(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2021年7月レース後短評

2021年7月予想レース

 

CBC賞

  • JRAレコード更新となる1分6秒と異常な高速馬場。
  • 32.3-33.7と前傾ラップだが、超高速馬場のタイムトライアルレースであり、前が止まらない。後方からだと3着までが精一杯。

1着ファストフォース

近2走で増えた馬体を絞り、状態は良好。52kgの軽斤量と内枠の利を活かし押して逃げた。高速馬場で前が止まらないこともありそのまま逃げ切り勝ち。高速時計に適性があるのは間違いない。今回勝ちはしたが、軽斤量と馬場の恩恵が大きく、今後は斤量増と時計がかかる馬場への対応が鍵。これだけ高速時計で強いなら1000mへの距離短縮も合う。

2着ピクシーナイト

外枠から好スタートを切ったが、外からでは競り合えず、逃げ争いには参戦せず好位のインコースを確保。4コーナーでもロスなく内を捌き、2着と好走。福永騎手の好騎乗と軽斤量の恩恵は大きいので、実力が問われるのはこれから。今回、距離短縮で折り合いもついたし、高速馬場の短距離にも対応できたことで、この路線を進むことになりそうか。

3着アウィルアウェイ

状態良く能力も最上位だが、今回の前が止まらない馬場で差すのは難しく3着まで。最後の直線は最も伸びておりやはり地力は最上位であることを証明した。1200mのG2,G3では能力上位だし、もう少し差しが届く舞台ならまだ上昇は可能。今後も順当に評価する。

4着タイセイビジョン

ダッシュつかず後方から。これまで1600メインの馬だったので、この距離での高速時計に戸惑うのは当然で、これを経験したことで次はより対応できるだろう。このレース自体は後方からインコースをロスなく回し、最後の伸びも上々で力は示している。高速1200mも熟せることがわかったのが収穫か。この馬も差し届く馬場ならまだ上昇は可能。

5着ヨカヨカ

中段前目を確保。4コーナーではロスなく内を回したが、直線では伸びを欠き5着まで。順当に能力通り走って力負けか。

6着ノーワン

後方から大外をぶん回すも、今の馬場では物理的に届くはずもない。最後まで伸びて脚を余しており、完全に度外視で良い。

7着クーファウェヌス

2番手確保し、位置取りは良かったが、直線で伸びを欠き力負け。まずは自己条件から。

8着メイショウケイメイ

後方からの競馬となり、今回の馬場では物理的に届かず。やや脚を余し気味でレースには参加できておらず度外視で良い。とは言え、伸びが極めて鋭かったわけでもなく、差し届く馬場でも能力的に足りていない。

9着クリノアリエル

最後方から大外ぶん回しも、今回の馬場では物理的に届かず。やや脚を余し気味でレースには参加できておらず度外視で良い。とは言え、伸びが極めて鋭かったわけでもなく、差し届く馬場でも能力的に足りていない。

10着メイショウカリン

最後方からの競馬で、今回の馬場では物理的に届かずレースには参加できていない。とは言え、直線の伸びもなく、力負けと言える。差し届く馬場でも足りていない。

11着ビオグラフィー

すんなり先行できなかった。揉まれ弱い馬であり、激化した先行争いに巻き込まれたことで消耗した。1400mからの距離短縮であるし、これまで時計のかかる馬場で好走してきた馬で、持ち時計がないのだが、今回の高速時計に対応できなかった。本戦は、度外視で良く、持ち時計が問われないレース、揉まれない競馬ができるメンバー構成、枠順で狙いたい。

12着メイショウチタン

先行したが、4コーナーから失速気味になり、直線では余力なし。1400mに良績が集中している馬であり、超高速の1200mには対応できなかった。度外視でよく、1400mor時計のかかる1200mで狙いたい。

13着プリカジュール

中段前目で競馬。4コーナーで既に余力なく、失速していった。芝やダートや障害など様々走っていてどこに適性があるのかわからないが、今回の敗戦自体は力負け。

 

七夕賞

  • 字面はハイペースも、直線での脚色は全馬ほぼ一緒。前が止まらないというよりはタフな馬場で後続の末脚が削がれ、前も後ろも止まったレース。
  • 結果的に前にいないと勝負にならなかった。直線短いコースであり、4角外を回した馬も好走不可能。

1着トーラスジェミニ

2番手で競馬。先行有利レースをそのまま押し切り逃げたロザムールをかわして重賞初制覇。展開利もあるが自力は上位で今が充実期。

2着ロザムール

逃げて展開利を受けて2着と好走。重馬場巧者でもあり馬場の恩恵も受けた。また、53kgの恩恵も受けており、逃げ、馬場、軽斤量というところで2走前中山牝馬Sにかなり近いレース。この条件が揃えば好走可能ということ。良馬場で定量線では足りない。

3着ショウナンバルディ

中段で競馬し4角8番手。4角で内をうまく回し船団にとりつくも、届く位置ではなく3着まで。やや消化不良か。

4着マウントゴールド

4番手で競馬し最後は失速するも、4着と粘り込んだ。展開利による能力以上の成績で、着順ほど評価はできず。

5着プレシャスブルー

後方で競馬し4コーナーでも大外ぶん回し。先行有利レースで物理的に届かない位置からの追い込みとなってしまったが、最後まで伸びており消化不良な一戦。完全に度外視で良い。

6着カウディーリョ

4角4番手集団で位置取り的には良い位置だが直線伸びを欠き力負け。

7着トラストケンシン

後方集団で競馬。4角内を回しリカバリーするも物理的に届く位置ではなかった。レースに参加できていないので度外視で良いが、直線での脚色は他馬と同様であり、差し届く展開だとしても届いていない可能性あり。

8着ブラックマジック

3番手の好位で競馬できたが、直線は余力なく失速。極端に時計のかかる馬場を苦にしたと言えるため今回は度外視で、もう少し時計の出る馬場で見てみたい。

9着ワンダープチュック

後方集団で競馬。4角内を回しリカバリーするも物理的に届く位置ではなかった。レースに参加できていないので度外視で良いが、直線での脚色は他馬と同様であり、差し届く展開だとしても届いていない可能性あり。

10着アールスター

後方集団で競馬。物理的に届く位置ではなく、レースに参加できていないので度外視で良いが、直線での脚色は他馬と同様であり、差し届く展開だとしても届いていない可能性あり。

11着スカーフェイス

後方集団で競馬。物理的に届く位置ではなく、レースに参加できていないので度外視で良い。直線では最後まで伸びており消化不良な一戦。

12着ヴァンケドミンゴ

後方集団で競馬。コーナーでも大外ぶん回しで物理的に届くはずはなく大敗。レースに参加できていないが、最後まで伸びており完全に度外視で良い。

13着クラージュゲリエ

中段で競馬し直線は余力なく失速。時計のかかる馬場もこなせるタイプであり、今回の敗戦は力負け。ここのところ大敗続きで能力的には下降線の可能性が高い。

14着クレッシェンドラヴ

後方集団で競馬。コーナーでも大外ぶん回しで物理的に届くはずはなく大敗。レースに参加できていないので完全に度外視で良い。とはいえ、直線での脚色は鈍く力負け感もあり、能力下降線の可能性が高い。

15着ワーケア

中段から競馬し直線は余力なく失速し大敗。タフな馬場がキツかったのもあるが、能力的にも足りず力負け。

16着ツーエムアロンソ

後方集団で競馬し直線でも付いて行けず大敗。力負け。

 

函館記念

  • 58.5-60.2と字面はハイペースだが、前2頭が話した逃げであり3番手以降は実質的に平均ペース。
  • 前2頭には厳しいペースだったが、3番手以降はどの位置からでも勝負になる。とはいえ、直線の短いコースであり後方から上位に食い込むにはコーナーから早仕掛けが必要。

1着トーセンスーリヤ

前2頭から離れた3番手で競馬。平均ペースの3番手で実質的にはベストポジション。コーナーで捲り気味に上がってきた馬と並ぶ頃には余力十分で直線突き放し完勝。今回は状態も抜群で相手も弱く、力通り圧勝したと言っていい。ここのところ状態良好で本格化したと言っていいか。

2着アイスバブル

後方で競馬。直線ではロスなく馬群を捌き2着と好走。能力は出し切った。

3着バイオスパーク

勝ち馬トーセンスーリヤの後ろで競馬。直線も位置取りのまま押し切り3着と好走。能力は出し切った。

4着ディアマンミノル

後方で競馬。4コーナーで早仕掛け気味に進出するも、大外をぶん回した分もあり4着まで。最後まで伸びておりコースロスなければ2着まであったか。エンジンのかかりが遅い差し馬なのでこの展開は仕方ないが、直線の長い競馬で見てみたい。

5着サトノエルドール

中段で競馬。4コーナーでは捲り気味に先団へ進出。直線はそのまま押し切り5着。能力は出し切った。

6着ジェットモーション

中段で競馬し直線も最後まで伸び切れた。能力は出し切った。

7着ワールドウインズ

4番手集団で競馬。直線は伸びを欠き失速し力負け。能力は出し切った。

8着マイネルウィルトス

中段で競馬。直線もロスなく伸び、能力は出し切ったが力負け。不良馬場巧者であり良馬場では足りない。

9着カフェファラオ 

中段で競馬。直線もロスなく伸び、能力は出し切ったが力負け。芝では力不足か。

10着ハナズレジェンド

中段で競馬。直線もロスなく伸び、能力は出し切ったが力負け。

11着ドゥオーモ

ほぼ最後方からの競馬。物理的に届く位置ではなくレースに参加できないない。度外視でいい。

12着タイセイトレイル

中段で競馬。直線は伸びを欠き失速し力負け。能力は出し切った。

13着ワセダインブルー

ほぼ最後方からの競馬。物理的に届く位置ではなく度外視で良いが、直線の伸び自体微妙であり、差し届く展開でも力負けだった可能性大か。

14着マイネルファンロン

ハイペースの潰れてしまったし、折り合いも怪しかった。度外視で良い。

15着レッドジェニアル

ハイペースの逃げで残せる位置ではなかった。度外視で良い。

16着アドマイヤジャスタ

中段からずるずる失速し直線に入ったときは最後方。力負け。

 

中京記念

  • 35.9-35.6-34.7とスローペースの瞬発力勝負。
  • 前後、内外どの位置からでも勝負になる好レース。

1着アンドラステ

4番手のインで競馬。折り合いを欠いた前走は外外を回る展開だったが、今回は前に壁を作れたことと豪腕川田騎手への乗り替わりで折り合いはOK。コーナーではロスなく内を進出し、直線押し切り完勝。能力は出し切り力を示した。

2着カテドラル

後方で溜めた脚が瞬発力勝負で弾けた。十分能力は出し切ったと言って良いが、最後はやや脚を余しており、展開がハマればまだ上のパフォーマンスもある。

3着クラヴェル

後方で競馬。直線はロスのないインコースでコースロスを防ぎ、最後は脚がいっぱいになるまで追い、能力は出し切ったと言える。内をついた横山典の好騎乗。

4着ミスニューヨーク

中段で競馬。直線はロスなく内を回す好騎乗も、直線では余力なく失速。能力を出し切り力負け。

5着ロータスランド

2番手で競馬。直線は伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

6着ボッケリーニ

後方で競馬。直線は伸び平凡で力負け。能力は出し切っての結果。ラブリーデイの兄弟で今年は期待していたが、想定より弱かった。

7着メイケイダイハード

後方で競馬。直線は伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

8着ディアンドル

スローペースで折り合った割には直線で伸びを欠き大失速。前走のVMと比較してもパフォーマンスは落としすぎで、今回は能力を出し切っていないと考えるのが自然か。距離延長もしくは完調手前でパフォーマンスを落としたか。

9着アメリカズカップ

先行し直線は余力なく失速。能力を出し切り力負け。

10着ダノンチェイサー

中段で競馬し、コーナーではロスのないインコースを進出するも直線では伸びを欠き失速。能力を出し切り力負け。

11着アバルラータ

後方で競馬し仕掛けも遅く物理的に届くはずはない。とは言え、伸び自体も平凡で能力も足りていないか。

12着ドリームソルジャー

最後方で競馬。直線はインコースへ進出するも伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

 

アイビスSD

  • 高速馬場の1000直でスピードの絶対値が必要。
  • 枠順の差が大きく、外枠が圧倒的有利。

1着オールアットワンス 

外枠の利。絶対的スピード。そして短距離では反則的な斤量51kgなど好走条件が揃っての好走。能力は出し切った。今後は斤量を背負った時が試金石。

2着ライオンボス

斤量差6kgのオールアットワンスには負けたが、1000直ならば現役最強の力は示した。好スタートから外ラチ沿いを確保し、能力は出し切った。

3着バカラクイーン

1枠1番からまさかの最内沿いを進出。結果的に3着と好走していることからも菅原騎手の好判断だったと言える。能力は出し切った。

4着トキメキ

中段で競馬。ロスなく馬群を捌き能力は出し切った。

5着ジュランビル

中段から馬群。馬群中央を伸ばし能力は出し切った。

6着グレイトゲイナー

中段から馬群。馬群中央を伸ばし能力は出し切った。

7着タマモメイトウ

後方から競馬。前が壁だったが、上手く馬群中央に持ち出し結果的に捌けた。能力は出し切った。

8着ルドラクシャ

大外枠からラチ沿いを走り、能力は出し切った。

9着ヒロイックアゲン

内枠から難しい競馬。位置を下げて外ラチ沿いに進出するも、位置取りが後方すぎて時すでに遅し。外枠ならもう少し上のパフォーマンスあり。

10着アルミューテン

中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

11着ビリーバー

中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

12着モントライゼ

前目から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

13着セピアノーツ

中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

14着モメチョッタ

1枠でレースが難しく、一度後方に下げ外ラチに進出するも、そこから届く位置ではなかった。外枠ならもう少し上のパフォーマンスありか。

15着ロードエース

好スタートから2番手で競馬も、最後は伸びを欠き失速。高速1000直のスピードについて行けず息が上がったか。先行力があるのは良いし、もう少し時計のかかるレースor1200mで見てみたい。

16着リッチクレマチス

中段から伸び平凡で力負け。能力は出し切った。

2021七夕賞G3 全馬指数

今週は七夕賞を予想する。

福島2000mで行われるハンデG3だ。

 

指数一覧

  • 出走馬16頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はヴァンケドミンゴで77。
  • 優勝想定ラインは76に設定する。クリア馬はヴァンケドミンゴとトーラスジェミニの2頭。
  • メンバーレベルは平均的なハンデG3程度。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ヴァンケドミンゴ  77

2位 トーラスジェミニ  76

3位 クラージュゲリエ  75

3位 ロザムール     75

3位 クレッシェンドラヴ 75

6位 マウントゴールド  73

6位 ショウナンバルディ 73

8位 カウディーリョ   72

8位 ワンダープチュック 72

8位 アールスター    72

11位 ワーケア       69

11位 ブラックマジック   69

11位 トラストケンシン   69

14位 プレシャスブルー  67

15位 スカーフェイス   66

15位 ツーエムアロンソ  66

 

f:id:keibashisuu:20210710113836p:plain

 

ヴァンケドミンゴ77

近4走指数ベストは4走前の福島記念で77。

近4走指数は77→66→67→43。

4走前の福島記念では指数77とベスト更新。

3走前の中山金杯は指数66、2走前の小倉大賞典は指数67、前走の福島民報杯(新潟)は指数43と低値だ。

福島記念で指数77がベストだが、昨年の七夕賞(6走前)の指数74が指数2位であり明らかに福島巧者。福島競馬場(4,1,1,0)と3着内率は100%。負けた2戦も七夕賞、福島記念と重賞であり、福島なら確実に力は出してくる。そして福島競馬場以外は(0,1,2,13)と殆ど走らない。

したがって、近3走の敗戦は度外視で良い。

今回は福島競馬場で能力は発揮できるだろうし、休み明けだが状態も良好。ベスト時並みの指数77を想定し本命とする。

 

