(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2020ステイヤーズステークスG2 全馬指数

今週はステイヤーズステークスとチャレンジカップを予想する。

チャレンジカップの予想はこちらから。

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それではステイヤーズステークスを予想する。

中山芝3600mで行われるG2で15頭が出走する。

 

指数一覧

  • 近4走最大指数1位はポンデザールで79。指数2位がシルヴァンシャーで76。以下、指数75が5頭と上位は混戦。
  • 指数グラフを見た特徴として、矢印が縦に長い馬が多い。これは、長距離戦線でスタミナ切れをして、大敗してしまったレースがあることを示している。
  • そんな中、ボスジラ、ゴールドギアなどは矢印が短く、安定して好走していることが分かる。
  • メンバーレベルとしては、長距離路線の層の薄さもあり、G2としても低レベル。長距離の一流馬が出てくるようなレースでは無いので仕方ないだろう。
  • 優勝想定ラインは76に設定する。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ポンデザール     79

2位 シルヴァンシャー   76

3位 ボスジラ       75

3位 タガノディアマンテ  75

3位 タイセイトレイル   75

3位 アルバート      75

3位 メイショウテンゲン  75

8位 ダンビュライト    74  枠順決定前に出走取り消し

9位 ヒュミドール      72

10位 ゴールドギア       71

10位 オセアグレイト      71

12位 リッジマン       68

13位 アドマイヤアルバ    67

14位 ステイブラビッシモ   65

14位 ルミナスウォリアー   65

16位 オーシャンビュー    59

 

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ポンデザール79

近4走指数ベストは2走前の札幌日経オープンで79。

近6走指数は76→63→55→62→79→72。

6走前の丹頂ステークスは指数76の高値で当時の自己ベストを更新。札幌2600mの得意コースかつ、50kgの軽斤量で好走した。

その後の3戦は斤量増に対応できずに低値続き。

2走前の札幌日経OPでは、得意の札幌2600mかつ成長分もあり、指数79とベスト更新。

前走の札幌記念ではレース間隔が短く、状態が万全では無い上に、距離2000mと条件も合わない中、指数72と頑張った。

さてこの馬の好走条件だが、指数1位2位が札幌2600mということで、洋芝の長距離に適性があることは間違いない。実際、洋芝では(4,0,0,1)野芝orオーバーシードでは(0,0,0,4)と明らかだ。

また、季節的な傾向も顕著で、全5勝を5月〜8月の夏場に上げている

ただ、北海道開催が夏場にあるので、夏に強いのか洋芝に強いのかは分からないが、今回は冬場の中山競馬場ということで、適性は合っていない。

能力は最上位だが、冬場の中山競馬場で好走できる根拠が無い。適性面で評価を下げ、指数は最大で74程度を想定し、抑え評価までとしたい。

 

シルヴァンシャー76

近4走指数ベストは前走の京都大賞典で76。

近4走指数は70→74→0→76。

6走前から4走前までで条件戦3連勝で指数も上昇傾向だ。

3走前の京都大賞典ではベスト更新の74だ。

2走前の天皇賞・春では大敗で指数は0だった。斤量58kgおよび休み明けの長距離で息が持たなかったためであり、度外視で良い。乗り込み量も少なくウッド追い切りもなかったし、そりゃ休み明けで息が持つわけないよねって感じだ。

前走の京都大賞典では休み明けで成長分を見せ、指数76とベストを更新。

さて今回だが、状態は良好で前走を使った上積みはある。また、天皇賞・春の大敗から距離が持たないと思われがちだが、天皇賞・春は上記で書いた敗因がある。

今回は、3週前から1週前追い切りまでウッドコースで長い距離を追っているし、息が持つ可能性は高い

天皇賞を除けば能力的には上昇傾向である。前走の76でも優勝想定ラインをクリアしているが、そこから上積みありで指数は78程度を想定し、本命とする。 能力的にも評価できるが、天皇賞による距離不安からそこまで人気もしなさそうで、配当妙味もある。

 

