(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020メイステークス OP 回顧

影山優佳ちゃんおかえり!

 

さて、今週はメイステークスを予想したので回顧を行う。

初めに、事前予想を振り返る。

www.keibashisuu.com

 

出走馬の近4走指数と追い切り評価は以下である。 

JRA芝近4走最大指数

1位 アイスストーム    75  B

2位 ブレステイキング   74  B

2位 ソーグリッタリング  74  A

4位 レッドヴェイロン   73  B

4位 マイネルハニー    73  B

4位 ゴーフォザサミット  73  B

7位 プロディガルサン   71  B

7位 モズダディー     71  B

9位 ザダル        69  C

10位 アウトライアーズ    68  C

10位 エメラルファイト    68  B

12位 サンマルティン     65  C

13位 アップクォーク     64  B

 

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続いて最終予想と買い目を振り返る。

◎ブレステイキング

◯ソーグリッタリング

 

単勝 ◎  500円

馬連 ◎ー◯  300円

馬単 ◎→◯  200円

ワイド ◎ー◯  500円

計1500円

 

能力差はそれほどなく、馬券を広げても仕方ないので、あえて2頭に絞った。

もっとも勝つ確率は高いのはブレステイキングで、2着最有力がソーグリッタリングと予想し、各馬券において2000円〜3000円程度の払い戻しになるように購入した。全ての券種が当たれば10000円程度になる計算だ。

 

 

予想の意図を書いていこう。

まずは馬場だが、先週の様な以上な前残り馬場ではなく、それなりに差しも決まる馬場だった。したがって、位置取りはあまり気にせず、能力と状態で選択していった。

◎ブレステイキング

指数ベストが2走前の74で、ここまでは上昇傾向。前走は70と落としたが、先行有利馬場を差し遅れただけで、能力は示せている。今回は状態も良さそうだし、ベスト指数に近い74程度で走れると想定した。

◯ソーグリッタリング

ベスト時74で、差し遅れた前走を除き、72〜74で高値安定傾向。今回は追い切り抜群で、状態は極めて良さそうだったし、74程度で走れると想定した。想定はブレステイキングと同じだが、ブレステイキングの方が成長性がありそうなことと、前走はブレステイキングの方が強かったので、ブレステイキングを本命に取った。

 

以上のように、指数74以上を見積もって印を打った。

持ち指数74以上で消した馬について、消した理由をコメントしていく。

アイスストーム(ベスト指数75)

ベスト指数が1位で75と能力はあるのだが、近4走指数が71→75→70→65と安定感がなかった。差し脚質で取り零しリスクも大きかったので、消しとした。仮に能力で好走しても、本命対抗のワイドなどが当たるように馬券を組んでいる。

 

結果は、

1着 アイスストーム 無

2着 ソーグリッタリング ◯

3着 ザダル 無

4着 レッドヴェイロン 無

5着 エメラルファイト 無

 

ということで、ブレステイキングが9着と大敗し、馬券は全てブレステイキング絡みなのでハズレだ。一応、指数1位、2位の1、2着で決まっているので、指数は良かったのだが、馬券的にはブレステイキングを信頼しすぎてために外してしまった。

勝ち馬指数は74だ。これは、オープン特別としては平均レベルの指数だ。

 

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レース内容

まずは、レースを振り返る。

馬場はかなり時計の出る超高速馬場。勝ち時計は1分44秒3。これは2007年に出たレコードタイムに0.1秒差に迫る時計だ。

さて、このレコードタイムにオープン特別で0.1秒差に迫るということで、かなりの高速馬場かつペースも流れたことが分かる。したがって、高速馬場のスピードレースに対応できるかどうかも重要な要素だった。

ラップタイムは、12.6 - 11.0 - 11.5 - 12.1 - 11.5 - 11.3 - 11.2 - 11.3 - 11.8

前半800mー後半800mが、47.2秒-45.6秒。

また、赤字で示した1000mが持続ラップだ。この、残り1000mでペースが上がった箇所は、マイネルハニーがモズダディーを交わして早め先頭に立った箇所である。このように、マイネルハニーが早仕掛けを決めたこともあり、極めて長い脚を使うレースとなった。したがって、数字上後傾ラップだから先行有利などということにはならず、差しも決まるレースとなった。そして、高速馬場のロンスパ戦ということで、スピード適性(スピードの持続力)が問われている。

競馬の適性には、スタミナ適性、瞬発力適性、スピード適性の3種類があるが、今回問われたのはスピード適性だ。スピード適性は全体時計勝負において重要なので、今回、能力があるのに凡走した馬は、持ち時計がなくスピード適性を欠いていたということになる。本命で凡走したブレステイキングなどは、持ち時計が無いので、その可能性が高い。(詳しくは後述)

予想としては、もう少しペースが緩んで瞬発力勝負になるかなと思っていたが、想像以上にペースが流れたことで、全体時計勝負になってしまった。展開分析の見誤りで馬券を外してしまったと解釈している。それでは各馬の回顧を行う。

 

