2020メイステークス OP 全馬指数・追い切り分析
オークスは予想しないけど、シンプルにデアリングタクトが楽しみ。桜花賞見る限り、能力は段違いだけど、折り合いは不安そう。
さて、今週は対象レース(芝・古馬・重賞)がないので、オープン特別のメイステークスを予想する。
東京芝1800mで行われる、オープン特別のハンデ戦だ。
現在、枠順まで確定しており、13頭が出走する。
トップハンデがゴーフォザサミットで57kg、最軽量ハンデはアップクォーク、モズダディー、アウトライアーズで54kgだ。ハンデ差は3kgで余り差がついていないようだ。
土日の騎手移動が制限されているせいか、レーン、ルメール、デムーロも出るし騎手は超豪華だな。
指数一覧
出走馬の近4走最大指数を順に並べていく。
優勝想定ラインは74とする。これはオープン特別としては平均レベル。クリア馬はアイスストーム、ブレステイキング、ソーグリッタリングの3頭だ。
3着内推定ラインは72程度とする。追い切り分析はABC3段階評価。
JRA芝近4走最大指数
1位 アイスストーム 75 B
2位 ブレステイキング 74 B
2位 ソーグリッタリング 74 A
4位 レッドヴェイロン 73 B
4位 マイネルハニー 73 B
4位 ゴーフォザサミット 73 B
7位 プロディガルサン 71 B
7位 モズダディー 71 B
9位 ザダル 69 C
10位 アウトライアーズ 68 C
10位 エメラルファイト 68 B
12位 サンマルティン 65 C
13位 アップクォーク 64 B
今回の出走馬には前走福島民報杯組が2頭、京都金杯組が2頭いる。あまり前走傾向は見られなかったが、一応回顧を貼っておくので参考にすると良い。
馬場予想
メイステークスは2回東京開催の9日目に開催される。
2回東京開催は先週からBコースに変更となった。先週の2日間を見る限り、かなり時計の出る超高速馬場だった。
特に先週の土曜日は結構雨が降ったのにも関わらず、普通の高速馬場だった。今週も週中にかなり雨が降ったし、当日も雨予報となっているので、おそらく稍重ぐらいでの開催にはなりそうだが、それでも十分時計の出る高速馬場になるだろう。
また、先行有利or差し有利だが、先週は極めて先行有利で最低でも中段より前にいないと勝負にすらならなかった。Bコース2周目で先週よりは差しも決まるだろうが、それでもまだ先行有利はキープしているだろう。
本記事では、高速馬場の先行有利馬場との前提で予想する。高速馬場適性があり、前目で競馬ができる馬を選択していく。当日の馬場を見て想定が異なるようなら最終予想で反映させる。
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展開予想
先行馬不在で、前走前から3番手以内の位置取りを取った馬は、モズダディーとマイネルハニー。メンバーを見ると先行馬が少なく、差し脚質が非常に多い。
モズダディーもマイネルハニーも絶対に逃げたい訳ではないし、ペースが上がりことはないだろう。仮にそれなりに流れても、今の高速馬場では前傾ペースにはなりにくいし、スローペースと想定する。
高速馬場のスローペースで、瞬発力勝負になると考えると、後方からでは物理的に差し届かない可能性が高い。中段より前目に位置取れることが望ましい。先週に引き続き位置取りを重要なファクターとする。
それでは全馬分析を始める。追い切り評価はABCの3段階。各馬の過去との比較で評価をつける。抜群の追い切りでもいつも抜群なら追い切り評価はBになるし、最低の追い切りでもいつも通りならBになる。あくまで各馬の縦の比較で、追い切りによる上積みがあるかを評価する。
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アイスストーム75
能力分析
指数ベストは3走前の中日新聞杯で75。
近4走指数は71→75→70→65。
4走前のアンドロメダステークスでは、後方から上がり最速で追い込むも脚を余してしまい71の低値。
3走前の中日新聞杯では差し有利馬場の恩恵を受けて、能力を発揮でき指数ベストの75だ。
2走前の白富士ステークスでは、後方から上がり2位の末脚で追い込むも脚を余して70の低値だ。