ボスジラ75

近4走指数ベストは前走の丹頂Sで75。

近4走指数は71→72→70→75。

4走前の阪神大賞典では相手強化で8着に終わったものの、この馬自身は指数71とベストを更新している。

3走前の目黒記念では最後方から大外ぶん回しという雑な競馬で指数70の低値だ。まともなコース取りなら、73ほどは出ているだろう。斤量は54kgと軽斤量だった。

2走前の札幌日経OPでは、斤量2kg増の56kgを背負い指数70と低値。

前走の丹頂ステークスでは、斤量55kgで指数ベスト更新の75。

この馬の指数履歴を見ると緩かやな成長傾向を描いてはいるものの、斤量敏感傾向であることが伺える。今回は2走前と同じく56kgを背負うため、上昇分を加味した上で、前走並みの75程度までと想定する。指数の安定感を見ても、大崩れしないタイプで馬券に入る確率は高いし、対抗評価としたい。

 

タガノディアマンテ75

指数ベストは2走前の万葉Sで75。

近4走指数は66→68→75→58。

4走前のセントライト記念で66、3走前の菊花賞で68と低値。

2走前の万葉Sでは、斤量4kg減の53kgで指数75とベストを更新した。

前走のダイヤモンドSが斤量増に対応できるかの試金石となったが、結果としては指数58と大敗した。ただ、全馬バテバテになるような以上なスタミナ比べであり、度外視でも良い。

したがって、前走で能力が測れず、2走前の万葉Sからは11ヶ月が経つということで、現状の能力はブラックボックスである。今回どの程度の能力で走るかは不明である。

ただ、現状の指数としてあるのは斤量53kgでの75だけだ。ベスト時から3kg増で指数を伸ばして、好走できると判断する可能性は低い。

成長分という不確定要素にかけるぐらいなら、印は打たずに上位評価馬が当たった時の回収率を高める戦略を取るのが賢明と考える。好走しても驚きはしないが、今回は指数73程度までを想定して消しとしたい。

 

タイセイトレイル75

近4走指数ベストは前走のアルゼンチン共和国杯で75。

近6走指数は73→72→54→70→62→75。

6走前の阪神大賞典では73と好走。とは言えキセキの暴走に巻き込まれており、最後は垂れてしまった。このロンスパに巻き込まれなければ、75程度は出せていただろう。

5走前のメトロポリタンステークスでは、先行有利レースで後方からの位置取りになった。そして道中捲ったこともあって、決め脚は鈍くなってしまった。指数は72だが、やはり能力は75程度はあるだろう。

4走前の目黒記念は最後方からでレースにならず、指数54の低値だ。度外視で良い。

3走前の丹頂ステークスでは普通に走ったが指数は70の低値だ。

2走前の京都大賞典でも普通に走ったが指数62の低値。

6走前、5走前は強いパフォーマンスを見せたが、3走前、2走前はシンプルに力負け。完調でレースに挑めていなかった可能性が高い。

前走のアルゼンチン共和国杯で立て直し、指数75と好走した。

さて今回だが、状態は前走並み。斤量1kg増を考慮して指数74程度と想定し、抑え評価までとしたい。

 

アルバート75

近4走指数ベストは2走前のステイヤーズSで75。

近4走指数は取り消し→50→75→54。

3走前の京都大賞典は叩き台で指数50の低値。

2走前のステイヤーズSでは指数75と好走した。

前走の京都大賞典では叩き台で指数54の低値。

今年も昨年と同じ、京都大賞典→ステイヤーズSのローテだ。追い切りを見る限り前走を叩いた上積みはある。ただ、9歳馬で衰えないということは無いし、昨年からは鞍上弱化でもある。指数は最高でも昨年以下の74程度を想定し、抑え評価までとしたい。

 

メイショウテンゲン75

近4走指数ベストは4走前の阪神大賞典で75。

近6走指数は72→77→75→71→69→41。

6走前のステイヤーズステークスでは72と低値。ただし、大外をぶん回した際に他馬にぶつけられて大きく膨れてしまった。そして直線で絶望的な位置から鋭い鬼脚で4着まで突っ込みながらもかなり脚を余してしまった。指数低値だが度外視可能である。ロスを加味すると75以上の能力はあるだろう。

5走前のダイヤモンドステークスでは能力を発揮できて77の高指数だ。

ダイヤモンドステークスはハイペースでレース上がりが38秒もかかるレースだったので前が潰れてくれたし、東京で直線も長かったために、能力を発揮できたと判断している。ただ、それにしてもギリギリ差せたという感じで、普通のペースなら明らかに差し遅れていただろうなという印象を持った。この馬の距離適性は4000m以上の超長距離で、アルバートやカフジプリンスのようなタイプの超超スタミナ馬だ。全馬がバテるような異常な馬場や展開でこそ力を発揮する馬である