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1着 アイスストーム

「高速馬場のスピードレースで能力を発揮できた。」

後方に位置取り、コーナーではロスなく内を回した。そして、直線で馬群を捌いて抜け出し、全く無駄の無い好騎乗で勝利した。指数は74で、ベストに1ポイント差に匹敵する好指数で十分能力を発揮できたと言える。

もともと、持ち指数は75あるが、取り零しが多かった馬だ。ただし、今回はかなり流れたロンスパ戦ということで、後方からも差し届くレースになり、展開的にも向いていたと言える。

また、ほぼレコードに匹敵する競馬で好走できたことから、スピード適性も十分だったことが分かる。過去には阪神1800mを1分45秒1で走っていることから、スピード適性の裏付けも十分だろう。さて、今回は、瞬発力勝負を想定していたため印を打つことができなかったが、今回のような差しが決まる展開ならば好走も納得である。

今後だが、今回のように流れて差しが決まるようになれば、今回のような能力で好走できるだろう。ただし、近走は瞬発力勝負で差し遅れていることも事実である。今回は武豊騎手の好騎乗ということもあるし、常に能力を発揮できるタイプでは無いことは頭に入れておく必要がある。また、能力的には、ベストが発揮できても重賞での勝ち負けは難しいだろう。勝ち負けを狙うならオープン特別までだ。

 

2着 ソーグリッタリング

「先行して粘り込み、能力は発揮できた。」

先行して前目の好位置を確保し、直線でも脚が一杯になるまで追うことで、現状の能力は全て出し切ることができた。指数は73で、自己ベストに1ポイント差に匹敵する高指数だ。休み明けだが、追い切り抜群で状態の良さも感じさせていたので、好位で運べれば納得の好走である。また、この馬も過去には京都1800mを1分44秒6の時計で走っており、スピード適性的にも、今回の勝ち時計は問題なかった。

アイスストームには負けたが、単純に展開がアイスストームに向いた分が大きいので仕方ないだろう。

さて、今後だが、まずは今の好調をキープすればオープン特別でも常に勝ち負けできるだろう。ただし73程度では重賞での勝ち負けは難しいし、ここからの上積みは考えにくいので、オープン特別を狙って使うと良い。

 

3着 ザダル

「休みを挟んで大きく成長した。」

後方待機から、直線の末脚で3着と好走し指数は自己ベスト更新の73だ。。近4走指数は69→68→54→69と、2走前の菊花賞を除いて安定傾向だったのだが、今回の約4ヶ月半の休み明けで一段ギアを上げてきた。この休みの間に成長分があったということだろう。

また、4走前のプリンシパルステークスの69も、3歳春という時期を考えたら高指数だが、そのレースも高速馬場の東京競馬場だった。今回好走したことも合わせて、時計の出る高速馬場は合っているのだろう。

今後だが、馬場的には高速馬場があっているだろうから、高速馬場で狙いたい。ただし、現状ではオープン特別レベルなので、重賞で狙うなら更なる上積みが必須である。まだ成長途上なので、今後の上昇分に期待である。

 

4着 レッドヴェイロン

「能力通り走って、相手なりの着順。」

中段程度に位置取ってしっかりと末脚も使ったが、相手関係で4着まで。この馬の近4走指数は71→73→71→70と安定傾向だが、3走前の73は不良馬場での指数だ。良馬場の3走は70or71で超安定傾向である。そして、今回の指数も70だった。きっちり能力通り走ったと言える。

さて、今後だが能力的にはほぼ頭打ちのようなので、これ以上の上昇は見込めない。良馬場ならば3勝クラスレベルなので、オープン特別でも厳しいだろう。馬場が重くなれば、3走前ほどで走る可能性もあるので、重たい馬場ならば、オープン特別までは狙っても良い。

 

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5着 エメラルファイト

「能力が足りなかった。」

中段前目の位置を取って、能力は出し切れた。今回の指数は68で、近4走ベストタイと、この馬なりに頑張っている。ただし、絶対能力が足りずに5着までとなった。

今後だが、まずは近走の指数を見る限りこれ以上の成長は考えにくい。それでいて、68だと3勝クラスでも苦戦するレベルなので、基本的に買うタイミングはないだろう。

 

6着 プロディガルサン

「能力が足りなかった。」

前目の位置を取って、能力は出し切れた。今回の指数は67で、近4走の66→66→71→65と比べても持ち指数の範囲内で走れている。

スローで脚を溜めて瞬発力勝負で脚を弾けさせるのが持ち味の馬なので、今回の流れた展開で脚が溜まらない厳しい展開の中、この馬なりに頑張っている。スローで脚を溜めれれば、もう少し上の着順も狙えるだろう。

とはいえ、現状の能力ではなかなかオープンで好走するのは難しいのではないだろうか。スローの高速馬場でもう一度見てみたいが、相手関係もあるので、あまり買うタイミングはない。

 

7着 ゴーフォザサミット

「時計勝負では分が悪かった。」

中段程度からで、この馬の能力なら十分差し届くポジションであったが、直線伸び切れず7着まで。これまでは2000m以上の長い距離を走っていたのが、今回いきなり1800mのほぼレコードレースということで、時計面で対応できなかったのだろう。