前走の大阪城ステークスは稍重のマイル戦でペースが流れて脚が溜まらなかったことで指数を落とし65だ。敗因が明確なので度外視で良い。マイルより1800m、2000mの方が良いだろう。
さて、今回はというと、中日新聞杯のように差しが決まる馬場ではない。スローで脚は溜まるだろうから、確実に追い込んでくるだろうが、アンドロメダステークス、白富士ステークスのように脚を余して71程度で、掲示板程度までではないだろうか。指数面からは、最大で抑えまでで良い。
追い切り分析
中8週。栗東坂路で4本、CWで1本追い切り。
1週前の栗東坂路では4F66.0秒とかなりゆったりした追い切り。
最終のCWでは6F82.6秒と平凡な時計だ。ラスト1Fは12.0秒と終いは伸びている。
1週前と2週前の中間でも坂路で4F52.8秒、2F24.5秒の好時計が出ているし、割と仕上がってはいる印象。それでも良い時は、もっと時計が出ていたので、追い切り評価はBまで。
ブレステイキング74
能力分析
指数ベストは2走前のチャレンジカップで74。
近4走指数は69→70→74→70
4走前のTVh賞は当時の自己ベスト更新で69だ。
3走前のレインボーステークスでも自己ベスト更新の70でオープン入りを決めた。
2走前のチャレンジカップでも自己ベスト更新の74と3戦続けてベスト更新だ。
そして、前走の京都金杯だが、先行有利馬場で後方から差し遅れて70と指数を落とした。ただし物理的に不可能な位置から5着まで良く追い込んでいる点を逆に評価したい。能力的には2走前と同等の力があることは示せており、現状で74程度の能力は出せるだろう。
また、位置取りだが、前走はマイル戦で後方からになったがスタートが悪かったわけではない。今回レーン騎手なので位置は取りに行ってくれるし、1800mならそれなりに出して行けるのではないか。位置取りは余り気にせず、74程度の能力が発揮できるとの想定だ。
休み明けになるので状態を見極める必要があるが、指数面からは本命候補だ。
追い切り分析
約4.5ヶ月ぶり。南Wで6本、美浦坂路で3本追い切り。
もともと新潟大賞典を使う予定で乗り込み量も豊富だ。(新潟大賞典は除外対象のため、本レースに向かった。)
1週前追い切りは南Wで、5F67.6秒、1F12.5秒の終い重点追い切り。
最終追い切りでも、南Wを4F54.1秒と全体時計は遅めで、1F12.7秒と終い重点だ。
4月中旬からじっくり乗り込んでいるし、良い状態に仕上がった。追い切り評価B。
ソーグリッタリング74
能力分析
指数ベストは4走前の関屋記念で74。
近4走指数は74→73→72→69。
若干下降気味ではあるが、4走前〜2走前までは72〜74程度で安定傾向。
3走前のカシオペアステークスでは58kgを背負っているし、2走前のキャピタルステークスでは不良馬場だったが、それでも安定した成績を収めている。
前走の京都金杯だが、ブレステイキングと同様に、物理的に届かない位置から脚を余してしまった。開幕週の先行有利馬場では仕方がないので、度外視で良い。
今回は1800mならもう少し前目の位置が取れるし、72〜74程度の能力通り走れるのではないか。若干下降線ということもあり、指数面からは抑え程度としたい。また、休み明けになるので、追い切りで状態は見極める必要はある。
追い切り分析
約4.5ヶ月ぶり。栗東坂路で6本、CWで4本追い切り。
休み明けだが、乗り込み量は豊富だ。
1週前のCWでは6F80.9秒の好時計。ラスト1Fも11.7秒と鋭く伸びた。
最終までに中間2本と入念に乗り込んで、最終追い切りはCWで4Fをさらっと。4F53.8秒と全体時計は遅めで、ラスト1F11.7秒と終いだけ確認だ。
順調に乗り込めたし、1週前追い切り素晴らしい。状態はかなり良さそうで追い切り評価A。
厩舎コメントにも休養前より状態は良いと書いてあったし、素直に期待したい。
レッドヴェイロン73
能力分析
指数ベストは3走前のキャピタルステークスで73。
近4走指数は71→73→71→70だ。
ベスト時のキャピタルステークスは不良馬場だったが、良馬場だった他の3戦は70〜71と安定傾向。今回は高速馬場で、ベスト舞台とは真逆であり、71程度までなら能力的に足りない。余り位置を取るタイプではないので、差し遅れリスクもあるし、指数面からは評価できないので、最大で抑えまでで良い。
