(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020高松宮記念 G1 全馬指数・追い切り分析

東京オリンピック延期になったかー。見る側としてはいつでも良いけど、選手達は大変だな。

 

さて、今週の対象レース(芝・古馬・重賞)の予想記事を書いていこう。

今週は高松宮記念と日経賞を予想する。

日経賞の予想記事は投稿済みなので貼っておく。

 

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それでは、高松宮記念を予想していこう。

今年最初の芝G1、中京芝1200mで行われる定量戦で、牡馬が57kg、牝馬が55kgだ。

特別登録段階で25頭が登録している。

 

指数一覧

特別登録馬の近4走最大指数を順に並べていく。ダートレースの指数は出しても意味ないのと、海外競馬の指数は算出できないので、JRA芝の近4走分を取っている。

優勝想定ラインとしては、G1としては平凡な81とする。クリア馬はグランアレグリア、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、ノームコアの4頭だ。

指数上位は混戦のため、3着内想定ラインは78とかなり高めに設定する。追い切り評価はABCの3段階だ。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 グランアレグリア           82  A

2位 ダノンスマッシュ           81  B

2位 タワーオブロンドン        81  C

2位 ノームコア                      81  B

5位 ステルヴィオ                   79  B

6位 ダイアトニック                78  A

6位 ナックビーナス                78  A

6位 ミスターメロディ             78  ドバイ遠征

6位 モズアスコット                 78  A

6位 モズスーパーフレア          78  A

11位 アウィルアウェイ             77  B

11位 ソウルスターリング          77  日経賞へ

11位 グルーヴィット                 77  B

14位 ライトオンキュー             76  ドバイ遠征

14位 ナランフレグ                    76  賞金足りず

16位 ダイメイプリンセス          75  C

16位 シヴァージ                        75  B

16位 ティーハーフ                    75  C

19位 クリノガウディー             74  A

19位 アイラブテーラー             74  C

21位 セイウンコウセイ             73  A

21位 ゴールドクイーン             73  ドバイ遠征

23位 キングハート                    72  賞金足りず

24位 ナインテイルズ                66  賞金足りず

25位 ラブカンプー                   65  B

 

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前走オーシャンステークス組が8頭、前走シルクロードステークス組が4頭、前走阪急杯組が3頭登録している。この3レースの回顧を貼っておく。参考になるだろう。

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馬場予想

高松宮記念は、1回中京開催全8日の最終日に開催される。

今開催は3週間実施された後、1週間空いて最終週が開催されるという少々特殊なパターンだ。

現時点で参考にできるのは2週間前までの馬場となる。

また、今開催は前半4日がAコースで後半4日がBコースで実施されている。

前半4日間は、極端な差し馬場だった。だが、後半4日間の内、2日を見る限りは、やや先行有利といった感じ。AコースからBコース変わりで有効な脚質もガラッと変わったようだ。

 

続いて内伸び外伸びの判断をしよう。

2週間前の日曜日の全6レースのパトロールビデオを見て、どこが伸びるか検討を行った。

まずは、内、中、外を大体3分割にするように分類した。通った馬の数が3分の1ずつぐらいになるように境界を引くと、内ラチから3頭分ぐらいまでが内側、内ラチから4頭〜6頭ほどが中、内ラチから7頭が外側と分類できる。

続いて、全6レースの連対馬がどこを通ったかを記す。内が7頭、中が5頭、外が0頭だ。これを見る限りかなりの内伸びで外は全滅となる馬場だ。昨年の高松宮記念も内伸びだったが、今年もどうやらそうなりそうだ。

 

昨年は、この馬場バイアスで、能力的に足りないショウナンアンセムが3着に入るなど、1着2枠、2着2枠、3着4枠と内だけで決まる特殊レースとなった。今年も枠順だけで決まる可能性は高いので、内を取ることが何より重要なレースとなるだろう。

 

また、馬場の重さは、基本的には時計の出る高速馬場。良馬場ならば1分7秒前後となるだろう。ただ、火曜日現在では週末に雨予報が出ているので、馬場が重くなる可能性もある。本記事では、良馬場と重馬場の両方を想定して記事を書く。最終予想には、当日の馬場を見た上での予想を反映させる。

 

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展開予想

まず、逃げるのはモズスーパーフレアだろう。その後ろに付いていきたい先行馬がクリノガウディー、セイウンコウセイ、ナックビーナスなどだ。

モズスーパーフレアの特徴はハイペースの飛ばした逃げでタイムトライアルのようなレースをすることなので、ペースが緩むことは無く、全体時計勝負になるだろう。

 