4走前の阪神大賞典でもロンスパでタフな流れにはなっているが、根本が軽い馬場だったので、レース上がりも36.3秒にとどまっている。バテ差しタイプのこの馬にとっては適性がバッチリあったわけではなく、指数も75と平凡だ。

3走前の天皇賞・春では58kgを背負ったこともあるが、高速馬場ではスタミナが活かせず、指数も71と低値。

2走前の宝塚記念も距離が短く、差し遅れてしまい69の低値。近2走は度外視でいい。

前走のアルゼンチン共和国杯は指数41と低値。軽い馬場が合わなかったし、休み明けで息が続かなかったためであり度外視で良い。ただ敗戦自体は良くても、馬体を大きく減らして出てきてしまったことが気になった。おそらく調整失敗だが、今回、馬体を増やして出てくることができるかがポイントとなる。ただ、追い切りを見る限り、前走並みで特に変わり身は見られない

能力的には最大指数77程度まではあり得るが、状態面で指数を74程度まで落とすと想定する。人気の割に不安要素も多い(状態、差し遅れ)し、最大で抑え評価までとしたい。一応、当日の馬体重次第では3番手評価程度に格上げの可能性もある。

 

ダンビュライト74

近4走指数ベストは4走前の京都大賞典で74。

近5走指数は75→50→70→59→74。

この馬の生涯ベストは2018年のAJCCで77。

5走前の京都大賞典では休み明けで馬体を回復させ、スローペースの逃げで展開利を受けて75の好走だ。

4走前のジャパンカップでは不良馬場で先行し、脚を使い果たし指数50と大敗だ。

3走前の天皇賞・春ではせん馬になって初戦だったが、ウッドコースで負荷をかけれなかったこともあり、最後は息が上がってしまい指数70と低値だ。

2走前の宝塚記念も指数59の低値だが、異常に重たい特殊馬場だったので度外視で良い。

前走の京都大賞典では、昨年と同様に休み明けで馬体を回復させ、指数74と好走した。

さて今回だが、叩いて上積みがあるタイプでも無いし、坂路追い切り中心だったので3600m戦で息が持つかという心配もある能力的にも年齢を重ねて下降傾向だし、好走確率は低い。最大で74程度を想定し、抑え評価までとしたい。

追記:枠順発表後に出走取り消しとなった。

 

ヒュミドール72

近4走指数ベストは前走のノベンバーSで72。

近4走指数はダート→68→62→72。

新馬戦で芝レースを使って以降、11戦ダートを使った。

3走前に芝転向し、2勝クラスの信夫山特別を指数68で勝利。斤量は54kgだった。

2走前の3勝クラス日本海Sでは、斤量57kgで指数62と落とした。

そして休み明けの前走、3勝クラスのノベンバーSでは斤量57kgに対応し、指数72とベスト更新。

指数を見る限り、芝ではまだ底を見せておらず、相手強化で上昇も可能である。ただ、芝の参考レースが少なすぎて、得意条件も能力もわからない部分が多い。現状の指数は72と低いが、仮に長距離に適性があった場合や、相手強化でパフォーマンスを引き上げた場合、指数74程度まで伸ばせる可能性もある。最大で抑え評価までは考えたい。

 

ゴールドギア71

近4走指数ベストは4走前の緑風Sと前走のアルゼンチン共和国杯で71。

近4走指数は71→70→70→71。

4走前の緑風Sでは、斤量55kgで指数71とベスト更新。オープン入りした。

3走前の目黒記念では斤量2kg減の53kgながら指数は伸ばせず70だった。斤量減の割に伸びなかったが、最後方から無理な追い込みをして脚を使い果たしたためである。

2走前の新潟記念も斤量53kgだったが、物理的に届かない位置からのレースとなり、後方から取り零してしまい70と伸び悩んだ。

前走のアルゼンチン共和国杯でも、斤量53kgだったが、物理的に届かない位置からのレースとなり、後方から取り零してしまい70と伸び悩んだ。

このように近3走は能力を出し切れておらず、斤量53kgながら低値続きだった。まともなレースを出来ていたら指数74程度までは出せていただろう。

ただ、今回は斤量56kgだし、最大で4走前の71程度を想定したい。能力的にも足りないし、脚質的にも脚を余す可能性が高いため、消しとする。

 

