洛陽ステークス OP(L) 予想(能力・追い切り分析)
普段は芝・古馬・重賞を対象レースとしているのだが、今回はOP特別の洛陽ステークスも予想してみようと思う。(予想成績には反映しない。)簡易的に予想したつもりだが、結構がっつりした記事になってしまった。
洛陽ステークスは京都外回り1600mで開催される、OP特別リステッド競争だ。13頭が出走登録している。
馬場
京都2回開催は全てBコースで開催される。
現在までに開催された4日間を見た印象としては、「京都1回開催に比べて時計は出るものの、以前としてタフな状態は続いている。」
「逃げ先行」or「差し追い込み」で言うと、明らかに差し追い込み有利。
したがって、どの位置からでも勝負になると判断する。
また、天気予想では土曜日までは雨が降らないようだ。
展開
サトノフェイバー、ハーレムライン、ファストアプローチなどが前に行くだろう。
サトノフェイバーも過去に飛ばして逃げて潰れているし、ハーレムラインも常に逃げるタイプではない。ファストアプローチも過去の逃げは平均ペースである。
したがって、メンバー構成からは、平均からスローペース気味になると想定する。
仮にスローの瞬発力勝負になりそうなので、瞬発力適性のある馬を評価する。もちろん馬場はそこそこタフなのでスタミナ適性も併せ持つと良い。
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出走馬の近4走最大指数
出走馬の近4走最大指数と後述する追い切り評価(3段階評価)を記す。AとBしかいないけど、たまたまである。いつもと同じ基準で評価をつけている。
OP(L)として、平均レベルのメンバーが集まった。
順位 馬名 近4走最大指数
1位 カリビアンゴールド 74 A
1位 ブラックムーン 74 B
3位 アストラエンブレム 73 A
3位 ストロングタイタン 73 A
3位 フロンティア 73 A
6位 サトノフェイバー 72 A
6位 プロディガルサン 72 B
8位 アンコールプリュ 71 B
9位 ファストアプローチ 70 B
10位 ハーレムライン 69 B
10位 レインボーフラッグ 69 B
12位 ヴァルディーゼル 68 A
12位 キャプテンベリー 68 B
カリビアンゴールド74
能力分析
明け6歳馬にして今が充実期。生涯指数ベストは4走前のクイーンSで74。3走前は距離延長と稍重のタフな札幌競馬場で失速し62。2走前は自己条件で巻き返し72だが、直線流していたため実質74ぐらいあるだろう。前走は差し有利の馬場で先行してしまい最後苦しくなり70。すなわち、ベスト条件で走れれば74ぐらいは出せるだろう。
ただし、先行馬なので差し優勢馬場はマイナス。
53kgは良いがあまり斤量敏感傾向でもないので、トータルで若干評価を落とし、対抗クラス。
追い切り分析
追い切りは、1週前にCWで負荷をかけ、最終は馬也で加速ラップと状態は良い。追い切り評価A。
ブラックムーン74
能力分析
近4走ベスト指数は2走前のマイルCS。だが、2018年のレースなので今の能力を表しているとは言えない。長期休み明けとなった前走のニューイヤーSでは68であった。経済コースを通っての68なので、指数面からは物足りなく、基本的に消し。
一方で、前走は、追い切りからも全く仕上がっていないのは明らか。今回追い切りで一変あれば抑えまであるかもしれない。少なくとも外差し馬場は合うのだが、最内枠に入ってしまったのはマイナス。
追い切り分析
長期休養明けで全く仕上がっていなかった前走に比べれば、仕上がり状態は良い。ただ、CWで負荷を掛けれていない現状を考えると、まだまだ仕上がり途上だろう。追い切り評価B。
アストラエンブレム73
能力分析
指数ベストは4走前の東風Sで73。3走前は差し馬場で先行して失速して68。2走前は普通に走って71。前走は終始外外を回らされて、伸び切れず大敗。ただ、それにしても負けすぎで、衰えはある。普通に走って71ぐらいでは、良くて3着ぐらいで基本的には足りないだろう。抑えから消し程度。
追い切り分析
前走から中2ヶ月で13本も乗り込んできて、こんな短期間でこれほど乗り込んでくるのは初めて見た。しかも栗東滞在で仕上げてきて本気感がある。内容も終い重点で加速ラップで高評価だ。一変あるかも。追い切り評価A。
ストロングタイタン73
能力分析
指数ベストは2走前のリゲルS。リゲルSのように差し優勢馬場であれば好走できるのだろう。前走は開幕週京都の先行内有利バイアスが強い馬場だったので、完全に度外視でいい。今回はというと、差し優勢馬場はこの馬にとっては大きなプラスで再び穴を開ける可能性がある。ただし、レコードレースを2度制しているように時計が出る馬場の方がプラスなのは明らか。当日の時計が出るようなら高評価。(重くなるようなら消し。)
追い切り分析
