(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020京王杯スプリングカップ G2 全馬指数・追い切り分析

 

 

さて、今週の対象レース(芝・古馬・重賞)の予想記事を書いていこう。

今週は京王杯スプリングカップG2とヴィクトリアマイルG1を予想する。

 

まずは、京王杯スプリングカップから。

ヴィクトリアマイルは全馬指数を先に投稿している。

www.keibashisuu.com

 

それでは、京王杯スプリングカップを予想していこう。

東京芝1400mで行われる、別定G2だ。

特別登録に17頭が登録している。フルゲートは18頭なので全馬出走可能だ。

(出走馬が確定し、13頭立て)

斤量は牡馬が56kg、牝馬が54kgだ。

1年以内にG1勝利のあるタワーオブロンドンが+2kgの58kgを背負う。

1年以上前にG1勝利のあるケイアイノーテック、ステルヴィオ、セイウンコウセイが+1kgの57kgを背負う。

 

指数一覧

特別登録馬の近4走最大指数を順に並べていく。

優勝想定ラインは78とする。これはG2としては平均レベル。クリア馬はダノンスマッシュ、タワーオブロンドンの2頭だ。この2頭の持ち指数が抜けているが、いずれも前走大敗だ。3位のステルヴィオも能力は下降線だし、上位勢の死角は大きい。

そして、指数4位のグルーヴィット、ナランフレグなど底を見せていない4歳馬なども上位を狙っている。能力下降線の指数上位馬VS成長中の4歳馬という構図になりそうか。

3着内推定ラインは76程度とする。追い切り分析はABC3段階評価。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ダノンスマッシュ    81  B

1位 タワーオブロンドン   81  C

3位 ステルヴィオ      77  B

4位 グルーヴィット     76  B

4位 ナランフレグ      76  回避

4位 ドーヴァー       76  B

7位 ストーミーシー     75  B

7位 ライラックカラー    75  B

7位 レッドアンシェル    75  A

10位 セイウンコウセイ   73  B

10位 ケイアイノーテック  73  B

10位 ラヴィングアンサー  73  A

10位 アルーシャ      73  ヴィクトリアマイル

10位 エントシャイデン   73  B

15位 キングハート     72  回避

16位 ビリーバー      70  回避

16位 ショウナンライズ   70  B

 

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今回の出走馬には前走高松宮記念組が5頭、ダービー卿チャレンジトロフィー組が3頭いる。回顧を貼っておくので参考にすると良い。 

www.keibashisuu.comwww.keibashisuu.com

 

馬場予想

京王杯スプリングカップは2回東京開催の7日目に開催される。

先週のレースを見る限り、馬場は時計の出る高速馬場。

昨年の同レースも高速馬場であり、1分19秒4のレコードが出ているが、今年は昨年のようなレコードが出るほどの高速馬場では無い。勝ち時計にして昨年より1秒ぐらいはかかりそうで、良馬場なら1分20秒3程度か。ただし、木曜日現在の天気予報を見ると、土曜日の府中は結構雨が降るようだ。勝ち時計も1分21秒以上かかるのではないだろうか。そうなると、1200mで好走してきた馬にとっては、距離が問われるので最大のパフォーマンスは出せなそうなので割り引きたい。

また、先行有利、差し有利だが先週のレースでは、先行馬での好走が目立っていた。今週の雨でどうなるかは不明だが、先週の馬場を据え置くとして、中段より前目の位置が取れる馬を狙っていきたい。

 

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展開予想

逃げそうなのはセイウンコウセイぐらいか。その後ろに続きそうなのはストーミーシー、レッドアンシェルなどか。メンバーを見ると、先行馬は少なく差し脚質がかなり多い。

また、逃げ想定のセイウンコウセイだが、最後に逃げたのは6走前のCBC賞に遡る。近5走のように控える競馬をする可能性もあるし、その場合は逃げ馬不在でスローペースになる。仮に逃げたとしても、最近は折り合いを欠くこともなくなって来ているので、そこまでペースを上げることは無いだろう。平均ペースからスローペースと想定する。

高速馬場のスローペースで、瞬発力勝負になると考えると、後方からでは物理的に差し届かない可能性が高い。中段より前目に位置取れることが望ましい。

それでは全馬分析を始める。追い切り評価はABCの3段階。各馬の過去との比較で評価をつける。抜群の追い切りでもいつも抜群なら追い切り評価はBになるし、最低の追い切りでもいつも通りならBになる。あくまで各馬の縦の比較で、追い切りによる上積みがあるかを評価する。

