(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020鳴尾記念G3 回顧

完全在宅勤務が終了して半分出社になった。これぐらいがちょうど良い感じ。コロナが終わってもテレワークが恒久的に可能になりそうで良かった。

 

さて、今週は鳴尾記念と安田記念を予想したので回顧を行う。

今回は鳴尾記念。

初めに、事前予想を振り返る。

www.keibashisuu.com

 

出走馬の近4走指数と追い切り評価は以下である。 

JRA芝近4走最大指数

1位 エアウィンザー     79  B

2位 パフォーマプロミス   78  C

3位 ラヴズオンリーユー   77  B

4位 レッドガラン      74  B

4位 サトノルークス     74  B

6位 トリコロールブルー   73  B

6位 テリトーリアル     73  B

8位 レッドジェニアル    72  A

8位 ドミナートゥス     72  B

8位 ブラックスピネル    72  C

8位 サトノフェイバー    72  A

12位 アメリカズカップ     70  C

13位 ジェシー         69  B

14位 アドマイヤジャスタ    67  B

15位 キメラヴェリテ      63  B

16位 サイモンラムセス     50  C

 

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続いて最終予想と買い目を振り返る。

◎ラヴズオンリーユー

◯サトノルークス

▲レッドジェニアル

△レッドガラン

 

馬連 ◎ー◯  700円

三連複 ◎ー◯ー▲、△  各200円

三連複 ◎ー▲ー△ 100円

三連単 ◎→◯→▲ 100円

三連単 ◯→◎→▲ 100円

計1500円

 

能力的に抜けていると考えたラブズオンリーユーとサトノルークスの馬連を本線。

三連複の相手候補にレッドジェニアル、レッドガランを選択。サトノルークスが休み明け不安ありで、◎ー▲ー△も抑えで買っておいた。

三連単は期待値込み。

 

 

予想の意図を書いていこう。

まずは馬場だが、時計は平均的。早くもなく遅くもない感じ。先行有利or差し有利もフラットだった。ペースは流れると想定し、差しも決まると判断し、位置取りは気にしなかった。

 

◎ラヴズオンリーユー

近3走指数が74〜77で、今回のメンバーでは高値安定傾向。前走を叩いた上積みもあり、上昇を見込んだ。指数77程度を想定した。

◯サトノルークス

前走ベスト更新で74。今回休み明けになるが、追い切りも良かったし前走以上を見込んだ。指数は74〜最大で77程度までを想定。

▲レッドジェニアル

前走ベスト更新で72。今回は前走に引き続き追い切り抜群で、上昇を見込んだ。指数では72〜最大で75程度を想定。

△レッドガラン

2走前74と高値で、前走は69と落としている。前走は苦手な左回りだったことを考慮し、2走前のパフォーマンスが出せる可能性があった。指数は最大で74程度を想定。

 

以上のように、指数74以上を見積もって印を打った。

持ち指数74以上で消した馬について、消した理由をコメントしていく。

エアウィンザー(ベスト指数79)

ベスト時は1年以上前。近走を見る限りベスト時の能力は出せないと判断。

パフォーマプロミス(ベスト指数78)

能力は高値安定傾向だったが、1年の休み明けだった。追い切りも坂路のみだったし、ベスト時の能力は出せないと判断。

 

結果は、

1着 パフォーマプロミス 無

2着 ラヴズオンリーユー ◎

3着 レッドジェニアル ▲

4着 サイモンラムセス 無

5着 レッドガラン △

 

ということで、消したパフォーマプロミスが勝利し外れだ。三連複◎ー▲ー△に関してもサイモンラムセスにも割り込まれている。

勝ち馬指数は75だ。優勝想定ラインは77だったが2ポイント下回ってきた。重賞としてはレベルの低いレースだったと言える。

 