トーラスジェミニ76

近4走指数ベストは前走の安田記念で76。

近4走指数は63→75→69→76。

4走前の小倉大賞典はハイペースで持たず指数63と落とした。

3走前の東風Sもハイペースだったが距離が1600mだったこともあり最後まで息が続いて指数は75と高値だ。

2走前のダービー卿CTは先行馬が揃い先行争いが激化したことでハイペースになり、最後まで脚を持たせることができなかった。指数は69の低値だ。

前走の安田記念ではスロー気味を2番手追走で能力を発揮でき指数76とベスト更新だ。

このようにハイペースにならなければ指数75程度で好走は可能だ。今回、ロザムール、ショウナンバルディと前に行きたい馬はいるが、これらは速いペースで逃げるタイプではないし、トーラスジェミニも近走控える競馬もするようになっており、ペースは問題ない。2000m距離については、5走前のディセンバーSで時計のかかる1800mを指数75と好走しているので、2000mという距離はギリギリ大丈夫と判断した。

今回は状態も良好で指数76程度を想定し対抗評価とする。

 

クラージュゲリエ75

近4走指数ベストは4走前のアンドロメダSで75。

近4走指数は75→74→65→69。

4走前のアンドロメダSでは指数75とベストを更新した。

3走前の日経新春杯でも指数74と好走した。ただ、終いが甘くなったことを考えると2200mは少し長かったようで、ベストは2000mか。

2走前の中山記念は高速1800mでは距離が短く、高速馬場にも対応できず指数65と落とした。度外視で良い。

前走の鳴尾記念では先行有利レースを先行して展開利を受けたにも関わらず直線失速し指数69と低値。やや太め残りだった可能性はあり、まだ見限れない。

さて今回だが、馬体が絞れて(-10kg程度)きたら指数75程度を想定し4番手評価とする。それでも凡走ならピークアウトしている可能性がある。馬体が絞れなかったら消しとする。

 

ロザムール75

近4走指数ベストは2走前の中山牝馬Sで75。

近4走指数は69→70→75→63。

4走前、3走前は逃げて指数69〜70と安定傾向。

2走前の中山牝馬Sも逃げて指数75とベスト更新。ただし不良馬場かつ斤量52kgのためで再現性は薄い。

前走の福島牝馬Sではディアンドルとの逃げ争いで逃げれず指数63と落とした。

さて今回だが、すんなり逃げれて4走前、3走前の70程度までと想定し消しとする。特殊馬場だった2走前の再現は難しい。

 

クレッシェンドラヴ75

近4走指数ベストは2走前の有馬記念で75。

近4走指数は74→60→75→55。

生涯ベストは5走前の七夕賞で指数77。状態が抜群だったのと内田騎手の完璧な騎乗、そして荒れ馬場を得意とするこの馬にとって舞台もあっていての好走だ。

4走前のオールカマーはタフな馬場で得意条件ではあったが、指数は74と平凡。

3走前のJCでは得意のスタミナ比べにならず、指数60の低値。

2走前の有馬記念ではスタミナ比べで指数75とこの馬なりに好走した。

さて今回だが、そこそこ時計はかかりそうで得意のスタミナ比べにはなりそうでな点は良いが、斤量58kgは厳しく、指数は74程度までと想定し消しとする。

 

マウントゴールド73

近4走指数ベストは4走前の小倉日経OPと前走の都大路Sで73。

近4走指数は73→60→67→73。

4走前の小倉日経OPで指数73、前走の都大路Sで指数73と、好走時はいずれもOP特別レベルの指数であり、重賞では能力的に足りない。

年齢的にも上積みはないし、今回も指数73以下を想定し消しとする。

 

ショウナンバルディ73

近4走指数ベストは前走の鳴尾記念で73。

近4走指数は62→38→72→73。

4走前の小倉大賞典で指数62、3走前の福島民報杯で指数38と力負けが続いている。どれもタフなスタミナ比べのレースであり、苦手条件であるので度外視でも良い。

2走前の都大路Sではスローペースの逃げを打つことができて指数72と好走した。

前走の鳴尾記念も超スローペースの2番手追走と展開に恵まれ指数73と好走した。

さて今回だが、近2走ほど展開に恵まれるとは思えないし、仮にスローペースに落とせても指数は最大で前走並みの73程度を想定する。重賞では能力的に足りないので消しとする。

 

カウディーリョ72

近4走指数ベストは3走前のメトロポリタンSで72。

近4走指数は70→72→69→69。

近4走は指数69〜72と安定傾向。これは、3勝クラスからOP特別馬券内レベルで、指数ベストの72で重賞は厳しい。休み明けで完調手前ということもあり、指数70以下を想定して消しとする。

 

ワンダープチュック72

近4走指数ベストは前走のエプソムCで72

近4走指数は67→69→70→72。

4走前〜2走前は指数67〜70と安定傾向。

前走のエプソムCでは指数72と7歳にしてベストを更新した。レースは最後方から大外ぶん回しで、最後まで伸びてはいるが届くはずもなく脚を余した。それで指数72なら上々で、差し届く馬場ならさらに上昇可能。今回、斤量は54kgと前走から2kg減であるし、状態も良好。差し届く馬場なら指数75程度を想定して3番手評価とする。人気薄として面白い存在。

 

アールスター72

近4走指数ベストは4走前のアルゼンチン共和国杯と2走前の小倉大賞典で72。

近4走指数は72→71→72→65。

生涯ベストは6走前の小倉記念で75。ただし53kgの軽斤量だった。

4走前のアルゼンチン共和国杯では斤量56kgながら指数72と好走した。斤量を考えたら実質的なベストパフォーマンスと言って良い。

3走前の中山金杯では指数71の低値。後方から上がり最速で追い込むも物理的に届かなかったためであり度外視で良い。

2走前の小倉大賞典では指数72とほぼ能力通り。

前走の日経賞は後方から差し遅れて指数65と低値。

さて今回だが、現状の能力である72程度までを想定し消しとする。

 

ワーケア69

近4走指数ベストは3走前のダービーと前走の富士Sで69。

近4走指数は65→69→68→69。

生涯ベストは5走前のホープフルSで指数71。

その後はクラシックでも、古馬戦でも指数70以下の低値続き。

今回、長期休養明けだが上昇分はなさそうで指数70以下を想定して消しとする。

 

ブラックマジック69

近4走指数ベストは2走前の迎春Sで69。

近4走指数は66→68→69→57。

4走前〜2走前にかけては緩やかに指数は上昇中。

前走のダイヤモンドSでは指数57と落としたが、距離3400が適性外であり度外視でいい。

前走を除けばまだ上昇途上だし、今回の斤量は2走前から2kg減ることもあり、指数74程度まで伸ばすと想定するが、やや足りないと判断し消しとする。

 

トラストケンシン69

近4走指数ベストは2走前の美浦Sで69。

近4走指数は55→64→69→67。

4走前〜2走前はいずれも斤量57kgを背負い、指数70以下の低値続き。

前走の目黒記念では斤量52kgと恵まれたが、先行有利レースを後方から差し遅れて指数は67の低値。度外視で良い。

さて今回だが、斤量52kgとベスト時から5kg減なので斤量の恩恵を受けて大幅に指数を伸ばす可能性はあるが、斤量だけで買う根拠にはならないか。最大で指数73程度までを想定して消しとする。

 

プレシャスブルー67

近4走指数ベストは4走前の函館記念と2走前の福島民報杯で67。

近4走指数は67→57→67→63。

生涯ベストは5走前の新潟大賞典で指数75。

4走前の函館記念は指数67の低値であるが、後方から差し遅れるかつ重たい洋芝を苦にしての結果なので度外視で良い。基本的には高速馬場向きの馬である。

3走前の新潟記念は馬体が減ってしまい調整失敗。指数は57の低値だが度外視で良い。

2走前の福島民報杯は指数67と低値だが、不良馬場のため度外視で良い。

前走のエプソムCは後方から差し遅れて指数63の低値。とは言え、伸びも微妙であり力負けと言っていい。

ベストが1年前であり、ここ最近は度外視可能な敗戦が続いていたが、前走の力負けでピークを過ぎたと判断する。1年前のベスト指数の再現はないとして、指数70以下を想定して消しとする。

 

スカーフェイス66

近4走指数ベストは前走の皆生特別で66。

近4走指数は64→56→55→66。

前走の皆生特別で指数66とベストを更新したが、まだ2勝クラスレベル。

斤量は5kg減となるがそれでも足りない。指数70程度を想定して消しとする。

 

ツーエムアロンソ66

近4走指数ベストは4走前の関門橋Sで66。

近4走指数は66→45→64→56。

生涯ベストは5走前の寿Sで指数70。

それ以降、指数の上昇はない。今回斤量53kgであるがそれでも能力的に足りない。指数70以下を想定して消しとする。

 

まとめ

◎ヴァンケドミンゴ 想定指数77

○トーラスジェミニ 想定指数76

▲ワンダープチュック 想定指数75

△クラージュゲリエ 想定指数75

 

ハンデ戦ではあるが本命対抗は指数上位から順当に評価した。ヴァンケドミンゴは戦績を見て明らかに福島競馬場巧者であり、他場の成績は完全に度外視で良い。福島競馬場なら3着を外したことはないし、今回の状態も良さそうで、今回のメンバー相手に連を外すことは考えにくい。対抗のトーラスジェミニも能力上位であり、ハイペースに巻き込まれさえしなければ力を発揮する馬である。今回、ハイペースで逃げたい馬はいないし、トーラスジェミニ自身も控える競馬をできることから、能力通り走れると判断した。

3番手評価のワンダープチュックは7歳にして前走自己ベストをマークし、今回の状態も良好。ハンデ戦で斤量にも恵まれ、もし差し届く馬場なら面白い存在。当日の馬場を見て馬券に組み込むか判断したい。

4番手のクラージュゲリエは能力は評価しているが、前走やや太め残り感があって敗戦したので、馬体が絞れたら買うという条件付きの評価だ。

2021CBC賞G3 全馬指数

今週はCBC賞を予想する。

小倉1200mで行われるハンデG3だ。

 

指数一覧

  • 出走馬13頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はアウィルアウェイで80。
  • 優勝想定ラインは75に設定する。クリア馬はアウィルアウェイのみ。
  • 今年は小倉開催でメンバーは集まらず、低レベルなメンバー構成となった。指数5位から下は3勝クラスレベル以下だ。
  • とは言え、ハンデ戦で最大8kgのハンデ差があるため、指数下位からの逆転もありそうで、予想は難解。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 アウィルアウェイ   80

2位 メイショウチタン   74

2位 ビオグラフィー    74

4位 タイセイビジョン   72

5位 ノーワン       70

5位 クリノアリエル    70

5位 メイショウカリン   70

8位 メイショウケイメイ  69

8位 ヨカヨカ       69

10位 クーファウェヌス    68

10位 ピクシーナイト     68

12位 ファストフォース    66

13位 プリカジュール     63

 

f:id:keibashisuu:20210702234214p:plain

 

アウィルアウェイ80

近4走指数ベストは4走前のスプリンターズSで80。

近4走指数は80→70→70→68。

4走前のスプリンターズSは超ハイペースの差し優勢レースとなり指数80とベストを更新。展開利で実力以上の指数が出ており指数ほど評価は出来ない。

3走前のマイルCSでは先行有利レースを後方から差し遅れて指数70の低値。

2走前のオーシャンSでも先行有利レースを後方から差し遅れて指数70の低値。

前走の高松宮記念でも最後方から差し遅れており指数68の低値。

このように、常に後方からの競馬となり、展開が合えば好走、合わなければ凡走という馬である。ここ3戦はほとんどレースに参加できていないようなもので度外視で良い。

能力的にはスプリンターズSは展開利で実力以上の指数が出ているので参考にはできないが、5走前の北九州記念の指数75が直近では最も信頼できるか。

今回休み明けだが、追い切りの手応えは良くいきなり力を発揮できる状態にある。ただ、今回は斤量55.5kgとハンデは重く、開幕週で差しが届くかも微妙なところで、展開的には差し遅れる可能性は高い。能力は最上位だが差し届かない可能性を考慮して対抗評価とする。指数は73程度を想定する。ピクシーナイト、ビオグラフィー、プリカジュールの先行争いでハイペースとなればこの馬にはありがたいか。

 

メイショウチタン74

近4走指数ベストは4走前の阪急杯で74。

近4走指数は74→68→69→71。

4走前の阪急杯で指数74とベスト更新。

ただその後指数は伸びず、近3走は指数68〜71と安定傾向。

今回も前走並みの指数71程度を想定し消しとする。

 

ビオグラフィー74

近4走指数ベストは前走の京王杯SCで74。

近4走指数は56→66→70→74。

3走前の豊橋Sでは指数66とベスト更新。

2走前の淀屋橋Sでも指数70とベストを更新しOP入りを決めた。

前走の京王杯SCでは指数74とベスト更新。とは言え、マイペースの単騎逃げで展開に恵まれての好指数であり、指数ほどは評価できない。

今回、この馬より外にプリカジュール、ピクシーナイトがいて外から被せられる可能性が高く、揉まれ弱いこの馬にとっては悪枠。前走のような単騎逃げもできなそうで、前走の再現性は薄い。とは言え、追い切り抜群で状態は絶好調である。斤量も前走から1kg減るし、前走ほど展開に恵まれなくても状態と斤量でカバーできるのではないか。指数は前走並みの74程度を想定して本命とする。高速馬場よりは雨が降ってやや時計がかかる方が良いので、今週の雨は歓迎である。

 

タイセイビジョン72

近4走指数ベストは4走前の富士S、2走前の京都金杯で72。

近4走指数は72→70→72→70。

近走は指数70〜72で超安定傾向。能力的には3勝クラス〜OP特別レベルといったところで、G3では能力不足。今回も指数72程度までを想定して消しとする。

 

ノーワン70

近4走指数ベストは4走前のカーバンクルSで70。

近4走指数は70→66→中止→66。

生涯ベストは12走前の阪神Cで72。

近4走はいずれもレースも後方から差し遅れており、レースに参加できていないため、度外視で良い。

さて今回だが、過去最高の指数72でも能力的には足りない。また、今回も開幕週で差しが届く展開にはなりにくく好走は難しい。指数70程度を想定して消しとする。

 

クリノアリエル70

近4走指数ベストは3走前の下関S、2走前の淀屋橋Sで70。

近4走指数は65→70→70→64。

近走最大で指数70と3勝クラスレベルであり、重賞では能力不足。ただ、今回はハンデ戦で51kgの軽斤量となったので斤量分の上昇は可能である。また、常に後方からの差し競馬であり、開幕週の今回、展開的に恵まれる可能性は低い。斤量分で上昇可能でも展開利がないと重賞では足りないだろうし、指数72程度までを想定して消しとする。

 

メイショウカリン70

近4走指数ベストは3走前の巌流島Sで70。

近4走指数は56→70→66→66。

2018年に2勝クラスを突破してから、能力は伸びず、3勝クラスで2年2ヶ月が経過した。

3走前の巌流島Sで3勝クラスを突破したが、差し優勢レースで展開に恵まれており、指数ほど評価は出来ない。3勝クラスを突破できる力はなかったが、展開利で勝利したということだ。

今回軽斤量だが、展開に恵まれてやっと3勝クラスを突破できる能力ではG3では厳しいし、開幕週で後方から差し遅れる可能性も高い。指数は70以下を想定して消しとする。

 

メイショウケイメイ69

近4走指数ベストは3走前の京都牝馬Sで69。

近4走指数は62→69→66→54。

指数ベストの3走前の京都牝馬Sでも69と低値。当時から3kg減であるので斤量分の上昇は可能である。とは言え、G3で戦うには能力不足だし後方から差し遅れる可能性も高い。今回は最大で指数72程度までを想定して消しとする。

 

ヨカヨカ69

近4走指数ベストは前走の葵Sで69。

近4走指数は67→68→45→69。

大敗した桜花賞を除けば指数67〜69で安定傾向。今回特に上積みはなく、斤量分の上昇のみ可能。斤量は51kgと恵まれたが指数の裏付けはないのに、想定1番人気は過剰人気。斤量分で伸ばすとしても指数72程度までと想定し消しとする。