結論としては、

①内伸び先行有利馬場

②ハイペースのタイムトライアルレース

ハイペースではあるが、先行有利馬場であるし1200mのワンペースであるので、強い馬ならば前にいても潰れるようなことは無い。前目につけて全体時計のスピード適性に強い馬が、そのまま押し切るレースになると想定する。

内伸びが顕著なので枠順も重要なのだが、投稿時点では枠順が出ていないので、前目につけれて全体時計で勝負できる馬を評価していく。枠順に関しては、最終予想で反映させる。

 

それでは全馬の分析を行っていこう。特別登録馬が25頭と多いのでドバイに行ったミスターメロディ、ライトオンキュー、ゴールドクイーンは省略する。これら3頭を除いた賞金順位18位までをまずは書いていく。賞金が足りないクリノガウディー、キングハート、ナインテイルズ、ナランフレグ(賞金順)は現時点では省略するが出走が決まったら追記する。

→クリノガウディー追記

 

追い切り評価はABCの3段階。各馬の過去との比較で評価をつける。抜群の追い切りでもいつも抜群なら追い切り評価はBになるし、最低の追い切りでもいつも通りならBになる。あくまで各馬の縦の比較で、追い切りによる上積みがあるかを評価する。

 

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全馬分析

グランアレグリア82

能力分析

指数ベストは前走の阪神カップで82だ。

近4走の指数は65→75→69→82だ。

4走前は朝日杯フューチュリティステークスにまで遡る。これは2歳時の指数としては十分高い。

3走前の桜花賞も3歳春にしては高めの指数で完勝。

2走前のNHKマイルでは指数を落としたが、前走の阪神カップでは休み明けながら指数を大きく伸ばして、自己ベスト更新の82だ。これは超G1級の指数だ。

2走前に指数を落とした以外は上昇傾向だ。

2走前に落とした要因として考えられるのは、まずは、レース間隔。NHKマイルへの中4週はこの馬史上最も短い間隔なので、使い続けることでパフォーマンスを落とす馬だという可能性は十分ある。また、常にかかり気味で折り合いに不安のある馬だが、NHKマイルでは他のレース以上にかかっていたようにも見える。間隔を開けないと前進気性が強くなってかかりやすいということもあるだろう。

また、レース数は少ないので判断しかねるが、NHKマイル以外は阪神コースなので、阪神得意説は可能性としてある。今回は左回りの中京なので、仮に阪神巧者なら指数を落とす可能性はある。ただ、左回りでもコーナーワークに問題があるようには見えなかったので、現時点では、「レース間隔が短くなると折り合い不安が増して指数を落とす説」を支持したい。

このように、折り合い不安のある馬だが、今回は1200mで流れるだろうし、休み明けなので折り合いは問題ないと判断する。また、休み明け自体も、阪神カップでいきなり好走しているので問題ないタイプだろう。

あとは、1200mのスピードについていけるかどうかだが、前走は1400m1分19秒4の高速馬場で圧勝しているので、問題ないとする。また、雨が降って距離が問われる場合でも、距離短縮なので問題ないだろう。

ルメール騎手から池添騎手への鞍上弱化はマイナスではあるが、折り合いには問題なし、休み明けで仕上がる馬である、1200mへも対応可能であり、指数も1位でまだ上昇中なので、指数面からは本命候補。

追い切り分析

3ヶ月の休み明け。3週前から乗り始め、美浦坂路と南Wで13本の追い切りを実施。乗り込み量は十分。

最終追い切りは美浦坂路で4F51.9秒、1F12.3秒。過去のこの馬の水準と比べると好時計だ。

これまでのベストは4F51.6秒、1F13.0秒だった。全体時計は劣っているが、今回は外ラチ一杯を通っての時計なので価値は高い。また、ラスト1Fも0.7秒詰めており、終いのキレという点では今回の方が良い。追い切り面から、状態はこれまでで一番良いだろう。

フォームも綺麗で無駄がなく、追い切り評価はA。

 

ダノンスマッシュ81

能力分析

指数ベストは前走のオーシャンステークスで81。

近4走指数は、77→80→外→81だ。

この馬は、3歳夏から高指数をマークしていた。8走前のキーンランドカップ(2018)で77という高指数をマークした。当時の斤量は53kgだ。その後は斤量増に徐々に対応しながら力をつけていった。

4走前のキーンランドカップ(2019)では1年前から4kg増の57kgで同指数の77をマークした。

そして、3走前のスプリンターズステークスでベスト更新の80だ。

そして、2走前は香港スプリントで惨敗したが、休み明けの前走オーシャンステークスで再びベスト更新の81だ。

4走前までは77程度の指数だったが、3走前と前走でいきなり80オーバーだ。おそらく、3走前と前走は時計の出る高速馬場だったので、高速馬場適性の方があるということだろう。