 

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ダノンスマッシュ81

能力分析

指数ベストは2走前のオーシャンステークスで81。

近5走指数は、77→80→外→81→67だ。

この馬は、3歳夏から高指数をマークしていた。10走前のキーンランドカップ(2018)で当時自己ベストの77をマークした。当時の斤量は53kgだ。その後は斤量増に徐々に対応しながら力をつけていった。10走前から5走前までの指数は75〜77でかなり安定傾向だった。

そして、4走前のスプリンターズステークスでベスト更新の80だ。

3走前は香港スプリントで惨敗したが、海外競馬なので度外視可能。

休みを挟んで、2走前のオーシャンステークスではメイチ仕上げで、再びベスト更新の81だ。

国内で2戦続けて、80オーバーということだが、いずれも高速馬場である。昨年秋以降本格化したとも言えが、基本的には高速1200mがベスト舞台。道悪の1400mでは終いが甘くなりそうである。

そして、前走の高松宮記念だが67と大きく指数を落とした。過去10戦でこのレース以外全て75以上だったことを考えると、大惨敗である。

前走の敗因としては、主に下記の5点。 

①出遅れたこと。

②出遅れをリカバリーして若干かかり気味だったこと。

③追い切りパターンの変更で、メイチだった前走より状態が悪い。

④2走前走り過ぎだし、斤量1kg増。

⑤高速馬場の方が得意なので、タフな馬場はマイナス。

敗因が明確なので、度外視可能としても良いが、近3走は全て出遅れているので、今回も出遅れる可能性が高い。リカバリーできれば良いが、1400mでは前走以上にかかる可能性もある。また、道悪の1400mも距離が問われて厳しい。追い切りでしっかり負荷がかかって状態の良さが確認できれば買いたいが、出遅れや折り合い面、馬場などの不安要素が大きい。人気するだろうが評価はできない。ただし、レーン騎手への超絶鞍上強化なので抑え程度までは考えている。

追い切り分析

中7週。栗東坂路で7本追い切り。

前走はCW2本という異例の追い切りだったが、今回は全て坂路に戻してきた。

まず、追い切りパターンとしては好走時と同じだ。

1週前は、一杯に追って4F50.9秒の好時計。ラップは14.2-12.6-11.6-12.5と終いの伸びを欠いたが、この1追いで仕上がったか。

最終追い切りでは、馬也で4F53.5秒。ラップは14.9-13.8-12.5-12.3の加速ラップで上々の追い切り。メイチ仕上げとは思えないが、CWのみだった前走に比べたら走れるだろう。追い切り評価B。

 

タワーオブロンドン81

能力分析

指数ベストは3走前のスプリンターズステークスで81。

昨夏に本格化した馬で、近4走の指数は、76→80→81→73→66だ。

5走前のキーンランドカップでは58kgを背負い指数76で自己ベストタイ。

4走前のセントウルステークスで80、2走前のスプリンターズステークスで81と順調に指数を伸ばしてG1制覇も果たした。

そこから、約5ヶ月の休養に入り休み明けの2走前のオーシャンステークスでは73と大幅に指数を落とした。58kgこそ背負ったが、過去には58kgでも好走できているので斤量の影響ではない。そして、前走の高松宮記念でも66と指数を落とした。

おそらく、馬自体がピークを過ぎている。ピークを過ぎていることに関して、過去に血統面を精査しているので書いていく。

まず、この馬の父レイヴンズパスだが、3歳でG1を2勝を上げており、どちらかというと早熟傾向だ。

この馬の産駒も基本的に仕上がりが早い傾向である。また、タワーオブロンドンと同型の母を持つスティーラーと言う馬がいた。スティーラーは母系にシャーリーハイツ系を持つレイヴンズパス産駒という点ではタワーオブロンドンとは血統がほぼ一緒だ。このスティーラーと言う馬は、2歳時に重賞勝利を上げG1でも3着に入るなど、(3,2,1,0)と好走している。一方で、4歳以降は(0,0,1,5)と凡走続きだ。このように、スティーラーに関しては早熟でピークが短い馬という認識で良い。