この馬は、持ち時計がなく、過去に最も高速馬場で走ったのは昨年の天皇賞秋で1分57秒7であり、これは、1800m換算で約1分46秒程度である。今回は勝ち馬で1分44秒3であり、スピードへの対応ができなかった。

これで、2走続けて低値となったが、前走は折り合いつかず、今回は高速スピードレースに対応できず、ということで敗因は明確だ。したがって近2走は度外視してよく、近4走ベストの73程度の能力はあると考えると、次走オープン特別までなら狙いたい。

 

8着 モズダディー

「ロンスパ戦で脚を使い果たしてしまった。」

逃げて良いペースを刻むことができたが、マイネルハニーが早めに仕掛けてきたことで、一気にペースが上がってしまった。そして、ロングスパートで脚が一杯になってしまい、最後は失速した。指数は64と大きく落としたが、確実にペース要因であり、今回は度外視で良い。

能力的には指数ベストで71なので、オープン特別では足りないので基本的には買うことはない。ただし、先行馬なので展開利を受けて好走する可能性もあるので、展開を考えながら狙いところを探りたい。

 

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9着 ブレステイキング

「スピードレースに対応できなかった。」

近4走は69〜74で安定傾向だったが、今回は62と大きく指数を落とした。休み明けだが、追い切りから状態は良さそうだったし、馬体重増も太くは見えなかった。状態に不安はなかった。敗因はスピードレースに対応できなかったことだろう。

この馬の1800mの持ち時計は1分46秒4であり、今回は1分45秒4と1秒は詰めている。それでも、勝ち時計1分44秒3には程遠く、スピードに対応できなかったと言える。道中でも追走に苦労してそうで、じわじわ位置を下げていったし、この敗因で問題ないだろう。

スローの瞬発力勝負や、時計のかかる馬場になれば能力を発揮できるだろうから、そういうレースでは再度狙いたい。能力的には74はあるので、オープン特別までは続けて狙う。重賞では一枚足りないのが、まだ成長が頭打ちになったわけではないので、上昇分に期待である。

 

10着 アウトライアーズ

「能力が足りなかった。」

最後方に位置取り、追い込んできたが、能力不足で10着までが精一杯だった。

今回は61の低値だし、近4走ベストでも68である。能力的には3勝クラスでも厳しいレベルだし、今後も買うことはないだろう。

 

11着 アップクォーク

「能力が足りなかった。」

先行して粘りこみにかけたが、ロングスパートが厳しく、最後は垂れてしまった。

既に能力的には下降線に入ってだいぶ時間も経っているし、もう能力が戻ることはないだろうから、今後も買うことはない。

 

12着 サンマルティン

「能力が足りなかった。」

最後方待機で脚を溜めることはできただろうが、全く伸びることができなかった。完全に能力不足だろう。この馬も、能力が下降線に入ってからかなり時間が経っているし、もう能力が戻ることはない。今後も買うことはない。

 

13着 マイネルハニー

「ロングスパートを仕掛けて脚が一杯になった。」

2番手追走だったが、残り1000mの地点で自ら仕掛けていった。しかし、その脚が持つはずもなく、最後は失速。完全に自爆と言える。ということで、今回の敗戦は度外視可能。

直近高値として、2走前の72ほどあるとすれば、まだオープンでなら戦えるだろうが、年齢的にも下降線だし、あまり買うタイミングはなさそうだ。

 

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まとめ

予想では平均ペースからスローペースで瞬発力勝負になるだろうなと考えていたが、予想に反してスピードの持続力が問われる全体時計勝負となった。本命にしたブレステイキングは、持ち時計が乏しく、今回の流れでは力が発揮できなかったと言える。

1着アイスストームは、持ち時計勝負に利があり、ロンスパ戦で差しが決まりやすかったこともプラスした。武豊騎手も後方から狙いすました一撃必殺のような好騎乗であった。今回はおそらく会心の一撃であり、再現性としては薄いだろう。能力的にはオープン特別レベルはあるので、今回のように展開が合うときに狙っていきたい。

2着ソーグリッタリングは追い切り抜群で、先行粘りこみで能力を出し切ることができた。能力的にもオープン特別レベルで安定傾向であり、この状態を維持できるなら、このクラスでは狙い続けたい。

3着ザダルは、休み明けで能力を上昇させてきた。上位2頭と比べても、上積みがありそうなのはこの馬だけあり、今後の成長に期待したい。

4着レッドジェニアルは能力通り走っており、近走の指数は超安定傾向。オープン特別では若干足りないので、相手関係で抑えるかどうかだけ。

5着エメラルファイトは能力不足で力負け。オープン特別で戦えるレベルではないので、狙うことはないだろう。

下位からは、スピードレースに対応できなかったブレステイキング、ゴーフォザサミットや、ロンスパで潰れたモズダディーなどは今回の敗戦を度外視とし、次走狙ってみたい。

 

以上で、メイステークスの回顧を終了する。

来週は目黒記念を予想する。特別登録馬25頭と多く、何が出てくるか読めない。