 

クーファウェヌス68

近4走指数ベストは2走前の淀屋橋Sと前走の船橋Sで68。

近4走指数は65→67→68→68。

近4走は指数65〜68で安定傾向。今回特に上積みはなく、斤量分の上昇のみ可能。ただそれでも能力的には足りず、指数は最大で70程度までを想定し消しとする。

 

ピクシーナイト68

近4走指数ベストは2走前のアーリントンCで68。

近4走指数は57→67→68→62。

指数ベストのアーリントンCでも指数68と古馬なら3勝クラス掲示板レベルで能力的には足りない。今回軽斤量の3歳馬ということでそこそこ人気はするだろうが、指数の裏付けはないし想定2番人気は過剰。斤量分の上昇は可能だがそれでも指数71程度までを想定し消しとする。

 

ファストフォース66

近4走指数ベストは3走前の西部スポニチ賞で66。

近4走指数は65→66→65→61。

前走は指数61と落としたが、それ以外は指数65〜66と安定傾向でこれは2勝クラスレベル。斤量差で埋められるレベルではなく、指数70以下を想定して消しとする。

 

プリカジュール63

近4走指数ベストは4走前のサンライズSで63。

近4走指数は63→62→障害→障害。

指数63では2勝クラスでも厳しく、いくら軽斤量とは言え重賞での好走は難しい。指数65以下を想定し消しとする。

 

まとめ

◎ビオグラフィー  想定指数74

○アウィルアウェイ 想定指数73

 

ビオグラフィーは近走上昇中で今回も追い切りは抜群である。前走ほど展開には恵まれないだろうが、それでも能力上昇分でカバーできる。プリカジュール、ピクシーナイトを前に行かせてスムーズに競馬できればチャンスは大きい。続いて実績上位だが近走は差し遅れでレースに参加できていないアウィルアウェイを対抗とする。開幕週で差し優勢レースは想定しにくいが、そもそも能力上位であり差し馬からは唯一評価する。休み明けから状態も良さそうだし、やや展開不利でも今回のメンバーならそこそこやれると判断した。

人気に押されそうなのはヨカヨカ、ピクシーナイトらの3歳馬だが、指数の裏付けがなく過剰人気感は否めない。今回は、明確に指数を伸ばしているビオグラフィー、能力上位で近走の敗因が明確なアウィルアウェイから入りたいので、3歳馬2頭は消す。

本命対抗いずれも高速馬場よりそこそこ時計はかかった方が良さそうで、1分8秒前後の馬場になることを期待したい。天気予報通り週末は雨が降ってくれても良い。

2021宝塚記念G1 全馬指数

今週は宝塚記念を予想する。

阪神2200mで行われるG1だ。

 

指数一覧

  • 出走馬15頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はクロノジェネシスで90。続いてレイパパレが指数2位で86。
  • 優勝想定ラインは85に設定する。クリア馬はクロノジェネシスとレイパパレだ。この2頭の指数は破格で、事実上の一騎打ちと考えて良いだろう。1,2着争いと、3着争いが別のレースとして行われるようなイメージだ。
  • 3着もカレンブーケドールとアリストテレスの一騎打ちか。指数5位以下はG2,G3レベルであり実力では足りないため、展開や馬場の助けがいる。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 クロノジェネシス   90

2位 レイパパレ      86

3位 カレンブーケドール  81

4位 アリストテレス    80

5位 ユニコーンライオン  79

5位 モズベッロ      79

7位 ミスマンマミーア   77

8位 カデナ        75

9位 キセキ        74

10位 アドマイヤアルバ    73

11位 ワイプティアーズ     70

12位 シロニイ         66

13位 メロディーレーン     63

 

f:id:keibashisuu:20210624213945p:plain

 

クロノジェネシス90

近4走指数ベストは4走前の宝塚記念で90。

近6走指数は82→81→90→85→83→海外。

6走前の京都記念は指数82で当時のベスト更新。

このレースは時計のかかる重馬場であり、血統要因から振り返ると、バゴ×クロフネは重い馬場では抜群に良いはずである。秋華賞も稍重馬場で好走しているし、重馬場に適性があるのは間違いない。したがって、成長分と馬場適性で指数を大幅に伸ばしたと言える。

5走前の大阪杯は得意条件とは言えない高速馬場で指数81と伸びなかった。

そして、圧巻だったのが4走前の宝塚記念であり、指数は90と破格。

宝塚記念で好走したのは、得意条件のスタミナ比べだったことと、追い切り抜群で成長分があったことが要因。この得意条件で指数90を出せたことで、やはり大阪杯の81は苦手なりの結果だったということで納得ができる。

そして2走前の天皇賞・秋では、指数85と好走した。展開が向いたのもあるが、高速馬場の瞬発力勝負という苦手条件で指数85(超G1級)を出せるあたり能力は圧倒的だ。しかも、古馬になっての初輸送を気にして完調ではなかったし、そんな中での85は圧巻。

2走前の有馬記念は指数83とやや落とした。勝利はしたもののサラキアには手応えで負けており、得意条件の時計のかかる馬場であることを考えたら物足りなかった。レース間隔を空けた方が良いタイプなので、天皇賞・秋で激走した反動が出たのもあるが、ピークはやはり昨年の宝塚記念だったように思う。

前走のドバイシーマクラシックは海外競馬なので指数は無い。ただラブズオンリーユーにクビ差しかつけていないことを考えると、指数としては80弱ぐらいでは無いか。これまでのパフォーマンスと比較すると物足りないが、初の海外輸送や芝が堅かったことを考えたら、そこまで懸念するところではない。

さて今回だが、追い切りを見る限り状態は抜群。また、良馬場でもそこそこ時計のかかる今の阪神競馬場もあっているし、現状の能力は確実に発揮できる。昨年ほどの能力は無いとしても、今回のメンバーでは明らかに能力上位であり、指数85程度を想定し本命とする。雨が降って時計のかかる馬場になっても良いし、現状の阪神なら良馬場でも全く問題はない。

 

レイパパレ86

近4走指数ベストは前走の大阪杯で86。

近4走指数は67→73→77→86。

デビューから6戦6勝で指数も安定して右肩上がり。

ここ3戦の指数の上げ幅も6ポイント、4ポイント、9ポイントと大きい。

4走前の2勝クラスを指数67、3走前の3勝クラスを指数73で突破しOP入り。

2走前のチャレンジCでは指数77とベスト更新。ここで無敗の重賞勝利となったが、斤量53kgとスローペースで先行し展開的には非常に恵まれていたことを考えると、まだそこまで評価は高くなかった。

前走の大阪杯では指数86とベストを大幅更新。斤量2kg増に対応して破格の指数を叩き出し無敗の大阪杯馬となった。59.8-61.8の前傾ラップを逃げきっており、マイペースを刻んだとは言え強い内容だった。とは言え、前走の大阪杯は全馬の末脚が削がれる極悪馬場×マイペースの単騎逃げということでどこまで再現性があるかは疑問が残る。

さて今回だが、まだ成長途上であることと、今回の追い切りも抜群であることを考えたら、まだ上昇は可能だ。能力は申し分なく、クロノジェネシスとの一騎打ちになることは間違いなく直近の勢いを考えたらクロノジェネシスを喰らい一気に現役最強馬に躍り出る可能性も十分に考えられる。

ただ、今回はクロノジェネシスを本命、レイパパレを対抗と印を打つことにした。どんな馬場でも好成績を残した実績のあるクロノジェネシスと、前走の特殊馬場で一度だけ高指数を出したレイパパレを比較した時に、前者の確実性を高く評価したということだ。レイパパレは前走指数は十分評価に値するが、特殊レースということで完全に鵜呑みにはせずに、指数84程度を想定する。

ちなみにレイパパレは、晴れて良馬場になっても現状の良馬場でもそこそこ時計のかかる馬場ならパフォーマンスを落とすことはなさそうなので、晴れても雨でもどっちでも良い。

 

カレンブーケドール81

近4走指数ベストは4走前のジャパンCで81。

近4走指数は81→77→78→77。

4走前のJCではオールカマーを叩いた上積みもあり指数81とベストタイである。昨年のJC(53kg)と指数は変わらないが、斤量は55kgになって同指数なので成長分はあり。

3走前の有馬記念では最後は苦しくなって指数77と落とした。

2走前の日経賞では完調手前で指数78と平凡だった。

前走の天皇賞・春も完調手前かつ距離も長く最後は苦しくなって指数77と平凡だ。

さて今回だが、近2走と比べると仕上がりは良好。距離も適正距離の中距離に戻ることで、現状の能力は発揮できるだろう。ベスト時相当の指数81を想定して3番手評価とする。

 

アリストテレス80

近4走最大指数は4走前の菊花賞で80。

近4走指数は80→77→60→77。

4走前の菊花賞は世代最強馬コントレイルと併せ馬になったことで、最大限のパフォーマンスを発揮して指数80と跳ね上げた。指数的には菊花賞で跳ねあげているが、ここで急成長したわけでは無い。菊花賞以前からこの程度の力は持っていたが、相手に恵まれず低値が続いていたということだ。

3走前のAJCCでは指数77。菊花賞からは若干下げているが、条件最悪の不良馬場かつ相手弱化の中、勝ちきっているので問題はない。

2走前の阪神大賞典では重馬場の3000mで最後まで脚が続かず指数60と大幅に落とした。重馬場の3000mでは能力を発揮できる馬の方が少ないし、ここは度外視で良い。

前走の天皇賞・春は距離は伸びたが、良馬場になったことで最後までスタミナが持った。それでも、時計のかかる阪神3200mではやや力不足で指数は77と平凡。

さて今回だが、近走は長距離戦で終いが甘くなっていたことを考えると距離短縮は良い方に働く可能性が高い。状態は前走から変わらないが、距離短縮でベスト時の指数80程度まで伸ばすと想定し4番手評価とする。

 

ユニコーンライオン79

近4走指数ベストは前走の鳴尾記念で79。

近4走指数はダート→67→70→79。

2走前の弥彦Sで指数ベストを更新しOP入りを決めた。

そして前走の鳴尾記念は指数79と大幅に伸ばし重賞勝利。状態は非常に良かったのはあるが、62.9-57.8と4.1秒後傾の超スローペースを逃げて展開利を受けているので指数ほど評価できず。

さて今回だが、ドスローだった前走の再現性はないし、斤量も2kg増える。指数は75程度までと想定し消しとする。

 

モズベッロ79

近4走指数ベストは前走の大阪杯で79。

近4走指数は52→73→70→79。

生涯指数2位は7走前の日経新春杯で78。ただし斤量は52kgだった。

4走前の有馬記念では完調手前で指数52の低値。

3走前のAJCCでは有馬記念以上には仕上がるがまだ完調手前で指数は73と平凡。

2走前の京都記念では仕上がりは良かったが指数は70と低値。

前走の大阪杯では得意条件の極悪馬場となり、他馬が脚を削がれる中で、末脚を伸ばし指数79とベスト更新。

さて今回だが、前走の指数は特殊馬場のため再現性は低い。指数は75程度までを想定して消しとする。土日で雨が降って極めて時計のかかる馬場(上がり37秒程度〜)になれば、前走並みの指数を想定して抑えまではある。それでも、カレンブーケドール、アリストテレスには能力で劣るので、馬場を味方につけた上でなんとか3着に入れるかといったところだろう。

 

ミスマンマミーア77

近4走指数ベストは4走前の日経新春杯で77。

近4走指数は77→59→74→65。

4走前の日経新春杯では、最後方から大外一気が決まり、指数ベストを大幅更新の77。斤量52kgで展開がはまったこともあり高指数となった。

3走前のダイヤモンドSでは距離3400mが長く指数59と落とした。

2走前の大阪ハンブルクCでは後方待機から差しが決まる展開が味方し指数74と好走した。斤量は53kgだった。

前走の目黒記念は指数65の低値だが、ドスローの前残りレースを後方から差し遅れたためであり、度外視でいい。

このように後方での展開待ちで、差しが決まれば好走できるが安定感はない。

さて今回だが、仮に差しが決まる展開になったとしても能力的に足りない。ベスト時の日経新春杯からは4kg増であり、指数は最大で73程度までを想定し消しとする。

 

カデナ75

近4走指数ベストは前走の安田記念で75。

近4走指数は66→70→72→75。

生涯指数1位は8走前の大阪杯で79、2位は9走前の小倉大賞典で78。ちょうど1年前にピークを迎えていた。

ただそこから急激に下降傾向に入り、近4走は75以下の低値続き。直近高値の前走も武豊騎手の好騎乗によるものだ。現状の能力で重賞では通用しなく、指数72程度を想定して消しとする。

 

キセキ74

近4走指数ベストは2走前の金鯱賞で74。

近4走指数は72→68→74→海外。

生涯ベストは2018年JCで指数84。超高速スケートリンク馬場の成績であり当時は確実に高速マイラーだった。一方で、年齢を重ねるごとに時計のかかるタフな馬場もこなすようになってきており、今回のような時計のかかる馬場は特に問題はないだろう。

4走前のJCでは大逃げで自爆し指数は72の低値。ここは度外視でいい。

3走前の有馬記念は指数68と低値。捲ったクロノジェネシスについて行って脚が無くなってしまった。クロノジェネシスは最後まで持っているので度外視は不可でここは力負け。

2走前の金鯱賞は指数は74と平凡だが、スローの前残りレースを最後方から運び脚を余しており度外視でいい。

前走のQE2Cで4着と好走した。海外レースなので指数はない。

キセキは昨年の宝塚記念で指数80と好走しており、能力が当時のままなら好走は可能である。ただ、その後は度外視可能なレースが多いとは言え、平凡な指数続きだ。おそらく年齢的にも下降線に入っているし、折り合い不安や出遅れ不安もあるので、指数は最大で77程度と想定し消しとする。

 

アドマイヤアルバ73

近4走指数ベストは前走の目黒記念で73。

近4走指数は66→63→64→73。

4走前〜2走前にかけては指数70以下の低値続き。

前走の目黒記念では指数73と好走したが、ドスローの展開と53kgの斤量に恵まれての指数で再現性は薄い。

さて今回だが、斤量は58kgとなるので好走は難しい。指数70以下を想定して消しとする。

 

ワイプティアーズ70

近4走指数ベストは前走の鳴尾記念で70。

近4走指数は69→68→65→70。

近4走は指数65〜69と安定傾向で、能力的には3勝クラスでやや足りないレベル。

指数ベストの前走、鳴尾記念は先行有利の展開に恵まれたがそれでも指数は70と低値だ。

さて今回だが、近走から特に上積みも無いし、指数は70以下を想定して消しとする。

 

シロニイ66

近4走指数ベストは3走前の松籟Sと2走前の阪神大賞典で66。

近4走指数は63→66→66→45。

3走前と2走前の指数66で2勝クラスレベル。現状の能力では足りず、指数70以下を想定し消しとする。

 

メロディレーン63

近4走指数ベストは4走前の松籟Sで63。

近4走指数は59→66→63→60→55→49。

4走前の指数63で2勝クラス掲示板レベル。現状の能力では足りず、指数70以下を想定し消しとする。

 

まとめ

今回のレースはクロノジェネシスとレイパパレの一騎打ち。現役最強馬のクロノジェネシスVS6戦無敗で大阪杯を制したレイパパレ。2021年上半期を締めくくるには相応しい対決だ。

どちらを本命にするかは非常に迷ったし、馬券も単系ではなく連系で攻める可能性はあるのだが、どちらか一方に印をつけるとしたら、クロノジェネシスを本命にしたい。

クロノジェネシスは時計のかかる馬場でも高速馬場でも安定して好指数をマークしてきた実績馬で能力は測りやすい。一方、レイパパレの好指数は前走のみである。その前走が極悪馬場×マイペースの単騎逃げという特殊レースだったので再現性が微妙と判断した。

さて、順当に行けば1,2着はこの2頭で良く、次いでカレンブーケドールとアリストテレスの3着争いになるだろう。あとは、極悪馬場になればモズベッロの逆転があるといったところだろうか。