同型のスティーラーを参考にすると、タワーオブロンドンも4歳夏まででピークを迎え、ピークが短く状態が落ちている可能性が高い。

2走前は、休み明け仕上げだったし、前走も軽めの追い切りで仕上がり途上だったことを考えると、まだ能力が落ちていない可能性も僅かにある。追い切りでかなり負荷をかけてくれば復活の可能性もあるが、そうでなければ基本的に消しで良い。58kgを背負うし、1400mの道悪も基本的にはマイナス。人気もするだろうから消したいところ。

追い切り分析

中7週。南Wで5本追い切り。

前走から7週空いたことで、実質休み明けか。叩きが必要なこの馬にとっては強めに追う必要があるが、果たしてどうなったのか。

1週前追い切りでは、馬也で6F81.8秒とそこそこ時計を出してきた。ただし、これ以前は短い距離で緩めの追い切りのみ。最終でさらに負荷が必要な感じ。

その最終だが、モヤで全く計測できず。

最終追いで負荷がかかっていれば良いが、それでも負荷が足りない可能性が高いし、積極的に推す材料は見当たらない。追い切り評価C。

 

ステルヴィオ77

能力分析

指数ベストは3走前の安田記念で77だ。

近6走指数は、80→79→64→77→73→71だ。

5走前の中山記念では指数79と好走。6走前のマイルCS(2018)でも指数80と好走している。3歳時に80もの高指数で古馬G1を制覇するあたり、かなり早熟傾向がある馬であることがわかる。

4走前の大阪杯は指数64と大敗だが、この時の大阪杯はかなり時計のかかる馬場の2000m戦であった。マイラーのこの馬にとっては適性外なので度外視で良い。

3走前の安田記念は出遅れて直線最後方からになり77と指数を落とした。脚を使い切る展開になっていれば指数80ぐらいは出せただろう。ここまでは馬場が合えば80近い指数を出せる状態だったと思う。

ただ、安田記念以降は目の疾患で9ヶ月の長期休養となった。その休養明けの2走前の阪急杯は、詰まりに詰まって73と指数を落とした。おそらく、詰まらなければ78程度だっただろう。ただ、休み明けから仕上がるタイプの馬なので、78が今の実力で、若干ピークからは落ちていると言う判断でOKだ。

そして、前走の高松宮記念だが指数71の低値。レースは好位追走できたのだが、伸びを欠いて完全に力負けだった。この敗戦の原因は特定できないが、追い切りで負荷をかけ過ぎたことや、状態落ちが疑わしい。

能力が落ちている可能性もある以上は、重い印を打つことは避けたいところ。2走前ほど走れば十分馬券圏内には入るので、抑え程度までは打つ可能性がある。

追い切り分析

中7週。美浦坂路で2本、南Wで2本追い切り。

1週前の南Wでは6F84.8秒と緩めの追い切り。最終では5F67.0秒と過去水準と比べても平凡な内容。特に追い切りで好材料は見当たらず、現状維持と言った感じ。追い切り評価B。

 

グルーヴィット76

能力分析

指数ベストは、前走の高松宮記念で76。

近5走の指数は、77→68→ダート→69→76だ。

5走前は初の古馬挑戦だったが、52kgの軽斤量で勝利し指数は77と高値だ。

ただし、4走前の京成杯オータムハンデは55kg、2走前のニューイヤーステークスでは56kgを背負い、斤量増に対応できずに指数を落とした。ここまでは、軽斤量でしか好走できていない。そして、前走の高松宮記念だが、斤量増に対応し57kgを背負って76をマークした。成長分があったということだ。

適性としては2走前はタフなマイルで凡走、前走はタフな1200mで好走ということを考えると、マイル以上で時計がかかる馬場は少し長いだろう。おそらく、高速マイルや、タフな1200m当たりに適性があると思う。今回の高速1400mには対応できるし、能力的には上昇中なので期待したい。

前走は、後方待機で脚を余してしまったが、1400mならもう少し前目の位置を取れるだろう。ただし、それでも後方からになってしまうリスクはあるので、重い印を打つならばもう一つ材料が欲しいところ。デムーロ騎手もG1以外は真面目に乗ってくれないし、期待しにくい。現状では、抑え以上。

追い切り分析

中7週。栗東坂路で6本追い切り。

1週前では強めに追って、4F51.6秒、ラップは14.3-12.9-12.0-12.4で、最後まで加速ラップとはいかないまでも、2F24.4秒は優秀。

最終では、一杯に追って4F51.5秒、ラップは14.4-12.6-11.9-12.6と、ほぼ1週前と同じ内容。時計面では過去と比べてもそれほど変わらないのだが、しっかり負荷がかかっている点を好感視したい。追い切り評価B。

