応できる可能性もあるし、対応できずに指数を落とす可能性もある。指数は78〜81程度までを想定し4番手評価とする。

 

サラキア81

近4走指数ベストは前走のエリザベス女王杯で81。

近7走指数は74→61→70→53→74→78→81。

7走前のエリザベス女王杯はこの馬の上がりが33秒台の瞬発力となり指数74とベスト更新

6走前〜4走前は上がりのかかるレースで能力を発揮できず低値続きだった。

3走前の小倉日経オープンでは上がり34.0秒の瞬発力勝負となり好走。指数も74の高値だ。

このように瞬発力勝負がこの馬の好走条件である。

これまでの全てのレースを自身の上がり時計で分類すると、上がり34.5秒以下のレースで12戦して3着以内は7戦である。一方、上がりが34.6秒以上かかると7戦して3着以内は2戦だけだ。また、過去には小倉1700mのレコードを出したこともあり、明らかに高速馬場向きだ。

そんな中、2走前の府中牝馬Sが圧巻の走りだった。重馬場で自身の上がりも35.7秒と条件が合わない中、指数ベスト更新の78と好走した。この時点では指数ベスト更新だが、次走を見れば苦手条件ながらに好走できたことが説明つく。

その前走のエリザベス女王杯だが、瞬発力勝負の得意条件となり、指数81とベストを更新した。府中牝馬Sから斤量2kg増で指数を3ポイント更新していることからも、府中牝馬Sは苦手条件ながら頑張ったことがわかるだろう。

さて今回だが、状態は前走並みで出走可能だろうが、馬場がタフになって上がりがかかる消耗戦になることと距離延長がマイナスである。重馬場だった府中牝馬Sの78程度までと想定して消しでいい。

 

キセキ80

近4走指数ベストは3走前の宝塚記念で80。

近7走指数は77→72→73→80→78→75→72だ。

この馬は、2018年ジャパンカップの超高速スケートリンク馬場で指数84の自己ベストを出している。これほど破格の指数を出せると言うことで、適性は確実に高速マイラーだ。

7走前の有馬記念ではタフなレースとなり、指数は77と平凡だ。ただし、不得意条件でこれほど出せれば十分だ。

6走前の阪神大賞典では、大出遅れからの暴走でスタミナを使い果たして自爆で指数72の低値だ。

5走前の天皇賞・春では道中折り合いがつかず指数も73の低値だ。ここも度外視で良い。

4走前の宝塚記念はタフな馬場状態となったが、指数80と頑張っている。

ベスト条件は高速マイルだが、重たい馬場でもそれなりに走れる馬という認識で良い。

3走前の京都大賞典でも指数78とそれなりに好走した。

2走前の天皇賞・秋では指数75の低値。下げた要因は京都大賞典の反動だろう。追い切りから状態がイマイチだった。

前走のJCでは大逃げで自爆し指数は72の低値。度外視でいい。

さて今回だが、年齢的にも下降線に入っているし現状の能力を出し切って最大で80程度までだろう。ただ、スタートが出るか分からないし、折り合いを欠く可能性も高い。(特に前走暴走しているので抑えが効かない可能性が高い。)

能力的にも指数80では足りないし、その能力を発揮できない可能性も高いため消しとする。

 

ラヴズオンリーユー80

近4走指数ベストは前走のエリザベス女王杯で80。

近6走指数は76→77→74→76→70→80。

6走前のオークスでは76の好指数で4連勝。無敗のオークス馬になった。

そこから半年空いた5走前のエリザベス女王杯だが、指数を1ポイント上昇の77とベスト更新。

4走前のヴィクトリアマイルは、半年ぶりのレースで仕上がり途上で挑んだ結果、指数を落とし74だった。仕上がり途上の分と位置取りが後方で差し遅れた分で指数を落としたが、仕上がっていて好位置を取れれば、自己ベストタイの77程度まではあっただろう。

