(旧)【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

愛知杯 G3 回顧

センター試験の数ⅡBが化け物クラスに難しかったらしい。高校時代なら解けたかな?なんか高校時代、毎日終電までカダーレで勉強してたのが懐かしい。楽しかったな。

 

さて、愛知杯の回顧を行っていこうと思う。

まずは、最終予想と買い目を振り返る。

予想の意図としては、①タフな小倉馬場にあった馬を選択した。②ハイペース予想だが、前残り馬場を考慮して先行勢も抑えた。の2点。

◎センテリュオ

◯サラキア

▲アロハリリー

△リリックドラマ

△サヴォワールエメ

△フェアリーポルカ

△モルフェオルフェ

 

馬単◎→◯500円

三連複◎ー◯ー5頭 各100円

三連単◎→◯→5頭 各100円

 

結果は、

1着 デンコウアンジュ 無

2着 アルメリアブルーム 無

3着 レイホーロマンス 無

4着 フェアリーポルカ △

5着 センテリュオ ◎

ということで、ボロボロに外れた。

 

まずは、レースを振り返る。

前半5F−後半5Fが60.1-70.0ということで、前傾ラップである。ハイペースはメンバー構成と、早くなりやすいコース形態から予想通りであった。そして上がり最速のデンコウアンジュが3F36.1だったことから「かなりタフ」な馬場だったことが伺える。ここが想定外だった。重くなるとは思ったが、ここまで重くなるとは。実際9Rまでが稍重馬場で11Rでは重馬場になっていた。あんなに雨が降るとは思わなかった。

ここまでの重さだと、中途半端な重馬場適性じゃ無理で、別に軽い馬場もちょっと重い馬場もこなせるよ、みたいな馬だと厳しい。

重い馬場に抜群の適性がある馬か、後方でじっとしていた馬が前が潰れて突っ込んでくるしか上位に入る方法はない。

レースレベルとしては、勝ち馬指数は76。牝馬限定ハンデG3としては高指数である。

さて、各馬の回顧を行なっていく。

 

1着 デンコウアンジュ 

「タフな馬場は得意だし、善臣騎手が完璧に乗ってくれた。」

過去に、福島や中山の重い馬場で好走しているように、今回のような馬場が大得意。それでいて、位置取りとインからの抜け出しも完璧だった。今回こんなにも条件が揃ったので買い時ではあったのだが、馬場がここまで重くなるところを読みきれなかったのが反省点である。

 

2着 アルメリアブルーム

「今回のような超絶タフな馬場が得意。」

タフな馬場は得意だし、武豊騎手もほぼ完璧な騎乗であった。最終追い切りが月曜の時点で即切りだったが、ここまで馬場が重くなるならば馬場適性だけで抑えるべきであった。ただ、基本は月曜追い切りの馬は消しで良く、たまに来るなら仕方ないとのスタンスの方が長期的にはいい気がする。

 

3着レイホーロマンス

「タフな馬場は得意。前走の万葉ステークスでの追い込みを見て欲しい。この人気は不当。」

正直ここまで強いとは思わなかった。着順もだがレース内容もだ。1,2着は追い出しを待ったのに対し、この馬は4角で自ら動き早め先頭に立った。最後はかわされたがこの内容は強い。

前走の万葉ステークスを見返すと、上がり36.2のレースで最後方から異次元の脚で4着まで来ている。上がりは2位だが、最後の200mは勝ち馬タガノディアマンテより鋭い末脚だった(実際に見て欲しい)。踏み遅れたので指数は出なかったのだが、それを考慮して、軽斤量も考慮すると、買えないのはおかしなことだ。思考停止で切ってしまったが、分析が足りないと反省している。結果的に9,5,11人気と荒れたのだが、個々を見ると絶対に買えないというわけではない。こういうレースを取れるようになりたい。

 

4着フェアリーポルカ

「タフな馬場はそれほど得意ではないが、思ったより走れた。力がついてきている」

ベスト指数を3ポイント更新してきたが、好追い切りと軽斤量を考慮すると、物足りない。足りない部分はやはり馬場適性だろう。ただ、この重たい馬場でこれだけ走れたことを考えると、良馬場だとめちゃくちゃ強くなってるかも知れない。もちろんタフな馬場をそれほど苦にしない可能性もあるが、綺麗な馬場でもう一度見てみたい。本線は良馬場で強くなっている方。

 