 

ドーヴァー76

能力分析

指数ベストは4走前のキャピタルSで76。

近5走指数は73→76→67→65→71。

4走前のキャピタルSでは不良馬場になって指数を伸ばしたことから、タフな馬場が得意ということは明らか。5走前は昨年の京王杯スプリングカップで、高速馬場で73を出している。今回は不良馬場まではならないだろうが、大幅に割り引く必要はない。

馬場はそこまで気にする必要はないが、差しが決まるレースにならないと好走できない。

3走前の京都金杯では先行有利馬場で差し損ねて凡走。2走前の東京新聞杯も先行有利馬場で差し損ねて凡走だ。前走のダービー卿チャレンジトロフィーは、ペースが流れて脚が溜まらずに凡走。近3走は度外視可能だが、脚質的には展開に左右される馬ということである。

今回は多少重くなるとは言え、ベスト時のような不良馬場では無いし、先行有利レースで差し損ねる可能性が高い。指数面、脚質面から消しで良い。

追い切り分析

中6週。南Wで3本追い切り。

1週前では強めに追って、5F66.5秒の好時計。最終でも強めに追って、5F66.0秒の好時計。過去水準と同程度だが、負荷はしっかりかかっているし、状態は良さそう。追い切り評価B。

 

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ストーミーシー75

能力分析

指数ベストは3走前の東京新聞杯で75。

近5走は72→67→75→74→71。

5走前のポートアイランドSは後方から上がり最速で追い込むも脚を余して72の低値。

4走前の阪神カップでは後方からでは物理的に届かないレースで67の低値。

3走前の東京新聞杯では差しが決まるレースになり、後方待機がはまり75の高指数。

ここまでは、差し脚質の馬で展開次第の馬という認識だったのだが、2走前の東風ステークスで初コンビを組んだ横山武史騎手が果敢に先行して見せた。結果、オープン特別で勝利し指数は74の高値だ。脚質の幅を広げた一戦となった。

そして、前走のダービー卿チャレンジトロフィーだが、ハイペースでの2番手追走では、最後まで脚を持たせることができなかった。これは、短距離馬のナインテイルズがオーバーペースを刻んだためであり、完全に度外視可能だ。

過去は高速馬場専門のイメージだったが、近走はタフな馬場でも結果を残しており、今回の道悪も問題なさそう。能力的には75近くが出せるのではないか。

先行馬が少ない中、人気薄で楽に先行できたら面白そうな存在ではある。後方から差し遅れが多発する中、先行して穴を開ける可能性を考慮して、狙ってみたい一頭だ。

追い切り分析

中6週。美浦坂路で4本、南Wで2本追い切り。

1週前は美浦坂路で一杯に追って、4F53.0秒。ラップは14.2-13.5-13.0-12.3と全区間で0.5秒以上加速する綺麗なラップ。全体時計は平凡だが、加速ラップで余力十分と言える。

最終は南Wを馬也で5F68.0秒と軽めに入って、1F11.8秒と終い重点。大きな上積みこそないが、現状の能力は出し切れる出来に仕上がった。気になるのは最終をウッドコースで好走(馬券内)したのが、2017年の奥多摩ステークスに遡る点。状態は良いが、パターンが気になる。追い切り評価B。

 

ライラックカラー75

能力分析

指数ベストは2走前のカーバンクルSで75。

近4走指数は68→71→75→65。

4走前までは3勝クラスで足踏みが続いていたが、3走前の奥多摩ステークスで指数71とベスト更新でオープン入りを果たした。

2走前のカーバンクルステークスでは、直線残り200mまで最後方だったが、そこから異次元の末脚で全馬を抜き去り、上り補正も入って指数は75。これはOP特別では高指数。このように2走続けてベスト更新で、成長中であった。

ただ、前走の阪急杯では指数を65と落とした。阪急杯は、最後方からの競馬になり、物理的に届くレースではなかった。さらにエンジンが入ったのも遅く、残り100mほどからだった。完全に騎乗ミスであり、度外視可能で良い。

今回は、武豊騎手への乗り替わりで鞍上強化ではあるので、2走前ほどのパフォーマンスが発揮できてもおかしくない。能力的には75程度は出せるだろうから、印は打っておきたいところ。ただし、差し損ねリスクは常にある馬なので、抑え程度までか。