馬券的には人気から入ることになるので、1,2着の順番を決め、3着を1頭に絞り込めればそこそこ配当は得られそうだ。逆に1,2着を順不同も3着も2〜3頭選択したら、配当は微妙になってしまうので、ある程度決め打ちで期待値を取りに行くのが良さそうか。あとは、当日のオッズ、馬場、馬体重を見て結論を出したい。

2021マーメイドステークスG3 全馬指数

今週はマーメイドステークスを予想する。

阪神2000mで行われる牝馬限定ハンデG3だ。

 

指数一覧

  • 出走馬16頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はアンドラステで75。
  • 優勝想定ラインは75に設定する。クリア馬はアンドラステのみ。
  • 牝馬限定のハンデG3ということでレベルはかなり低い。さらに勝ち鞍2勝クラスまでの馬はハンデ50kgとかなり恵まれた。低レベル混戦のハンデ戦ということもあり、指数下位からでもチャンスはありそうで予想は難解。
  • 金曜の夕方から土曜まではかなり雨が降るようで、日曜日に良馬場で開催できるかは微妙なところ。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 アンドラステ     75

2位 ソフトフルート    74

3位 シャドウディーヴァ  73

3位 アブレイズ      73

3位 フィリアプーラ    73

3位 サンクテュエール   73

7位 カセドラルベル    72

8位 ミスニューヨーク   71

9位 レッドベルディエス  70

9位 パッシングスルー   70

9位 イズジョーノキセキ  70

12位 クラヴェル       68

12位 ホウオウエミーズ    68

14位 キングスタイル     67

15位 シャムロックヒル    65

指数無し アッシェンプッテル 近走ダート

 

f:id:keibashisuu:20210618230201p:plain

 

アンドラステ75

近4走指数ベストは4走前のエプソムCと前走のターコイズSで75。

近4走指数は75→73→70→75。

4走前のエプソムCは追い切り抜群で状態が良好。さらに、馬場の悪い外を通りながらも指数ベストを5ポイント更新した。ただし、不良馬場で時計がかかる条件であり、高速馬場適性はこの時点では未知。

3走前の関屋記念では、高速馬場で指数73と落とした。エプソムCの好走と合わせて考えても、本質的には高速馬場より時計のかかるスタミナ比べの方が得意なのだろう。

2走前の京成杯AHでは、後方から前が開かずレースにならなかった。指数は70と低値だが、度外視で良い。

前走のターコイズSでは指数75とベストタイ。マイルにしては時計も上がりもかかった一戦で能力を発揮できたと言える。

さて今回だが、金土とかなり雨が降っているので、雨の影響が残ると想定する。その場合、この馬には得意条件の時計のかかる馬場になるだろうから、能力は発揮できるだろう。また、長期休み明けだが中間からしっかり乗り込んでおりいきなり好走は可能である。指数ベストの75程度を想定して本命とする。

 

ソフトフルート74

近4走指数ベストは4走前のエリザベス女王杯で74。

近4走指数は74→64→65→70。

4走前のエリザベス女王杯は初の古馬戦だったが、インコースをロスなく運び指数74とベストを更新した。5走前の秋華賞で73、6走前の夕月特別で72と3歳秋が指数ベスト1位〜3位。

ただその後はパフォーマンスを発揮できず、3走前のグレイトフルSで64、2走前の京橋Sで65と低値続き。

前走のシドニーTで立て直しに成功し指数70で3勝クラスを突破した。ただし、前が崩れる展開が味方したというのもあるし、ベスト時の指数にもまだ及ばない。

さて今回だが、状態は前走から特に変わらず、3歳秋の高指数は期待できない。前走並みの指数70程度を想定して消しとする。

 

シャドウディーヴァ73

近4走指数ベストは4走前の府中牝馬Sと3走前のエリザベス女王杯と2走前の東京新聞杯で73。

近4走指数は73→73→73→72。

生涯ベストは9走前の東京新聞杯で指数76。ただし、岩田騎手のイン突き好騎乗がはまったのが大きい。実質的には73程度と見積もっている。 

近4走ではいずれも能力を発揮して指数72〜73を非常に安定傾向である。

前走の中山牝馬Sでは不良馬場でも指数72と、条件を問わずに安定している。

今回も安定して指数73程度を想定して抑え評価とする。

 

アブレイズ73

近4走指数ベストは4走前の愛知杯と前走のメイSで73。

近4走指数は73→59→72→73。

5走前までは全て指数65以下の低値と2勝クラスレベルだったが、4走前の愛知杯で覚醒し指数73とベストを更新。ただし差しが決まる展開利もあり、斤量53kgの恩恵も受けている。

3走前の中山牝馬Sでは指数59と大敗したが、ドロドロの不良馬場であり度外視でいい。

2走前の福島牝馬Sで72、前走のメイSで73と良馬場ならば安定している。

さて今回だが、斤量は56kgのトップハンデであり前走からは2kg増。2kg増で指数を71程度に落とすと想定して消しとする。56kgはややハンデを課されすぎのように思う。

 

フィリアプーラ73

近4走指数ベストは前走の福島牝馬Sで73。

近4走指数は67→53→50→73。

生涯ベストは7走前のターコイズSで74。

ターコイズSでは出脚が鈍く、差し遅れてはいるが異次元の末脚で4着まで突っ込んできている。勝ち時計1分32秒2と高速馬場であり、馬場は軽ければ軽いほうが良い。

ターコイズS以降の5戦であるが、一度も高速馬場で走れておらず、その5戦において稍重以上が4戦。ほとんど適性外の舞台でしか走れていない。

近5走で唯一良馬場だった4走前の福島牝馬S(2020)も、そこそこ時計のかかる馬場だったし、物理的に届かない位置からの追い込みで能力を出し切れず、66の低値だ。

このように6走前から2走前の凡走は全て度外視でいい。

前走の福島牝馬S(2021)では久しぶりに、時計の出る馬場となり指数73と能力を発揮できた。

さて今回だが、金土の雨の影響が残ると想定しており、前走並みの能力は発揮できないだろう。2000mへの延長も歓迎ではないし、指数70以下を想定して消しとする。仮に当日良馬場まで回復し1分58秒前後の馬場になるなら、指数73程度まで想定し期待値で抑える可能性はある。あくまで当日の馬場次第。

 

サンクテュエール73

近4走指数ベストは前走の福島牝馬Sで73。

近4走指数は66→50→63→73。

5走前の桜花賞で指数68と当時のベスト更新。

4走前のオークス、3走前の秋華賞とクラシックでは指数を伸ばせなかった。

2走前のターコイズSでも指数63と大敗。

そこから4ヶ月の休養を挟んで成長を促し、前走の福島牝馬Sで指数73とベストを更新した。

さて今回だが、前走から上積みはないし斤量も1kg増える。また、前走1800mで最後は一杯になったことを考えると、距離延長でかつ雨の影響で時計のかかる馬場はマイナス。指数71程度に落とすと想定して消しとする。

 

カセドラルベル72

近4走指数ベストは前走の都大路Sで72。

近4走指数は69→ダート→ダート→72。

4走前の愛知杯では指数69と平凡。

その後2走ダートを使い、前走の都大路Sでも指数72と平凡。

ここ1年能力を出し切れたレースでは指数70前後であり、重賞では能力不足。今回も指数72程度を想定して消しとする。

 

ミスニューヨーク71

近4走指数ベストは4走前のエリザベス女王杯で71。

近4走指数は71→70→70→69。

4走前のエリザベス女王杯で指数71とベスト更新も指数自体は平凡。

その後も特に上積みはなく指数70前後で安定傾向である。

今回も上積みはなく指数70程度を想定して消しとする。

 

レッドベルディエス70

近4走指数ベストは3走前の逆瀬川Sと2走前の飛鳥Sと前走のヴィクトリアMで70。

近4走指数は66→70→70→70。

近3走は指数70で安定傾向。これは3勝クラスレベルであり重賞では能力的に足りない。今回も指数70程度を想定して消しとする。

 

パッシングスルー70

近4走指数ベストは3走前の七夕賞で70。

近4走指数はダート→70→62→69。

生涯ベストは8走前の紫苑Sで73。

3走前の七夕賞では指数70平凡。

2走前のディセンバーSでは指数62と落とし、前走の福島牝馬Sでは指数69と平凡。

現状、3歳秋のベスト時の能力は出せていないし、今回も指数70以下を想定し消しとする。

 

イズジョーノキセキ70

近4走指数ベストは前走の京橋Sで70。

近4走指数は61→65→68→70

3走前の太宰府特別で指数65と当時の指数ベストを更新。

2走前のうずしおSでも68、前走の京橋Sでも指数70と3走続けて指数ベストを更新中だ。

さて今回だが、近走に引き続き成長分はありそうだし、斤量が前走から3kg減るのも大きい。成長分と斤量分で指数74を想定し対抗評価とする。

 

クラヴェル68

近4走指数ベストは前走のシドニーTで68。

近4走指数は66→67→67→68。

指数は近4走で非常に安定傾向であり3勝クラス掲示板レベル。

能力は足りないが、斤量は前走から4kg減の51kgであり、斤量分だけで指数を伸ばすだろう。とは言えいきなり重賞で好走するほどまでに伸ばすのは難しく、指数は最大で71程度までと想定し消しとする。

 

ホウオウエミーズ68

近4走指数ベストは前走の2勝クラスで68。

近4走指数は40→59→64→68。

近2走はいずれもベスト更新と成長中だが、指数自体はまだまだ平凡。斤量は前走から5kg減なので斤量分の上昇は可能である。ただし、今回は休み明けで完調手前である。指数は最大で72程度までを想定し抑え評価とする。

 

キングスタイル67

近4走指数ベストは前走の御在所特別で67。

近4走指数は51→58→61→67。

4〜2走前は低値続き。

前走の御在所特別で自己ベストを更新したが、それでも指数67と平凡。

ただ、残り6Fから捲り気味に進出し、そのまま超ロングスパートで差し切る競馬で、内容は非常に良かった。

さて今回だが、前走から斤量が5kg減るので斤量分の上昇は可能である。とは言えいきなり重賞で好走するほどまでに伸ばすのは難しく、指数は最大で72程度までと想定し抑え評価までとする。

 

シャムロックヒル65

近4走指数ベストは2走前の2勝クラスで65。

近4走指数は60→50→65→54。

2走前の2勝クラスで指数65とベスト更新も、斤量は52kgだった。今回は50kgの軽斤量となるが、ベスト時から2kg減では上げ幅も限定的だろう。最大で指数68程度を想定し消しとする。

 

アッシェンプッテル 指数無し

デビューから全てダートのため指数無し。

ダートではOP特別で好走がある。

芝に対応できれば今回の低レベル重賞なら好走は可能。雨の影響が残ってスピードが削がれるような馬場ならチャンスはあるのではないか。むしろ芝で頭打ちの馬よりは好走可能性が高く、16番人気なので期待値は高い。

芝に対応できる根拠が特にないので抑え評価まで(想定指数は最大で72)とするが、相当雨の影響が残って荒れそうなら、評価を上げたい。

 

まとめ

◎アンドラステ    想定指数75

○イズジョーノキセキ 想定指数74

▲シャドウディーヴァ 想定指数73 

△アッシェンプッテル 想定指数72

△キングスタイル   想定指数72

△ホウオウエミーズ  想定指数72

 

能力最上位かつ状態も良好なアンドラステを本命とする。雨の影響が残る馬場もプラスである。対抗イズジョーノキセキは成長途上でありつつ、斤量3kg減の恩恵を受けると想定した。

3番手評価シャドウディーヴァは安定して指数73程度を出せる。

ここまでは能力通り順当な予想ではあるが、そもそもメンバーレベルは低いしハンデ戦で斤量差も大きいため、指数下位からもチャンスがあると言える。ホウオウエミーズ、キングスタイルは近走ベスト時から5kg減るので、指数を跳ね上げて馬券内に入ってもおかしくは無い。またダートしか走ったことのないアッシェンプッテルも、能力的には通用しそうで期待値は高い。荒れるならばこれらの馬から入るのもありだ。ただ、買う根拠が薄く、期待値だけでの馬券となってしまう。

現状(土曜日15時)、最上位のアンドラステが8倍つくので、アンドラステからで良いと思っているが、これ以上人気するようなら、的中度外視で期待値が高いだけの馬券も検討したい。

2021函館スプリントステークスG3 全馬指数

今週は函館スプリントステークスを予想する。

札幌1200mで行われる別定G3だ。(今年は函館では無く札幌なので注意)

 

指数一覧

  • 出走馬16頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はカツジで78。
  • 優勝想定ラインは77に設定する。クリア馬はカツジとミッキーブリランテの2頭。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 カツジ        78

2位 ミッキーブリランテ  77

3位 カレンモエ      76

3位 コントラチェック   76

5位 センショウユウト   75

6位 ジョーアラビカ    74

6位 ビアンフェ      74

8位 ケープコッド     73

8位 アルピニズム     73

10位 タイセイアベニール   72

10位 ロードアクア      72

12位 アスタールビー     71

13位 マイネルアルケミー   70

14位 リンゴアメ       69

15位 シゲルピンクルビー   68

指数無し ジャスティン 近走ダート

 

f:id:keibashisuu:20210610225147p:plain

 

カツジ78

近4走指数ベストは4走前のスワンSで78。

近4走指数は78→59→69→70。

生涯ベストは14走前のマイルCS(2018、3歳時)で79の高指数をマークしていた。

ただし、その後の9戦での指数は最大で72だった。この間の敗因としては、基本的に出遅れることや、かなりズブい馬なので後方から物理的に届かないレースがほとんどだったことである。

そんな中、4走前のスワンSではスタートを決めて奇襲の逃げを打ち指数78と好走した。脚質転換が功を奏した結果となった。

ただ、3走前のマイルCSは指数59、2走前の阪急杯は指数69、前走の高松宮記念では指数70と低値続き。

さて今回だが、1200mでは4走前のような単騎での楽逃げは難しいし指数78の再現性は薄い。近3走並みの70以下を想定して消しとする。

 

ミッキーブリランテ77

近4走指数ベストは2走前の阪急杯で77。

近4走指数は74→77→74→75。

4走前のニューイヤーSでベスト更新の指数74と好走した。

3走前の阪急杯でも指数77と再度ベスト更新。

2走前の高松宮記念では指数74と若干落とした。重馬場かつ出遅れと差し遅れもあり度外視で良い。

前走の京王杯SCでは指数75と好走。

このように近4走は指数74〜77と高値安定傾向。

さて今回、まずは1200mという距離がどうかがポイント。1400mの阪急杯では勝ち時計1分19秒5の高速レースで好走しているようにスピードは十分であり、1200mへの対応も可能だろう。前走並みの指数75程度を想定して3番手評価とする。あとは、初めての北海道遠征&洋芝への対応もポイントとなるだろうが、初めてなので走ってみないことにはなんとも言えない。

 

カレンモエ76

近4走指数ベストは前走のオーシャンSで76。

近4走指数は69→72→74→76。

近4走はいずれもベスト更新と成長中の4歳馬。

前走のオーシャンSでは指数76と高値であるが、先行馬で決まったレースで恵まれてはいる。

今回は大外枠からで、すぐ内に逃げたいビアンフェ、アルピニズムらもいるし、さらに内にはコントラチェックらもいる。前走のようにスムーズにはいかない可能性もある。

ただ、状態は引き続き良好だし、能力上位であるので、前走並みの指数76程度を想定して対抗とする。とは言え、能力が圧倒的に抜けているわけではないし、おそらく1番人気となるだろうし妙味は無い。開幕週の大外枠も嫌だし他に狙いたい馬がいないことによる消去法的な対抗である。

 