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レース内容

まずは、レースを振り返る。

時計面は平均的。勝ち時計は2分0秒1。

ラップタイムは12.2 - 11.0 - 12.8 - 12.2 - 11.8 - 12.2 - 11.6 - 11.7 - 12.1 - 12.5

前半1000mー後半1000mが、60秒-60.1秒。

平均的に流れた割にはかなり時計がかかっている。土曜9Rの2勝クラスでは1800mで1分47秒7で走っていることを考えても、上級条件にしては時計がかかっている。内回り2000mという2回坂を登るというコース形態がスタミナを消費させたのかな。そして、レースは上がり3Fが36.3秒と上がりのかかるスタミナ比べになったことで、先行馬は失速し中段程度からの差しが決まるレースとなった。

馬券を外した要因はレースを読み違えた訳ではなく、各馬の分析にある。詳しくは各馬の回顧で書いていく。

 

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1着 パフォーマプロミス

「1年以上休みを挟んでも能力は維持できていた。」

レースは中段のインコースで待機。内枠の利も活かしてロスのない競馬だった。直線ではラヴズオンリーユーと首の上げ下げを制し重賞勝利となった。

今回の指数は75だ。4走前が56kgで78ということを考えると、若干ベスト時から落ちてはいるが、まだ重賞を勝てるだけの指数を出せたということだ。なかなかにしぶとい馬だ。

とはいえ、75は重賞としては低レベルなので、相手関係にも恵まれたラッキーな重賞勝利だったと言える。あまり過剰に評価はできない。

今後だが、今回の75では、今回のように、ロスの無い好騎乗で相手にも恵まれない限り重賞では勝てないだろう。ただし、上積みは残している。今回は坂路のみでの追い切りとなり、あまり負荷をかけることができなかった。陣営も坂路のみを懸念視していたようだったし、この認識に問題はないだろう。ということで、次走でウッドコースで追い切りをかけれるようになれば、ベスト時のように78程度まで戻す可能性もあるだろう。

 

2着 ラヴズオンリーユー

「仕上がり途上で取り零した。」

中段追走から直線は外に持ち出し末脚勝負に持ち込んだ。ただし、休み明けのパフォーマプロミスを競り落とすことができず、圧倒的人気ながら2着に沈んだ。

今回の指数は75で、前走の74から1ポイント増。ただし、斤量も1kg減っていることを考えると、叩いたことによる上昇はなかった。一応本命にしたのは、上積みが無くても相手関係で勝てると思ったのもあったが、パフォーマプロミスが想像以上に能力を維持していたため、負けてしまった。本命で2着に沈んだことに関しては、パフォーマプロミスが頑張ったためと解釈する。

さて、今後だが、ここまで指数が上がらないとなると、もはやオークスの時の76から上積みはないのかもしれない。オークスから含めた近4走が76→77→74→75と考えると指数は安定していると捉えた方がいいだろう。この程度の指数では抜群に仕上がっても古馬G1で戦うのは厳しい。古馬ではG2,G3程度の能力だ。

 

3着 レッドジェニアル

「追い切り抜群で成長分があった。」

後方待機から、インコースの馬群を捌いて3着まで伸びてきた。

今回の指数は75で、近3走は69→72→75と2走続けて3ポイントずつ上昇させている。一時は70以下で低値安定だったのが、ここへきて成長曲線に乗っかったようだ。今回も前回も追い切りが抜群だったので、単純に上積みで上昇させたと捉えて良い。
さて、今後だが、このまま上昇曲線に乗ればさらなる上積みも期待できる。現状の75では重賞を勝つには足りないが、あと2ポイント程度あげれば重賞でも勝ち負け。5ポイント以上あげればG1でも勝てる逸材になるかもしれない。すぐにG1レベルという訳にはいかないが、今後の成長に期待したい。

 

4着 サイモンラムセス

「引退レースで優秀の美、良い締めくくりだった。」

後方待機から、最後の末脚がまさかの超豪脚だった。10歳馬にしてラストランで本当によく頑張ったし、感動的だった。そして、単勝500倍以上の馬が掲示板に乗るのは20年以上ぶりらしい。