追い切り分析
中4週。栗東坂路で4本、CWで2本追い切り。
中4週にしてはガッツリ乗り込んできた。
1週前のCWでは6F83.0秒と全体緩めから、ラスト1F12.2秒と終い重点。
最終追い切りは栗東坂路で一杯に追って、4F52.6秒。
追い切りでは好時計を出してきた馬だが、今回も変わらず動いている。上積みこそないが、能力を発揮できる仕上がりにはありそう。追い切り評価B。
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マイネルハニー73
能力分析
指数ベストは4走前の中山金杯で73。
近4走指数は73→61→72→64。
ベストの4走前は中山金杯(2019)で1年以上前だ。
1年以内だと2走前の中山金杯(2018)で72だ。
2016年のチャレンジカップで重賞勝利したときは、75でこれが生涯ベストなのでそこから4年経って72は凄い粘りだ。
能力をキープして頑張ってはいるのだが、72では若干足りない。また、高速馬場の瞬発力勝負より持続力勝負が得意な馬なので、今回の馬場では指数を落とすだろう。指数面から消しで良い。
追い切り分析
約3.5ヶ月ぶり。南Wで3本。美浦坂路で2本追い切り。
1週前の南Wでは5F65.7秒の好時計。
最終は南Wで5F69.3秒と全体時計は遅めだが、併せ馬にはしっかり先着。
負荷はかかっているが、上積みは無く、状態は平行線。追い切り評価B。
ゴーフォザサミット73
能力分析
指数ベストは3走前のチャレンジカップで73。
近4走指数は69→73→72→52だ。
成長分こそないが、ベスト時の走りが出来れば馬券内まではあるだろう。
気になるのは前走の大敗だ。時計のかかる重馬場ではあったが、過去には、3歳夏の札幌記念でかなり上がりのかかるレースで74の指数が出せていることから、馬場の影響とは思いにくい。
折り合いを欠いたのもあるだろうが、3歳夏にピークを迎え明け5歳まで維持してきたのが、ここへきて下降線に突入したと考えることもできる。位置取りも後方寄りになるのもマイナスだし、指数面からはあまり評価できない。また、前走は追い切りが微妙だったので、今回変わり身が無ければ消しで良い。
追い切り分析
中5週。南Wで4本、美浦坂路で3本追い切り。
1週前はモヤのため計測できず。
最終追い切りは5F68.7秒。時計こそ平凡だが、追い切りでは動かないこの馬にとっては動いており、前走よりは良さそう。叩いて上積みはありそうで、前走を度外視でもう一度狙ってみたいところ。追い切り評価B。
プロディガルサン71
指数ベストは2走前の洛陽ステークスで71。
近4走指数は66→66→71→65。
2走前の洛陽ステークスでは71だが、他の3走は66以下の低値。
71でも足りないし、後方から差し遅れる可能性が高いので、普通に消したいところなのだが、懸念事項がある。それは、近4走は全て稍重以上の馬場で走っていることだ。良馬場ならもっと走れるだろうから、近走の指数は当てにならない可能性があるということだ。
過去のベストは4歳時の東京新聞杯で高速馬場でのスローの瞬発力勝負で77の高指数が出ている。流石に今この能力は無いだろうが、舞台が合うことは間違いないので、近4走よりは指数を跳ね上げて、馬券内まであってもおかしく無い。近走の指数だけで切るのは危険で、最大で抑えまではある。
追い切り分析
中11週。南Wで6本追い切り。
1週前は5F63.8秒の猛時計。最終でも5F66.3秒の好時計だ。
追い切りはいつものように良い動きをしているので、状態が悪いということはなさそう。現状の能力は発揮できそうで、あとはそれがどれほどあるかどうか。追い切り評価B。
モズダディー71
能力分析
指数ベストは4走前の紅葉ステークスと3走前の元町ステークスで71。
近4走指数は71→71→64→70。
能力的には3走前にオープン入りした時で頭打ちで、2走前の京都金杯では先行有利馬場で先行して力負けの64。前走の谷川岳ステークスでも先行して力負けの70だ。
現状の能力では足りないので、消しとしたいのだが、今回の先行有利馬場で楽に先行できることを考えると、前残りが怖い。当日の馬場次第で最大抑えまである。
追い切り分析
中2週。CWで1本追い切り。
一杯に追って、5F66.4秒の好時計。