今回は、高速馬場であれば普通に走れば80は出せるだろう。ただし、グランアレグリアには能力で劣るので対抗評価。雨が降ったら少々落とすかもしれないので、対抗以下だ。

不安点としては、ここ2走続けて出遅れていることがある。前走は1枠から内を回して出遅れを挽回できた。だが、高松宮記念ではより先行争いも激化するので、出遅れている内に前がカットされる可能性もある。ただ、出脚は持っているので致命的な出遅れとはならないと判断する。そこそこ位置も取れるので、先行有利馬場も熟せるだろう。

休み明けでいきなり好走できる馬なので、前走を使った上積みはないが、80オーバーで走れれば勝ち負けだ。基本は対抗だがグランアレグリアが外枠でこの馬が内枠なら本命まである。

追い切り分析

中3週。CWで2本の追い切りを実施。本数は少ないと感じる。

ただ、過去には中5週のキーンランドカップ(2018)で追い切り本数3本で好走もしているので、本数の少なさは許容したい。厩舎もG1で手を抜くということは無いだろうからな。

1週前追い切りは、馬也で6F82.8秒とゆったり入って、1F11.8秒。

最終でも、馬也で4F54.6秒とゆったり入って、1F11.9秒だ。いずれも末脚を確認した程度だ。

CWでは時計を出そうと思えば6F78秒台でも走れる馬なので、今回は全体時計は出さなかったということだ。やや軽めの仕上げと言える。

末脚は悪くないのだが、追い切りが軽すぎるというのが気になり、追い切り評価はBまで。

また、古馬になって栗東坂路を使わなかったのは始めてだ。このパターン変更がどう出るか。

 

タワーオブロンドン81

能力分析

指数ベストは2走前のスプリンターズステークスで81。

昨夏に本格化した馬で、近4走の指数は、76→80→81→73だ。

4走前のキーンランドカップでは58kgを背負い指数76で自己ベストタイ。

3走前のセントウルステークスで80、2走前のスプリンターズステークスで81と順調に指数を伸ばしてG1制覇も果たした。

そこから、約5ヶ月の休養に入り休み明けの前走オーシャンステークスでは大幅に指数を落とした。58kgこそ背負ったが、過去には58kgでも好走できているので斤量の影響ではない。

おそらく、叩き良化型なので仕上がり途上だったのと、馬自体がピークを過ぎていることの2点で指数を落としている。まずは、仕上がり途上に関してだが、パドックで若干馬体の緩さがあった。

続いて、ピークを過ぎていることに関して、血統から判断していく。まず、この馬の父レイヴンズパスだが、3歳でG1を2勝を上げており、どちらかというと早熟傾向だ。

この馬の産駒も基本的に仕上がりが早い傾向である。また、タワーオブロンドンと同型の母を持つスティーラーと言う馬がいた。スティーラーは母系にシャーリーハイツ系を持つレイヴンズパス産駒という点ではタワーオブロンドンとは血統がほぼ一緒だ。このスティーラーと言う馬は、2歳時に重賞勝利を上げG1でも3着に入るなど、(3,2,1,0)と好走している。一方で、4歳以降は(0,0,1,5)と凡走続きだ。このように、スティーラーに関しては早熟でピークが短い馬という認識で良い。

同型のスティーラーを参考にすると、タワーオブロンドンも4歳夏まででピークを迎え、ピークが短く状態が落ちている可能性も大いにあると思う。

前走は、叩き良化型の休み明けと捉えることもできるが、実は劣化が始まってました。なんてことも可能性として頭に入れておきたい。それほどまでに指数73は低値なのだ。

今回は、叩いた上積みで指数を上昇させてくるだろうが、ピークから状態が落ちている説もあるし、73からの上昇となると、叩きがもう1レース必要な気もする。パドックで馬体が緩く無いかは要確認だ。

また、後方からのレースになるので、先行有利馬場ではマイナス。ルメール騎手から福永騎手への乗り替わりもマイナスだ。また、指数ベストは高速馬場だったので、雨は降らない方が良い。

結論としては、色々と不安要素が多い馬なので、指数ほどは評価せず、買っても抑えまでか。

追い切り分析

中3週。南Wと美浦坂路で4本の追い切りを実施。

最終追い切りでは南W。馬也で5F67.6秒、1F12.6秒。全体時計は出ていないが、ラスト1Fは過去のこの馬の水準並みには出ている。

ただ、4本の追い切りは全て馬也で、軽めの時計しか出ていない。

前走は追い切りをしっかりやって結果が出ていないので、今回は負荷をかける必要があったのだが、この追い切りでは上積みは感じられない。前走よりは上向いていると思うが、もう一叩き足りない気がする。追い切り評価C。