さて、指数は71とそれほどでもないのだが、相手関係で4着に来れた。しかし、近4走の最大が50と低値だったことを考えると十分高値だ。近4走は常に先行して最後は脚が無くなって垂れるという展開だったが、今回は一転し差し競馬。後方追走で脚が溜まったこともあって、最後は伸び切れたということだ。

さて、今後は種牡馬になるとのことなので、サイモンラムセス産駒に期待しよう。

 

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5着 レッドガラン

「先行してスタミナを消耗。最後は脚が一杯になった。」

平均的なスタートから3番手を確保。平均ペースでは良い位置取りだと思ったが、最後は脚が余っていなかった。失速してサイモンラムセスにも差され5着まで。

指数は68の低値だ。近走と比較しても低値であり、スタミナが問われる展開だと2000mはちょっと長いかなという感じ。

脚が無くなった今回は度外視するとして、現状の能力では74まで。重賞では厳しいが、オープン特別までなら再度狙いたい。

 

6着 アドマイヤジャスタ

「能力が足りなかった。」

中段追走から能力を出し切ることができたが、指数は65まで。

2歳G1ホープフルステークス2着が生涯ベストの68だったが、そこからは緩やかな下降線に入っており、かなりの早熟馬なのだが、今回65ということで、現状の能力は出し切れたかなと思う。今後も重賞、オープンともに通用しないだろう。

 

7着 トリコロールブルー

「先行して脚が一杯になった。」

平均ペースで先行して良い位置で運べたと思ったが、最後は脚が一杯になってしまった。指数も65の低値だが、休み明けで仕上がり不十分だったのと脚が無くなった分なので度外視で良い。そう考えると、まずは近走ベストの73が指標となる。この指数では重賞では厳しいが、オープン特別ならというところだろう。まずは、オープン特別で状態が戻れば狙っても良い。

 

8着 サトノルークス

「後方待機から差し遅れてしまったし、伸びも足りなかった。」

さて、レースでは後方追走であり、あの位置から差し切るのは物理的に難しかった。しかし、ほぼ同じ位置にいたレッドジェニアルが内を伸ばして3着まで来ていることを考えると、この馬自身の伸びが物足りない。

追い切りでは負荷はかかっていて良さそうに見えたが、どうやらまだ骨折明けで万全ではないようだ。次走一度好走するまでは生還としたい。正直骨折明けで状態が戻っているかは半信半疑の中、さらに人気もしている中で対抗にしたのは正直センスがなかった。

 

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9着 サトノフェイバー

「スタミナが要される展開で脚が無くなってしまった。」

逃げて平均ペースを刻んだが、最後はスタミナが無くなってしまった。過去にも1800mでタフな流れを粘りこむ形で好走しているが、2000mではどうやら長かったようだ。状態は良さそうだったので、もう少しペースを落ち着ければチャンスはあったと思う。

今回は64の低値だったが、もう少し短い距離なら現状のベストの72程度まではあるだろう。重賞では狙えないが、オープン特別までならと言ったところ。

 

10着 エアウィンザー

「能力が足りなかった。」

後方追走から末脚も不発だった。前走を叩いた上積みもあってこの凡走なので、完全に能力が足りていない。既に下降線に入ってから時間も経っているし、今回の指数も64の低値。現状ではオープン特別どころか2勝クラス程度の指数だ。今後も狙うことはできない。

 

11着 ドミナートゥス

「前走の反動が出た。」

中段追走だったが末脚不発。前走はこれより重い福島の馬場を走っているので、スタミナが不足している訳ではないと考えると、完全に2走ボケだろう。2走ボケのロジックは休養明けで走りすぎて反動が出ることと言われているが、今回は追い切りから微妙だったし、馬体重も減ってしまっていた。2走ボケと考えるのが妥当だ。