3走前は叩いた上積みもあったが、それでもまだ仕上がりは9割程度。指数も76と平凡だった。

2走前の府中牝馬ステークスも完調手前で、指数70と低値。

前走のエリザベス女王杯は、府中牝馬Sを叩いた上積みがあり、久しぶりに仕上がったと言える出来だった。指数は80とベストを更新した。

さてここまでを振り返ると、オークスの76は時期を考えたら高値だが、レース自体は瞬発力勝負だった。また指数ベストのエリザベス女王杯も瞬発力勝負だった。これらから、得意条件は高速馬場の瞬発力勝負との認識で良い。今回、中山2500mで瞬発力勝負になることはないので、指数は前走よりは落としてくるだろう。指数は最大で78程度を想定して消しとしたい。

 

オーソリティ79

近4走指数ベストは前走のアルゼンチン共和国杯で79。

近4走指数は65→64→68→79。

4走前のホープフルSは指数65。2歳という時期を考えたら高値だ。

ただ、3走前ディープ記念で64、2走前の青葉賞で68と伸び悩んだ。青葉賞はG2勝利で強く見えるが、指数としては平凡だ。

その後、骨折明けとなった前走のアルゼンチン共和国杯では指数79とベスト大幅更新した。夏を休んで成長分があったということだ。ただ、3番手追走で展開的にも恵まれたし、斤量も54kgだった。

さて今回だが、キャリア6戦でまだ上昇は可能である。ただ、斤量も1kg増えるし、展開的にも前走ほど楽な競馬も出来ないだろうから、成長分があっても指数は伸ばせず、良くて前走並みと想定する。指数79で古馬G1では足りないので消しで良い。

 

ユーキャンスマイル79

近4走指数ベストは4走前の阪神大賞典で79。

近9走指数は80→74→78→81→75→79→77→75→63だ。

9走前のダイヤモンドステークスは当時自己ベストの80。ただし、54kgの軽斤量だった。

さらに、ドスローの瞬発力勝負でスタミナ適性は全く問われていない。

8走前の天皇賞春では74と落とした。要因は58kgを背負ったことと、ペースが流れたことだろう。ペースが流れたと言っても、ダイヤモンドステークス比で流れたというだけであり、基本は高速馬場の瞬発力勝負であった。高速馬場の中距離を最も得意とするこの馬にとって厳しい流れだった。

7走前の新潟記念では2000mの中距離戦で78の高指数。57kgを背負っており実質自己ベスト更新と言っていい。

6走前の天皇賞秋でも58kgを背負って指数ベストを更新の81だ。

このように、長距離でも活躍しているがパフォーマンスとレースの質を見る限り、適性は高速馬場2000m前後の中距離である。

5走前のジャパンカップでは不良馬場で距離を問われたことで指数を75と落とした。

4走前の阪神大賞典ではロンスパでスタミナが問われるレースになった。56kgの軽斤量ではあったが、適性外舞台と仕上がり途上だったこともあり、ベスト指数は出なかった。ただ、合わない中で79と力は示せている。中距離の高速馬場なら80は確実に超えているだろう。

3走前の天皇賞春は昨年よりスタミナが問われる流れを苦にして指数は77。ただし、昨年の74から3ポイント増で能力はつけている。おそらく能力としてのピークはこの辺りだろう。

2走前のアルゼンチン共和国杯は指数75と落とした。直線で伸びない最内を通らされたこともあるがそれでも75は物足りない。

前走のJCでも見せ場無しで指数は63と落とした。完調手前での出走でこそあったが、2走続けての凡走で、ピークを過ぎたと考えるのが妥当。今回も指数70以下と想定する。

また、仮にピーク時の状態で出走できていたとしても、中山2500mでの消耗戦はそもそも合わないため、指数も80以下だろう。以上より基本的には状態落ちと読むが、仮に好状態でもこの舞台は合わず、指数80では足りないので消しとする。

