2021年7月レース後短評
2021年7月予想レース
CBC賞
- JRAレコード更新となる1分6秒と異常な高速馬場。
- 32.3-33.7と前傾ラップだが、超高速馬場のタイムトライアルレースであり、前が止まらない。後方からだと3着までが精一杯。
1着ファストフォース
近2走で増えた馬体を絞り、状態は良好。52kgの軽斤量と内枠の利を活かし押して逃げた。高速馬場で前が止まらないこともありそのまま逃げ切り勝ち。高速時計に適性があるのは間違いない。今回勝ちはしたが、軽斤量と馬場の恩恵が大きく、今後は斤量増と時計がかかる馬場への対応が鍵。これだけ高速時計で強いなら1000mへの距離短縮も合う。
2着ピクシーナイト
外枠から好スタートを切ったが、外からでは競り合えず、逃げ争いには参戦せず好位のインコースを確保。4コーナーでもロスなく内を捌き、2着と好走。福永騎手の好騎乗と軽斤量の恩恵は大きいので、実力が問われるのはこれから。今回、距離短縮で折り合いもついたし、高速馬場の短距離にも対応できたことで、この路線を進むことになりそうか。
3着アウィルアウェイ
状態良く能力も最上位だが、今回の前が止まらない馬場で差すのは難しく3着まで。最後の直線は最も伸びておりやはり地力は最上位であることを証明した。1200mのG2,G3では能力上位だし、もう少し差しが届く舞台ならまだ上昇は可能。今後も順当に評価する。
4着タイセイビジョン
ダッシュつかず後方から。これまで1600メインの馬だったので、この距離での高速時計に戸惑うのは当然で、これを経験したことで次はより対応できるだろう。このレース自体は後方からインコースをロスなく回し、最後の伸びも上々で力は示している。高速1200mも熟せることがわかったのが収穫か。この馬も差し届く馬場ならまだ上昇は可能。
5着ヨカヨカ
中段前目を確保。4コーナーではロスなく内を回したが、直線では伸びを欠き5着まで。順当に能力通り走って力負けか。
6着ノーワン
後方から大外をぶん回すも、今の馬場では物理的に届くはずもない。最後まで伸びて脚を余しており、完全に度外視で良い。
7着クーファウェヌス
2番手確保し、位置取りは良かったが、直線で伸びを欠き力負け。まずは自己条件から。
8着メイショウケイメイ
後方からの競馬となり、今回の馬場では物理的に届かず。やや脚を余し気味でレースには参加できておらず度外視で良い。とは言え、伸びが極めて鋭かったわけでもなく、差し届く馬場でも能力的に足りていない。
9着クリノアリエル
最後方から大外ぶん回しも、今回の馬場では物理的に届かず。やや脚を余し気味でレースには参加できておらず度外視で良い。とは言え、伸びが極めて鋭かったわけでもなく、差し届く馬場でも能力的に足りていない。
10着メイショウカリン
最後方からの競馬で、今回の馬場では物理的に届かずレースには参加できていない。とは言え、直線の伸びもなく、力負けと言える。差し届く馬場でも足りていない。
11着ビオグラフィー
すんなり先行できなかった。揉まれ弱い馬であり、激化した先行争いに巻き込まれたことで消耗した。1400mからの距離短縮であるし、これまで時計のかかる馬場で好走してきた馬で、持ち時計がないのだが、今回の高速時計に対応できなかった。本戦は、度外視で良く、持ち時計が問われないレース、揉まれない競馬ができるメンバー構成、枠順で狙いたい。
12着メイショウチタン
先行したが、4コーナーから失速気味になり、直線では余力なし。1400mに良績が集中している馬であり、超高速の1200mには対応できなかった。度外視でよく、1400mor時計のかかる1200mで狙いたい。
13着プリカジュール
中段前目で競馬。4コーナーで既に余力なく、失速していった。芝やダートや障害など様々走っていてどこに適性があるのかわからないが、今回の敗戦自体は力負け。
七夕賞
- 字面はハイペースも、直線での脚色は全馬ほぼ一緒。前が止まらないというよりはタフな馬場で後続の末脚が削がれ、前も後ろも止まったレース。
- 結果的に前にいないと勝負にならなかった。直線短いコースであり、4角外を回した馬も好走不可能。
1着トーラスジェミニ
2番手で競馬。先行有利レースをそのまま押し切り逃げたロザムールをかわして重賞初制覇。展開利もあるが自力は上位で今が充実期。
2着ロザムール
逃げて展開利を受けて2着と好走。重馬場巧者でもあり馬場の恩恵も受けた。また、53kgの恩恵も受けており、逃げ、馬場、軽斤量というところで2走前中山牝馬Sにかなり近いレース。この条件が揃えば好走可能ということ。良馬場で定量線では足りない。
3着ショウナンバルディ
中段で競馬し4角8番手。4角で内をうまく回し船団にとりつくも、届く位置ではなく3着まで。やや消化不良か。
4着マウントゴールド