追い切りはいつも動く馬なのだが、なんだ今回の異次元の追い切りは。栗東坂路で1週前4F48.5秒なんて他の馬を含めても初めて見たぞ。追い切り評価A。坂路でこれだけの時計を出すなら、京都じゃなくてゴール前に坂のあるコースが良かった。阪神とかなら本命打てたのに。
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フロンティア73
能力分析
近4走ベストは2走前のオーロCで73。前走も馬場の利こそあったが、脚を余してしまい70。前走で脚を余すようだと、かなりの異常馬場でないと使い切るのは難しいだろう。極端な差し馬場という条件付きで高評価としたい。
また、過去には中京記念で好走しており、その時は高速馬場だった。2走前のオーロCも高速馬場なので、この馬の好走条件は高速馬場である。今回も馬場は注視。
追い切り分析
栗東坂路で全体時計そこそこ出してきた中で、加速ラップを披露してきた。追い切り評価A。
サトノフェイバー72
能力分析
指数ベストは4走前の六甲Sと前走のキャピタルSで72。3走前はスピードレースになり、スピード適性の無いこの馬には厳しく敗戦。2走前は暴走逃げで潰れた。普通に走れば72ぐらいは出るのだろう。
指数的には有力なのだが、外差し馬場はマイナス。タフな馬場は合うだろうが、現状の外差し馬場では重い印は打てないか。
追い切り分析
追い切りはいつも動く馬だが、いつも通り良い。CWで長めに負荷を掛けて全体好時計ながらラスト1F11.4と余力十分。追い切り評価A。
プロディガルサン72
能力分析
指数ベストは4走前の京成杯オータムハンデキャップで72。ただし、近3走は67以下の低値。ディープインパクトを初めとするサンデーサイレンス系は、ワンピークであり、指数を落としたらなかなか戻してこない。基本的に、2走続けて低指数であれば復活は期待しなくて良い。今回それに該当するので消し。
追い切り分析
最終追い切り、美浦坂路で全体51.4秒の好時計でかつ加速ラップ。ただ、追い切りは元々動く馬で、もっと時計が出ていた時期もあったので、この馬の縦の比較でいうと、追い切り評価B。
アンコールブリュ71
能力分析
指数ベストは2走前の朱雀Sで71。他のレースでも、68ー70程度で安定している。この指数ではOP特別を勝つには1枚足りない。また、元々短い距離を走っていた馬なので、時計のかかるマイルになって本質的な距離が問われるのはマイナスだろう。消しでいい。
追い切り分析
仕掛けて末脚11.5秒は良かったが、ポリトラックならこれぐらい普通に出る。2週前のCW追い切りが秀逸だったが、元から追い切り動く馬ということもあり、追い切り評価B。
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ファストアプローチ70
能力分析
出走取り消しを含めて3走前の多摩川Sが70で指数ベスト。ただ、2走前はハイペースで潰れただけなので度外視でいい。取り消しからの長期休養明けでどれほど仕上がっているかは追い切りで見る必要があるが、指数70も3勝クラス並だし、先行馬には厳しい馬場となるので消しでいいだろう。
追い切り分析
休み明けで21本追い切りと乗り込みは豊富。ただ、特段良い内容ではなかった。追い切り評価B。
ハーレムライン69
能力分析
指数ベストは前走のニューイヤーS。指数が低いので消し。5走前にOP特別で好走しているが、新潟の高速マイルで特性が違う。
追い切り分析
特別いつもと変わらなかった。追い切り評価B。
レインボーフラッグ69
能力分析
近2走続けて指数69。この指数では足りないので消し。
追い切り分析
いつもの水準通り良い内容だね。いつも動くので縦の評価で、追い切り評価B。
ヴァルディーゼル68
能力分析
指数ベストは2走前のNHKマイル。前走は長期休養明けで大きく指数を落とした。明け4歳の成長分を期待するが、追い切りから変わり身がなければ消し。
追い切り分析
その最終追い切りで成長を見せてきた。栗東坂路で50.4(4F)-12.2(1F)の超高時計。前走より2段も3段も違う内容なので、休み明けの前走は度外視可能。成長分を期待して重い印を打ちたい。追い切り評価A。
キャプテンベリー68
能力分析
ベストは2走前と4走前。この指数では足りないので消し。
追い切り分析
内容もいつも通り。変わり身なし。追い切り評価B。
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総括
能力的にも追い切り的にも推したいのはサトノフェイバー、カリビアンゴールドだったのだが、いずれも先行馬なので、差し優勢馬場では厳しくなるだろう。
今回は、なかなか、能力と馬場の両面から推せる馬がいなく、本命馬を決めるのに苦戦しそうだ。
指数を見ても、1位と最下位で6ポイント差しかない。また、追い切りから、アストラエンブレム、ストロングタイタン、フロンティア、ヴァルディーゼルなども浮上し、A評価が6頭となった。上位混戦でどの馬にも展開と位置取り次第ではチャンスがありそうだ。当日の馬場を見て合いそうな馬を本命にしたいところだ。