5着センテリュオ

「道悪で進んでいかなかった。」

ルメールもコメントしているように、このタフな馬場に堪えた形になった。過去に1000万条件で時計のかかるレースを制しているので、そこそこまでなら大丈夫だと思ったが、今回は馬場が重たいレベルが違った。完全に馬場読みのミスである。しかし、敗因が明確だし、苦手な馬場なりに地味に強い内容だった。次は良馬場なら普通に評価を落とすことなく買い。

 

6着ウインシャトレーヌ

「バテ差しでこの着順まで来れたが、物理的に届かない位置取りではここが限界。タフな馬場はこなせるが能力不足だった。」

ウインシャトレーヌのコメント通り。着狙いって感じ。

 

7着パッシングスルー

「タフな馬場がきつかったし状態も悪かった。」

ファームがバラバラで走れる状態に無いとして、追い切り評価C。追い討ちのように馬体重プラス14で完全に消した。馬体重をどう評価するかは調教と、合わせて見ると良い。日経新春杯の話でも、モズベッロはしっかり調教した上での、プラス体重なので成長分と考えることができる。一方調教が悪くて増えてしまうと、調整失敗と見ることができる。

 

8着リリックドラマ

「ハイペースで先行して、早めに仕掛けたため、止まってしまった。マイペースで行きたかった。」

リリックドラマのコメント通り。馬場は問題ない。

 

9着サラキア

「重い馬場がキツかった。」

対抗にしてしまった。流石にここまで重くなると予想出来なかったので仕方ない。馬場読みのミス。

 

10着サヴォワールエメ

「馬場がきつかったし、能力が足りなかった。」

追い切りは良かったので叩き2戦目の成長分と、斤量減分で好走できる可能性もあったが、馬場がきつかったか。参考にできるレースが少ないので敗因が馬場と断定はできないので、次、良馬場で判断。

 

11着アロハリリー

「馬場がきつかった。」

確実に馬場。これまで好走してきた小倉とは馬場が180度異なる。

 

12着ポンデザール

「今回は、5割の出来だった。」

騎手は馬場が緩かったというけど、上がりのかかる北海道であれだけ好走しているので、それはない。全然追い切ってないからそれが濃厚。

もしくは、季節という可能性もある。全8勝中、5月から9月で4勝1敗。11月から2月で3敗。まだワンシーズンの結果しかないので確証はない。

 

13着カレンシリエージョ

「とりあえず、1週してみた。」

最後方で回っただけで、レースに参加できていない。能力的にも足りない。

 

14着モルフェオルフェ

「前走から400m伸びて馬場もタフ化した中、このペースで逃げてはきつかった。」

ワンペースの逃げでのスピードレースで上がりがかかるならいいけど、この距離で本質的なスタミナが問われるときつい。例えば、同じ上がりタイム36秒とかでも内容は精査しないといけない。軽い馬場でもハイペースになって36秒かかるレースはスピード性能が問われるし、本質的に馬場が重くて36秒かかるレースではスタミナが問われるからね。馬の適性を判断するときは、スピード、スタミナ、瞬発力で考えるといい。

それに関する記事も実は書いている。

keibashisuu.hateblo.jp

 

15着レッドランディーニ

「敗因は馬場と位置取り。」

レッドランディーニのコメント通りとはいえ、能力が足りてない。

 

16着ランドネ

「ペースが速かったし、馬場も合わなかった。」

軽い馬場でスロー逃げで好走してきた馬なので、今回のレースはどうしようもなかった。

 

総括すると、ここまで馬場が悪化するとは思えなかったため大外れとなった。実際馬場を苦にせず走れたのは上位3頭とリリックドラマ(ペースで負け)、ポンデザール(完調手前で敗退)ぐらいで、馬場を適切に評価すれば買えたはずだ。まあ、予想以上に雨が降ったので、馬場評価そのものが難しかったのだが。

それでも、ここまで荒れたレースの、荒れた原因が消化できたので次に繋げたい。荒れて外れてもちゃんと敗因を分析することが大事である。

個別に見ると、基本的に今回馬場が原因で敗戦した馬は次走評価を落とすことなく狙う。個人的に期待している馬はフェアリーポルカとセンテリュオ。それぞれ適性外の馬場でここまでのパフォーマンスを出したことを評価する。特にフェアリーポルカは良馬場ならものすごいパフォーマンスを残す可能性があるので、次が試金石。期待したい。

 

それでは、次は日経新春杯の回顧で。来週はAJCCだけ。