オセアグレイト71

近4走指数ベストは4走前のメトロポリタンSで71。

近6走指数は73→72→71→70→63→67。

昨年夏の上がり馬で、1勝クラス2勝クラスを53kgで連勝し、4走前のセントライト記念こそ斤量増の56kgで指数を落としたが、自己条件に戻った6走前の3勝クラス迎春ステークスで自己ベストの73をだした。73というのは3勝クラスでは高めの指数だ。

5走前のダイヤモンドステークスではかなりのスタミナ比べで、全馬バテバテになる展開を苦にしたが、指数72とよく頑張っている。

4走前のメトロポリタンステークスでは、後方から追い込むも、前が止まらないレースで差し遅れて71と指数を落とした。この2走は力を出し切れていないので、度外視で良い。

3走前の目黒記念では、レース内容は良く、力を出し切れてはいるが、完全に力負けで指数70の低値だった。

2走前の七夕賞は指数63の低値。ただし、極端なスタミナ比べを苦にしたため度外視で良い。

前走のアルゼンチン共和国杯では、力負けで指数67の低値。

指数履歴を見ると、6走前〜4走前にかけてピークを迎えて、そこから下降線を描いているようだ。近走のパフォーマンスを見る限り能力的に足りないだろう。指数は最大で70程度を想定して消しで良い。

 

リッジマン68

近4走指数ベストは前走の京都大賞典で68。

近4走指数は58→56→40→68。

指数は近4走最大でも68と低値続きで、能力的に足りない。

2018年のステイヤーズSで勝利しているが、2018年は異常にレベルが低く、指数は73とオープン特別クラスである。当時のパフォーマンスでも足りないし、そこから当然衰えもあるし、今回のメンバーで通用することはないだろう。指数は最大で70程度と想定し、消しで良い。

 

アドマイヤアルバ67

近4走指数ベストは3走前のメトロポリタンSで67。

近4走指数は59→67→49→62。

ベストの3走前の67でも足りないが、それ以外のレースでは大崩れしている。指数は最大で67程度までを想定し、消しで良い。

 

ステイブラビッシモ65

近4走指数ベストは4走前の九十九里特別で65。

近4走指数は65→61→60→51。

4走前の九十九里特別の65は2勝クラスレベルである。そこから下降傾向でもあるし、重賞で好走するのは難しい。指数は最大で65程度までを想定し、消しで良い。

 

ルミナスウォリアー65

近4走指数ベストは3走前の札幌日経OPで65。

近4走指数はダート→65→58→45。

生涯ベストは2017年の函館記念で指数75と好走したが、その後は年齢を重ねて下降傾向である。近4走は最大でも65と2勝クラスレベルであり、現状のパフォーマンスでG2は通用しない。指数は最大で65程度までを想定し、消しで良い。

 

オーシャンビュー59

近4走指数ベストは3走前のレインボーSで59。

近4走指数は53→59→58→49。

近4走ベストを出した3走前の59で1勝クラスレベル。このパフォーマンスで重賞での好走は不可能である。指数は最大で65程度までを想定し、消しで良い。

 

まとめ

出走全15頭の能力分析を行った。事前段階での予想は以下である。

◎シルヴァンシャー

○ボスジラ

△ポンデザール、タイセイトレイル 、アルバート、メイショウテンゲン、ヒュミドール(順不同)

 

本命はシルヴァンシャー。指数76とベストを更新した前走を評価。今回も前走に引き続き好状態であり、前走を叩いた上積みで指数78を想定したい。天皇賞の惨敗で距離が長いと思われがちだが、天皇賞は乗り込み量が少なくウッド追い切りも0本で、当然息が続くはずがなかった。今回は乗り込み入念でウッド追い切りも多く、好走可能である。

対抗はボスジラ。指数は安定しており大崩れしないタイプで、近走は緩やかに上昇傾向である。斤量増ではあるが前走並みの75程度を想定する。

以下、3番手評価群として、ポンデザール、タイセイトレイル 、アルバート、メイショウテンゲン、ヒュミドールを置く。いずれも能力不足や不安要素などで抑え評価までとした。指数は74程度を想定している。

 

馬券としては現時点では以下のように考えている。抑え評価5頭まで広げたくないので、3連系馬券は▲1頭を決めて買いたい。

複勝◎

馬連◎ー○

馬単◎→○

ワイド◎ー○

三連複◎ー○ー▲

三連単◎→○→▲

 

あとは当日の馬場と馬体重も見てから結論を出す。

最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。