 

ノームコア81

能力分析

指数ベストは、3走前のヴィクトリアマイルで81。

近4走指数は、73→81→78→外だ。

4走前の中山牝馬ステークスでは73の低指数だったが、3走前のヴィクトリアマイルで本格化して指数81とベストを更新。レーン騎手の好騎乗もあったし、1分30秒5のレコードが出るような高速馬場への適性もあったということだろう。

2走前の富士ステークスでは高速馬場ではあるが、勝ち時計が1分33秒の馬場ということで、若干指数を落とした。前走の香港マイルでは指数こそないが4着と頑張っている。

ベストが超高速馬場だったように、この馬にとっては馬場が軽ければ軽いほど良い。今回は高速馬場であれば馬場的には合うし、マイルを1分30秒5で走れる馬なので、1200mへの対応も可能だろう。また、1200mであれば仮に重くなっても最後まで走りきれるだろうから、馬場は気にしなくて良いだろう。

ただ、位置を取るタイプの馬ではないので、今回は中段から後方ぐらいになるだろうから、今回の先行有利馬場では位置取り面がマイナスだ。優勝推定ラインの81を出したのも一度だけで、大きく信頼することはできないので、指数面からは抑え程度か。

追い切り分析

3ヶ月半の休み明け。3週前から乗り始め、南Wで7本の追い切りを実施と、乗り込み量は十分か。

1週前では一杯に追って、5F67.1秒、1F12.0秒と、全体もラスト1Fも好時計。自己2位時計だし、負荷もかかっている。最終では馬也で終いの確認程度だが、1F12.0秒と十分な時計が出た。休み明けだが、ここへきて仕上がり良好である。追い切り評価B。

 

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ステルヴィオ79

能力分析

指数ベストは4走前の中山記念で79。

近4走指数は、79→64→77→73だ。

4走前の中山記念では指数79と好走。5走前のマイルCS(2018)でも指数80と好走している。3歳時に80もの高指数で古馬G1を制覇するあたり、かなり早熟傾向がある馬であることがわかる。

2走前の大阪杯は大敗だが、この時の大阪杯はかなり時計のかかる馬場の2000m戦であった。マイラーのこの馬にとっては適性外なので度外視で良い。

2走前の安田記念は出遅れて直線最後方からになり77と指数を落とした。脚を使い切る展開になっていれば指数80ぐらいは出せただろう。ここまでは馬場が合えば80近い指数を出せる状態だったと思う。

ただ、安田記念以降は目の疾患で9ヶ月の長期休養となった。その休養明けの前走、阪急杯は、詰まりに詰まって73と指数を落とした。おそらく、詰まらなければ78程度だっただろう。

指数78ではG1では無理なので、叩いた上積みが必要となる。ただ、休み明けから仕上がるタイプの馬なので、78が今の実力で、若干ピークからは落ちていると言う判断でOKだ。

また、近2走は続けて出遅れている。1200mではそもそも位置は取れないだろうし、出遅れもあるということで、先行有利馬場ではマイナス評価だ。なんとかゲートを出たとして、ギリギリ3着内推定ラインをクリアできるかの馬なので、買っても抑えまでだ。馬場に関しては、1200mならばタフになっても最後まで走りきれるだろうから問題ない。

追い切り分析

中4週。美浦坂路と南Wで5本の追い切り。

1週前は南Wで一杯に追って5F68.2秒、終い12.4秒。全体時計は遅めだがしっかり負荷はかかったし、ラストのキレも十分。

1週前と最終追い切りの間の日曜日には、美浦坂路で4F53.4秒、1F11.7秒と時計を出してきた。

最終では、南Wで馬也で軽めの追い切りだが、併せ馬には楽々先着できている。

前走も休み明けでそこそこの仕上がりだったが、今回は1週前と日曜日に負荷をかけており、前走以上の出来にはある。あまり叩いて上昇するタイプではないが、中4週でここまでの負荷をかけてきたことを評価し、上昇分を期待したい。追い切り評価B。

 