コントラチェック76

近4走指数ベストは前走のオーシャンSで76。

近4走指数は68→69→71→76。

生涯ベストは8走前のターコイズSで79。高速馬場のマイル戦を単騎楽逃げで能力を発揮できた。

ただ、8走前で極めて高いパフォーマンスを出して以降は低値続き。適性より長い距離のレースを使ったり折り合いを欠いたりと能力を発揮できないことが続いていた。

そんな中、前走のオーシャンSではスムーズに先行でき、先行有利レースの恩恵もあって指数76と好走した。ただ展開利もあったし再現性は薄いだろう。

今回、この馬より外枠に先行馬も多く、馬群に揉まれて終了となる可能性の方が高い。指数70以下に落とすと想定し消しとする。

 

センショウユウト75

近4走指数ベストは前走のアクアマリンSで75。

近4走指数は69→69→64→75。

4走前〜2走前は指数70以下で低値続き。

前走のアクアマリンSで指数75とベスト更新。ただし、不良馬場で勝ち時計が1分12秒7もかかる特殊レースであり再現性は薄い。

良馬場想定の今回は指数70以下を想定して消しとする。

 

ジョーアラビカ74

近4走指数ベストは3走前の京阪杯で74。

近4走指数は70→74→73→64。

3走前の京阪杯で指数74と好走。

2走前のタンザナイトSでも指数73と好走した。

前走の淀短距離Sでは指数64と落とし、そこから5ヶ月の休養となった。

今回は休み明けだが、追い切りを見る限り仕上がりは悪く無い。ただ、京阪杯、タンザナイトSの好走は阪神芝を(2,2,2,3)と得意にしているからであり、札幌で同じパフォーマンスが出せるかは疑問。指数72程度を想定して消しとする。

 

ビアンフェ74

近4走指数ベストは3走前のセントウルSと前走のオーシャンSで74。

近4走指数は70→74→61→74。

3走前のセントウルSでは斤量54kgの軽斤量で指数74とベストを更新した。

2走前のスプリンターズSでは指数61と落としたが超ハイペースのためであり度外視しで良い。

前走のオーシャンSでは成長分と展開利で斤量2kg増に対応して指数74とベストタイ。

さて今回だが、状態は近走並み。レースは流石に前走のように楽な展開にもならないだろう。指数73程度を想定して消しとする。

 

ケープコッド73

近4走指数ベストは4走前のオパールSで74。

近4走指数は73→72→71→68。

4走前のオパールSは指数73とベストだが、斤量は51kgだった。

その後は斤量増で指数ベストを更新できていない。

今回は斤量54kgでありベスト更新は難しい。指数70程度を想定して消しとする。

 

アルピニズム73

近4走指数ベストは3走前のサンライズSで73。

近4走指数は68→73→70→56。

3走前のサンライズSで指数73とベスト更新。OP入りを決めた。

2走前のオーシャンSでは先行有利レースで出遅れて終了。指数70と落としたが度外視で良い。

前走の春雷Sでは高速馬場に対応できず指数56と落とした。ここも度外視で良い。

これまで1200mの持ち時計は1分9秒と遅く、時計はかかる方が良い馬である。

さて今回だが、良馬場の開幕週で1分9秒以上かかるような時計にはならない。スピードに対応できないので好走は難しいだろう。最大で指数70程度を想定し消しとする。

 

タイセイアベニール72

近4走指数ベストは2走前の春雷Sで72。

近4走指数は67→71→72→71。

生涯ベストは6走前のセントウルSで指数76と好走。

その後は低値続きで、近3走は指数71〜72と安定傾向。この指数で重賞では足りないか。

今回も近走並みの指数72程度までを想定して消しとする。

 

ロードアクア72

近4走指数ベストは4走前の京阪杯と2走前の阪急杯で72。

近4走指数は72→70→72→57。

4走前の京阪杯では指数72とベストを更新した。

3走前の淀短距離Sは指数70と若干落としたが、2走前の阪急杯で指数72でベストタイ。

前走の鞍馬Sは指数57と落としたが、先行馬総崩れのレースを先行して失速したためであり、度外視で良い。

前走を除けば近走は指数70〜72と安定傾向であり、今回も最大で指数72程度を想定し消しとする。

 

アスタールビー71

近4走指数ベストは4走前のキーンランドCで71。

近4走指数は71→62→67→65。

4走前のキーンランドCで指数71とベスト更新。

ただ、その後の3戦は指数70以下と落としている。単純に重賞では能力が足りていない。

さて今回だが、最大で4走前並みの指数71を想定し消しとする。

 

マイネルアルケミー70

近4走指数ベストは前走のバーデンBCで70。

近4走指数は64→60→65→70。

前走のバーデンBCで指数70とベストを更新。OP入りを決めた。

さて今回だが、特に上積みは無し。斤量減だけ上昇を考慮して指数72程度を想定して消しとする。

 

リンゴアメ69

近4走指数ベストは2走前のマーガレットSで69。

近4走指数は62→53→69→67。

指数はいずれも70以下の低値続きで能力的には足りないし、近走は特に成長分も見られない。

あとは斤量50kgの恩恵でどれだけ伸ばすかだが、狙う理由として斤量だけというのは微妙。し指数は伸ばすだろうがそれでも最大74程度までと想定し消しとする。

 

シゲルピンクルビー68

近4走指数ベストは2走前のFレビューで68。

近4走指数は43→56→68→50。

4走前は新馬戦で勝利。

3走前は阪神JFで指数56とベスト更新も指数は低値。

2走前のFレビューで指数68とさらにベスト更新だ。

前走の桜花賞では距離が長かったか指数50と落とした。

Fレビューで高速時計で勝利していることからも適性は1400mまでの可能性が高い。

さて今回だが、前走度外視したら指数は上昇傾向であるし、追い切りから状態も良さそうで、単純に上積みが見込める。さらに斤量50kgの恩恵もあるし、指数75程度まで伸ばすと想定し4番手評価とする。

 

ジャスティン 近走ダートのため指数無し

近走ダートのため指数はないが、ダートの重賞3勝と能力は今回のメンバーで最上位。特に3走前のカペラSが圧巻で、斤量58kgを背負い、その後海外G1で2着のレッドルゼルを降している。能力だけで言えばG1級(指数80オーバー)と言って良い。

したがって、能力は十分なのであとは芝レースに対応できれば好走は可能だ。そのスピードに関しても、カペラSの1分9秒8は良馬場にしては好タイムである。芝での絶対的なスピードはわからないが、相対的なスピードは十分である。

また、net競馬想定8人気と能力の割に人気は薄く、芝適性がわからない点はオッズに織り込み済み。したがって、芝適性の話は期待値的には気にする必要はない。それに多少適性で指数を落としても、元々の能力が高いので落としても足りると判断する。指数77程度を想定して本命とする。希望的観測なところもあるが、上位人気馬に確実性はないし、8番人気ならば十分狙う利はある。

 

まとめ

◎ジャスティン 想定指数77

○カレンモエ 想定指数76

▲ミッキーブリランテ 想定指数75

△シゲルピンクルビー 想定指数75

 

人気上位馬にオーシャンS上位3頭が入りそうだが、いずれも先行有利の展開に恵まれて1・2・3した馬であり過剰な期待はNG。カレンモエ、ビアンフェは外枠に入ったし今回は先行馬が揃っていることもマイナスである。コントラチェックはスムーズさが必須なので外側に速い馬がいることもマイナスだ。それでいて人気していて妙味がない。

続いて人気しそうなシゲルピンクルビーだが、これも斤量次第というところでありながら、人気していて妙味はない。

そもそも札幌の滞在競馬でいつもと違うパターンになるし、過剰に評価されている感じのある上位人気から素直に印を打つのは馬券的に面白くないと思い、ジャスティンに本命を打つことにした。

ジャスティン はダートではG1級の馬で、そもそもダート界のレベルが高いことを考えたら、芝G3では圧倒的に能力最上位である。芝に対応できるかが不明でも人気的に狙う利は十分にあると判断した。折り合いさえつけば好走可能だ。

2021エプソムカップG3 全馬指数

今週はエプソムカップを予想する。

東京1800mで行われる別定G3だ。

 

指数一覧

  • 出走馬18頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はザダルで78。
  • 優勝想定ラインは77に設定する。クリア馬はザダルとセダブリランテスの2頭。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ザダル        78

2位 セダブリランテス   77

3位 アルジャンナ     75

3位 プレシャスブルー   75

5位 シュリ        74

5位 アドマイヤビルゴ   74

5位 サトノフラッグ    74

5位 ヴェロックス     74

9位 ミラアイトーン    73

9位 ヒュミドール     73

11位 マイラプソディ     72

12位 エアアルマス      71

12位 アトミックフォース   71

14位 ワンダープチュック   70

14位 ガロアクリーク     70

14位 ヤシャマル       70

14位 ファルコニア      70

18位 ニシノデイジー     64

 

f:id:keibashisuu:20210610224637p:plain

 

ザダル78

近4走指数ベストは2走前の関越ステークスで78。

近4走指数は69→73→78→76。

4走前の中山金杯は69と平凡。

3走前のメイステークスでは4ヵ月の休養明けで指数73とベスト更新。

2走前の関越ステークスでも指数78と2走続けてベスト更新だ。

この2戦は上がりの速い高速条件であり、これが得意条件である。

前走の毎日王冠では稍重馬場で時計も近2走よりかかったことで、指数76と若干落とした。

さて今回だが、まず現状の馬場は高速馬場であり舞台は合う。

あとは状態面だが、8ヵ月の休み明けで完調では無い。9割程度の仕上がりといったところだろう。ただ、休み明けのメイSで指数ベストを更新していることから、完調では無くてもそこまで指数は落とさないだろうし、休み明けで完調手前であることはオッズに織り込み済み(net競馬想定7番人気と能力の割に人気薄)なので、期待値的には気にする必要は無し。舞台も合うし能力上位のため指数77程度を想定して本命とする。

 

セダブリランテス77

近4走指数ベストは4走前の中山金杯で77。

近4走指数は77→64→74→69。

4走前の中山金杯は指数77と高値だが、2018年1月のレースであり、現状の能力を示しているとは言えない。

3走前の新潟記念は指数64と落としたが、2走前のディセンバーSで指数74と高値。ただし、これも2019年12月のレースである。

そこからさらに1年半空いて、前走の六甲Sでは指数69と落とした。このように、骨折や脚部不安でなかなかレースを使えておらず、実質的に参考にできる指数は前走のみ。

さて今回だが、状態面でまだ完調とは言えず、能力は発揮できないだろう。最大で70程度までと想定し消しとする。

 

アルジャンナ75

近4走指数ベストは前走のマイラーズCで75。

近4走指数は68→57→71→75。

2走前のダービーまでは指数70以下の低値続きだった。

そこから8ヵ月の長期休養で成長を促し、2走前の洛陽Sで指数71とベストを更新した。

そして、叩き2戦目の前走のマイラーズCでは指数75と再度ベストを更新。今まさに本格化しているところである。

さて今回だが、引き続き前走の好状態をキープしている。前走は勝ち時計1分31秒4の超高速レースだったので、200mの延長は堪える可能性はあるが、状態の良さでカバーできるだろう。前走並みの指数75程度を想定し対抗とする。

 

プレシャスブルー75

近4走指数ベストは4走前の新潟大賞典で75だ。

近4走指数は75→67→57→67。
4走前の新潟大賞典では54kgの軽斤量を活かして指数75と大幅上昇。

3走前の函館記念は指数67の低値であるが、後方から差し遅れるかつ重たい洋芝を苦にしての結果なので度外視で良い。基本的には高速馬場向きの馬である。

2走前の新潟記念は馬体が減ってしまい調整失敗。指数は57の低値だが度外視で良い。

前走の福島民報杯は指数67と低値だが、不良馬場のため度外視で良い。

さて今回だが、近3走は度外視として4走前の指数75が参考になる。ただし、当時は斤量54kgで今回は56kgと2kg増える。この2kgを埋めて当時の指数で走るのは難しいだろう。指数73程度までと想定し消しとする。

 

シュリ74

近4走指数ベストは前走の谷川岳Sで74。

近4走指数は72→73→72→74。

4走前の納屋橋Sで指数72とベストを更新しオープン入りを決めた。指数72は3勝クラスにしては高めの指数だ。

その後は3走前のリゲルSで指数73、2走前の京都金杯では指数72、前走の谷川岳Sで指数74と非常に安定傾向。

前走の谷川岳Sで指数ベストを更新しているが、47.8-46.1の前傾ラップを逃げており、展開的にはやや恵まれたため指数ほど評価はできないか。

さて今回だが、状態は近走と変わらず、指数73程度を想定して消しとする。

 

アドマイヤビルゴ74

近4走指数ベストは3走前のアンドロメダSで74。

近4走指数は70→74→64→61。

4走前のムーンライトHCを指数70で勝利しOP入り。

3走前のアンドロメダSでは指数74で古馬OP勝利を挙げた。ただし斤量は54kgである。

2走前の日経新春杯は斤量2kg増を成長分で補えず指数64と落とした。時計のかかる馬場も向いていなかった。

前走の大阪杯では、斤量57kgに対応できなかったこともあるが、非常に時計のかかる馬場がきつかった。指数61の低値だが度外視で良い。

さて今回だが、得意条件の良馬場でレースできそうな点はプラス。ただし、これまでのベストから斤量2kg増を埋めて指数を伸ばすほどの成長分はない。最大で指数73程度を想定し消しとする。

 

サトノフラッグ74

近4走指数ベストは2走前の菊花賞で74。

近4走指数は71→74→61→72。

4走前のセントライト記念で71、3走前の菊花賞で74と2走続けて指数ベストを更新している。

2走前のAJCCでは指数61と落としたが、不良馬場ということもあり度外視とする。

前走の金鯱賞では指数72と平凡。先行有利レースを2番手に位置取ったが指数は伸びなかった。ただし重馬場でもあり、度外視とすることもできる。

さて今回だが、久しぶりの良馬場であり今回が試金石。ただ能力の裏付けは菊花賞の74しかなく、それでいて人気している(net競馬想定3番人気)こともあり、配当妙味は全くない。良馬場で跳ね上げる確証もないし、最大で指数74程度までを想定し消しとする。

 

ヴェロックス74

近4走指数ベストは2走前の中日新聞杯で74。

近4走指数は71→60→74→67。

生涯ベストは8走前の皐月賞で指数78。結果的にここがピークで、ダービーと神戸新聞杯では73と低値。

それ以降も低値続きで、直近高値は2走前の中日新聞杯の74。これでも皐月賞のパフォーマンスと比べると物足りない。皐月賞で完成してしまった早熟馬で、現状はピークからは能力を落としていると言って良いだろう。

近4走の中で唯一好走言える中日新聞杯は上がりの速いレースだったので、今回の高速馬場で好走できる可能性は十分あるが、それでも当時の74程度までを想定し消しとする。

 

ミラアイトーン73

近4走指数ベストは2走前のニューイヤーSで73。

近4走指数はダート→72→73→70。

近3走は指数70〜73で非常に安定傾向。これは3勝クラスからOP特別レベルの指数であり重賞では足りない。今回も指数72程度を想定して消しとする。

 

ヒュミドール73

近4走指数ベストは2走前の日経賞で73。

近4走指数は71→69→73→64。

4走前〜2走前は指数69〜73と安定傾向であり能力的にはほぼ底を見せたか。

前走の新潟大賞典は指数64と落としたが完調手前であり度外視で良い。

さて今回だが、最大で2走前並みの73程度を想定し消しとする。

 

マイラプソディ72

近4走指数ベストは前走の都大路Sで72。

近4走指数は67→18→71→72。

4走前のダービー、3走前の神戸新聞杯とクラシックは低値だったが、2走前の大阪城Sで71、前走の都大路Sで72と立て直した。

ただし、近2走安定傾向で能力的には一度頭打ち。特に上積みもなさそうで指数72程度までを想定して消しとする。

 

エアアルマス71

近4走指数ベストは前走の京王杯SCで71。

近4走指数はダート→ダート→ダート→71。

ダートでは能力上位であり、芝に対応できれば能力的には通用はする。

近走で芝でのレースは前走の京王杯SCだけで指数は71。ただ、先行していたところ前をカットされて位置を下げてしまう若干の不利もあったし、高速馬場の1400mでスピード適性も足りなかった。したがって前走の一戦だけで芝は通用しないと決めつけは出来ない。