追い切り分析

中11週。美浦坂路で7本、南Wで2本追い切り。

坂路7本は全て軽めで、4F56.3秒が一番時計が出ている。

南Wでの1週前追い切りでは、5F68.8秒と軽め。

最終追い切りではモヤで計測できず。

本数は多めだが、確認できる限り負荷のかかった追い切りが少なすぎる。

ただ、過去の追い切りを見ても、全く時計が出ている様子はなかった。追い切りで時計面の裏付けがなくても、レースでは走っているので、気にしない方針。強く推せる材料はないが、追い切り評価B。

 

レッドアンシェル75

能力分析

指数ベストは3走前の彦根ステークスと、2走前CBC賞で75。

近4走指数は69→75→75→23だ。

4走前までは3勝クラスで1400m以上の距離を使っていたが、2、3着が多く勝ち切れなかった。3走前の彦根ステークスで1200mへシフトしてベスト更新。1400m以上では末脚が甘くなってしまうことが多かったが、1200mでは最後まで伸びきることができている。適性は1200mだろう。

彦根ステークスは、全体1分7秒3、上がり32.8秒と高速馬場にも対応できることを示した。

また、2走前のCBC賞では、不良馬場だったが、もともと長い距離を走っていたこともあって、終いが甘くなることはなかった。1200mならあまり条件を選ばないだろう。

今回は1400mだ。高速馬場ならまだ良かったのだが、道悪で距離が問われるのはマイナスだろう。

2走前以降脚部不安で休養に入っており、前走の阪急杯が7ヶ月ぶりの出走となった。しかし、ゲートでどこか痛めた可能性があり、追い出してみても異変を感じたため、レースを辞めたとのことだった。

おそらく、高松宮記念を目指していたとは思うので、この馬自身が順調に進めてはいない。脚部不安がどこまで解消されているかは分からないが、あまり推せる材料はない。仮に脚部不安が解消されていても、ベスト指数を出してから1年近くが経つわけで、能力が下降線に入っていてもおかしくはない。基本的には消しで良い。

追い切り分析

中15週。栗東坂路で7本追い切り。

7本乗っているが、乗り始めは4/30と最近。

1週前は強めに追って4F51.1秒、ラップは14.2-12.9-11.7-12.3。2F24.0秒は優秀。

最終では一杯に追って4F52.2秒、ラップは14.1-13.2-12.7-12.2と綺麗な加速ラップだ。一応これだけ負荷をかけられて好時計も出ていれば脚部不安は無いと言って良い。

現状のベストは出せそうで、あとは1年の間に能力が下降線に入っていないかだけ。まず、追い切りは好評価でAとする。

 

セイウンコウセイ73

能力分析

指数ベストは前走のシルクロードステークスで73。

近4走は71→70→73→73と非常に安定傾向だ。

2走前のシルクロードステークスは差し有利馬場でハイペースの中で、先行して73と、非常に頑張ったと思う。

そして、前走の高松宮記念では、得意の中京競馬場(過去、1,1,1,1)で過去に高松宮記念1着、2着もある舞台である。それでいて、タフな馬場になりこの馬には向いていた。さらに、追い切りが抜群で過去で一番と言っていいほど状態が良かった。さらに、レースは、好スタートから2番手の位置を取れ、楽な展開だった。

しかし、結果は指数73の低値だ。これほど舞台が整った中で73しか出ないのであれば、能力下降線ということで見限っていい。指数面から消し。

追い切り分析

中7週。南Wで3本、美浦坂路で2本追い切り。

最終追い切りの南Wでは5F64.9秒の好時計。追い切りは相変わらず動いている。しっかり負荷はかかっているし、近走並みの出来にはあるだろう。追い切り評価はB。

ただし、好追い切りでも、近走は結果が出ていないのが現状だ。

 