ダイアトニック78

能力分析

指数ベストは4走前のスワンステークスで78。

近4走指数は、78→73→75→76だ。

重賞なら高値安定と言えるのだが、G1となると指数的に足りない。

4走前のスワンステークスでは、斤量56kgで得意の京都1400mで指数ベスト更新の78だ。

3走前のマイルCSでは差し遅れて指数73と落とした。

2走前の京都金杯と前走の阪急杯では、斤量57kgで指数は75、76と安定傾向だ。おそらく57kgではこの程度の能力だろう。流石に、G1でこの指数では能力的に足りない。高速1200mへの対応力も不明だし、このメンバーの1200mでは位置も取れないだろう点はマイナス。ほぼ消しの抑え候補。馬場に関しては、距離短縮なので重くなっても問題ない。

追い切り分析

中4週。栗東坂路で2本の追い切り。

1週前では、強めに追って13.1-12.9-12.1-12.0の加速ラップ。全体時計は49.9秒で自己ベストを0.5秒も詰める爆時計だ。それでいて、加速ラップで2F24.1は恐ろしい。

最終でも馬也で15.1-13.5-12.6-12.2で全体時計は53.4秒と、ゆったり入って加速ラップで締めており文句はない。

本数は2本と少ないがこの内容の追い切りができれば状態に不安はなく、過去で一番良い。追い切り評価A。

 

ナックビーナス78

能力分析

指数ベストは前走のオーシャンステークスで78。4年連続でオーシャンステークスは2着と7歳馬だが衰えはない。

近4走指数は、73→76→74→78と安定傾向だ。

この辺の指数では重賞では安定して好走できるのだが、G1では足りない。

前走の78も完璧な競馬をしての結果がし、中山競馬場芝1200mでは(3,7,0,1)と得意条件での指数だ。昨年も高松宮記念では惨敗しているし、ベストを出して78でも3着内推定ラインギリギリだ。位置は取れるのは良いが、能力面で足りないので買っても抑えまでだ。馬場は軽くても重くても両方熟せるので問題ない。

追い切り分析

中3週。南Wで2本追い切り。

最終追い切りは5F64.8秒の猛時計で、ラスト1Fも11.7秒とキレ味十分。

追い切りではいつも動く馬なので、全体時計としては過去と同水準。ただ、終い1F11.7秒はかなり優秀で、大きな馬体でかなりのパワーと推進力を感じた。状態抜群で追い切り評価A。

 

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モズアスコット78

能力分析

指数ベストは、4走前のスワンステークスで78。

近4走指数は78→69→ダート→ダートだ。

過去には安田記念を制しているが当時は指数81が出ていた。

4走前のスワンステークスでは78と好走したが、3走前のマイルCSでは69と指数を落とした。その後、ダートに転向し、圧倒的な強さでフェブラリーステークスを制した。

指数こそ出していないが、G1であれほどの着差をつけれれば、能力的には83ぐらいのイメージだ。

ただし、芝では近走の指数が78なので、ダートの方に適性があるということだろう。

今回は、1200mだが、高速馬場適性はあったので熟せはするだろうし、重くなる分にも1200mなら問題ないだろう。ただ、ベストを出しても78では3着内推定ラインギリギリだし、位置を取るタイプではないので、先行有利馬場的にもマイナスだ。基本的には消しで良い。買っても抑えまで。

追い切り分析

中5週。栗東坂路で3本追い切り。

1週前は一杯に追って、14.6-13.6-12.0-12.1で全体52.3秒と好時計。2F24.1秒も非常に優秀。

最終では馬也で13.7-12.3-11.7-12.3とで全体50.2秒の猛時計。いずれも併せ馬にはしっかり先着している。もともとこれぐらいは動く馬ではあるが、今回も文句なしの好追い切りだ。追い切り評価A。

 

モズスーパーフレア78

能力分析

指数ベストは3走前のスプリンターズステークスで78。

近4走指数は、74→78→68→73だ。

まず、この馬の好走条件はハイペース逃げのタイムトライアルレース。この馬の生涯指数ベスト1位から3位が、3走前のスプリンターズS、6走前のオーシャンS、7走前のカーバンクルSとなっているのだが、この馬の走破時計は1分7秒2、1分7秒1、1分7秒である。高速馬場巧者であることが明らかだ。さらに、この3レースはどれも中山競馬場なのだ。中山がいいのは、スタート後下り坂でスピードに乗り易いためだろう。これを考慮して近4走を振り返る。

4走前の北九州記念ではオープン入りしてから初めて逃げなかった。休み明けで逃げないといういことで完全に叩きだろう。さらに、時計のかかる馬場はマイナスなので指数は74の低値だ。