さて、次走一度立て直してくれば、現状のベストの72程度まではあるだろう。重賞では厳しいので、オープン特別までと言ったところ。

 

12着 ジェシー

「能力が足りなかった。」

後方追走から全く伸びることができず、完全に力負けだった。

これまでの好走ももっと軽い馬場だったので、今回のスタミナ比べがきつかったのもあるだろうが、それでも単純に能力が足りていない。

オープン特別でも通用するとは思えないが、まずはオープン特別からだろう。

 

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13着 テリトーリアル

「能力が足りなかった。」

中段追走から末脚不発で凡走。完全い力負けで能力が足りなかった結果と言える。

さて、現状の能力は下降線に入っていそうだし、ベスト時の73も現状では出せないだろう。オープン特別でも相当展開がはまらないと厳しい。

 

14着 アメリカズカップ

「良馬場では能力が足りない。」

先行してスタミナを使い果たしで完全に沈んだ。この馬は不良馬場専用機なので良馬場では到底足りない。今後もドロドロの不良馬場になれば一考したいが、良馬場なら好走は難しい。

 

15着 キメラヴェリテ

「能力が足りなかった。」

まずは、この馬が逃げるような発言をしていたが、スタートで後手を踏み逃げることができなかった。先行馬が潰れる展開だったので、これが結果的には良かったのだが、結局後方から伸びて来ることもできずに15着まで。

世代戦ではそれなりに活躍していても、やはり古馬の壁は厚いということだ。さて、今後だがまだ成長余地はあると思うが、現状の自己ベストの63では2勝クラスも勝てないのが現実だ。

軽斤量の利を求めてここを使ったがそれでも通用しないことがわかったと思うので、自己条件から出直すと良い。

 

16着 ブラックスピネル

「スタミナ比べは適性外。」

先行したが、今回のようなスタミナ比べでは能力を発揮できず、最後は脚が完全に無くなった。この馬の過去の好走はスローペースの瞬発力勝負だったので、今回の平均ペースのスタミナ比べは完全に真逆のレースだ。適性外のレースということで度外視で良い。

とはいえ、能力は既に下降線に入っており、現状の能力ではオープン特別でも難しいのではないか。

 

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まとめ

1着馬から3着馬の指数がいずれも75。これは重賞としては低レベルであまり評価できない。

1着パフォーマプロミスは1年以上の休み明けで、流石に指数は落としてきたが、それでも内枠の利を活かして勝つことができた。ただし、75で勝てたあたり相手にも恵まれた感が強い。一応、もう一段上昇する余地は残されており、ウッドコースで追い切りになった時は期待したい。

2着ラヴズオンリーユーはまだ完調と言える仕上がりではなかった。前走よりは伸ばしたが、それでも75までとなった。この馬に関してはオークスの76から安定的に74〜77を出しており、これ以上上積みがない可能性も大きい。G1では厳しくG2,G3までの馬だろう。

3着レッドジェニアルは後方から末脚炸裂で3着まで追い込んだ。ここ2戦は上昇傾向に入っており、今後の成長に期待したい。

4着サイモンラムセスは差し脚質への展開で、久しぶりに能力を出し切ることができた。お疲れ様でした。産駒に期待。

5着レッドガランはスタミナ比べの2000mでは少々長い。1800mや軽めの2000mぐらいがベストだろうが、能力的にはオープンまでか。

さて、今回はもともとメンバー的にも低レベルだったこともあり、次走以降に重賞で期待できるのは上位3頭ぐらいか。一番期待したいのは、レッドジェニアルだ。ラヴズオンリーユーよりも強くなる可能性は高いと思う。

 

さて、これにて鳴尾記念の回顧を終了する。

来週はエプソムカップとマーメイドステークスを予想する。いずれも特別登録が20頭以上と多いので、出走馬が確定してから記事を書くことになると思う。