今回は前走より距離が伸びるので純粋なスピードが問われにくくなるのは歓迎だし、ダートでの成績から能力は足りている(ダートG1・5着など)ので、芝に対応して好走する可能性は十分ある。前走は4番人気とそこそこ人気していたが、今回は人気を落とすので狙い目ではある。(net競馬想定16番人気)。能力的にも足りないとは思わないし、人気薄で妙味もある。指数74程度を想定し期待値込みで3番手評価とする。

 

アトミックフォース71

近4走指数ベストは前走のメイSで71。

近4走指数は57→67→68→71。

生涯ベストは7走前の新潟大賞典で75。5走前のエプソムCも指数72とこの馬なりに頑張ったが、近4走は指数71以下の低値続き。今回も指数71以下を想定して消しとする。

 

ワンダープチェック70

近4走指数ベストは4走前の長岡Sと前走のメイSで70。

近4走指数は70→67→69→70。

近4走は指数67〜70と安定傾向。これは3勝クラスレベルの指数であり重賞では足りないだろう。今回も指数70程度を想定して消しとする。

 

ガロアクリーク70

近4走指数ベストは2走前のディセンバーSで70。

近4走指数は69→60→70→除外。

3走前の菊花賞は指数60と低値も距離が長いので度外視で良いが、他の2戦も指数70程度と平凡。この指数で重賞は通用しない。今回も指数70程度を想定して消しとする。

 

ヤシャマル70

近4走指数ベストは2走前の2勝クラスと前走の府中Sで70。

近4走指数は60→62→70→70。

現在3連勝中の上がり馬。ただし指数は近2走で安定傾向である。今回も特に上積みは無さそうなので、斤量1kg減分だけ指数を伸ばしても指数72程度までと想定し消しとする。

 

ファルコニア70

近4走指数ベストは前走の難波Sで70。

近4走指数は54→63→67→70。

現在2連勝中の上がり馬。指数も順当に伸ばしているし、追い切りからも成長分はあり。近走同様3ポイント程度伸ばし指数73程度を想定するが、重賞ではまだ足りないので消しとする。

近走は少頭数のレースでしか走っていないが、今回はフルゲートだし前に行きたい馬もそこそこいるので簡単に好走とはいかないだろう。

 

ニシノデイジー64

近4走指数ベストは2走前の東京新聞杯で64。

近4走指数は52→58→64→54。

生涯ベストは9走前のダービーで72だ。

2歳時から活躍していることもあり、かなりの早熟のようでダービー以降は成長していない

近4走で見ても最大は2走前の東京新聞杯の64である。今回も上積みは無いし最大で65程度を想定し消しとする。

 

まとめ

◎ザダル    想定指数77

○アルジャンナ 想定指数75

▲エアアルマス 想定指数74

 

高速馬場の想定で舞台適性バッチリかつ指数最上位のザダルを本命とする。休み明けで完調では無いがそれはオッズに織り込み済みだし、完調でなくても足りるとの判断だ。

続けて、近走上昇中のアルジャンナ。人気はするが順当に能力は発揮できるだろう。

3番手評価として人気薄のエアアルマスを推したい。ダートでの能力を見る限り明らかに過小評価されているし、スピード適性が足りず前もカットされた前走は度外視で良い。芝での指数の裏付けが無いので3番手までとするが、今回の人気なら十分狙える。

ファルコニア、サトノフラッグ、シュリ、ヴェロックス、アドマイヤビルゴらはそこそこ人気するだろう。ファルコニア、アドマイヤビルゴはまだ成長分はありそうだし、サトノフラッグ、ヴェロックスも条件次第では好走する可能性もあるが、指数の裏付けはなくてそこそこ人気しており、妙味は無いので積極的に買いたいとは思わない。

2021年6月レース後短評

2021年6月予想レース

 

鳴尾記念

  • 62.9-57.8と4.1秒後傾の超どスロー。逃げ馬が上がり2位で前に位置しないと勝負にならず、力通り決まったとは言い難い一戦。ほとんど馬の能力は測れず。

1着ユニコーンライオン

状態は非常に良かったとのこと。超スローの展開利を受けているので指数ほど評価できず。速い上がりを使えるタイプでは無いので残り800mから早めに引き離す坂井騎手の好騎乗。

2着ショウナンバルディ

2番手につけてそのままの位置取りで2着。こちらも展開利を受けており指数ほど評価できず。

3着ブラストワンピース

後方に位置取るもコーナーワークで前に。ただし差しが決まる展開ではなく前は捉えられない。力負けでは無い。度外視。

4着ペルシアンナイト

後方に位置取って最後まで伸びるも、差しが決まる展開にならず。力負けでは無い。状態は非常に良かっただけに残念。度外視。

5着ワイプティアーズ

前につけて展開利を受けるも伸びきれず力負け。能力不足かつ展開利もあるので指数ほど評価できず。

6着サンレイポケット

ドスローを後方からで全くレースにならず。伸びてはいるので度外視。

7着サトノソルタス

ドスローを後方からでレースにならず。ただし伸び自体も微妙で、展開不利なくても足りなかったか。抜群の前走から馬体が減っており、間隔詰まるとダメ説の信憑性が上がる。

8着クラージュゲリエ

前につけて展開利を受けるも失速で力負け。馬体重+8kgで緩めだった可能性あり(未確定)。ここ叩いて馬体が絞れればまだ見限らず。

9着ブラヴァス

展開関係なく伸びれず力負け。今回は走れる状態ではなかったのもあるが、3走続けて凡走でピークアウトか。立て直せる可能性低いと見る。

10着アフリカンゴールド

最後方からコーナーワークで中段まで持ち出すも、そこから伸びれず力負け。能力不足。

11着ヒンドゥタイムズ

位置取り的にノーチャンスも結局伸びていない。そもそも2番人気は過剰。ただ福永騎手は「返し馬から元気が無く、暑い時期は答えるタイプ」とコメント。度外視とする。

12着ペプチドオーキッド

後方から伸びれず力負け。2勝クラス勝ちでは完全に能力不足。

13着アメリカズカップ

前につけるも伸びきれず失速。力負けで能力不足。

 

安田記念

  • 46.4-45.3とスローペースの瞬発力勝負。
  • 最内1頭分悪いがあとはフラット。前にいても残れるし後方から差しも効くレース。

1着ダノンキングリー

得意の後傾ラップがプラス。大敗した近2戦は折り合い欠いている、かつ天皇賞は距離長く度外視可能だった。今回剛腕川田への乗り替わりで前半ガッチリ抑えて折り合いついて後半弾けた。手は合っている。

2着グランアレグリア

ルメール「ポジション取れず反応も遅かった」とのコメントにあるようにやはり万全ではなかった。状態落ちで大きくパフォーマンスを落としたがそれでも地力上位。直線やや詰まり気味でダノンキングリーとは直線コース取りの差。ルメールも馬群に入れたのは状態が万全では無いと思ってのことか。

3着シュネルマイスター

古馬相手に力は示した。ただし斤量の恩恵は大きく能力自体を評価するのはまだ先。早熟か成長分ありか次走以降が資金石。まずは斤量増に対応するところから。

4着インディチャンプ

コメント無し。普通に乗って力通り。

5着トーラスジェミニ

ペース落とせればこれまでも強かったが、高速馬場に対応可能と言うことを示しややパフォーマンスUP。展開利ありで着順ほど評価せず。

6着カデナ

最後方からイン突きロス0競馬で近走では最高のパフォーマンスも力足りず。相当上手く乗ってたので着順ほど評価せず。武豊騎手の足りない馬での一発狙った騎乗はワールドプレミア有馬記念を思い起こさせる。

7着ダノンプレミアム

高速時計に対応出来ないので順当に負け。中距離orマイルなら1分33秒以上かかる馬場で狙う。

8着サリオス

出遅れて促すも折り合い欠く。直線は馬群割れず200mほどしか追ってない。消化不良な一戦。評価落とすなら次走狙う。レース前からやや入れ込んでたので次走注視。

9着ギベオン

前目につけるも最後まで脚が続かず力負け。

10着ケイデンスコール

勝ち馬と同じ位置から伸びきれず力負け。

11着ダイワキャグニー

逃げて展開利受けるも力負け。斤量58kgもやはりきつく。

12着カテドラル

出遅れ。後方から伸びれず力負け。

13着カラテ

後方から伸びれず力負け。

14着ラウダシオン

グランアレグリアの斜行受けてデムーロ騎手がレースを辞めた。とは言え斜行受ける前の伸びも鈍く能力的には足りていない。前走の高速1400mでの好パフォーマンスを見る限りもっと短い方が良いのでは無いか。

 

函館スプリントステークス

  • 32.8-34.8と2s前傾のハイペース。開幕週で前でも残れるし、ハイペースで差しも届く。力通り決まった一戦。

1着ビアンフェ

ハイペースで逃げるもビアンフェにとってはマイペースで能力を出し切る。持ち時計更新で高速馬場へ対応可能なことを示した。長期休み明けの前走から上積みありでパフォーマンスUP。これで函館、札幌の洋芝(3,1,0,0)とパーフェクト連対かつ重賞2勝。ただ指数自体は洋芝で跳ね上げているわけではなく、野芝orオーバーシードでもやれる。

2着カレンモエ

外枠から抜群のスタートで大外枠の不利は無し。能力出し切るも直線ビアンフェを指し切れず終いの甘さを見せた。パフォーマンスは前走並みで一度頭打ちな可能性もあり。デビューから全て1番人気と人気先行タイプで次も狙いにくい。

3着ミッキーブリランテ

出遅れたが、差し届く展開で影響薄い。中段から差して力通り走る。1200mの時計に対応可能なことを示した。1200m〜1400mで高速良馬場なら力は出せる。出遅れは一過性で気にする必要なし。

4着ジョーアラビカ

やや出遅れた(or展開決めうちで下げただけの可能性もあり)が差し届く展開で影響薄く。終始外を回した割に最後まで伸び4着と健闘。ただしハイペースの展開利もある。ここ含め近5戦で3度出遅れなので、展開は限定されやすい。前が早くなる展開ならば狙える。

5着カツジ

最後方からの競馬。ハイペースで差し届く展開になり力を出し切り5着と好走。逃げるか最後方かの極端な競馬で結果を残してきており、展開次第で好走可能。

6着ケープコッド

中段に位置し開幕週のインコース(経済コース)をロスなく回り力は出し切るも伸び平凡。上手く乗ってこれならシンプルに力負け。

7着マイネルアルケミー

中段に位置し開幕週のインコース(経済コース)をロスなく回り力は出し切るも伸び平凡。上手く乗ってこれならシンプルに力負け。

8着コントラチェック

馬群に揉まれ弱いので、揉まれないように中段外外を回す。その影響もあり、能力が抜けているわけでもないので、終いは甘くなり力負け。ハイペースのためではあるが折り合いがついたのは収穫。

9着シゲルピンクルビー

出遅れ&ダッシュつかず後方から。コーナーワークで前に取り付いたが、直線で前が開かず不完全燃焼。実際には内に突っ込めるスペースはあったので、勝負して欲しかったが。今回の敗戦で人気落とすなら次走狙う。

10着ロードアクア

出遅れて後方から。コーナーで外をぶん回す横綱競馬。この内容で足りる能力ではなく力負け。

11着アスタールビー

2番手で競馬するも直線全く伸びず。力負け。

12着タイセイアベニール

中段後方よりからの競馬。4コーナーで前が壁で口を割る。一度、減速してしまい直線の短い札幌では致命的。前が空いていたら能力的に足りていたとは思えないが、不完全燃焼でノーカウント。

13着リンゴアメ

序盤から押しており追走に苦労している感は否めない。高速時計への対応は課題か。時計のかかる1200mか1400mで変わり身期待。

14着センショウユウト

持ち時計のない馬で高速レースに対応できず。ここは度外視で良く、前走の不良馬場のように時計のかかる馬場の方がいい。

15着アルピニズム

持ち時計のない馬で高速レースに対応できず。ここは度外視で良く、時計のかかる馬場で狙う。

16着ジャスティン 

好スタートもビアンフェに前をカットされて手綱を引いてしまう。なんとか折り合いついたが短距離戦では結構な致命傷。ハイペースかつ序盤の不利もあっては直線に余力を残せず。不利が無ければ芝の高速時計に対応できたかは不明だが、このレース自体はノーカウント。

 

エプソムカップ

  • 35.3-34.9-34.9と淀みない平均ペース。最終1Fは12.4と時計がかかっており消耗戦。向正面やや向かい風と荒れた差し優勢馬場での平均ペースで、基本的には中段程度からの差しがベストポジ。ただ前でも力があれば残れる。
  • 馬場が内側が悪いので皆内を開けるが、あえて内をコースロスなく走った馬も好走できた一方、外を回し過ぎた馬(ザダルより外)は届かない。

1着ザダル

馬体重2桁増も馬体に太め感はなく、好仕上がり。ただ調教師は絞り切れなかった言っており、まだ上があるのではと思わせる。レースは中段馬群で脚を溜め、直線は伸びる外へ。展開利もありほぼ完璧な騎乗かつ能力も最上位で順当勝ち。休み明けで過小評価されていたし、勝って次は人気してしまうので、結果的に今回が狙い目だった。

2着サトノフラッグ

それほど良く無いスタートから後方に下げる。4コーナーのコーナーワークで中段まで追いつき、馬群を捌いて直線末脚を伸ばした。戸崎騎手のほぼ完璧な騎乗。クラシック後はここまで重馬場、不良馬場で能力を発揮できておらず、良馬場の今回が試金石だったが、良馬場なら重賞で好走可能なことを示した。好騎乗もあったが速い上がりを使えるレースの方が向いていると言える。

3着ファルコニア

出遅れて後方からになるも、内側でリカバリーし中段へ。4コーナーでも最内を攻めコーナーワークで先団に取り付いた。出遅れ以降は川田騎手の完璧な騎乗で能力以上の着順を確保か。

4着ヴェロックス

中段で競馬を進め4コーナーから直線ではコースロスの無いインコースを選択したことが良かった。近走は上がりのかかる競馬で凡走が続いていたが、中日新聞杯や今回のようにそこそこ時計の出るレースの方が良いのは確か。

5着アトミックフォース

2番手で競馬し最後は苦しくなった。早い上がりを使えるタイプではないので、平均ペースのこの展開は理想的ではあり、力は出し切ったが能力足りず。

6着ヒュミドール

好スタートから徐々に位置を下げ4コーナーではほぼ最後方。コーナーワークで先団に取り付きそのままロスなく馬群を捌く好騎乗で末脚を伸ばすも6着まで。能力は出し切る。

7着アドマイヤビルゴ

後方から外を回す競馬。最後まで前との差は詰めてはいるが、外を回し過ぎたことで脚を余した。外枠が勿体無い競馬でやや度外視可能か。とはいえ前で競馬できていても掲示板までか。

8着ワンダープチュック

ダッシュつかず後方から。大外ぶんまわしで直線に入ったところで16番手。最後まで伸びてはいるが届くはずもなく脚を余した。前で競馬していても足りてはいないがOPなら。やや度外視。

9着ヤシャマル

前で競馬し直線は余力なく失速。力負け。

10着アルジャンナ

前目で競馬し好位差しを決めれるポジションだったが、直線で失速し力負け。前走より時計のかかる馬場で距離延長が厳しく、ベストは高速マイルかつパンパンの良馬場か。また前走はハイペースの展開利も受けた好走であり、やや過剰に評価されたか。

11着マイラプソディ

中段インコースで競馬。直線では伸びずに力負け。

12着ガロアクリーク

4コーナーで大外を回した早仕掛けで最後は苦しくなり力負け。足りない馬なので直線まで追い出しを待つべきだった。

13着プレシャスブルー

五分のスタートから最後方に下げる。直線は大外ぶん回しで届くはずもなく、伸びも微妙で力負け。

14着シュリ

後方から捲り気味に進出。そのまま4コーナーで大外を回してコース的に届くはずはなく。最後の伸びも微妙に。この平均ペースで捲りはきついし、捲り切れずにコーナーで外を回す形も厳しく騎乗ミス。着順ほど評価は下げれない。