4番手で競馬し最後は失速するも、4着と粘り込んだ。展開利による能力以上の成績で、着順ほど評価はできず。
5着プレシャスブルー
後方で競馬し4コーナーでも大外ぶん回し。先行有利レースで物理的に届かない位置からの追い込みとなってしまったが、最後まで伸びており消化不良な一戦。完全に度外視で良い。
6着カウディーリョ
4角4番手集団で位置取り的には良い位置だが直線伸びを欠き力負け。
7着トラストケンシン
後方集団で競馬。4角内を回しリカバリーするも物理的に届く位置ではなかった。レースに参加できていないので度外視で良いが、直線での脚色は他馬と同様であり、差し届く展開だとしても届いていない可能性あり。
8着ブラックマジック
3番手の好位で競馬できたが、直線は余力なく失速。極端に時計のかかる馬場を苦にしたと言えるため今回は度外視で、もう少し時計の出る馬場で見てみたい。
9着ワンダープチュック
後方集団で競馬。4角内を回しリカバリーするも物理的に届く位置ではなかった。レースに参加できていないので度外視で良いが、直線での脚色は他馬と同様であり、差し届く展開だとしても届いていない可能性あり。
10着アールスター
後方集団で競馬。物理的に届く位置ではなく、レースに参加できていないので度外視で良いが、直線での脚色は他馬と同様であり、差し届く展開だとしても届いていない可能性あり。
11着スカーフェイス
後方集団で競馬。物理的に届く位置ではなく、レースに参加できていないので度外視で良い。直線では最後まで伸びており消化不良な一戦。
12着ヴァンケドミンゴ
後方集団で競馬。コーナーでも大外ぶん回しで物理的に届くはずはなく大敗。レースに参加できていないが、最後まで伸びており完全に度外視で良い。
13着クラージュゲリエ
中段で競馬し直線は余力なく失速。時計のかかる馬場もこなせるタイプであり、今回の敗戦は力負け。ここのところ大敗続きで能力的には下降線の可能性が高い。
14着クレッシェンドラヴ
後方集団で競馬。コーナーでも大外ぶん回しで物理的に届くはずはなく大敗。レースに参加できていないので完全に度外視で良い。とはいえ、直線での脚色は鈍く力負け感もあり、能力下降線の可能性が高い。
15着ワーケア
中段から競馬し直線は余力なく失速し大敗。タフな馬場がキツかったのもあるが、能力的にも足りず力負け。
16着ツーエムアロンソ
後方集団で競馬し直線でも付いて行けず大敗。力負け。
函館記念
- 58.5-60.2と字面はハイペースだが、前2頭が話した逃げであり3番手以降は実質的に平均ペース。
- 前2頭には厳しいペースだったが、3番手以降はどの位置からでも勝負になる。とはいえ、直線の短いコースであり後方から上位に食い込むにはコーナーから早仕掛けが必要。
1着トーセンスーリヤ
前2頭から離れた3番手で競馬。平均ペースの3番手で実質的にはベストポジション。コーナーで捲り気味に上がってきた馬と並ぶ頃には余力十分で直線突き放し完勝。今回は状態も抜群で相手も弱く、力通り圧勝したと言っていい。ここのところ状態良好で本格化したと言っていいか。
2着アイスバブル
後方で競馬。直線ではロスなく馬群を捌き2着と好走。能力は出し切った。
3着バイオスパーク
勝ち馬トーセンスーリヤの後ろで競馬。直線も位置取りのまま押し切り3着と好走。能力は出し切った。
4着ディアマンミノル
後方で競馬。4コーナーで早仕掛け気味に進出するも、大外をぶん回した分もあり4着まで。最後まで伸びておりコースロスなければ2着まであったか。エンジンのかかりが遅い差し馬なのでこの展開は仕方ないが、直線の長い競馬で見てみたい。
5着サトノエルドール
中段で競馬。4コーナーでは捲り気味に先団へ進出。直線はそのまま押し切り5着。能力は出し切った。
6着ジェットモーション
中段で競馬し直線も最後まで伸び切れた。能力は出し切った。
7着ワールドウインズ
4番手集団で競馬。直線は伸びを欠き失速し力負け。能力は出し切った。
8着マイネルウィルトス
中段で競馬。直線もロスなく伸び、能力は出し切ったが力負け。不良馬場巧者であり良馬場では足りない。
9着カフェファラオ
中段で競馬。直線もロスなく伸び、能力は出し切ったが力負け。芝では力不足か。
10着ハナズレジェンド
中段で競馬。直線もロスなく伸び、能力は出し切ったが力負け。
11着ドゥオーモ
ほぼ最後方からの競馬。物理的に届く位置ではなくレースに参加できないない。度外視でいい。
12着タイセイトレイル
中段で競馬。直線は伸びを欠き失速し力負け。能力は出し切った。
13着ワセダインブルー
ほぼ最後方からの競馬。物理的に届く位置ではなく度外視で良いが、直線の伸び自体微妙であり、差し届く展開でも力負けだった可能性大か。
14着マイネルファンロン