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ケイアイノーテック73

能力分析

指数ベストは前走のダービー卿チャレンジトロフィーで73。

近4走指数は72→71→69→73と低値安定傾向だ。

4走前の天皇賞は位置取りが後ろ過ぎてレースに参加できず72。

3走前のチャレンジカップも最後方から追い込んでくるも脚を余してしまって71。

2走前の東京新聞杯も後方から上がり最速だったが、差しが決まる馬場じゃなかったので脚を余して69だ。

前走のダービー卿チャレンジトロフィーも4コーナーでは大外をぶん回して追い込んできたが、内伸び先行有利馬場では4着までが精一杯で指数が73。

このように、低値安定傾向だが、いずれも能力を出し切れていない敗戦なので、実質的な能力は75以上はあるだろう。

ただし、近4走は能力を出し切れていないように、展開が向いて能力を発揮できる可能性は限りなく低い。当日の馬場を見て差しが決まりそうならば抑えても良いが、現時点では先行有利馬場を予想しているし、基本的には消しで良い。

追い切り分析

中6週。栗東坂路で4本。CWで2本追い切り。

1週前は栗東坂路で一杯に追って4F50.9秒の好時計で、これは自己3位時計。

最終では栗東坂路で4F52.2秒、ラップは14.4-13.6-12.2-12.0の加速ラップで2F24.2秒も優秀だ。もともと追い切りでは良い動きを見せる馬ではあるので、過去との比較でB評価までだが、良い状態にはありそう。

 

ラヴィングアンサー73

能力分析

指数ベストは3走前のシルクロードステークスと前走の春雷ステークスで73。

近4走指数は71→73→68→73だ。

指数73を出した2戦はいずれも斤量54kgだった。

斤量56kgでは4走前の71が最大。2走前の阪急杯でも56kgを背負って68の低値だ。

今回斤量56kgなので、まずベストは出せないだろう。後方から差し遅れる可能性も高いし、能力的にも足りないので消しで良い。

追い切り分析

中5週。栗東坂路で2本、CWで1本追い切り。

1週前のCWでは一杯に追って、6F81.8秒の好時計。

最終の栗東坂路でも一杯に追って、4F52.5秒、ラップは14.6-13.4-12.1-12.4と上々。

負荷もかかっているし、近走に比べたら時計面も良く、叩いた上積みがありそう。能力的に厳しいだろうが、追い切り単体で見たらA評価をつけたい。

 

エントシャイデン73

能力分析

指数ベストは前走の谷川岳ステークスで73。

近4走指数は67→63→71→73。

3走前までは11戦続けて馬券外だったが、2走前の六甲ステークスで指数71で3着。

前走の谷川岳ステークスでは73でオープン特別勝利。ここ2走は良い状態でレースに挑めている。年齢的に上積みはないので、今回も状態が良かればまずは前走並みの73程度だろう。73程度では足りなのだが、相手関係次第では抑えまであるかもしれない。

また、前走の谷川岳ステークスは先週なので、連闘になる。栗東から新潟、東京と2戦続けて遠征は不安要素であるが、松山騎手への乗り替わりは鞍上強化でプラス材料だ。

追い切り分析

連闘のため中間軽め。

初の連闘なので評価が難しい、B評価としておく。

 

ショウナンライズ70

能力分析

指数ベストは2走前のニューイヤーステークスで70。

近4走指数は65→63→70→55。

過去にはオープン特別までなら勝利もある馬だが、近走の指数を見る限りもう当時の能力はない。近4走ベストの70を出しても到底足りないので消しで良い。

追い切り分析

中9週。南Wで3本、美浦坂路で1本。

最終追い切り以外はいずれも軽め。

最終追い切りの南Wでは、5F66.3秒、1F12.3秒と近走と比べたらそれなりに時計は出ている。大きな上積みはなさそうだが、状態は良さそう。追い切り評価B。

 

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まとめ 

出走13頭の能力分析を行った。

指数上位には軒並み不安要素があり信頼は置きずらい。上位馬が能力を発揮できないならば、能力的には混戦なレースになりそう。

指数面から狙いたいのは、ストーミーシー、グルーヴィット。特にストーミーシーは人気しないだろうし、先行して展開が向いて穴を開けることもありそう。上位馬に死角が多い今回がチャンスかもしれない。

全馬の追い切り分析を実施した。追い切りA評価はレッドアンシェルとラヴィングアンサー。いずれも状態は良さそうだが、能力面が微妙。

能力が足りそうでB評価の中でも状態が良さそうだったのが、ダノンスマッシュ、グルーヴィット、ストーミーシー、ライラックカラーなどか。 

 

以上で事前予想を終了する。ギリギリまで馬場を見極めて最終的な印を決めたいと思う。

馬場と馬体重を考慮して、印と買い目1500円をtwitter(@K16005)で投稿する。