3走前のスプリンターズステークスでは得意の中山で指数78の好走だ。

2走前の京阪杯は、緩め仕上げかつ時計のかかる京都の馬場もマイナスで指数を落とし68だ。

前走のシルクロードステークスでは追い切りは抜群ながら時計のかかる京都の馬場を苦にして指数72の低値だ。

今回の中京競馬場では(0,0,0,3)と結果が出ていない。昨年の高松宮記念こそ反動による凡走なのだが、基本的には中山以外で指数は出ないという認識で良いだろう。先行できるのは良いし、高速馬場ならばギリギリ抑えても良いが、中京では足りないので基本的には消しで良い。雨が降って重くなれば確実に垂れるので消しで良い。

追い切り分析

中8週。栗東坂路で9本の追い切り。乗り込み量は十分。間隔を開けただけあってしっかり追い切りができている。

栗東坂路で、2週前50.4秒、1週前50.6秒と2週続けて猛時計を出している。

最終追い切りでは、12.8-12.1-11.6-12.4秒で全体時計は48.9秒と超爆時計で、自己ベスト更新だ。ここへ向けて万全の仕上がりであり、追い切り評価はAだが、SがあったらSをつけるレベル。

 

アウィルアウェイ77

能力分析

指数ベストは前走のシルクロードで77。

近4走は68→73→71→77と基本的には上昇中の4歳馬だ。

4走前は初の古馬との対決で、3歳夏でこの指数ならば上々。

3走前は52kgの軽斤量ながら古馬オープン特別を制し、指数73と上昇。

2走前は位置取りが後方からになり、差し遅れて指数が出なかった。斤量は53kg。

前走は、55kgを背負いながら指数を大幅上昇させ77と高指数。

確かに、指数の流れを見ると成長中ではあるが、前走は外差し優勢馬場とハイペースの恩恵を受けたというのもある。指数ほど評価はできない。

また不安点が2点あり、1点目は近2走で出遅れていること。前走は出遅れが結果的に向くレースとなったが、今回は先行有利なので出遅れは致命的だ。

2点目は高速馬場への対応力が未知であること。前走も1分9秒かかる馬場だったが、これまでの持ち時計も1分8秒2であり、スピードレースに対応できるかはやってみないと分からない。雨が降って重くなればこの不安点は解消される。

インディチャンプの妹ということで潜在能力はかなりあるのだが、G1となると前走の77から更に上昇が必要となる。現時点では展開的に向かない中で指数を伸ばすのは不可能と判断して消し。追い切りなのでしっかり負荷がかかり成長を感じられたら、ギリギリ抑えまでという感じ。

追い切り分析

中8週。栗東坂路で6本の追い切りを実施。

2週前は一杯、1週前はゴール前で強めに追って、最終でも一杯に追ってと、かなり負荷をかけてきており、上積みが期待できそう。

1週前の栗東坂路では4F51.8は自己2位の好時計だし、最終追い切りでも、4F52.8秒、2F24.6秒と好時計だ。追い切り評価B。

 

ソウルスターリング77  日経賞へ

能力分析

指数ベストは前走の中山記念で77。

近4走指数は、74→67→74→消→消→77

これまでのベストは4走前のヴィクトリアマイルと6走前のクイーンステークスで74だったので、引退レースの前走で3ポイント上昇となった。その結果を見て引退撤回となり、今回が本当のラストランとなる。

日経賞にも登録しており、そっちに出てくるとは思うが。

指数ベストの前走は、馬体重大幅増であったが、馬体に太め感はなく、状態も良くての好走だ。また、展開も一番に恵まれての好走である。今回は、初の1200mの激流の中、展開的に向くとは思い難い。また、仮に向いてベストを出しても77では3着内推定ラインにも足りない。

また、1200mへの距離短縮で馬が戸惑うとも思うし、ついて行ける確証もない。高松宮記念に出てくるようなら消しで良い。

 

グルーヴィット77

能力分析

指数ベストは、4走前の中京記念で77。

近4走の指数は、77→68→ダート→69だ。

4走前は初の古馬挑戦で、52kgの軽斤量で勝利し、指数は77と高値だ。

ただし、3走前の京成杯オータムハンデは55kg、前走のニューイヤーステークスでは56kgを背負い、斤量増に対応できずに指数を落とした。

現時点では、斤量敏感傾向か、昨年の夏でピークを過ぎたのかは判断できないが、いずれにせよ、今回のメンバーでは足りないので消しで問題ない。

追い切り分析

中10週。栗東坂路とCWで6本追い切り。

1週前は栗東坂路で、4F51.9秒、1F12.3秒の好時計だ。最終追い切りでも4F53.1秒の好時計で、1F12.1秒と鋭く伸びた。状態は良いだろう。もともと動くタイプということもあり、追い切り評価はB。

 