ハイペースの潰れてしまったし、折り合いも怪しかった。度外視で良い。
15着レッドジェニアル
ハイペースの逃げで残せる位置ではなかった。度外視で良い。
16着アドマイヤジャスタ
中段からずるずる失速し直線に入ったときは最後方。力負け。
中京記念
- 35.9-35.6-34.7とスローペースの瞬発力勝負。
- 前後、内外どの位置からでも勝負になる好レース。
1着アンドラステ
4番手のインで競馬。折り合いを欠いた前走は外外を回る展開だったが、今回は前に壁を作れたことと豪腕川田騎手への乗り替わりで折り合いはOK。コーナーではロスなく内を進出し、直線押し切り完勝。能力は出し切り力を示した。
2着カテドラル
後方で溜めた脚が瞬発力勝負で弾けた。十分能力は出し切ったと言って良いが、最後はやや脚を余しており、展開がハマればまだ上のパフォーマンスもある。
3着クラヴェル
後方で競馬。直線はロスのないインコースでコースロスを防ぎ、最後は脚がいっぱいになるまで追い、能力は出し切ったと言える。内をついた横山典の好騎乗。
4着ミスニューヨーク
中段で競馬。直線はロスなく内を回す好騎乗も、直線では余力なく失速。能力を出し切り力負け。
5着ロータスランド
2番手で競馬。直線は伸び平凡で力負け。能力は出し切った。
6着ボッケリーニ
後方で競馬。直線は伸び平凡で力負け。能力は出し切っての結果。ラブリーデイの兄弟で今年は期待していたが、想定より弱かった。
7着メイケイダイハード
後方で競馬。直線は伸び平凡で力負け。能力は出し切った。
8着ディアンドル
スローペースで折り合った割には直線で伸びを欠き大失速。前走のVMと比較してもパフォーマンスは落としすぎで、今回は能力を出し切っていないと考えるのが自然か。距離延長もしくは完調手前でパフォーマンスを落としたか。
9着アメリカズカップ
先行し直線は余力なく失速。能力を出し切り力負け。
10着ダノンチェイサー
中段で競馬し、コーナーではロスのないインコースを進出するも直線では伸びを欠き失速。能力を出し切り力負け。
11着アバルラータ
後方で競馬し仕掛けも遅く物理的に届くはずはない。とは言え、伸び自体も平凡で能力も足りていないか。
12着ドリームソルジャー
最後方で競馬。直線はインコースへ進出するも伸び平凡で力負け。能力は出し切った。
アイビスSD
- 高速馬場の1000直でスピードの絶対値が必要。
- 枠順の差が大きく、外枠が圧倒的有利。
1着オールアットワンス
外枠の利。絶対的スピード。そして短距離では反則的な斤量51kgなど好走条件が揃っての好走。能力は出し切った。今後は斤量を背負った時が試金石。
2着ライオンボス
斤量差6kgのオールアットワンスには負けたが、1000直ならば現役最強の力は示した。好スタートから外ラチ沿いを確保し、能力は出し切った。
3着バカラクイーン
1枠1番からまさかの最内沿いを進出。結果的に3着と好走していることからも菅原騎手の好判断だったと言える。能力は出し切った。
4着トキメキ
中段で競馬。ロスなく馬群を捌き能力は出し切った。
5着ジュランビル
中段から馬群。馬群中央を伸ばし能力は出し切った。
6着グレイトゲイナー
中段から馬群。馬群中央を伸ばし能力は出し切った。
7着タマモメイトウ
後方から競馬。前が壁だったが、上手く馬群中央に持ち出し結果的に捌けた。能力は出し切った。
8着ルドラクシャ
大外枠からラチ沿いを走り、能力は出し切った。
9着ヒロイックアゲン
内枠から難しい競馬。位置を下げて外ラチ沿いに進出するも、位置取りが後方すぎて時すでに遅し。外枠ならもう少し上のパフォーマンスあり。
10着アルミューテン
中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。
11着ビリーバー
中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。
12着モントライゼ
前目から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。
13着セピアノーツ
中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。
14着モメチョッタ
1枠でレースが難しく、一度後方に下げ外ラチに進出するも、そこから届く位置ではなかった。外枠ならもう少し上のパフォーマンスありか。
15着ロードエース
好スタートから2番手で競馬も、最後は伸びを欠き失速。高速1000直のスピードについて行けず息が上がったか。先行力があるのは良いし、もう少し時計のかかるレースor1200mで見てみたい。
16着リッチクレマチス
中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。