単純に前走を叩いた分で状態は上向き。前走以上の走りは出来そう。追い切り評価B。
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ザダル69
能力分析
指数ベストは4走前のプリンシパルステークスと前走の中山金杯で69。
近4走指数は69→68→54→69だ。
2走前の菊花賞は距離が長く指数を落としたが、それ以外は68〜69で安定傾向だ。
明け4歳でまだ上昇余地はありそうだが、近4走指数を見る限3歳春から成長していない。指数面からは能力が足りないし、後方からになるのもマイナスなので消しで良い。
追い切りで上昇を見込めれば最大で抑えまである。
追い切り分析
約4.5ヶ月ぶり。南Wで4本、美浦坂路で3本追い切り。
1週前は南Wで6F83.1秒、ラスト1F13.2秒と目立たず。
最終も5F70.0秒、1F12.8秒と目立たず。
長めに追って負荷がかかっているのは良いが、前走と比べると時計面で見劣りする。追い切り評価C。
アウトライアーズ68
能力分析
指数ベストは2走前の小倉大賞典で68。
近4走指数は64→62→68→ダートだ。
ベスト時の68では3勝クラスでも足りないし、能力不足。位置取りも後方からになるので、その点もマイナス。指数面からは消しで良い。
追い切り分析
中4週。美浦坂路で4本、南Wで3本追い切り。
1週前は南Wで5F69.6秒、1F13.1秒と平凡。
最終でも5F69.0秒、1F12.6秒と平凡な時計で、状態は平行線。小倉大賞典の良かった時と比べると見劣る。追い切り評価C。
エメラルファイト68
能力分析
指数ベストは3走前の京都金杯で68。
近4走指数は60→68→57→64だ。
5走前の富士ステークスでは71が出ているが、それ以降は68以下の低値。
近4走ベストの京都金杯でさえ、先行有利馬場で先行したにも関わらず力負けの68であり、現状これ以上出ることは考えにくい。指数面からは消しで良い。
追い切り分析
中7週。南Wで6本追い切り。
1週前はモヤで計測できず。
最終は5F69.4秒と馬也で全体時計は遅め。ラスト1F12.6秒ももう少し欲しかった。追い切りから上積みはなく、状態は平行線。追い切り評価B。
サンマルティン65
能力分析
指数ベストは4走前の都大路ステークスで65。
近4走指数は65→59→中止→60だ。
近走の指数を見る限り明らかにピークを過ぎているし、指数面から買い要素なし。
追い切り分析
中5週。美浦のダートコースで2本、南Wで1本追い切り。
1週前はダートコースで追い切り。5F68.2秒と時計は平凡だ。
最終追い切りは南Wで4F55.5秒、1F13.3秒。距離も短いし時計も出ていない。前走と比べると明らかに見劣りする。追い切り評価C。
アップクォーク64
能力分析
指数ベストは3走前のオクトーバーステークスで64。
近4走指数は60→64→ダート→ダート。
近5走連続2桁着順であり、明らかにピークを過ぎている。指数面から買い要素なし。
追い切り分析
中4週。南Wで4本追い切り。
1週前はモヤで計測できず。
最終追い切りは5F68.3秒と全体時計遅めで、1F12.8秒も平凡。時計面では近走から変わり身なし。追い切り評価B。
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まとめ
出走全13頭の能力分析を行った。
本命候補はブレステイキングで、時点でソーグリッタリング。
この2頭は京都金杯以来の休み明けなので、状態は見極める必要はあるが、指数面からは高評価だ。3番手以降抑える可能性のある馬は複数いるが、積極的に買いたい馬はいなかった。
出走全13頭の追い切り分析を行った。
追い切り評価Aはソーグリッタリング。乗り込み量も豊富で時計面も優秀で状態は良さそう。
追い切り評価Bからは、ブレステイキングも状態は良さそう。他にもアイスストーム、レッドヴェイロン、ゴーフォザサミット、プロディガルサン、モズダディーなども能力を発揮できる仕上がりにはありそう。
馬券は能力上位かつ、状態も良さそうなブレステイキング、ソーグリッタリングから入りたいところだ。
以上で事前予想を終了する。
印と買い目(1500円)は、当日の馬場と馬体重を見てから決め、twitter(@K16005)で投稿する。