ダイメイプリンセス75

能力分析

指数ベストは3走前のスプリンターズステークスで75。

近4走の指数は71→75→71→70だ。

4走前のセントウルステークスでは後方から差し遅れて71の低値。

3走前のスプリンターズステークスでは75とベストを出したが、2走前のシルクロードステークス、前走のオーシャンステークスは普通に凡走だ。

近2走の凡走要因は、冬は走らない馬であるということ。

全7勝を全て5月から9月の間であげている一方で、11月から3月の5ヶ月では(0,1,0,13)と壊滅的だ。もうすぐ、4月なので暖かくもなっているが、真夏の指数ベスト時でも75では足りないので、指数面から消しで良い。

追い切り分析

中3週。栗東坂路で3本追い切り。

併せ馬の相手はいつも通りラブカンプーだ。

1週前も最終も一杯に追って、1週前は4F52.5秒、最終は4F51.9秒の好時計だ。

ただし、この馬の過去の水準と比べると平凡な時計。1週前ではラプカンプーに遅れてしまっているし、追い切りから上昇分は感じにくい。追い切り評価C。

 

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シヴァージ75

能力分析

指数ベストは前走の北九州短距離ステークスで75。

近4走はダート→69→73→75だ。

4走前の3勝クラス突破までは全てダートを使ってきている。

3走前の阪神カップで初の芝挑戦となり指数は69。2走前の淀短距離ステークスで73、前走の北九州短距離ステークスで75と、芝に転向してからは順調に指数を伸ばしてきた。

上昇中の4歳馬なので、ここから更に3ポイント上昇させて、3着内推定ラインの78を出せる可能性はある。

ただし、差し馬なので先行有利馬場ではマイナスだし、前走から1kg増の中、3ポイント増やすのは、厳しい。追い切りが相当良ければ抑えても良いが、基本的には消し。

追い切り分析

中6週。栗東坂路で5本追い切り。

1週前では4F50.9秒、2F24.3秒の好時計。最終追い切りでも、4F52.5秒の好時計だ。ただし、追い切りでは動くタイプであり、いつもこの程度の時計は出せている。状態はいつも通りという感じ。追い切り評価はB。

 

ティーハーフ75

能力分析

指数ベストは4走前の高松宮記念で75。

近4走指数は75→59→66→68だ。

4走前の高松宮記念は指数75で5着と激走だが、過去の高松宮記念でも、2016年14人気6着、2017年16人気4着と好走しているように、この舞台は得意なのだろう。

昨年の高松宮記念を経てからは約9ヶ月の長期休養に入った。

休養明けの3戦は、指数68以下の低値だ。ピーク時の状態にはもう戻らないだろう。仮に

高松宮記念だけは走れるとしても、先年よりもメンバーレベルは高く、指数75では足りない。

さらに、差し馬なので先行有利馬場もマイナスだ。能力面から消しで良い。

追い切り分析

中3週。栗東坂路で3本追い切り。

2本は緩めで、時計を出してきたのは最終のみ。

最終追い切りでは4F53.8秒とゆったり入って、2F24.7秒と鋭い伸びを見せた。この追い切り自体は良いが、全く負荷はかかっておらず近走からの上積みは感じられない。追い切り評価C。

 

クリノガウディー74

能力分析

指数ベストは4走前の富士ステークス、3走前のマイルCS、2走前の東京新聞杯でいずれも74。

近4走指数は74→74→74→72で安定傾向だ。

6走前の中京記念では77の高指数を出しているが、52kgの軽斤量だった。

4走前の富士ステークスでは斤量54kgで74。

3走前のマイルCSでは斤量56kgで74と、斤量を考えると成長している。

2走前の東京新聞杯では斤量据え置きで指数キープと成長が止まった。休み明けで指数が伸びなかった可能性もあったが、叩き2戦目の前走でも指数が伸びなかったことで、完全に成長が止まったと判断できる。

スタートが良く、距離短縮でもそこそこの位置は取れる点は良いのだが、成長も止まっているし、現状の指数では明らかに足りないので消しで良い。

追い切り分析

中4週。栗東坂路で2本の追い切りを実施。

最終追い切りでは一杯に追って4F50.6秒と自己ベストを0.2秒詰める好時計だ。ここへ向けて仕上がり十分。追い切り評価A。

 

アイラブテーラー74

能力分析

指数ベストは、2走前の京阪杯で74。

近4走指数は69→71→74→73と安定傾向。

斤量は52kg→52kg→53→54kgなので、斤量を考慮すると微増中とも取れる。条件戦を1勝クラスから3勝クラスまで3連勝をし、初重賞では2着、その後のオープン特別では勝利を収めるなど勢いはある。更に、キャリア7戦とフレッシュな4歳馬でまだ上昇余地はある。

