2020アイルランドトロフィー府中牝馬ステークスG2 全馬指数
今週はアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスを予想する。
東京芝1800mで行われる牝馬限定G2。出走は8頭と少なめ。
指数一覧
近4走最大指数1位はトロワゼトワルで79。指数2位でラヴズオンリーユー、フェアリーポルカ、ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤの4頭が並び上位は大混戦。
優勝想定ラインは78と設定する。
JRA芝近4走最大指数
1位 トロワゼトワル 79
2位 ラヴズオンリーユー 77
2位 フェアリーポルカ 77
2位 ダノンファンタジー 77
2位 シゲルピンクダイヤ 77
6位 サラキア 74
7位 シャドウディーヴァ 73
8位 サムシングジャスト 71
馬場・展開予想
府中牝馬ステークスは4回東京開催の3日目に行われる。
先週は雨の影響で時計がかかっていたが、それでも毎日王冠で1分45秒5とかなり時計が出た。
今週は先週よりは雨量は少ないとは言え、土曜日は雨となっている。毎日王冠と同等ぐらいの時計となるのではないか。先行or差しの有利不利は、先週の馬場を見る限り無い。
展開としてはトロワゼトワルが単騎で逃げるだろう。特に前を突くような馬もいないだろうからスローペースの瞬発力勝負となるだろう。瞬発力勝負での好走実績を評価したい。また、位置取りは前目が望ましい。
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トロワゼトワル79
近4走近4走指数ベストは4走前のヴィクトリアマイルで79。
近4走指数は79→36→75→76。
過去のベストは7走前の京成杯オータムハンデキャップで80。52kgの軽斤量、単騎楽逃げが出来たこと、勝ち時計1分30秒3の超高速馬場だったことなどが好走要因だ。この馬の得意条件は、極端に時計の出る高速馬場ということだ。
4走前のヴィクトリアマイルでは、勝ち時計が1分30秒6の高速馬場で、指数79と好走した。ここでは斤量55kgを背負って79ということで、斤量を考えたらベスト更新と言っていい。
3走前の中京記念は先行馬総崩れのペースで脚がなくなり指数36の低値だ。
2走前の関屋記念は1分33秒1と時計はかかっているが、直線向かい風の先行有利レースだったこともあり、2着と粘ることができ指数も75と自己3位。
前走の京成杯AHでは勝ち時計1分33秒9だったが、指数76と好走。1分33秒台でも重賞級の指数が出せるようになり成長しているということだ。
さて今回だが、時計は近2走より当然早くなるし、前走並みかそれ以上の指数は見込めそう。1800mは少し長いが東京の早い馬場なら対応できるし、指数76程度を見込んで抑え評価としたい。あとは当日の雨量次第というところか。
ラヴズオンリーユー77
能力分析
近4走指数ベストは3走前のエリザベス女王杯で77。
近4走指数は76→77→74→76で非常に安定している。
4走前のオークスでは相手関係の強化に伴って能力を上昇させ、76の好指数で4連勝。無敗のオークス馬になった。
そこから半年空いた3走前のエリザベス女王杯だが、指数を1ポイント上昇させ、ベスト更新。
ただし、3歳の成長期に半年で1ポイント上昇ということで、能力的にはほぼ頭打ちのようだ。
2走前のヴィクトリアマイルは、半年ぶりのレースで仕上がり途上で挑んだ結果、指数を落とし74だった。仕上がり途上の分と位置取りが後方で差し遅れた分で指数を落としたが、仕上がっていて好位置を取れれば、自己ベストタイの77程度まではあっただろう。
前走は叩いた上積みもあったが、それでもまだ仕上がりは9割程度。指数も76と平凡だった。
さて今回だが、追い切りの動き時代は良かったが、本数が少なくまだ9割程度の仕上げに思う。指数も前走並みの76程度までではないだろうか。かなり人気しているようだが、指数的にはそんなに強くないし、普通に抑え評価で良い。
フェアリーポルカ77
近4走指数ベストは3走前の中山牝馬ステークス。
近4走指数は72→77→74→72だ。
4走前の愛知杯では古馬初挑戦で指数ベスト更新の72と好走。
3走前の中山牝馬ステークスでは、抜群の追い切りと和田騎手の完璧な騎乗で指数を大幅に伸ばし指数77だ。ただし、52kgの軽斤量だったし、馬場も展開も全てが良い方に向いての高指数だ。
2走前の福島牝馬ステークスでは斤量2kg増の54kgで、指数を74と落とした。重賞勝利だが指数は低めで、単に低レベルだから勝てたということだ。
前走のクイーンステークスはさらに斤量2kg増の56kgを背負って、指数72と落とした。
このように近走は特に成長分はなく、斤量分だけで上下している。
今回は斤量54kgということで、指数的には2走前と同等程度。追い切りから特に上積みもなかったし、指数74前後と見積もる。今回のメンバーの中では低い方であり、最大で抑えまでで良い。