 

ブラストワンピース78

近4走指数ベストは4走前のAJCCで78。

近9走指数は82→75→68→80→海外→78→73→45→67。

また、この馬の好走条件はタフな馬場でのスタミナ比べなのでそれを頭に入れて指数の流れを見て欲しい。

9走前の有馬記念では3歳の12月にして82の高指数でこれが自己ベスト。雨が降って稍重馬場になったこともこの馬に向いていた。この時期に82という高指数を出すのはかなり早熟と言える。結果的に、ここがピークなので後はベストをどこまで維持できるかという話になる。

8走前の大阪杯は雨でタフな馬場になってのは良かった。ただ、最後は良い脚で差してくるも、物理的に厳しい位置取りからでは厳しく敗戦で、75と指数を落とした。

7走前の目黒記念は高速馬場が向かなかったことと59kgの重量がきつく68の低値。

6走前の札幌記念ではタフな馬場とイン突きの好騎乗もあり80の好指数だ。

5走前の凱旋門賞では重たい馬場は合っていたが、初めての海外競馬ということで、他に敗因があるだろう。59.5kgを背負ったのも厳しかったし、度外視で良い。

4走前のAJCCではタフな馬場が合っており、78と好指数だ。前哨戦仕上げなら十分と言える。

3走前の大阪杯では高速馬場は走らないので順当に敗戦し、指数も73の低値だ。

2走前の宝塚記念は得意のスタミナ比べだったが、最後は脚がなくなり指数45と大敗。

前走の天皇賞・秋は高速馬場で能力を発揮できるはずもなく、指数67の低値。

さて、好走できた有馬記念→札幌記念→AJCCを見ると、指数は82→80→78と緩やかに下降傾向を描いている。流石に3歳冬からのピークが今まで続くことは考えにくいし、純粋な劣化との認識でいい。したがって、今回は現状の能力で走れたとして78程度までだろう。

得意条件で自身の能力は出せるだろうが、それを発揮した上で能力的に足りない。指数は最大で78を想定して消しでいい。

 

ペルシアンナイト78

近4走指数ベストは3走前の札幌記念で78。

近6走指数は75→74→62→78→73→77。

6走前の中山記念は休み明けの前哨戦仕上げで75の低値だ。

5走前の安田記念も約3ヶ月の休み明けで、能力を発揮できず74と落とした。

4走前の宝塚記念は仕上がり良好ながらタフな阪神2200という舞台が合わずに指数62と落とした。

3走前の札幌記念では、状態面も近走に比べ良好で、指数78と好走することができた。

2走前の富士Sは前哨戦仕上げで、指数73の低値だ。

前走のマイルCSでは仕上がり十分で指数77と好走した。

さて、2018年にマイルCSを制したときは指数81だったので、全盛期から比べれば当然衰えはあるのだが、仕上がりさえすればまだ78程度の指数が出せることがわかる

ただ、78程度の指数ではG1では通用しないし、そもそも中山2500mは明らかに長いだろう。指数75以下を想定して消しで良い。

 

モズベッロ77

近4走指数ベストは4走前の日経新春杯で77。

近6走指数は71→71→77→76→72→72。

6走前の2勝クラスでは自己ベスト更新の71。2勝クラスとしては破格の指数で、3勝クラスレベルだった。

5走前の3勝クラスでは指数据え置きの71。とは言え、出遅れて差し遅れて指数が出なかっただけである。脚を余さなければ73程度は出していたであろうから順調に成長している。

4走前の日経新春杯は、ハンデ戦で52kgの軽斤量だった。さらに、成長分もあり指数を77と大幅に伸ばした。

3走前の日経賞では4kg増の56kgを背負ったが、指数76と健闘している。4kg増の56kgを背負って1ポイントダウンなら十分成長している。

2走前の天皇賞・春では58kgに対応できず72の低指数だった。

前走の宝塚記念も斤量58kgで指数72と変わらず。

ここまでの指数を振り返ると、斤量56kgで出した日経賞の76が実質的なベストと言って良い。斤量58kgでは最大72と落としているし、G1では通用しない。G2、G3までの馬という認識だ。