15着ミラアイトーン

出遅れて最後方から大外ぶん回しででコース的に届くはずはなく。伸びも微妙で脚を余したわけでもなく力負け。

16着エアアルマス

逃げて最後まで余力を残せず力負け。芝では厳しいか。

17着セダブリランテス

直線では余力なく。まだ完調手前で度外視でいい。

18着ニシノデイジー

直線早々に後退。能力通り走って力負け。

 

マーメイドS

  • 時計のかかる2000m戦で1600,1800実績馬は距離が問われてキツく。
  • ややスローペースだが、差しも届きどこからでも勝負になる展開。

1着シャムロックヒル

マイペースの単騎逃げと50kgの軽斤量の恩恵で好走。展開利と斤量の恩恵が大きく、ここ単発での好走で、次走以降には繋がらない。

2着クラヴェル

スタート後折り合い欠くも、後方で脚を溜め末脚にかける。51kgの恩恵もあり弾けたがやや脚を余し2着まで。1着とは展開の差のみ。好走といえるが斤量の恩恵が大きく、OP入りしたものの次には繋がらないか。

3着シャドウディーヴァ

インコースで脚を溜め4コーナーも直線もロス無く回すほぼ完璧な騎乗。上位2頭との斤量差を考えると、発揮したパフォーマンスは実質的に今メンバー最上位。完璧な競馬なのに終いが甘くなった点と、東京新聞杯(高速マイル)でのハイパフォーマンスを見ると、時計のかかる2000mはやや長い可能性も。

4着アンドラステ

向正面で折り合い欠き口を割る仕草を見せた。直線に余力残らず最後は失速。それでも4着はやはり自力上位。折り合い不安があることと指数ベストは1600〜1800mであることを考えたら、時計のかかる2000mは長い。今回度外視で距離短縮で狙う。前に壁を作れる枠順も欲しいところ。

5着ホウオウエミーズ

中段後方よりに位置。4コーナーで内を突き船団に取り付き脚を伸ばして5着まで。これまでの最高指数ではあるが、斤量50kgの恩恵が大きく次には繋がらない。まずは自己条件から。

6着アブレイズ

中段前よりに位置取り直線はロス無く外へ進出も、伸び切れず力負け。トップハンデ56kgもきつく。

7着イズジョーノキセキ

中段から直線は外へ進出。可もなく不可もない競馬。能力は発揮できたが力負け。斤量3kg減もパフォーマンスは上がらず、この一戦を見る限りは斤量鈍感傾向か。

8着ソフトフルート

2番手集団追走から直線伸びを欠き、単純な力負け。3歳秋のパフォーマンスは出ず、まだ復調途上か。

9着キングスタイル

最後方から直線は外へ。位置取り的に届きはしないが、伸び自体鈍く力負け。斤量5kg減もパフォーマンスは上がらず。過去に52kg以下で全て馬券外であることも含めて、斤量鈍感傾向か。馬体重400kgちょっとしかないので斤量鈍感なのは不思議だが。

10着レッドベルディエス

最後方から内を突くも伸び鈍く力負け。後方で折り合い欠いており、能力を出し切れたとは言えないか。距離短縮で。

11着サンクテュエール

2番手で位置取り的には良かったが4コーナーで余力なく馬群に沈む。前走からのパフォーマンス低下を見ると時計のかかる2000mは長いか。距離短縮で。

12着カセドラルベル

中段からの競馬。直線は伸びを欠き力負け。近走は斑大きい。

13着アッシェンプッテル

初芝のため比較材料がないので、まずはこのレースが現場の芝での力を示していると考える。最後方に位置し、押し出してからの反応が鈍かった。芝のスピードに対応できなかったか初芝に戸惑ったか。

14着フィリアプーラ

中段前よりに位置。4コーナーですでに余力なく後退。ベストは高速マイルなので時計のかかる2000mは明らかに長い。度外視で良い。

15着ミスニューヨーク

残り800mから早めにスパート開始も、外を回したコースロスあり前に詰めれないまま直線へ。直線余力なく力負け。乗り方の部分もあるが能力不足が大きい。

16着パッシングスルー

中段から競馬し、直線では既に余力なく。負けすぎではあるが力負け。

 

宝塚記念

  • 前半1000m-後半1000mが60.0s/58.5sの後傾ラップで前の馬には楽な展開。
  • ユニコーンライオンが残り800mからロンスパを刻み最後までラップを持続させ後続を完封。

1着クロノジェネシス

4番手で競馬。直線まで追い出しを待ち、前が空いてからの加速で十分。残り200mが約11秒と破格のタイムかつ最後まで加速ラップで余力もあり、着差以上の完勝。相手が不足していたか。時計要せばパフォーマンス上がる馬で凱旋門賞が楽しみ。

北村騎手の有馬記念でのねじ伏せる王道競馬とは対照的に、今回のルメール騎手はギリギリまで追い出しを待った。4コーナーで外から被せられて成り行きでそうなったとも見えるが、クロノジェネシスの圧倒的能力を理解しきれていなかった可能性と、レイパパレに対する脅威もあったか。相手格下なら王道競馬で良いが、凱旋門賞など相手強化or未知なら今回の乗り方もGOOD。乗り方の幅は広がった。

2着ユニコーンライオン

逃げてスローペースを刻んだ。展開利はあったが残り800mからのロングスパートでクロノ以外の後続を完封。この乗り方は前走の鳴尾記念と全く同じで、速い上がりを使えるタイプでは無いので残り800mから早めに引き離す作戦。結果的に3,4着の着差が拡大していることからも、坂井騎手の好騎乗と言える。ここ3走絶好調で完全に本格化したか。とは言え全てスローペースなので、前傾ラップになった時が資金石か。

3着レイパパレ

最初だけ行きたがったが2コーナーまでで折り合いつく。その後も川田騎手は終始折り合いに専念。3着と力は見せたが、大阪杯よりはパフォーマンス低下。大阪杯はマイペース逃げ、重馬場、ハイペースで完璧に折り合いつく、など好走条件が重なったための好走でフロックと解釈できる。良馬場で底を見せたため、今後は距離短縮で上昇狙うか。

4着カレンブーケドール

クロノジェネシスの後ろで競馬。ユニコーンライオンが残り800mから最後まで持続ラップのロングスパートを決めて前が止まらなかったので、後方から何もできず。もっと前で粘り込む競馬をしないと持ち味は出ないか。度外視で良い。

5着キセキ

3番手で競馬。展開を考えても良いポジションだったが、直線では決め手なく5着。後ろから来たカレンブーケドールにも差されており力負けか。ピーク時と比べてパフォーマンスは落ちている。

6着ミスマンマミーア

後方2番手からの競馬。先行有利の展開でレースに参加できず。最後まで伸び脚を余しており度外視で良い。

7着カデナ

最後方からの競馬。先行有利の展開でレースに参加できず。最後まで伸び脚を余しており度外視で良い。

8着モズベッロ

中段で競馬。4コーナーから外を回して仕掛けるも、直線では伸びを欠いており力負け。良馬場では足りず。

9着アリストテレス

中段で競馬。4コーナーではロス無く内を捌いたが直線では伸びを欠いており力負け。ここ3戦は菊花賞からパフォーマンスを落としていたが、不良馬場と長距離で度外視可能であった。だが今回の凡走は言い訳できず、ピークを過ぎたと解釈する。

10着ワイプティアーズ

3番手集団のインコースで脚を溜めたが、4コーナーから既に余力なく失速。力負け。

11着メロディーレーン

後方で競馬。先行有利レースで物理的に届く位置ではないが、伸び自体なく力負け。

12着アドマイヤアルバ

後方で競馬。先行有利レースで物理的に届く位置ではないが、伸び自体なく力負け。

13着シロニイ

中段で競馬。直線では余力なく失速。力負け。

2021鳴尾記念G3 全馬指数

今週は鳴尾記念を予想する。

中京2000mで行われる別定G3だ。

 

指数一覧

  • 出走馬13頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はペルシアンナイトで77。
  • 優勝想定ラインは76に設定する。クリア馬はペルシアンナイトとブラヴァスの2頭。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ペルシアンナイト   77

2位 ブラヴァス      76

3位 サンレイポケット   75

3位 クラージュゲリエ   75

3位 サトノソルタス    75

6位 ヒンドゥタイムズ   74

7位 ブラストワンピース  73

8位 ショウナンバルディ  72

9位 アフリカンゴールド  71

10位 ユニコーンライオン   70

11位 ワイプティアーズ     69

12位 アメリカズカップ     67

13位 ペプチドオーキッド    65

 

f:id:keibashisuu:20210601223231p:plain

 

ペルシアンナイト77

近4走指数ベストは4走前のマイルCSと3走前の有馬記念で77。

近4走指数は77→77→68→60。

生涯ベストは2018年のマイルCSで81。年齢を重ねて能力は落ちているようだが、まだ77程度とG2級の能力は持っている。

4走前のマイルCS、3走前の有馬記念では仕上がり良好で指数77と好走した。

2走前の金鯱賞は指数68と低値。ただし休み明けは走らない馬なので度外視で良い。

前走の大阪杯では重馬場で能力を発揮できず指数60の低値。ここも度外視で良い。

前走の金鯱賞は休み明けだが乗り込み量は豊富だった。ただそれでも指数は68と低値だった。

さて今回だが、仕上がり良好で能力は発揮できるだろう。重馬場だと走らないので、金曜日の雨の影響が残っていたら軽視とするが、回復して時計がかかる良馬場は歓迎である。当日の馬場の乾き具合で印を決めることとしたい。現時点では良馬場まで回復すると仮定して指数77程度を想定し本命とする。

 

ブラヴァス76

近4走指数ベストは4走前の新潟記念と3走前のチャレンジCで76。

近4走指数は76→76→58→62。

4走前の新潟記念では指数76とベストを更新した。

3走前のチャレンジCでは指数据え置きの76だった。ただ、スローペースを後方から差し遅れており、もっと前で競馬できていたら指数77〜78程度はあっただろう。能力的にはここがピークか。

2走前の金鯱賞は指数58と低値。若干折り合は無い様子はあったがそれを考慮しても負けすぎ。

前走の大阪杯も指数62と大敗した。この2戦は重馬場だったが、七夕賞で重馬場を好走しているのことからも、重馬場が敗因とは考えにくい。

さて今回だが、追い切りであまり動いていないし、近2走の敗戦からも現状は好走できる状態に無いと判断する。指数70以下を想定して消しとする。そこそこ人気もするし(net競馬想定3人気)、復活に期待して買うのはあまりに期待値が低いというのもある。

 

サンレイポケット75

近4走指数ベストは前走の新潟大賞典で75。

近4走指数は73→73→74→75。

生涯ベストは6走前の毎日王冠で77。当時は状態抜群かつ綺麗な良馬場という得意条件だった。

4走前の日経新春杯と3走前の白富士Sでは指数73と低値だ。この2走はベスト時の状態ではなく指数を落としている。

2走前の金鯱賞は状態は良化したが、荒れ馬場が合わず指数は74と低値だ。

前走の新潟大賞典では、良馬場でこそあったが、馬場自体は荒れていてベストな舞台とは言えなかった。ただ、状態が良化したこともあって指数75と伸ばした。ほぼ毎日王冠ぐらいの出来と言って良い。

さて今回だが、Bコース2週目でまだ馬場は綺麗だろうから、舞台は十分。雨の影響が残らなければ尚良い。状態面を見ると良好だった前走から上積みこそ無いが、十分に能力を発揮できる状態だ。指数76程度を想定して対抗評価とする。

 

クラージュゲリエ75

近4走指数ベストは3走前のアンドロメダSで75。

近4走指数は67→75→74→65。

4走前のカシオペアSは長期休養明けで指数67の低値。完調手前のため度外視で良い。

3走前のアンドロメダSでは指数75とベストを更新した。

2走前の日経新春杯でも指数74と好走した。ただ、終いが甘くなったことを考えると2200mは少し長かったようだ。

前走の中山記念は高速1800mでは距離が短く、高速馬場にも対応できず指数65と落とした。度外視で良い。

さて今回だが、2000mは指数ベストを出した条件である。特に上積みは無いが、アンドロメダS並みの指数は想定できる。指数75程度を想定して4番手評価とする。

 

サトノソルタス75

近4走指数ベストは前走の新潟大賞典で75。

近4走指数は64→69→70→75。

4走前の大阪杯では相手強化かつ大外ぶん回しでは当然足りず指数69の低値。

3走前の中日新聞杯では休み明けで完調ではなく指数69と低値。

2走前の日経新春杯では指数70と力負けだ。

前走の新潟大賞典では状態抜群で、指数75とベストタイ。過去のベストは5走前の金鯱賞で完全に展開が向いての75で価値は無いが、今回は終始外を回してかつ折り合いにも苦労しながら、ハイペースを前で粘っての指数75であり価値は高い。

さて今回だが、前走の内容からも能力通り走れば指数76程度まで伸ばす可能性はある。あとはレース間隔が詰まると走らないという懸念があるようで、中2ヶ月未満は(0,0,0,4)とのことだ。ただ、指数を見ると間隔が詰まって落としているということは無いので、相手関係で着外になっていると判断する。したがって、今回はレース間隔が詰まったことは問題ないとして、指数76程度を想定して3番手評価とする。

 

ヒンドゥタイムズ74

指数ベストは2走前のチャレンジCで74。

近4走指数は71→69→74→73。

4走前の福島記念は指数71、3走前のケフェウスSでは指数69と3勝クラスレベル。

2走前のチャレンジCでは、状態良化で指数74とベスト更新。

前走の大阪城Sも指数73と続けて好走した。

さて今回だが、状態は近走から特に変わらず、指数は最大でチャレンジC並みの74程度を想定し消しとする。

 

ブラストワンピース73

近4走指数ベストは4走前の大阪杯で73。

近4走指数は73→45→67→中止。

生涯ベストは10走前の有馬記念。3歳の12月にして82の高指数でこれが自己ベスト。雨が降って稍重馬場になったこともこの馬に向いていた。この時期に82という高指数を出すのはかなり早熟と言える。結果的に、ここがピークなので後はベストをどこまで維持できるかという話になる。

7走前の札幌記念では指数80と好走した。

5走前のAJCCでも指数78と好走。

ここまでは指数を落としながらもG2レベルでは好走できる能力だった。

4走前の大阪杯では指数73の低値。ただ、高速馬場は走らないので度外視で良い。

3走前の宝塚記念は得意のスタミナ比べだったが、最後は脚がなくなり指数45と大敗。

2走前の天皇賞・秋は高速馬場で能力を発揮できるはずもなく、指数67の低値。

前走の有馬記念は心房細動で競走中止となった。

ここまでの指数を振り返ると、好走できた有馬記念→札幌記念→AJCCで指数は82→80→78と緩やかに下降傾向を描いている。流石に3歳冬からのピークが今まで続くことは考えにくいし、純粋な劣化との認識でいい。また、近4走を見ると、得意条件の宝塚記念でも走れていないことから、すでに重賞で戦える能力はない可能性が高い。さらに、心房細動での競走中止空けの初戦で、能力を発揮できる可能性は低い。距離2000mも短いし指数70以下と想定して消しとする。

 

ショウナンバルディ72

近4走指数ベストは前走の都大路Sで72。

近4走指数は65→62→38→72。

生涯ベストは5走前の中日新聞杯で73。ただし斤量は54kgだった。

4走前の中山記念は指数65、3走前の小倉大賞典で指数62、2走前の福島民報杯で指数38と力負けが続いている。どれもタフなスタミナ比べのレースであり、苦手条件であるので度外視でも良い。

前走の都大路Sではスローペースの逃げを打つことができて指数72と好走した。

さて今回だが、展開に恵まれた前走で72では能力的に足りない。指数は最大で72を想定して消しとする。

 