ただし、今回も1kg増だし、G1で馬券になるレベルまで指数を伸ばすのは難しいだろう。追い切りが相当良く、内枠を引ければ抑え候補になるかもしれないが、基本的にはまだ今回のレベルには及ばないとして消し。

追い切り分析

中11週の休み明け。栗東坂路とCWで4本の追い切りを実施。

1週前では、栗東坂路で4F50.9秒の好時計でこれは自己ベストタイ。

今週に追い切りは行わず、1週目追い切りが実質最終追い切りとなった。

テンションが上がりすぎないようにとの意図もあるだろうが、能力的に足りない馬なのでG1で最終追い切りを行わないのはマイナスでしかない。最終追い切りが無いということだけで、追い切り評価はC。

 

セイウンコウセイ73

能力分析

指数ベストは前走のシルクロードステークスで73。

近4走は72→71→70→73と非常に安定傾向だ。

前走は差し有利馬場でハイペースの中で、73は非常に頑張ったと思う。

指数73では、足りないのだが、中京競馬場は過去に高松宮記念を制しているように得意舞台だ。中京競馬場はこれまで(1,1,1,1)と馬券を外したのは一度しかない。しかも1着と2着は高松宮記念なので信頼できる。この舞台で指数を上げる可能性は大いにある。

過去の高松宮記念を振り返ろう。

2017年は指数80で1着。稍重馬場も合っていた。

2018年は指数77で6着だ。

2019年は指数77で2着だ。

今年も近4走は得意の中京ではないということで度外視可能で、近2年ほどの指数が出せるのではないかと考えている。この指数でも今年のメンバーでは足りないのだが、好枠を引けば先行してそのまま押し切れるので抑える可能性はある。馬場は重い方が良いので、雨が降ればより良い。

追い切り分析

中8週。美浦坂路と南Wで5本追い切り。

1週前の南Wでは一杯に追って、6F76.8秒の超爆時計。自己ベストを1.3秒も縮めてきた。

最終追い切りでは、南Wでゆったり入って終いだけ確認してきたが、1F11.5秒と鋭く伸びている。 ここ目標に仕上がり抜群といった感じで、過去と比べても一番良い。追い切り評価A(SがあったらS)。

 

ラブカンプー65

能力分析

指数ベストは4走前の京阪杯で65。

近4走は65→62→62→64と低値安定傾向だ。

2018年のスプリンターズSで2着になったのをピークに指数はずっと低値だ。

指数面から買い要素はなし。

追い切り分析

中3週。栗東坂路で3本追い切り。

併せ馬の相手はいつも通りダイメイプリンセスだ。

1週前も最終も一杯に追って、1週前は4F52.6秒、最終は4F52.4秒の好時計だ。

全体時計は出ているが、最後は失速してしまっているし、好追い切りとは言えない。追い切り評価B。

 

総括

特別登録、全25頭の内、出走しそうな19頭の能力分析を行った。

本命候補はグランアレグリアだ。鞍上弱化だけは不安であるが、現状の指数が1位で、まだ上昇余地もあるので、最有力だ。

続いて、ダノンスマッシュ。指数は安定して80オーバーを出せる。出遅れだけが懸念なのと、グランアレグリアには能力で劣るので、対抗クラス。

今回は、先行有利の内伸びでやや特殊馬場ではあるので、枠順次第ではこの印が逆転する可能性が十分にあるが、現状はこの2頭から入りたい。

3番手評価は能力面からはノームコアだ。

抑える可能性のある馬は、能力面からはタワーオブロンドン、ステルヴィオ 、ダイアトニック、ナックビーナス、モズアスコット、モズスーパーフレア、アウィルアウェイ、アイラブテーラー、セイウンコウセイなどか。この辺は追い切りや枠順で大きく変動するところだろう。条件付き抑え候補といった感じだ。

 

出走馬18頭の追い切り分析を行った。

A評価はグランアレグリア、ダイアトニック、ナックビーナス、モズアスコット、モズスーパーフレア、クリノガウディー、セイウンコウセイだ。流石にG1なので本気度は高くA評価が7頭もいる。この中で特に良かったのはモズスーパーフレアとセイウンコウセイだ。モズスーパーフレアは舞台が合わないだろうが、セイウンコウセイは中京を得意としているので、指数は低いが狙ってみたい。あとは、指数1位のグランアレグリアがA評価であることから、本命が濃厚になった。

 

以上で事前予想を終了する。雨が結構降るようなので、当日の馬場状態を見てから最終結論を出す。買い目(1500円分)は@K16005で公開する。