さて今回だが、斤量57kgのため、指数は最大で74と想定し消しで良い。

 

オセアグレイト77

近4走指数ベストは前走のステイヤーズSで77。

近4走指数は70→63→67→77。

4走前の目黒記念では、完全に力負けで指数70の低値だった。

3走前の七夕賞は指数63の低値。ただし、極端なスタミナ比べを苦にしたため度外視で良い。

2走前のアルゼンチン共和国杯では、力負けで指数67の低値。

前走のステイヤーズSで指数77と跳ね上げた。ただ、ドスローで展開的に向いただけであり、再現性は薄い

さて今回だが、前走のように展開が向くことはないし、仮に向いて指数77が出せても足りない。指数70程度を想定して消しで良い。

 

クレッシェンドラヴ77

近4走指数ベストは3走前の七夕賞で77。

近5走指数は77→72→77→74→60。

5走前の福島記念では55kgでスタミナ比べを制し77と好走。

4走前の中山金杯は先行有利レースを物理的に不可能な位置から差し遅れて72と低値。

3走前の七夕賞は、斤量57kgで指数77と好走した。状態が抜群だったのと内田騎手の完璧なコーナーワークが好走要因と言っていい。また、荒れ馬場を得意とするこの馬にとって舞台もあっていた。

2走前のオールカマーはタフな馬場で得意条件ではあったが、指数は74と平凡。

前走のJCでは得意のスタミナ比べにならず、指数60の低値。

この馬の戦歴を見る限り、指数77の高値は福島競馬場だけである。

今回、得意のスタミナ比べはなるが、仮にベストで走れても能力的に足りない。指数75以下を想定し消しで良い。

 

バビット74

近4走指数ベストは2走前のセントライト記念で74。

近4走指数は62→73→74→60。

2走前のセントライト記念の74まで指数は順調に伸びていた。

前走の菊花賞は指数60と落としたが、距離延長で脚が持たなかったためであり度外視で良い。

さて今回だが、ベスト時の74で走れても能力的に足りない。仮に成長分があってもG1で馬券になるレベルまで伸ばすのは無理である。指数は最大で75程度と想定して消しで良い。

 

まとめ

出走全16頭の能力分析を行った。事前段階での予想は以下である。

◎クロノジェネシス

○フィエールマン

▲カレンブーケドール

△ワールドプレミア

 

本命はクロノジェネシス。最大指数90は圧倒的だし、有馬記念でスタミナが問われるのも歓迎。能力的にどう乗っても負けようがない。指数は87程度を想定する。

対抗はフィエールマン。最大指数85と能力上位である。また、昨年より強くなっているのは明らかで、状態さえ良ければクロノジェネシス以外には負けない。レース間隔が短いので状態を見極める必要はあるが、状態が良ければ指数82程度と想定する。

3番手評価はカレンブーケドール。馬場は問わないし、前走並みの指数81程度を想定する。

4番手評価はワールドプレミア。昨年の有馬記念の81が最大指数であるが、その後は仕上げた状態でレースを使っておらず、現状の能力はブラックボックス成長分が不明なので指数78〜81と幅をもたせて想定する。

この4頭から勝負する。この4頭は指数上位6頭中の4頭である。消した2頭はラッキーライラックとサラキアであるが、いずれも高速馬場の瞬発力勝負が得意条件であり、今回の舞台では合わないため評価を落とした。

 

馬券としては現時点では以下のように考えている。

単勝◎(本線)

馬単◎→○

三連単◎→○→▲△

 

あとは当日の馬場と馬体重も見てから結論を出す。

最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。

 

これまで(12/20時点)の馬券成績はこちらから。

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