ダノンファンタジー77
近4走指数ベストは前走のヴィクトリアマイルで77。
近4走指数は71→76→64→77だ。
8走前の阪神ジュベナイルフィリーズでは2歳にしては高い指数70でG1勝利。
その後、7走前のチューリップ賞で70、6走前の桜花賞で70、5走前のオークスで71と3歳春に成長は見られなかった。
休み明けとなった4走前のローズステークスで指数ベスト更新の76だ。これは同年のオークス、秋華賞勝ち馬とも同指数でレベルの高い一戦だったと言える。
そして、一番人気になった3走前の秋華賞では惨敗で指数も64と落とした。おそらく距離も長く、稍重馬場になったタフな馬場も合わなかったのだろうから度外視で良い。
2走前の阪神牝馬ステークスでは馬体が若干緩く、前哨戦仕上げだったが、それでも指数74と成長を見せた。
前走のヴィクトリアマイルでは好仕上がりで挑み、指数77とベストを更新。このようにまだ成長は頭打ちになっていない。
さて今回だが、高速馬場の東京は合うし、状態が良ければベスト更新まであるだろう。その状態だが追い切りを見る限りかなり良さそうには見える。したがって、ベスト更新で78以上を想定する。
阪神牝馬ステークスの時みたいな馬体重大幅増で出てきたら評価を下げるが、そうでなければ本命としたい。
シゲルピンクダイヤ77
近4走指数ベストは2走前のヴィクトリアマイルで77。
近6走指数は73→74→71→57→77→73だ。
6走前〜4走前までは指数71〜74と安定傾向だった。
3走前の阪神牝馬ステークスでは、先行有利馬場で後方に位置取り、捲り気味の早仕掛けで脚を使い果たすという、かなり雑な競馬で指数を落とし、57の低値だ。かなり酷い競馬だったので度外視で良い。
2走前のヴィクトリアマイルでは77とベスト更新だ。
前走の京成杯AHでは抜群の状態だったが、前が残る展開を差しきれず指数73の低値だ。ヴィクトリアマイルの好走で本格化を感じさせたが、やや残念な結果であった。
さてここまでの指数を見ると、ヴィクトリアマイルだけが唯一の高値だで、他は71〜74と安定傾向である。ヴィクトリアマイルだけ一世一代の大激走による異常値として扱うのが自然だろう。さて今回だが、状態は前走並であり、指数74程度を想定する。最大で抑え程度までで良い。
サラキア74
近4走指数ベストは前走の小倉日経OPで74。
近5走指数は74→61→70→53→74。
5走前のエリザベス女王杯はこの馬の上がりが33秒台の瞬発力となり指数74とベスト更新。
4走前〜2走前は上がりのかかるレースで能力を発揮できず低値続きだった。
前走の小倉日経オープンでは上がり34.0秒の瞬発力勝負となり好走。指数も74の高値だ。
このように上がり勝負レースがこの馬の好走条件である。今回は高速馬場で瞬発力勝負濃厚なので、舞台は整っている。
状態も良さそうだし、指数ベスト更新の75程度までを想定し抑え評価としたい。
シャドウディーヴァ73
近4走指数ベストは前走のクイーンステークスで73。
近5走指数は76→70→70→42→73だ。
5走前の東京新聞杯では、指数76とベスト更新。ただし、岩田騎手のイン突き好騎乗がはまったのが大きい。実質的には72程度と見積もっている。
4走前の阪神牝馬ステークスは大外ぶん回しで、物理的に届かないレースとなり、指数70と低値。
3走前のヴィクトリアマイルでは、先行有利馬場では物理的に不可能な位置であり、差し届かずの敗戦で70。このように、近2走は差し遅れているだけなので、度外視で良い。
2走前のエプソムカップは不良馬場でレースにならず42の低値。
前走のクイーンステークスは指数73。捲り気味で外を回したロスを考えたら指数74までは出せるだろう。さて今回だが、特に上積みは無さそうで指数は前走並だろう。斤量は1kg減るが、上位には届かないので抑え程度までで良い。
サムシングジャスト71
近4走指数ベストは前走のクイーンステークスで71。
近4走指数は65→69→70→71。
近4走は順調に指数を伸ばしており成長中と言える。
ただし、近走の上昇分は1ポイントずつである。指数71から伸ばしたとしても上位に匹敵するレベルにはならないだろう。斤量1kg減こそあるがそれでも足りないので消しで良い。
まとめ
出走全8頭の能力分析を行った。
能力上位で状態が一番良いダノンファンタジーを本命としたい。指数ベスト更新の78程度を想定する。
続いては、指数76程度の想定で、トロワゼトワルとラヴズオンリーユーを対抗候補としたい。
後は、シゲルピンクダイヤ、フェアリーポルカ、サラキア、シャドウディーヴァは指数74程度を想定し4番手候補としたい。
以上で事前予想を終了する。あとは当日の馬場と馬体重も見てから結論を出す。
最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。