アフリカンゴールド71

近4走指数ベストは3走前の白富士Sで71。

近4走指数は7→71→65→67。

生涯ベストは8走前のアルゼンチン共和国杯で75。

近4走は最大で指数71と3勝クラスレベルで、ピーク時からは能力が落ちている。

さて今回だが、現状の能力では重賞は通用しないだろう。指数70程度を想定し消しとする。

 

ユニコーンライオン70

近4走指数ベストは前走の弥彦Sで70。

近4走指数は63→ダート→67→70。

前走の弥彦Sで指数ベストを更新しOP入りを決めた。

さて今回だが、前走から特に上積みなしで重賞での好走は難しい。指数70程度を想定して消しとする。

 

ワイプティアーズ69

近4走指数ベストは3走前のアンドロメダSで69。

近4走指数は67→69→68→65。

近4走は指数65〜69と安定傾向で、能力的には3勝クラスでやや足りないレベル。

さて今回だが、近走から特に上積みも無いし、指数は70以下を想定して消しとする。

 

アメリカズカップ67

近4走指数ベストは3走前の関門橋Sで67。

近4走指数は66→67→53→66。

近4走は最大で67と低値続き。現状の能力で重賞では通用しないだろう。雨が降ればややパフォーマンスが上がるが、それで足りるだけの能力差では無い。指数70以下を想定して消しとする。

 

ペプチドオーキッド65

近4走指数ベストは前走の寒狭川特別で65。

近4走指数は60→59→62→65。

指数は上昇傾向で2連勝中だが、流石にいきなり重賞では足りない。まずは自己条件の3勝クラスからだろう。指数70以下を想定して消しとする。

 

まとめ

◎ペルシアンナイト 想定指数77

○サンレイポケット 想定指数76

▲サトノソルタス 想定指数76

△クラージュゲリエ 想定指数75

 

天気次第なところはあるので、当日の馬場を注視したい。実績十分のペルシアンナイト、前走の新潟大賞典組のサンレイポケット、サトノソルタスまでは能力上位か。クラージュゲリエも含めてこの4頭の能力差は小さいので、人気も含めて馬券を選択したい。net競馬の想定オッズではペルシアンナイトが最も人気なく7番手評価想定である。想定指数も最も高いし、このままの人気で良馬場に回復するならすんなり本命は決まりそうか。あとは当日の馬場と馬体重を見て結論を出す。

2021安田記念G1 全馬指数

今週は安田記念を予想する。

東京1600mで行われるG1だ。

 

指数一覧

  • 出走馬14頭の指数を算出した。
  • 近4走最大指数1位はグランアレグリアで87。指数2位のサリオスに4ポイント差をつけて、能力は2枚抜けている。
  • 優勝想定ラインは84に設定する。クリア馬はグランアレグリアのみ。ベスト指数を出す必要はない。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 グランアレグリア  87

2位 サリオス      83

3位 ダノンキングリー  81

4位 インディチャンプ  80

4位 ダノンプレミアム  80

6位 ケイデンスコール  77

6位 ラウダシオン    77

8位 ギベオン      76

8位 シュネルマイスター 76

10位 カテドラル      75

10位 トーラスジェミニ   75

10位 ダイワキャグニー   75

10位 カラテ        75

14位 カデナ        72

15位 ビッククインバイオ  71    回避

 

f:id:keibashisuu:20210529212148p:plain

 

グランアレグリア87

近4走指数ベストは前走のヴィクトリアマイルで87。

近5走指数は85→84→83→77→87。

5走前の安田記念は状態抜群で強敵アーモンドアイを負かして指数85とベスト更新。

4走前のスプリンターズSも引き続き好状態。レースはハイペースで展開的に向いたとは言え、指数は84と高値。ただ1200mはやや忙しい印象。

3走前のマイルCSも順当に指数83と高値だ。スプリンターズSから中6週で完調とは言えず、若干指数を落としている。
2走前の大阪杯では指数77と落としたが、重馬場2000mを苦にしたためであり度外視で良い。むしろあの条件で77を出せたことを評価したい。

前走のヴィクトリアマイルは指数87と超破格。状態はマイルCSと同等程度のように見えたが、それでも指数87とベストを更新するあたり、単純に能力が増している。現状が能力としてのピークを迎えていると判断する。ちなみに2020年からで指数87以上を出したのは、昨年のアーモンドアイのヴィクトリアマイルで88、宝塚記念のクロノジェネシスで90だけ。いかに前走が破格だったかがわかるだろう。

さて今回だが、前走から指数を下げる要素が3点ある。

  1. 大阪杯→ヴィクトリアマイル→安田記念の3連戦ということもあり、追い切りを見る限りお釣りは無し。まず前走よりは出来落ちと見て良い。
  2. 続いてレース間隔を見ると、最少レース間隔だったのは中3週のNHKマイルだが、当時は折り合いが全く付かずレースにならなかった。間隔が詰まったマイルCSでも指数を落としており、間隔を空けた方が良い馬であるということは明らか。
  3. 3点目はこじつけのような話だが、昨年のアーモンドアイがVM88→安田81と7ポイントダウン。アーモンドアイはVM馬なりだったが反動はあったということだ。同じく間隔を空けた方が良い馬ということもあって参考にはなる。あとは、大阪杯→天皇賞・春と勝利し宝塚記念で惨敗した2017年のキタサンブラックも重ねて考えるところがある。どんな馬でも余力を残した状態でG1・3連戦を持たせるのは難しい。

以上の理由から、指数を前走から落とすのは確実。ただ、相手関係から前走の指数87も出す必要は無く、どの程度の下げで抑えられるかといった話。今回は、上記理由から総合的に判断して、指数81程度と見積もる。この指数で圧倒的1番人気ということを考えたら、まず妙味は無い。能力、人気などから対抗評価としたい。

 

サリオス83

近4走指数ベストは3走前の毎日王冠で83。

近4走指数は73→83→79→75。

4走前のダービーでは指数73と低値。敗因は皐月賞の反動が出たことと、距離が長かったことであり度外視で良い。

3走前の毎日王冠は斤量54kgでこそあったが、成長分もあって指数84とベスト更新。

2走前のマイルCSでは前で決まったレースを後ろから取り零し指数は79と落としたため度外視で良い。ただし上がり最速で能力は示しており、騎乗ミスがなければ指数82程度と推定する。

前走の大阪杯では指数75と落としたが、2000mは長く重馬場も苦にしたためであり度外視で良い。

さて今回だが、追い切りを見る限り特に大きな上積みも無いが、それなりに能力を発揮できるレベルには仕上がったと言える。斤量58kgということもあるので、マイルCSから若干落として指数81程度を想定し本命とする。

 

ダノンキングリー81

近4走指数ベストは4走前の中山記念で81。

近4走指数は81→79→77→55。

生涯ベストは6走前の毎日王冠で指数82。ただし54kgの軽斤量だった。

4走前の中山記念は、距離適性を測るためということもあり、抜群の追い切りで仕上げてきた。指数は81だが56kgを背負っており、斤量を考えると実質ベストと考えて良い。

3走前の大阪杯では57kgを背負って79と指数を落とした。逃げてスローの瞬発力勝負に持ち込んで展開的には恵まれたが、上位2頭には力負けだった。2000mは長かったと言えるし、斤量増に対応できなかこともある。

2走前の安田記念では斤量58kgに対応できずに、指数を77と落とした。

前走の天皇賞・秋では斤量58kgかつ距離も適正より長い2000mということで、指数55と惨敗した。

ここまでの指数を見る限り明らかに斤量敏感傾向である。また追い切りからも成長分は無い。仕上がったとして昨年の安田記念並みが限界であり、G1では足りない。今回は最大で指数77程度を想定して消しとする。

 

インディチャンプ80

近4走指数ベストは4走前のマイルCSで80。

近5走指数は80→80→75→76→79。

5走前の安田記念では指数80と好走。

4走前のマイルCSでも指数は80と好走した。

3走前の阪神Cでは指数75と平凡。距離短縮で忙しくなり後方から差し遅れたことが敗因だ。

2走前の阪急杯でも後方から差し遅れて指数76と平凡。

前走の高松宮記念では後方待機ながら差しが決まる展開になり指数79と好走した。

ここのところ、G1で仕上げた時は安定して指数80程度は出せている。今回も仕上がりは良好で安定して指数80程度は計算できる。今回は指数80程度を想定して3番手評価とする。400mの距離延長は初めてなので、折り合いがつかない懸念はある。

 

ダノンプレミアム80

近4走指数ベストは2走前の天皇賞秋で80。

近4走指数は海外→65→80→海外。

生涯ベストは9走前の金鯱賞で指数82。

4走前のクイーンエリザベスSは海外レースで指数は出していないがG1で3着と好走している。

3走前の安田記念は指数65と落とした。持ち時計が足りず高速マイルには対応できないので度外視で良い。

2走前の天皇賞・秋では指数80と好走した。

前走の香港Cは海外レースで指数は出していないがG1で4着と好走している。

さてここまでの指数を振り返ると、2000m程度の中距離ならば安定して指数80程度で好走している。ただ、昨年の安田記念でスピードレースに対応できなかったこと、今年も昨年並みには時計の出る馬場ということからも、好走は難しいと言える。指数75以下に落とすと想定して消しとする。

 

ケイデンスコール77

近4走指数ベストは前走のマイラーズCで77。

近4走指数は71→75→76→77。

4走前のオーロCでは後方7番手から上がり5位の脚で差し届かず指数71の低値。

3走前の京都金杯から状態が良化し指数75と好走。

2走前の中山記念も指数76と好走した。

前走のマイラーズCも指数77と好走した。

ここのところ状態も良くなってきたことで、位置も取れるようになり指数も非常に安定している。さて今回だが、状態は引き続き良好であり十分能力は発揮できる。ただ、斤量2kg増でG1で好走するまで指数を伸ばすのは難しいだろう。指数76程度を想定し消しとする。流石にG1で足りる能力ではなく、G2までの馬という認識だ。

 

ラウダシオン77

近4走指数ベストは前走の京王杯SCで77。

近4走指数は70→76→71→77。

4走前のマイルCSでは指数70の低値。

3走前のシルクロードSでは指数76とそこそこ好走した。

2走前の高松宮記念では指数71と落とした。

前走の京王杯SCでは指数77と好走。指数ベストを更新した。

さてここまでの指数を見ると、好走と凡走を交互に繰り返しておりムラ傾向だ。今回は順番的には凡走ではあるのだが、仮に好走側だとして考えても指数77でG1では能力的に足りない。最大で指数77程度を想定して消しとする。

 

ギベオン76

近4走指数ベストは2走前の金鯱賞で76。

近4走指数は68→69→76→73。

生涯ベストは2018年の中日新聞杯で指数は77。

4走前の中日新聞杯では後方から差し遅れて指数68の低値。

3走前の白富士Sは斤量59kgを背負い指数は69の低値。

2走前の金鯱賞で指数76と好走。グローリーヴェイズ、デアリングタクトを破る大金星だ。ただ、単騎の楽逃げで展開に恵まれており再現性は薄い。

前走のマイラーズCは指数73と平凡。フラットな展開ならこの程度が現状の能力だろう。

さて今回だが、前走から斤量1kg増だし、能力的にも好走は難しい。指数72程度に落とすと想定して消しとする。

 

シュネルマイスター76

近4走指数ベストは前走のNHKマイルで76。

近4走指数は45→56→68→76。

4戦目の新馬戦から順当に成長し、前走のNHKマイルでは指数76でG1勝利。

ここまで全て中2ヶ月以上間隔を空けてきたが、今回は中3週と間隔が詰まっている。状態は前走と遜色なさそうだが、レース間隔を空けた方が良いタイプの可能性もあり、ここが試金石と言ったところか。ただ、少なくとも前走できっちり仕上げていることもあり、このレース間隔で成長分はない。あとは、斤量減分の上昇は可能だろうから、指数78程度まで伸ばすと想定する。ただ、指数78では流石に古馬G1クラス相手に通用は難しいと判断し消しとする。

 

カテドラル75

近4走指数ベストは2走前の東京新聞杯で75。

近4走指数は74→64→75→74。

生涯ベストは8走前のマイルCSで76。3歳秋でピークを迎えたようでその後指数は更新できていない。

4走前のスワンSでは後方から差して指数74と好走。

3走前のキャピタルSはルメール騎手への乗り替わりで脚質を差しから先行にシフトしたが、脚が溜まらず最後は失速してしまった。これまで通り後方で脚を溜めて末脚に賭ける競馬をするのがあっているようだ。

2走前の東京新聞杯では後方からの差し競馬で指数75と好走した。

前走のダービー卿CTでも後方からの差し競馬で指数74と好走した。

ここまでを振り返ると敗因が明確な3走前を除いて指数は74〜75程度で安定傾向。さて今回だが、斤量も増えるし指数を上げるのは難しいだろう。最大で指数75程度と想定し消しとする。

 

トーラスジェミニ75

近4走指数ベストは4走前のディセンバーSと2走前の東風Sで75。

近4走指数は75→63→75→69。

4走前のディセンバーSではマイペースを刻みことができ、指数75とベストを更新した。

3走前の小倉大賞典はハイペースで息が続かず指数63と落とした。

2走前の東風Sもハイペースだったが距離が1600mだったこともあり最後まで息が続いて指数は75と高値だ。

前走のダービー卿CTは先行馬が揃い先行争いが激化したことでハイペースになり、最後まで脚を持たせることができなかった。指数は69の低値だ。

さて今回だが、回のメンバーならそれほどハイペースにはならないだろうから能力は発揮できるだろう。指数は最大で75程度を想定し消しとする。

 

ダイワキャグニー75

近4走指数ベストは前走のマイラーズCで75。

近4走指数は72→62→63→75。

生涯ベストは5走前の毎日王冠で指数76。斤量56kgではあったが、6歳にして本格化したようだ。

4走前の天皇賞・秋では斤量58kgに対応できずに指数72と落とした。

3走前の日経新春杯も斤量57.5kgを背負い指数62と落とした。

2走前の東京新聞杯も斤量58kgを背負い指数63の低値。

前走のマイラーズCでは斤量56kgで指数75と能力を発揮できた。

ここまでを振り返ると、この馬は斤量敏感傾向でベスト時は軽斤量である。

前走を見てもまだ下降線に入ってはないだろうが、今回、斤量58kgには対応できずに指数は落とすだろう。指数72以下を想定して消しとする。

 

カラテ75

近4走指数ベストは前走の東京新聞杯で75。

近4走指数は50→67→74→75。

4走前は指数50と低値。

3走前の2勝クラスから強くなり出し、まずは指数67と上昇。

2走前の3勝クラスでも指数74と跳ね上げオープン入りを決めた。指数74は3勝クラスにしては破格の指数で古馬オープン特別レベルである。ただし斤量は54kgの軽斤量だった。

前走の東京新聞杯では成長分ありで、斤量2kg増に対応し指数75とベストを更新した。

さて今回だが、追い切りを見る限り成長分は無し。斤量2kg増もあるし指数を伸ばすのは難しいだろう。最大で前走並みの75程度を想定し消しとする。

 

カデナ72

近4走指数ベストは前走の大阪杯で72。

近4走指数は70→66→70→72。

生涯指数1位は7走前大阪杯で79、2位は8走前の小倉大賞典で78。ちょうど1年前に馬としてのピークを迎えていた。

ただ、そこから急激に下降傾向に入り、近4走は72以下の低値続き。近4走を見るに、能現状の能力で重賞では通用しない。今回も指数70程度を想定して消しとする。

 

まとめ

◎サリオス     想定指数81

○グランアレグリア 想定指数81

▲インディチャンプ 想定指数80

 

能力としてはグランアレグリアが2枚抜けているのだが、不安要素はそれなりにあるし圧倒的1番人気であることを考えたら狙う妙味は無い。グランアレグリアがサリオス、インディチャンプとほぼ同等程度まで落とすと想定し、ほぼ能力差無しの3強という認識だ。(一応、人気込みでサリオスを本命とはしたが。)

この3頭は他の馬とは確固たる能力差があるし、騎乗ミスや不利が無ければ順当にこの3頭で決まるだろう。あとは、当日の馬場や馬体重などを見て馬券を決めたい。